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浦和記念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彩の国浦和記念から転送)
浦和記念
第38回浦和記念(2017年11月23日)
(優勝馬:マイネルバサラ、鞍上:柴田大知
開催国 日本の旗 日本
主催者 埼玉県浦和競馬組合
競馬場 浦和競馬場
第1回施行日 1980年11月5日
2024年の情報
距離 ダート2000m
格付け JpnII / 国際LR
賞金 1着賞金4000万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上(指定交流)オープン
出走条件も参照
負担重量 別定(本文に記載
出典 [1]
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浦和記念(うらわきねん)は、埼玉県浦和競馬組合浦和競馬場ダート2000mで施行する地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は農林水産大臣賞典 浦和記念と表記される。

副賞は、農林水産大臣賞、埼玉県浦和競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、東京中日スポーツ賞、また生産牧場賞がある(2024年)[2]

概要

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1980年にサラブレッド系4歳(現表記3歳)以上によるハンデ戦の重賞として創設された[3]。それ以前は、浦和記念の名は浦和競馬場の各開催ごとの呼び物競走として用いられていた。創設時から現在まで浦和競馬場のダート2000mで施行されている。1995年には南関東グレード制施行にともない、南関東G2に格付けされる。1996年より中央競馬および他地区所属馬も出走できる交流競走となり、1997年からはダート競走格付け委員会によりGII(南関東グレードではG1に格上げ。その後賞金の減額により2002年より再度G2に格下げ)に格付けされていた。

レースの開催時期は基本的に11月から12月にかけてで、南関東4場相互の開催日程によっても多少前後する。同じ時期にJRAではチャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)が行われることもあり、JRAからは第一線級の出走馬が揃うことが少ない。一時期は年末の東京大賞典に出走できない馬の残念レースの様相を呈したこともあるが、現在は地方所属馬が上位2着内に入った場合、東京大賞典への優先出走権を与えることになっており、東京大賞典を占う前哨戦の位置づけとなっている。2001年には水沢所属のトーホウエンペラーがここで2着となった後、東京大賞典を制した。

中央交流競走となった後の勝馬にはホクトベガキョウトシチータイキシャーロックインテリパワーマキバスナイパーヴァーミリアンスマートファルコンといったGI馬が名を連ねている。

条件・賞金等(2024年)

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出走条件[1]
サラブレッド系3歳以上、地方・中央選定馬。
負担重量[1]
別定。3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減(南半球産3歳2kg減)
  • 本年11月8日までのGI(JpnI)優勝馬は2kg、GII(JpnII)優勝馬は1kgの負担増となる(2歳時の成績を除く)
賞金等
賞金額は1着4000万円、2着1400万円、3着800万円、4着400万円、5着200万円[2]
優先出走権付与
上位2着までに入った地方競馬所属馬には、東京大賞典の優先出走権が付与される。

過去の賞金額

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中央競馬地方競馬全国指定交流競走に指定された1996年以降
回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第17回(1996年) 5950 3500 1225 700 350 175
第18回(1997年) 7650 4500 1575 900 450 225
第19回(1998年)
第20回(1999年)
第21回(2000年)
第22回(2001年)
第23回(2002年) 6800 4000 1400 800 400 200
第24回(2003年)
第25回(2004年)
第26回(2005年)
第27回(2006年) 5950 3500 1225 700 350 175
第28回(2007年)
第29回(2008年) 6800 4000 1400 800 400 200
第30回(2009年)
第31回(2010年)
第32回(2011年)
第33回(2012年)
第34回(2013年) 5950 3500 1225 700 350 175
第35回(2014年)
第36回(2015年)
第37回(2016年)
第38回(2017年)
第39回(2018年)
第40回(2019年)
第41回(2020年)
第42回(2021年)
第43回(2022年) 6800 4000 1400 800 400 200
第44回(2023年)

