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福島駅 (福島県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島駅
JR西口(2016年4月)
ふくしま
Fukushima
地図
所在地 福島県福島市栄町1番1号
所属事業者
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全ての座標を示した地図 - OSM
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福島駅(ふくしまえき)は、福島県福島市栄町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・阿武隈急行福島交通である。

乗り入れ路線

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JR東日本の新幹線・在来線各線(後述)と、阿武隈急行の阿武隈急行線、福島交通の飯坂線が乗り入れている。かつて、1971年昭和46年)4月12日まで、福島交通飯坂東線が、現在の福島駅東口前に乗り入れていた。

JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北新幹線と、在来線における当駅の所属線である東北本線[1]、当駅を起点とする奥羽本線の3路線である。また当駅は東北新幹線から奥羽本線に直通するミニ新幹線である山形新幹線の分岐駅となっている。当駅で、東北新幹線の「やまびこ」と山形新幹線の「つばさ」が増解結を行う。奥羽本線は新幹線と同じ軌間である1,435ミリメートルの標準軌に改軌されており、軌間1,067ミリメートルの東北本線との直通が不可能となっている。この奥羽本線の標準軌区間には在来線としての愛称として「山形線」が設定されている。

歴史

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福島駅周辺の空中写真(1975年9月)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

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JR東日本

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JR 福島駅
東口(2005年5月)
ふくしま
Fukushima
所在地 福島県福島市栄町1番1号
北緯37度45分14.74秒 東経140度27分37.06秒 / 北緯37.7540944度 東経140.4602944度 / 37.7540944; 140.4602944 (JR 福島駅)座標: 北緯37度45分14.74秒 東経140度27分37.06秒 / 北緯37.7540944度 東経140.4602944度 / 37.7540944; 140.4602944 (JR 福島駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 フク
駅構造
ホーム
  • 2面4線(新幹線)[20]
  • 3面6線(在来線)[20]
乗車人員
-統計年度-
(新幹線)-2023年-
6,728人/日(降車客含まず)
(合計)-2023年-
14,292人/日(降車客含まず)
開業年月日 1887年明治20年)12月15日[19][1]
乗入路線 4 路線
所属路線 東北新幹線
キロ程 272.8 km(東京起点)
郡山 (46.1 km)
(34.0 km) 白石蔵王
所属路線 山形新幹線
キロ程 0.0 km(福島起点)
[* 1](郡山) (- km)
(40.1 km) 米沢
所属路線 東北本線
キロ程 272.8 km(東京起点)
南福島 (3.4 km)
(6.0 km) 東福島
所属路線 奥羽本線山形線
キロ程 0.0 km(福島起点)
(3.8 km) 笹木野
備考
  1. ^ 全列車が東北新幹線に直通。
テンプレートを表示

在来線は地上駅橋上駅)、新幹線は高架駅である。改札口は4か所にある。在来線側の駅正面(改札1階)にあたる東口と、新幹線側(改札2階)にあたる西口、およびS-PAL福島店の2階から東西連絡通路へ出入りできる「エスパル改札口」、在来線1番線ホーム北側から福島交通・阿武隈急行改札口へ行ける「連絡改札口」がある。なお、新幹線コンコースには、2014年(平成26年)3月1日より、再生可能エネルギー情報館が設置されている[報道 3]

2014年(平成26年)9月26日に、JR東日本が同年10月より当駅の駅舎改築と「エコステ」の導入工事に着手することを発表した[報道 4]。駅舎は2015年(平成27年)3月20日[報道 5]、「エコステ」は同年4月5日にオープンしている[報道 6]

事務管コードは▲231017を使用している。

福島統括センター所在駅で、直営駅駅長・輸送副長・営業副長配置)でもある。管理駅として、東北本線の杉田駅 - 貝田駅間の各駅および奥羽本線の笹木野駅 - 庭坂駅間の各駅を管理している。

