板六
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板六(いたろく)は、囲碁用語の一つで、6目の空点を囲んでいる形を指す[1]。
一団となっている場合は生きの形となる[2]。隅にある場合は隅の板六(すみのいたろく)と呼ばれ、ダメヅマリになると手入れが必要な形になる[3]。
隅以外の板六
[編集]一団となっている場合
[編集]上図のように、隅以外にあり全体がつながっている場合、生き形となる[2]。
上図のように白1と手筋になりうる場所に打っても黒2、4と二眼を作ることで生きとなる[2]。
一団となっていない場合
[編集]上図のように、隅以外にあっても全体がつながっていない(白△で分断されている)場合、白から下記の手段が生じる[2]。
一団となっている場合と同様に白1の手筋を打たれると、黒2で眼を作ろうとしても白3がアタリになるため黒はaに打てず死にとなる[2]。
隅の板六
[編集]上図の黒が隅の板六と呼ばれる形。この黒の外ダメがいくつ空いているか(図では×の2箇所)によって死活が変わる。
ダメが空いていない場合
[編集]ダメが空いていない場合、手入れを省くと死にとなる。
上図では黒がダメヅマリのため、白から下記の手段が生じる。
白1が筋で、黒2に白3と打てば黒死になる。黒aはダメヅマリなので白bで取られる。黒bはナカデなので、白は手を抜いてよい。黒2で他の所は白2でナカデになる。
外ダメが1つだけ空いている場合
[編集]外ダメが1つだけ空いている場合、手入れを省くとヨセコウにされる。
上図では黒の外ダメが×1個のため、白から下記の手段が生じる。
白1が筋で、黒2に白3と打てば黒4と打つよりなく(さもなくば白4で隅のマガリ四目の黒死になる)、白5でヨセコウになる。
外ダメが2つ以上空いている場合
[編集]外ダメが2つ以上空いている場合、黒は手抜きしても生きられる。外ダメが2つ以上空いていれば、外ダメが1つだけ空いている場合と同様に白が攻めても、黒6でaの場所に打つことができるためオシツブシの黒生きとなる。
脚注
[編集]関連図書
[編集]- 加藤正夫『死活小辞典』誠文堂新光社、1984年、98頁。