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JBCレディスクラシック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JBCレディスクラシック
2023年JBCレディスクラシック
勝馬:アイコンテーラー
鞍上:松山弘平
開催国 日本の旗 日本
主催者 持ち回り
競馬場 持ち回り
第1回施行日 2011年11月3日
2024年の情報
距離 ダート1860m佐賀競馬場
格付け JpnI / 国際LR
賞金 1着賞金6,000万円
出走条件 サラ系3歳以上牝馬(国際)(指定
負担重量 定量(#負担重量を参照)
出典 [1]
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JBCレディスクラシック(ジェイビーシーレディスクラシック)は、日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄する競馬主催者が、各地の競馬場で持ち回り開催する重賞競走 (JpnI)である。農林水産省より賞の寄贈を受けており、正式名称は「農林水産大臣賞典 JBCレディスクラシック」と表記される(2018年のみJRA京都競馬場開催のため、「農林水産省賞典 JBCレディスクラシック」として施行)。

副賞は、農林水産大臣賞、JBC協会会長賞、日本中央競馬会理事長賞、地方競馬全国協会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、鳥栖市長賞、佐賀県馬主会会長賞、佐賀県競馬組合管理者賞(2024年)[2]

概要

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アメリカ合衆国のブリーダーズカップに範をとりながら、将来的にダートの各カテゴリー(年齢・性別・距離など)におけるチャンピオン決定戦とすべく、生産者が主導して実施する「JBC競走」のひとつとして、2011年に創設された[3]。2001年より施行しているJBCクラシックJBCスプリントとともに、2019年までは3つのJpnI競走が同一日に同一の競馬場で施行されている[4]。開催地は固定されておらず、各地の競馬場が持ち回りで施行している。2020年からはJBC2歳優駿の新設により、同日に2場で開催されている[5]

日本グレード格付け管理委員会の取り決め規定[注 1]により、創設から2年間はダートグレード競走としての格付けはされず、2011年は「(南関東)S1」、2012年は「重賞」として施行された。2013年より日本グレード格付け管理委員会によって、JpnIに新規格付けされた[6]

施行距離はダート1800mを原則としているが、施行場の距離設定の都合により前後する場合がある[注 2]

競走条件・賞金

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以下の内容は、2024年の実施要項[1]に基づく。

競走条件

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施行場・距離
佐賀競馬場ダート1860m
出走資格
サラブレッド系3歳以上、地方競馬および中央競馬選定馬(牝馬限定)、
  • 父馬が、一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会に当該馬の生産年度に有効な種牡馬登録されている馬
  • 父馬がJBC協会に種牡馬登録されていない馬は、当該馬の馬主がJBC協会の定める「追加登録料(1着賞金の2%相当額)」をJBC協会に支払えば、当該年、当該馬に係る同種牡馬登録がなされたものとして出走が可能(当該馬について過去に支払われた追加登録料は、本年も有効。ただし、本来支払うべき追加登録料が過去に支払われた追加登録料を超える場合は、その差額を支払うものとする)。
出走可能頭数
12頭。
  • 中央所属馬の出走枠は出走可能頭数の概ね1/3[1]

トライアル競走

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以下の優勝馬に本競走の優先出走権が付与されている。

競走名 競馬場 距離 備考
マリーンカップ JpnIII 船橋競馬場 ダート1800m 3歳牝馬限定
レディスプレリュード JpnII 大井競馬場

上記のほか、各地区地方競馬で施行される一部の重賞競走が「JBC指定競走」として、JBC出走馬選定要領により定められている。優先出走権の付与はないが、選定にあたってその成績が重要視される[1]

負担重量

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定量。3歳53kg、4歳以上55kg[1]

賞金等

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賞金額
2024年の賞金額は、1着6000万円、2着1920万円、3着1080万円、4着720万円、5着480万円、着外賞は6着300万円、7着200万円、8着100万円、9着以下50万円[2]
生産者賞
1着馬から5着馬の生産牧場、および当該馬の母馬に種付けした時点の種牡馬登録者に対し、それぞれ生産牧場賞および種牡馬登録者賞としてJBC協会から当該賞金の2.5%相当額を支給する。ただし、追加登録料を支払って出走した馬が入着した場合は、JBC協会が定めるところにより、生産者賞は支給しない。
その他
カリフォルニアクロームの配合権利が優勝馬馬主へ贈られる[1]

歴史

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  • 2011年 - 中央競馬・全国地方競馬指定交流・定量の重賞競走「JBCレディスクラシック」を創設。
  • 2013年 - JpnIに格付け。
  • 2018年 - 初めて中央競馬(京都競馬場)で施行。
  • 2024年 - GRANDAME-JAPANシリーズの対象競走に指定される。