歴史

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  • 1980年 - 南関東公営競馬の重賞競走浦和記念として創設。浦和競馬場ダート2000メートルで施行。
  • 1995年 - 南関東グレードG2に格付け。
  • 1996年 - 中央・地方全国指定交流競走に指定。
  • 1997年 - ダート格付け委員会により、統一GIIに格付け。南関東グレードではG1に格上げされる。
  • 2001年 - 埼玉県の愛称である彩の国を冠し、競走名を彩の国浦和記念に変更。
  • 2002年 - 南関東グレードを再びG2に格下げ。
  • 2004年 - 負担重量を定量からグレード別定に変更。
  • 2006年
    • タカラアジュディの負担重量を、競馬番組に従えば57kgが適正であるのを56kgと発表してしまい、後日訂正されるというミスが発生した。これは2004年の名古屋優駿(当時統一GII)を優勝しているのを見落としたことによるものである。
    • 山本茜騎手騎乗のキングスゾーンが2着に入り、ダートグレード競走初の女性騎手による連対を果たした。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により統一グレード表記をJpnIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。
  • 2009年 - 競走名を浦和記念に戻す。
  • 2019年 - フルゲートが12頭に拡大。
  • 2024年 - さきたま杯JpnIへ格上げしたことに伴い、JRAの出走枠を再び4頭に変更。

