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ミラクルレジェンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミラクルレジェンド
欧字表記 Miracle Legend
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2007年2月17日(17歳)
登録日 2009年7月30日
抹消日 2013年3月2日[1]
フジキセキ
パーソナルレジェンド
母の父 Awesome Again
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム
馬主 吉田照哉
調教師 藤原英昭栗東
厩務員 川那部由紀[2]
競走成績
生涯成績 12戦5勝(中央競馬
13戦7勝(地方競馬
獲得賞金 9952万円(中央競馬)/2億3290万円(地方競馬)
勝ち鞍
JpnII エンプレス杯 2013年
JpnIII クイーン賞 2010年
JpnIII マリーンカップ 2012年
重賞 レパードステークス 2010年
重賞 レディスプレリュード 2011年・2012年
重賞 JBCレディスクラシック 2011年・2012年
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ミラクルレジェンド (: Miracle Legend) は日本競走馬。主な勝ち鞍はレパードステークスクイーン賞レディスプレリュードJBCレディスクラシックマリーンカップエンプレス杯。馬名は父名の一部を英語にしたもの(キセキ→ミラクル)と母名の一部を合わせた造語。

戦績

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2009年

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デビュー戦は8月22日札幌芝1500mの新馬戦。直線追い込むも6着だった。以後2戦は芝1600mを使うも3着、6着に敗れた。

2010年

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あおぎりS

4ヶ月半の休み明けで初ダート戦となる4月18日阪神ダート1800mの未勝利戦で直線差しきって初勝利を飾った。続く京都のダート1800mの500万下戦も直線抜け出して勝利。1000万下のあおぎりステークスも差し切って3連勝となった。陣営は初重賞となるジャパンダートダービーは牡馬相手に4着に健闘した。そしてレパードステークスは最後の直線でグリッターウイングとの叩き合いを制し、重賞初勝利を飾った。12月8日船橋クイーン賞では好位の4・5番手で競馬を進め、マイペースで逃げたザッハーマインを直線半ばで交して1馬身半差で勝利、重賞2連勝となった。

2011年

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2月2日大井TCK女王盃では好位追走から脚を伸ばし、直線でラヴェリータとの叩き合いになったが、クビ差で2着に敗れた。3月2日川崎エンプレス杯は中団から追い込んでラヴェリータ、ブラボーデイジー、プレシャスジェムズとの激しい争いになるが3着。7月18日盛岡マーキュリーカップでは2番手追走も直線で伸びを欠き5着に敗れる。8月6日新潟の関越ステークスでは好位から抜け出すとウインペンタゴンに1馬身3/4差をつけて勝利した。9月29日大井のレディスプレリュードでは好位6番手に控え、直線残り150m付近でラヴェリータを交わし、重賞3勝目となった。11月3日大井のJBCレディスクラシックでは好位追走から3コーナーで徐々に前へ進出すると直線でラヴェリータとの激しいデッドヒートを制し重賞4勝目、勝ちタイムは1980年にカツアールが記録したタイムを0.3秒更新するコースレコードだった[3]12月4日ジャパンカップダートでは後方から追い上げてくるものの6着だった。

2012年

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2月29日エンプレス杯に出走予定だったが、降雪によって開催中止となる。4月4日マリーンカップでは後方から差し切って1馬身半の差をつけて勝利した。5月19日東海ステークスでは中団追走も直線で伸びを欠き5着に敗れる。6月27日帝王賞は5着、連闘で挑んだスパーキングレディーカップは3着だった。秋のレディスプレリュードとJBCレディスクラシックはいずれも1番人気に応えて連覇を果たした。しかし暮れのジャパンカップダートは後方から追い上げるも6着だった。

2013年

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1月20日の東海ステークスは後方から追い込むが6着。そして引退レースとなったエンプレス杯は1番人気に応えて勝利し、引退に花を添えた。3月2日で競走馬登録を抹消。引退後は生まれ故郷の社台ファームで繁殖生活に入る[4]