在来線ホーム

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単式ホーム1面1線(1番線)、島式ホーム1面2線(2・3番線)、切欠きホーム1面3線(4・5・6番線)の計3面6線で構成される。 1 - 4番線を狭軌の東北本線が、5・6番線を標準軌の山形線がそれぞれ使用する。1番線と2番線の間に中線があり、ダイヤ乱れ時に貨物列車の待避などに使用されることがあるが、配線上はこの中線が上り本線となる(下り本線は2番線)。

狭軌の1 - 4番線はすべてのホームで上下両方面の列車の発着が可能な配線になっている。

朝夕一部の列車を除いて運行系統は福島駅で分割されており、福島駅をまたいで利用する乗客はほとんどの場合、跨線橋を利用してホームを移動する必要がある。

6番線は5番線の山形方を切り欠いたホームで有効長が2両分しかないため、「つばさ」の地平ホーム入線は5番線に限られる。また、例年11月初旬から約1か月間、落ち葉による車輪空転による運行障害解消のために一部列車が4両編成による運転が行われるが、同じく5番線にしか入線できないため、その期間は一部列車の発着番線が変更となる。

山形線の線路は、後述の配線図のとおり、笹木野方から見て第一場内信号 - 第二場内信号の間は実質単線となる。

のりば
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番線 路線 方向 行先
1 - 4 東北本線 下り 白石仙台方面[21]
上り 郡山黒磯方面[21]
5・6 山形線 下り 笹木野庭坂山形新庄方面[21]
  • 在来線ホームにはかつてKIOSKや立ち食いそば屋があったが、2023年(令和5年)現在は、飲料や軽食の自動販売機のみが設置されている。

新幹線ホーム

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島式ホーム2面4線を有する。ホーム間に上下通過線2線を挟んでおり、320 km/h通過が可能である。

奥羽本線とのアプローチ線が下り副本線(待避線)から単線で分岐するという構造の関係上、山形新幹線「つばさ」の発着は上下線とも原則として14番線に限られる(山形新幹線区間のみの臨時列車には在来線ホームの5番線発着となるものがある)。このため、「つばさ」との連結を行う上りの「やまびこ」は、14番線への進入時と東京方への出発時の2回、下り通過線と平面交差しなければならない。そのため、当駅は東北新幹線のダイヤ上、大きなネックとなっており、特に降雪で遅れが生じる冬期間は当駅での輸送障害が全線に波及するという問題が生じていた[新聞 7]。これを受けてJR東日本では、福島駅上り線(11番線・12番線)に接続するアプローチ線の建設可能性を検討し、2020年(令和2年)3月3日にアプローチ線の新設計画が正式発表された[報道 16]。具体的には、奥羽本線から分岐して東北新幹線の高架をくぐる760メートルの地平区間を新設、そこから540メートルの高架を新設して、東北新幹線上り線にとりつく構造とした。これが完成すると、「やまびこ」の平面交差が解消され、「つばさ」が上下同時に発着できるようになるという。2021年(令和3年)4月に着工し[新聞 8]、2026年度(令和8年度)末の完成を予定している[報道 16]