歴代優勝馬

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  • 全て浦和競馬場ダート2000mで施行。
  • Rは、コースレコードを示す。
回次 年月日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1980年11月5日 ゴールドスペンサー 牡4 浦和 2:06.9 本間光雄 中村秀夫 (有)サニー商事
第2回 1981年11月10日 ヨシカツアサヒ 牡4 大井 2:07.4 武井秀治 三坂博 (有)ヨシツカ商事
第3回 1982年11月17日 ダーリンググラス 牡4 浦和 R2:05.4 本間光雄 中澤文男 菅谷百合子
第4回 1983年11月3日 ボールドマツクス 牡3 川崎 2:07.2 山崎尋美 秋山重美 鈴木三郎
第5回 1984年11月6日 タガワリユウオー 牡6 大井 2:08.5 高橋三郎 大山二三夫 田川金作
第6回 1985年11月27日 ガルダン 牡4 大井 2:05.3 的場文男 三坂盛雄 田中治子
第7回 1986年11月19日 アイランドハンター 牡3 船橋 2:07.2 木村騎一 安藤栄作 嶋村二三男
第8回 1987年12月2日 トミヒサダンサー 牡4 船橋 2:07.1 松代眞 小檜山悦雄 渡辺巌
第9回 1988年12月7日 トミヒサダンサー 牡5 船橋 2:07.2
同着
松代眞 小檜山悦雄 渡辺巌
ダイタクジーニアス 牝4 川崎 佐々木竹見 鳥飼春弥 中村雅一
第10回 1989年12月20日 デツトフル 牡5 大井 2:08.4 小林真治 荒井勝弘 斉藤美智子
第11回 1990年12月26日 コンチネンタルトム 牡7 浦和 2:07.3 本間光雄 中村秀夫 牛川泰壽
第12回 1991年11月28日 パワーディクター 牡4 船橋 2:07.1 田部和廣 矢熊壽 潤間力夫
第13回 1992年12月9日 ハセカツトツプ 牡4 大井 2:04.7 張田京 大山一男 長谷川泰一
第14回 1993年12月23日 ハナセール 牡5 大井 2:06.7 堀千亜樹 物井榮 (有)兼正商事
第15回 1994年12月30日 ゴールドチェスト 牡4 浦和 2:07.0 本間光雄 蓬田稔 山田敏之
第16回 1995年11月3日 ゴールドチェスト 牡5 浦和 2:06.8 本間光雄 蓬田稔 山田敏之
第17回 1996年12月4日 ホクトベガ 牝6 JRA 2:05.5 横山典弘 中野隆良 金森森商事(株)
第18回 1997年12月3日 キョウトシチー 牡6 JRA R2:04.1 松永幹夫 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第19回 1998年12月9日 タイキシャーロック 牡6 JRA 2:04.4 四位洋文 土田稔 (有)大樹ファーム
第20回 1999年12月15日 インテリパワー 牡4 川崎 2:05.1 張田京 秋山重美 佐橋五十雄
第21回 2000年11月23日 マキバスナイパー 牡5 船橋 2:04.3 左海誠二 岡林光浩 新田知也
第22回 2001年12月5日 レイズスズラン 牡7 JRA 2:06.6 江田照男 増沢末夫 鈴木修平
第23回 2002年11月28日 マキバスナイパー 牡7 船橋 2:05.9 左海誠二 岡林光浩 新田知也
第24回 2003年11月20日 プリエミネンス 牝6 JRA 2:05.6 柴田善臣 伊藤圭三 (有)グランド牧場
第25回 2004年12月1日 モエレトレジャー 牡3 川崎 2:07.1 金子正彦 足立勝久 中村和夫
第26回 2005年11月30日 ヴァーミリアン 牡3 JRA 2:06.8 武豊 石坂正 (有)サンデーレーシング
第27回 2006年11月22日 ケイアイミリオン 牡8 大井 2:06.5 今野忠成 中村護 亀田守弘
第28回 2007年11月21日 シーキングザダイヤ 牡6 JRA 2:09.7 武豊 森秀行 青山洋一
第29回 2008年11月26日 スマートファルコン 牡3 JRA 2:04.8 岩田康誠 小崎憲 大川徹
第30回 2009年11月25日 ブルーラッド 牡3 川崎 2:07.1 戸崎圭太 足立勝久 黛大介
第31回 2010年11月24日 スマートファルコン 牡5 JRA 2:05.8 武豊 小崎憲 大川徹
第32回 2011年11月24日 ボランタス 牡7 川崎 2:08.6 山崎誠士 山崎尋美 齊藤四方司
第33回 2012年11月21日 ピイラニハイウェイ 牡7 JRA 2:07.5 岩田康誠 吉田直弘 金子真人ホールディングス(株)
第34回 2013年11月20日 ランフォルセ 牡7 JRA 2:07.6 戸崎圭太 萩原清 (有)キャロットファーム
第35回 2014年11月19日 サミットストーン 牡6 船橋 2:07.8 石崎駿 矢野義幸 河崎五市
第36回 2015年12月2日 ハッピースプリント 牡4 大井 2:05.9 宮崎光行 森下淳平 (有)辻牧場
第37回 2016年11月22日 ケイティブレイブ 牡3 JRA 2:07.0 武豊 目野哲也 瀧本和義
第38回 2017年11月23日 マイネルバサラ 牡4 JRA 2:08.2 柴田大知 松山将樹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第39回 2018年11月23日 オールブラッシュ 牡6 JRA 2:05.4 田辺裕信 村山明 (有)社台レースホース
第40回 2019年11月28日 ケイティブレイブ 牡6 JRA 2:05.4 御神本訓史 杉山晴紀 瀧本和義
第41回 2020年11月25日 ダノンファラオ 牡3 JRA 2:06.0 川田将雅 矢作芳人 (株)ダノックス
第42回 2021年11月23日 メイショウカズサ 牡4 JRA 2:07.3 川田将雅 安達昭夫 松本好雄
第43回 2022年11月23日 クリノドラゴン 牡4 JRA 2:06.3 武豊 大橋勇樹 栗本博晴
第44回 2023年11月23日 ディクテオン セ5 JRA 2:06.6 本田正重 吉岡辰弥 (株)G1レーシング
第45回 2024年11月20日 アウトレンジ 牡4 JRA 2:06.0 C.デムーロ 大久保龍志 寺田寿男

出典

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  1. ^ a b c 令和6年度第9回浦和競馬競走番組【決定】” (PDF). 浦和競馬. 2024年11月17日閲覧。
  2. ^ a b 浦和競馬出走馬一覧表 令和6年度埼玉県浦和競馬組合営第8回浦和競馬第3日11月20日(水)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年11月19日閲覧。
  3. ^ 『優駿』1981年1月号、日本中央競馬会、67頁

各回競走結果の出典

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南関東4競馬場公式「浦和記念競走優勝馬 」https://www.nankankeiba.com/win_uma/33.do

関連項目

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外部リンク

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