エピソード

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2011年3月11日に発生した東日本大震災当日、本馬は宮城県山元町山元トレーニングセンターに滞在していた[5]。幸い、本馬を含めて滞在中の馬には被害がなかったものの、水道や電気の止まったために他の牧場へと避難した。栗東トレーニングセンターへ戻ったのち、同年11月のJBCレディスクラシックを勝利するなど活躍。管理する藤原英昭調教師は「震災を乗り越えて、重賞をいくつも勝ったんだからな。鉄の女や」と讃えている[5]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離馬場 タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2009.08.22 札幌 2歳新馬 14 05.3 (2人) 6着 岩田康誠 54 芝1500m(良) 01:31.4 (34.6) -0.7 ニシノモレッタ
0000.10.31 京都 2歳未勝利 13 02.6 (2人) 3着 岩田康誠 54 芝1600m(良) 01:35.1 (35.9) -0.3 カスクドール
0000.11.29 京都 2歳未勝利 18 06.4 (4人) 6着 藤田伸二 54 芝1600m(良) 01:35.8 (35.8) -0.5 シーキングフェイム
2010.04.18 阪神 3歳未勝利 15 02.2 (1人) 1着 国分恭介 52 ダ1800m(稍) 01:54.9 (36.9) -0.8 (ヤマニンビサージュ)
0000.05.08 京都 3歳500万下 15 05.3 (3人) 1着 岩田康誠 54 ダ1800m(稍) 01:52.9 (36.5) -0.2 (タガノジンガロ)
0000.06.13 京都 あおぎりS 1000万下 15 23.7 (7人) 1着 岩田康誠 54 ダ1800m(良) 01:51.2 (36.6) -0.2 (ナリタスプリング)
0000.07.14 大井 ジャパンDダービー JpnI 12 09.3 (4人) 4着 岩田康誠 56 ダ2000m(重) 02:05.3 (37.2) -0.1 マグニフィカ
0000.08.22 新潟 レパードS 重賞 13 03.3 (2人) 1着 北村宏司 54 ダ1800m(良) 01:51.8 (37.2) -0.0 (グリッターウイング)
0000.12.08 船橋 クイーン賞 JpnIII 14 03.3 (2人) 1着 岩田康誠 55 ダ1800m(重) 01:52.5 (38.3) -0.3 (ザッハーマイン)
2011.02.02 大井 TCK女王盃 JpnIII 16 01.7 (1人) 2着 岩田康誠 55 ダ1800m(良) 01:52.4 (36.3) -0.0 ラヴェリータ
0000.03.02 川崎 エンプレス杯 JpnII 12 02.0 (2人) 3着 C.デムーロ 54 ダ2100m(不) 02:15.4 (36.8) -0.1 ラヴェリータ
0000.07.18 盛岡 マーキュリーC JpnIII 8 03.1 (2人) 5着 岩田康誠 53 ダ2000m(良) 02:06.5 (38.0) -2.3 ゴルトブリッツ
0000.08.06 新潟 関越S OP 13 04.5 (2人) 1着 北村宏司 55 ダ1800m(良) 01:50.0 (36.6) -0.3 (ウインペンタゴン)
0000.09.29 大井 レディスプレリュード 重賞 16 03.3 (2人) 1着 岩田康誠 56 ダ1800m(良) 01:50.8 (36.2) -0.3 (ラヴェリータ)
0000.11.03 大井 JBCレディスクラシック 重賞 13 02.0 (2人) 1着 岩田康誠 55 ダ1800m(良) R1:49.6 (35.9) -0.1 (ラヴェリータ)
0000.12.04 阪神 ジャパンCダート GI 16 20.7 (6人) 6着 岩田康誠 55 ダ1800m(良) 01:51.1 (37.1) -0.5 トランセンド
2012.02.29 川崎 エンプレス杯 JpnII 降雪により開催中止
0000.04.04 船橋 マリーンC JpnIII 13 01.6 (1人) 1着 岩田康誠 56 ダ1600m(重) 01:40.3 (37.8) -0.2 クラーベセクレタ
0000.05.19 京都 東海S GII 15 04.1 (2人) 5着 C.ウィリアムズ 54 ダ1900m(良) 01:56.6 (36.1) -0.2 ソリタリーキング
0000.06.27 大井 帝王賞 JpnI 13 12.0 (5人) 5着 内田博幸 55 ダ2000m(良) 02:04.3 (37.6) -1.3 ゴルトブリッツ
0000.07.04 川崎 スパーキングレディーC JpnIII 11 01.8 (1人) 3着 岩田康誠 56 ダ1600m(重) 01:39.6 (37.4) -0.3 スティールパス
0000.10.04 大井 レディスプレリュード 重賞 13 01.4 (1人) 1着 岩田康誠 56 ダ1800m(不) 01:54.0 (37.3) -0.3 (プリンセスペスカ)
0000.11.05 川崎 JBCレディスクラシック 重賞 12 01.4 (1人) 1着 岩田康誠 55 ダ1600m(良) 01:40.7 (38.3) -0.2 (クラーベセクレタ)
0000.12.02 阪神 ジャパンCダート GI 16 98.3 (14人) 6着 川田将雅 55 ダ1800m(良) 01:50.1 (36.8) -1.3 ニホンピロアワーズ
2013.01.20 中京 東海S GII 16 13.5 (6人) 6着 岩田康誠 54 ダ1800m(良) 01:51.6 (37.3) -0.6 グレープブランデー
0000.02.27 川崎 エンプレス杯 JpnII 11 01.1 (1人) 1着 岩田康誠 55 ダ2100m(稍) 02:15.9 (38.5) -0.3 (エミーズパラダイス)
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績 勝ち鞍 出典
初仔 コンプリートベスト 2014年 鹿毛 エンパイアメーカー 吉田照哉 栗東佐々木晶三 17戦3勝(引退) [6]
2番仔 グレートタイム 2015年 黒鹿毛 キングカメハメハ 金子真人ホールディングス(株) 栗東・藤原英昭 31戦5勝(引退) 2020年:夏至ステークス(3勝)[7]
2021年:ブラジルカップ[8](L)
[9]
3番仔 エターナルディーバ 2016年 栗毛 (有)社台レースホース 栗東・清水久詞 15戦1勝(引退・繁殖) [10]
4番仔 サトノアレックス 2017年
→騸
栗毛 ヘニーヒューズ (株)サトミホースカンパニー 美浦古賀慎明
高知・打越勇児
46戦6勝(現役) [11]
5番仔 ラブオブマイライフ 2018年 栗毛 キングカメハメハ 吉田千津 栗東・長谷川浩大
船橋山下貴之
10戦3勝(引退・繁殖) [12]
6番仔 タヒチアンダンス 2019年 栗毛 吉田照哉 美浦・加藤征弘 9戦3勝(引退・繁殖) [13]
7番仔 ミラクルティアラ 2020年 栗毛 ヘニーヒューズ (株)グリーンファーム 美浦・加用正 16戦4勝(現役) 2023年:大通公園特別(2勝)
2024年上総ステークス(3勝)
[14]
8番仔 レジェンダイズ 2022年 栗毛 マインドユアビスケッツ (有)社台レースホース 美浦・黒岩陽一 1戦0勝(現役) [15]
10番仔 2023年 栗毛 ドレフォン (デビュー前) [16]
11番仔 2024年 鹿毛 マインドユアビスケッツ [17]
  • 情報は2024年10月4日現在[18][19]

