デピュティミニスター
デピュティミニスター | |||||||||||||||
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欧字表記 | Deputy Minister[1][2] | ||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1][2] | ||||||||||||||
性別 | 牡[1][2] | ||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1][2] | ||||||||||||||
生誕 | 1979年5月17日[1] | ||||||||||||||
死没 | 2004年9月10日(25歳没)[3] | ||||||||||||||
父 | Vice Regent[1][2] | ||||||||||||||
母 | Mint Copy[1][2] | ||||||||||||||
母の父 | Bunty's Flight[1][2] | ||||||||||||||
生国 | カナダ(オンタリオ州)[1][2] | ||||||||||||||
生産者 | Centurion Farms[1] | ||||||||||||||
馬主 |
Centurion Stables →Kinghaven Farms →Due Process Stable[1] | ||||||||||||||
調教師 |
Bill Marko(カナダ) →John J. Tammaro, Jr.(アメリカ) →Michael A. Tammaro(アメリカ) →Reynaldo H. Nobles(カナダ)[1] | ||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||
タイトル |
カナダ競馬殿堂(1988年選出)[4] ソヴリン賞 年度代表馬・最優秀2歳牡馬(1981年) エクリプス賞最優秀2歳牡馬(1981年) [1] | ||||||||||||||
生涯成績 | 22戦12勝[1][2] | ||||||||||||||
獲得賞金 | 696,964ドル[1] | ||||||||||||||
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デピュティミニスター(Deputy Minister)[2]とはカナダ生産の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に1981年のローレルフューチュリティ(G1競走)、ヤングアメリカステークス(G1競走)、1982年のドンハンデキャップ(G2競走)、トムフールステークス(G2競走)。1981年のソヴリン賞で年度代表馬と最優秀2歳牡馬、同じ年のエクリプス賞で最優秀2歳牡馬にそれぞれ選出された。種牡馬としても、エクリプス賞受賞馬3頭を含む81頭のステークスウイナーを送り出した。
競走馬時代
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はEQUIBASE[1]
1981年5月10日、ウッドバイン競馬場でのメイドン競走でデビューし、1着。一週間後の2戦目も制し、以降8月まで6連勝を記録。10月10日のシャンペンステークスで4着に終わり連勝が途絶えたものの、2週間後のローレルフューチュリティ、その10日後のヤングアメリカステークスとG1競走を連勝した。2歳時は9戦してG1競走2勝を含む8勝を挙げ、ソヴリン賞年度代表馬と最優秀2歳牡馬、エクリプス賞最優秀2歳牡馬にそれぞれ選ばれた。
3歳となった1982年、初戦のバハマスステークスで5着、2戦目のアローワンス競走は9着に終わって休養に入り、10月にウッドバイン競馬場のアローワンス競走で復帰して勝利したが、続くハンデキャップ戦は7着に終わり、3歳時は4戦1勝の成績に終わる。4歳を迎えて初戦のガルフストリームスプリントチャンピオンシップハンデキャップを勝つと、続くドンハンデキャップ、トムフールステークスとG2競走2勝を含めて3連勝を記録[5]。その後はホイットニーハンデキャップ4着、ウッドワードステークス6着と2戦して4着以下の成績と振るわなかったが、9月28日のアローワンス競走3着を挟みヴォスバーグステークス3着、G2競走スタイヴァザントハンデキャップ2着を経て11月のG1競走メドウランズカップで2着となり、これが最後の競馬となった。
引退後
[編集]引退後はアメリカのメリーランド州にあるウインドフィールズファームで種牡馬となり、1988年からはケンタッキー州のブルックデールファームに移動[3]。81頭のステークスウイナーを送り出し[3]、1997年から1998年の北アメリカリーディングサイアーの座に就いた[4]。また、1988年にはカナダ競馬殿堂入りを果たした[4]。
2004年、この年は10万ドルの種付け料で71頭に種付けして64頭で受胎が確認されていたが、9月10日に悪性腫瘍のためオハイオ州立大学家畜病院で死亡した[3]。
主な産駒
[編集]- G1・G2級競走優勝馬に限定。太字はエクリプス賞受賞馬。カタカナ馬名前の*は本邦輸入を示す。
- オーサムアゲイン (Awesome Again) - ブリーダーズカップ・クラシック、ホイットニーハンデキャップ、クイーンズプレート(カナダ)ほか[3][6]
- ゴーフォーワンド (Go for Wand) - ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ、ベルデイムステークス、マスケットステークスなど[3][7]
- *オープンマインド (Open Mind) - ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ、ニューヨーク牝馬三冠など[3][8]
- キーパーヒル (Keeper Hill) - ケンタッキーオークスなど[3][9]
- タッチゴールド (Touch Gold) - ベルモントステークス、ハスケル招待ハンデキャップほか[3][10]
- デピュティコマンダー (Deputy Commander) - トラヴァーズステークス、スーパーダービー[3][11]
- クリアマンデート(Clear Mandate) - スピンスターステークスなど。ストロングマンデートの母[12]
- *デヒア (Dehere) - ホープフルステークス[3][13]
- *ヴィクトリースピーチ (Victory Speech) - ストラブステークス[14]
- *フレンチデピュティ (French Deputy) - ジェロームハンデキャップ(アメリカG2)[15]
- ファストクッキー(Fast Cookie) - コティリオンハンデキャップ(アメリカG2)。フロステッドの母[16]
- *トーヨーシアトル - 東京大賞典、東海菊花賞ほか[17]
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
[編集]- G1級競走優勝馬に限定。カタカナ馬名前の*は本邦輸入を示す。
- ジャジル (Jazil) - ベルモントステークス[18]
- カーリン (Curlin) - ブリーダーズカップクラシック、ドバイワールドカップなど[19]
- ラグズトゥリッチズ (Rags to Riches) - ベルモントステークス、ケンタッキーオークスなど[20]
- ボブアンドジョン (Bob and John) - ウッドメモリアルステークス[21]
- フロステッド(Frosted) - ウッドメモリアルステークス、メトロポリタンハンデキャップ、ホイットニーステークス[22]
- レダットーレ (Redattore) - エディーリードハンデキャップ、シューメイカーブリーダーズカップマイルステークス[23]
- バハミアンパイレート (Bahamian Pirate) - ナンソープステークス[24]
- マジストレッティ (Magistretti) - マンノウォーステークス[25]