東京方面行きの列車は12番線と14番線の両方から発車するため、改札内コンコース電光掲示板には左右を示す矢印が付いている。

12 - 14番線にはLED式乗車口案内表示機が設置されている。

のりば
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番線 路線 方向 行先
11 (予備ホーム)
12 ■ 東北新幹線 上り 宇都宮大宮東京方面[21]
13 下り 仙台盛岡方面[21]
14 上り 宇都宮・大宮・東京方面[21]
下り 仙台・盛岡方面[21]
■ 山形新幹線 山形新庄方面[21]
  • 14番線は「つばさ」および同列車を当駅以南で併結運転する「やまびこ」が使用。
  • 2022年(令和4年)4月現在で11番線を発着する定期列車はなく、回送列車などの発着に使われている。なお、何らかの事情で当駅以遠が不通となった場合に列車の折り返しにも使用される。また、2023年(令和5年)には、新幹線上りホームと奥羽本線を結ぶアプローチ線増設工事のため、11番線ホームに車止めが設置された。
  • 当駅の発車メロディは、在来線ホームは「高原列車は行く」(岡本敦郎)、新幹線ホームは「栄冠は君に輝く」(伊藤久男・コロムビア男声合唱団)が使用されている。これらは、福島市出身である古関裕而の生誕100年を記念して福島青年会議所が企画し、2009年(平成11年)4月11日から使用されているものである[22][新聞 6]
  • 14番ホーム上で連結・解結を行う「つばさ」と「やまびこ」の中には、その作業と共に、当駅を通過する「はやぶさ・こまち」の待避を兼ねている列車がある。
  • 新幹線ホームにはかつてKIOSKがあったが、2023年(令和5年)現在は、飲料の自動販売機のみが設置されている。

標準軌配線図

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改札口

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東口
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  • 東口には新幹線専用改札がなく、在来線と共用の乗車券専用の自動改札機を通過し、東西連絡通路を経由して新幹線乗換口を通過する。つまり、福島駅東口で新幹線に乗降する場合には2度改札を通ることになる。出札・改札業務ともにJR東日本東北総合サービスに委託されている。
  • ホテルメッツ福島、S-PAL福島店(駅ビル)などがある。
西口
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  • 福島市観光案内所、JR東日本福島支店、福島駅西口パワーシティピボットなどがある。
エスパル改札口
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  • エスパル改札口には、長らく自動改札機は設置されておらず、簡易Suica改札機が設置されていたが、2011年(平成23年)3月ごろから自動改札機が設置された。JR東日本東北総合サービスに委託されている。
  • S-PAL福島店2階(駅ビル)に直結している。

阿武隈急行・福島交通

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阿武隈急行・福島交通 福島駅
出入口(2011年2月)
東側道路に面している。左側のビルはS-PAL(駅ビル)、右側のビルはEastビル 2つのビルの間を奥に入ったところに改札口がある
ふくしま
Fukushima
所在地 福島県福島市栄町1
所属事業者
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
(福島交通飯坂線)-2018年-
4,512人/日
(阿武隈急行)-2021年-
2,620人/日
開業年月日 1942年昭和17年)12月3日
乗入路線 2 路線
所属路線 阿武隈急行線
キロ程 0.0 km(福島起点)
(5.6 km) 卸町
所属路線 福島交通飯坂線
キロ程 0.0 km(福島起点)
(0.6 km) 曽根田
備考 共同使用駅
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JR1番線ホームの北端付近の東側に並行して頭端式ホーム1面2線を持ち、東側を福島交通飯坂線、西側を阿武隈急行線が使用している。改札口は2社で共同で使用されている(入鋏は福交の駅員、集札・精算はそれぞれの駅員が行う)。隣接するJR1番線ホームとの間にJRとの連絡改札口があり、簡易Suica改札機が設置されている。

福島交通飯坂線は直流電化、阿武隈急行線は交流電化で、1つのホームで異なる電化方式が見られるのは、日本国内では他に新潟駅の新幹線・在来線乗り換えホームがある。

阿武隈急行線は当駅から矢野目信号場まで東北本線の複線区間を走るため、JRとの直通運転が可能な構造になっている。かつて存在した郡山方面への直通列車は、JR1番線から発着していた。

改札外には、福島交通窓口、阿武隈急行窓口、自動券売機(福交2台・阿武隈急行2台)、NORUCA STATION(ノルカステーション)、トイレがあり、改札内には、簡易Suica改札機(連絡改札口)、自動販売機(飲料・軽食)、ガシャポンなどがある。なお、阿武急は無人駅槻木駅からの乗客向けに、企画乗車券(フリーきっぷなど)は到着時に改札口に申し出ると窓口で購入できるようになっている。