歴代優勝馬

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すべてダートコースで施行。タイム欄のRはコースレコードを示す。

1着賞金は創設から2012年まで4000万円だったが、2013年から4100万円に増額された[7]。地方競馬の主催者によって賞金の配分が異なるため1着賞金に変更がなくても2着以下の賞金が増減することがある[注 3]。2022年の開催より1着賞金が6000万円に増額された[8]。なお、2018年のJRA開催の際は1着賞金5000万円に設定された。

施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 2011年11月3日 大井 1800m ミラクルレジェンド 牝4 JRA 1:49.6R 岩田康誠 藤原英昭 吉田照哉
第2回 2012年11月5日 川崎 1600m ミラクルレジェンド 牝5 JRA 1:40.7 岩田康誠 藤原英昭 吉田照哉
第3回 2013年11月4日 金沢 1500m メーデイア 牝5 JRA 1.33.3 浜中俊 笹田和秀 (有)社台レースホース
第4回 2014年11月3日 盛岡 1800m サンビスタ 牝5 JRA 1:49.3R 岩田康誠 角居勝彦 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
第5回 2015年11月3日 大井 1800m ホワイトフーガ 牝3 JRA 1:51.5 大野拓弥 高木登 西森鶴
第6回 2016年11月3日 川崎 1600m ホワイトフーガ 牝4 JRA 1:41.3 蛯名正義 高木登 西森鶴
第7回 2017年11月3日 大井 1800m ララベル 牝5 大井 1:54.2 真島大輔 荒山勝徳 吉田照哉
第8回 2018年11月4日 京都 1800m アンジュデジール 牝4 JRA 1:50.4 横山典弘 昆貢 安原浩司
第9回 2019年11月4日 浦和 1400m ヤマニンアンプリメ 牝5 JRA 1:24.5 武豊 長谷川浩大 土井肇
第10回 2020年11月3日 大井 1800m ファッショニスタ 牝6 JRA 1:51.1 北村友一 安田隆行 ゴドルフィン
第11回 2021年11月3日 金沢 1500m テオレーマ 牝5 JRA 1:32.1R 川田将雅 石坂公一 水上行雄
第12回 2022年11月3日 盛岡 1800m ヴァレーデラルナ 牝3 JRA 1:50.1 岩田望来 藤原英昭 (株)ラ・メール
第13回 2023年11月3日 大井 1800m アイコンテーラー 牝5 JRA 1:52.9 松山弘平 河内洋 中西浩一
第14回 2024年11月4日 佐賀 1860m
第15回 2025年11月3日 船橋 1800m

参考文献

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脚注・出典

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注釈

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  1. ^ 重賞が新設される場合、過去に同じ条件かそれに準じる競走が重賞格上げになる場合を除いて、最低2年間はダートグレードを含めたグレード格(Gグレード、Jpnグレードとも)を付けず「(新設)重賞」の扱いとする。
  2. ^ 1800mの競走は浦和川崎金沢園田の各競馬場では施行できない。
  3. ^ 2013年(金沢)、2014年(盛岡)の2 - 5着の賞金は1着賞金の23%, 13%, 9%, 5%、2010年 - 2012年・2015年(南関東)は35%, 20%, 10%, 5%となっていた。

出典

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  1. ^ a b c d e f JBC実施要綱等”. JBC2024特設サイト. 2024年10月31日閲覧。
  2. ^ a b 令和6年度第14回佐賀競馬番組〔概定〕” (PDF). 佐賀競馬. 2024年10月31日閲覧。
  3. ^ JBC特設サイト2015”. 地方競馬全国協会. 2015年9月17日閲覧。
  4. ^ 第16回JBC 開催概要”. 地方競馬全国協会. 2017年11月2日閲覧。
  5. ^ JBC2020について”. 地方競馬全国協会. 2020年8月13日閲覧。
  6. ^ 2013年ダート交流重賞の新規格付けについて〜我が国初のダート牝馬JpnI競走誕生!〜”. 地方競馬全国協会. 2015年9月17日閲覧。
  7. ^ JBCレディスクラシック 歴代優勝馬”. 地方競馬全国協会. 2015年9月17日閲覧。
  8. ^ 令和4年度岩手競馬重賞競走年間計画表” (PDF). 岩手競馬公式サイト. 2022年3月7日閲覧。

各回競走結果の出典

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馬主名義
JBISサーチより

外部リンク

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