血統表

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ミラクルレジェンド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

フジキセキ 1992
青鹿毛 北海道千歳市
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー
Millracer 1983
鹿毛 アメリカ
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

*パーソナルレジェンド
Personal Legend 2000
栗毛 アメリカ
Awesome Again 1994
鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
母の母
Highland Legend 1991
栗毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Santella Coastal
Santa Quilla
母系(F-No.) (FN:20) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・4(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [20]
  2. ^ [21]
  3. ^ [20]
  4. ^ [20]

注釈

[編集]
  1. ^ ミラクルレジェンド引退、繁殖生活へ”. ラジオNIKKEI. 2022年6月19日閲覧。
  2. ^ 【JCダート】“砂の女王”レジェンド ミラクル起こす”. スポーツニッポン. 2022年6月19日閲覧。
  3. ^ “【JBCレディスクラシック】(大井)~ミラクルレジェンド、レコードで初代女王に”. ラジオNIKKEI. (2011年11月3日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-210504.html 2021年11月18日閲覧。 
  4. ^ ミラクルレジェンド号が競走馬登録抹消 - 2013年3月1日JRA公式HP
  5. ^ a b 【東日本大震災10年】山元トレセンを勇気づけたミラクルレジェンド砂の女王」『スポーツ報知』2021年3月11日。2021年3月11日閲覧。
  6. ^ コンプリートベストの競走成績”. netkeiba.com. 2020年8月6日閲覧。
  7. ^ 夏至ステークス|2020年06月20日”. netkeiba.com. 2020年8月6日閲覧。
  8. ^ ブラジルカップ|2021年10月24日”. netkeiba.com. 2021年12月18日閲覧。
  9. ^ グレートタイム”. JBISサーチ. 2021年11月18日閲覧。
  10. ^ エターナルディーバ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月6日閲覧。
  11. ^ サトノアレックス”. JBISサーチ. 2020年8月6日閲覧。
  12. ^ ラブオブマイライフ”. JBISサーチ. 2021年11月18日閲覧。
  13. ^ タヒチアンダンス”. netkeiba.com. 2020年8月6日閲覧。
  14. ^ ミラクルティアラ”. JBISサーチ. 2022年9月17日閲覧。
  15. ^ レジェンダイズ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月6日閲覧。
  16. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月26日閲覧。
  17. ^ __________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月6日閲覧。
  18. ^ 繁殖牝馬情報:牝系情報|ミラクルレジェンド”. JBISサーチ. 2020年8月6日閲覧。
  19. ^ ミラクルレジェンドの産駒成績”. netkeiba.com. 2020年8月6日閲覧。
  20. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ミラクルレジェンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月18日閲覧。
  21. ^ ミラクルレジェンドの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年11月18日閲覧。

外部リンク

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