駅弁

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2017年ごろまでは、主な駅弁として下記を販売していた[23]

  • 山菜釜めし
  • 安積のとりめし
  • 牛肉の味噌焼弁当
  • ソースヒレカツ弁当
  • 海苔のりべん
  • おとなの幕の内
  • 福島味づくし
  • 四季の彩
  • あつあつ牛めし
  • ふくのしま豚の醍醐味

利用状況

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JR東日本

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員14,292人である[JR-P 1]。また、新幹線の1日平均乗車人員は6,728人である[JRS-P 1]。駅利用者数は、福島県内で郡山駅に次ぐ2位である[24]

1935年度(昭和10年度)および2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通りである。

1日平均乗車人員推移(JR東日本)
年度 新幹線 出典
定期外 定期 合計 定期外 定期 合計 前年度比
1935年(昭和10年)     1,676 未開業 [他 1]
2000年(平成12年)     16,396 非公表 [JR-P 2]
2001年(平成13年)     16,132 [JR-P 3]
2002年(平成14年)     15,868 [JR-P 4]
2003年(平成15年)     15,504 [JR-P 5]
2004年(平成16年)     15,262 [JR-P 6]
2005年(平成17年)     15,274 [JR-P 7]
2006年(平成18年)     15,033 [JR-P 8]
2007年(平成19年)     14,983 [JR-P 9]
2008年(平成20年)     14,932 [JR-P 10]
2009年(平成21年)     14,781 [JR-P 11]
2010年(平成22年)     14,161 [JR-P 12]
2011年(平成23年)     14,380 [JR-P 13]
2012年(平成24年) 7,370 8,499 15,869 4,531 2,769 7,301 [JR-P 14][JRS-P 2]
2013年(平成25年) 7,841 8,885 16,726 4,820 2,922 7,742 [JR-P 15][JRS-P 3]
2014年(平成26年) 7,737 8,641 16,378 4,781 2,816 7,598 [JR-P 16][JRS-P 4]
2015年(平成27年) 7,844 8,764 16,608 4,843 2,882 7,726 [JR-P 17][JRS-P 5]
2016年(平成28年) 7,801 8,735 16,536 4,854 2,886 7,740 [JR-P 18][JRS-P 6]
2017年(平成29年) 7,724 8,758 16,482 4,842 2,896 7,739 [JR-P 19][JRS-P 7]
2018年(平成30年) 7,695 8,765 16,461 4,819 2,892 7,712 [JR-P 20][JRS-P 8]
2019年(令和元年) 7,356 8,862 16,219 4,579 3,006 7,586 [JR-P 21][JRS-P 9]
2020年(令和02年) 3,290 7,727 11,017 1,642 2,915 4,557 −39.9% [JR-P 22][JRS-P 10]
2021年(令和03年) 3,889 7,814 11,703 1,987 2,880 4,867 6.8% [JR-P 23][JRS-P 11]
2022年(令和04年) 5,230 7,951 13,182 3,020 2,872 5,892 21.1% [JR-P 24][JRS-P 12]
2023年(令和05年) 6,140 8,151 14,292 3,720 3,007 6,728 114.5% [JR-P 1][JRS-P 1]

阿武隈急行・福島交通

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  • 阿武隈急行 - 2021年度(令和3年度)の1日平均乗降人員2,620人である[福島市 1]
  • 福島交通飯坂線 - 2018年度(平成30年度)の1日平均乗降人員は4,512人である[他 2]