- *パーシステントリー (Persistently) - パーソナルエンスンステークス[26]
- エイベルタズマン(Abel Tasman) - ケンタッキーオークス、エイコーンステークス、コーチングクラブアメリカンオークスなど[27]
- ストロングマンデート(Strong Mandate) - ホープフルステークス[28]
- タピザー(Tapizar) - BCダートマイル
- カネヒキリ - フェブラリーステークス 、ジャパンカップダート2回など[29]
- *ミスターメロディ - 高松宮記念[30]
血統表
[編集]デピュティミニスターの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヴァイスリージェント系(ノーザンダンサー系) |
[§ 2] | ||
父 Vice Regent 1967 栗毛 カナダ |
父の父 Northern Dancer1961 鹿毛 カナダ |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Victoria Regina1958 栗毛 カナダ |
Menetrier | Fair Copy | ||
La Melodie | ||||
Victoriana | Windfields | |||
Iribelle | ||||
母 Mint Copy 1970 黒鹿毛 カナダ |
Bunty's Flight 1953 黒鹿毛 カナダ |
Bunty Lawless | Ladder | |
Mintwina | ||||
Broomflight | Deil | |||
Air Post | ||||
母の母 Shakney1964 黒鹿毛 アメリカ合衆国 |
Jabneh | Bimelech | ||
Bellesoeur | ||||
Grass Shack | Polynesian | |||
Good Example | ||||
母系(F-No.) | (FN:10-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Bunty Lawless 3 × 5 = 15.62%、Polynesian 5 × 4 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “Deputy Minister (ON)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Deputy Minister(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “Leading Sire Deputy Minister Dies at Age 25”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2004年9月10日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c “Deputy Minister”. Canadian Horse Racing Hall of Fame. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “A Look Back at Deputy Minister Winning 1983 Donn”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2017年1月26日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Awesome Again(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Go for Wand(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “オープンマインド(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Keeper Hill(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Touch Gold(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Deputy Commander(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Clear Mandate(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “デヒア(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “ヴィクトリースピーチ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “フレンチデピュティ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Fast Cookie(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月15日閲覧。
- ^ “トーヨーシアトル(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Jazil(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Curlin(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Rags to Riches(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Bob and John(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Frosted(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月15日閲覧。
- ^ “Redattore(BRZ)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Bahamian Pirate(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Magistretti(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “パーシステントリー(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Abel Tasman (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Strong Mandate(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月15日閲覧。
- ^ “カネヒキリ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “ミスターメロディ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c “Deputy Minister(CAN) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Deputy Ministerの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2020年6月21日閲覧。
- ^ a b “Deputy Ministerの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年6月14日閲覧。