2002年度(平成14年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗降人員推移(阿武隈急行・福島交通)
年度 阿武隈急行 福島交通 出典
定期券 定期外 合計 福島市 その他
2002年(平成14年) 2,158 2,287 4,445 [福島市 2]
2003年(平成15年) 2,028 2,222 4,250
2004年(平成16年) 1,995 2,186 4,181
2005年(平成17年) 2,003 2,204 4,207
2006年(平成18年) 2,004 2,161 4,165
2007年(平成19年) 2,099 2,125 4,223 [福島市 3]
2008年(平成20年) 2,166 2,094 4,260
2009年(平成21年) 2,166 1,986 4,152
2010年(平成22年) 2,264 1,985 4,248
2011年(平成23年) 1,873 1,712 3,585 3,832
2012年(平成24年) 2,149 2,024 4,173 4,100 [福島市 4]
2013年(平成25年) 2,207 2,103 4,310 4,148
2014年(平成26年) 2,330 2,005 4,335
2015年(平成27年) 2,335 1,981 4,316 4,506 [他 3]
2016年(平成28年) 2,262 1,929 4,190 4,781 [他 2]
2017年(平成29年) 2,195 1,873 4,068 4,559 [福島市 1]
2018年(平成30年) 2,190 1,854 4,044 4,512
2019年(令和元年) 2,076 1,688 3,764
2020年(令和02年) 1,633 969 2,602
2021年(令和03年) 1,692 928 2,620

なお、2010年度(平成22年度)の福島交通の1日平均乗車人員は2,200人である[他 4]

駅周辺

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東口は官庁、金融機関、商業施設や宿泊施設などが建ち並ぶ昔からの繁華街である。しかし、駅周辺の商業ビルや商店街では空き店舗が目立ち、中心市街地の空洞化が顕著である。ここ数年は地価の下落などによって高層マンションの建設が盛んである。

西口は東北新幹線が開通してから開設され開発が行われた地区である。昭和50年代後半ぐらいまで、昭栄製糸(現在のイトーヨーカドー福島店)や協三工業などの工場が現在の西口駅前に立地していた。2000年代以降高層マンションやビジネスホテルなどがいくつか建設された。

東口から西口(西口から東口)へ直接移動したい場合は、駅構内の地下を通る「東西自由通路」を利用する[新聞 3]。東西連絡通路(構内跨線橋)は改札内であるため入場券が必要となる。

東口

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商業施設
宿泊施設

その他、個人経営やチェーンストア飲食店が駅前に多数立地している。

その他
道路・橋

西口

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商業施設
宿泊施設
その他
道路・橋

バス路線

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路線バスは福島交通が記載されているすべての路線[27]と、JRバス東北福浪線(福島駅 - 川俣高校前)を運行している。

東口

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のりば 運行事業者 系統・行先 備考
1 JRバス東北 福浪線:川俣高校  
2 福島交通
 
3
  • 掛田
  • 月の輪台団地
  • 保原
  • 梁川
  • 川俣
 
5  
6
  • 蓬莱団地
  • 南向台循環
  • 飯野
  • 南向台
  • 医大
  • 臨時:花見山(直行)
花見山行き臨時便は毎年4月に運行[28]
7
四季の里行きは土曜・日曜・祝日のみ運行
8
 
9 市内循環ももりん1コース・ももりん2コース  
10 南相馬 - 川俣・福島:原ノ町駅 一般路線バス
福島 - 仙台仙台駅前方面 昼行高速バス
会津乗合自動車 仙台空港・福島 - 会津若松仙台空港方面/会津若松駅方面
福島 - いわきいわき駅方面
  • 福島交通
  • JRバス東北
福島・郡山 - 新宿(あぶくま号)バスタ新宿新宿駅新南口)方面
福島 - 京都・大阪(ギャラクシー号)京都駅八条口・大阪あべの橋方面 夜行高速バス
JRバス東北 ドリーム福島・東京号東京駅東京ディズニーランド方面
東北急行バス レインボー号浅草駅上野駅・東京駅方面
11 福島交通
  • 観光路線バス(喜多方方面)
  • 吾妻スカイライン観光路線バス(浄土平循環)
春 - 秋に運行
12
  • 中野
  • 北沢又
  • 荒古屋
  • 大笹生
  • 志田
  • 庭坂
  • 森合団地
中野行は平日のみ運行

西口

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のりば 運行事業者 系統・行先 備考
21 福島交通
  • 上姥堂
  • 土船
  • 高湯温泉
 
22
福島市役所前行きは平日のみ運行
23
福島・郡山 - 成田空港:成田空港/郡山駅前  
福島交通
  • 箕輪スキー場・箕輪ホテル前[29]
  • 観光路線バス(喜多方方面)
  • 吾妻スカイライン観光路線バス(浄土平循環)
  • 箕輪スキー場・箕輪ホテル前行きは毎年、冬季に運行
  • 観光路線バスは春 - 秋に運行
24 桜交通 大宮駅西口・バスタ新宿・東京駅鍛冶橋駐車場二俣新町方面  
東北アクセス[30] 南相馬市  
東邦銀行ローンプラザ福島支店裏
バスタ新宿・大崎駅西口・東京駅鍛冶橋駐車場  
WILLER EXPRESS東北 池袋サンシャインバスターミナルTDL  

あづま総合運動公園内でイベントが行われる場合に臨時バス乗り場が西口に設けられる。

東日本大震災による当駅の影響

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2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)によって、福島駅は大きな被害を受けた。各路線も地震発生直後から運転を中止した。

  • 東北新幹線は4月12日に那須塩原駅 - 当駅まで運転再開[31]。4月25日に仙台駅までの運転が再開された[31]。4月12日から24日まで、当駅 - 仙台駅を東北本線で結ぶ快速新幹線リレー号が運転された[31]
  • 山形新幹線は3月31日に当駅 - 新庄駅まで運転再開。在来線ホームから発着していた。4月7日に発生した東北地方太平洋沖地震の余震により再び全線運休したが、4月11日に全線運転再開した。翌4月12日には東北新幹線との乗り入れを再開した[31](E3系単独編成での運転)。4月25日に東北新幹線内の併結運転が再開された。
  • 東北本線は、4月4日に本宮駅 - 当駅間、4月16日に当駅 - 岩沼駅まで運転再開した[32]。しかし、4月7日に発生した東北地方太平洋沖地震の余震により黒磯駅 - 盛岡駅間が運休。4月10日に本宮駅 - 当駅間、4月12日に当駅 - 仙台駅間が運転再開し、4月21日に全線運転再開した[32]
  • 奥羽本線(山形線)は、3月31日に全線運転再開した[32]。4月7日に発生した余震により再び運休したが、4月11日に全線運転再開した[32]
  • 阿武隈急行線は、4月28日に当駅 - 瀬上駅間で運転再開し、5月16日に全線運転再開した[11]
  • 福島交通飯坂線は、3月13日に全線運転再開した[4]

その他

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西口駅前モニュメント(2010年)

生誕100年を記念し、「古関裕而生誕100年記念モニュメント」が、2009年(平成21年)8月11日(8月11日は古関の誕生日である)、東口駅前広場に設置された[新聞 11]。このモニュメントは、古関が愛用していたハモンドオルガンを演奏する姿を再現したもので、午前8時から午後8時までの1時間おきにメロディーが流れる[新聞 11]。同日、1982年に設置された西口にある駅前モニュメントからも古関メロディーが流れるようになった[新聞 12]

交直接続

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奥羽本線の当駅 - 米沢間には、最大勾配38‰の板谷峠が存在するため、太平洋戦争後の1949年(昭和24年)には直流電化されていた。しかしその後、黒磯以北は交流電化を採用することになり、1959年(昭和34年)12月の白河 - 当駅間交流電化に際して、当駅構内での奥羽本線との交直接続が問題となった。黒磯駅に比して広大な構内と複雑な配線を持つ当駅では、車上切替え方式がまだ実用化されていなかったこともあり、駅構内への地上切替え設備の設置は断念された。構内は全て交流電化とし、奥羽本線上の800m庭坂寄りの福島第二機関区付近に地上式の交直切換設備・中川切換所を設け、ここで機関車交換を行うこととした[33]。なお、中川切換所の設置にあたっては、従前に直流機用機関庫の南側に沿って敷設されていた本線を北側に移設のうえ、その北側に交流機用機関庫を新設した。

1968年(昭和43年)10月に実施されたダイヤ改正(ヨンサントオ)によって当駅 - 米沢間が交流電化に転換されたのにともない、この交直接続設備は役目を終えた。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
■ 東北新幹線
郡山駅 - 福島駅 - 白石蔵王駅
山形新幹線
郡山駅 - 福島駅 - 米沢駅
東北本線
南福島駅 - 福島駅 - (矢野目信号場) - 東福島駅
山形線(奥羽本線)
福島駅 - 笹木野駅
阿武隈急行
阿武隈急行線
福島駅 - (矢野目信号場) - 卸町駅
福島交通
飯坂線
福島駅 - 曽根田駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ ただし、東北・山形各新幹線を乗り継いで利用する場合は対象外となる[報道 8]。また、2022年(令和4年)3月12日より、当駅をまたがって東北・山形各新幹線を乗り継いで利用する場合も対象外となるほか、山形新幹線(当駅 - 新庄駅間)は、特定特急券扱いを使って空いている普通車指定席を利用する場合に限る[報道 9][報道 10]
  2. ^ 山形新幹線上りアプローチ線を含む三河踏切の延長短縮を図ることによる工事で、同区間ではバスで代行輸送を実施した[報道 13]
  3. ^ 山形新幹線上りアプローチ線への線路接続による工事で、同区間ではバスで代行輸送を実施した[報道 15]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i 停車場変遷大事典、402頁
  2. ^ 停車場変遷大事典、527頁
  3. ^ a b 伊部正之 『《調査報告》庭坂事件を考える―翌年の松川事件に繋がる謀略事件―』 福島大学研究年報 第7号 (福島大学) (2012年1月)[1]
  4. ^ a b c 『第2編 各鉄道の被害と復旧 8章 福島交通(飯坂線)』 よみがえれ! みちのくの鉄道 〜東日本大震災からの復興の軌跡〜 (東北の鉄道震災復興誌編集委員会 (事務局:国土交通省東北運輸局 鉄道部)) (2012年9月)[2]
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、96頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
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  7. ^ 停車場変遷大事典、424頁
  8. ^ a b グループ事業展開(JR東日本)
  9. ^ 会社概要(JR東日本)
  10. ^ 停車場変遷大事典、472頁
  11. ^ a b 『第2編 各鉄道の被害と復旧 6章 阿武隈急行』 よみがえれ! みちのくの鉄道 〜東日本大震災からの復興の軌跡〜 (東北の鉄道震災復興誌編集委員会 (事務局:国土交通省東北運輸局 鉄道部)) (2012年9月)
  12. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-120-1 
  13. ^ 113人けが 福島駅では天井から水が漏れ【福島・宮城南部で震度6強】 - YouTube
  14. ^ 福島と宮城で震度6強 M7.3と推定 津波の心配なし 気象庁”. 毎日新聞. 2023年3月15日閲覧。
  15. ^ 駅の情報(福島駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月31日閲覧。
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  32. ^ a b c d 『第2編 各鉄道の被害と復旧 2章 JR東日本(在来線)』 よみがえれ! みちのくの鉄道 ~東日本大震災からの復興の軌跡~ (東北の鉄道震災復興誌編集委員会 (事務局:国土交通省東北運輸局 鉄道部)) (2012年9月)
  33. ^ 杉田 肇「奥羽線四半世紀-電気機関車の変遷」、『鉄道ピクトリアル』、電気車研究会、1976年1月。

報道発表資料

[編集]
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  2. ^ Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。オリジナルの2020年5月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200518144106/https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081218.pdf2020年5月18日閲覧 
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新聞記事

[編集]
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利用状況

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JR東日本

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その他

[編集]
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参考文献

[編集]
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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