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関東オークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関東オークス
Kanto Oaks[1]
第60回関東オークス(2024年6月12日)
優勝馬:アンデスビエント 鞍上:田口貫太
開催国 日本の旗日本
主催者 神奈川県川崎競馬組合南関東公営
競馬場 川崎競馬場
第1回施行日 1965年5月23日
2024年の情報
距離 ダート2100m
格付け JpnII / 国際LR
賞金 1着賞金3500万円
出走条件 サラブレッド系3歳牝馬(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 定量(55kg
出典 [2]
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関東オークス(かんとうオークス)は、神奈川県川崎競馬組合川崎競馬場で施行する地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は「農林水産大臣賞典 関東オークス」と表記される。

副賞は農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、よみうりランド賞、管理者賞(2023年)[3]

概要

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1965年に南関東地区所属馬による競走として創設された。1977年は5月の開催予定日の2日前に川崎競馬場で騒擾事件が発生し、以降しばらく開催中止となった為、9月に大幅な順延開催となった。

2000年からは中央競馬所属馬や他地区の所属馬も出走できる交流競走となり、同時にダート競走格付け委員会によってGIIIに格付けされた。2003年からは開催が6月になったことで中央競馬でクラシック戦線を戦っている馬も出走するようになり、層が厚くなった。そして2006年からはGIIに格上げされた。2007年からは国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により格付け表記をJpnIIに変更するとともに、南関東グレード(2006年度までは南関東G1)の併記がされなくなった。

2010年からはGRANDAME-JAPANの3歳シリーズ競走に指定されている。

距離は創設当初はダート1700mで施行され1968年からは長らくダート2000mで施行されていたが、1998年よりダート2100mに変更された。

2008年の第44回勝ち馬ユキチャンは、白毛馬として初の重賞制覇で、2着馬に8馬身差の2分14秒7というレースレコード(当時)で圧勝したことから、マスメディアを賑わせた[4]

交流重賞となって以降地方競馬所属馬は3頭が優勝している。

南関東牝馬三冠路線の締めくくりで、芝の優駿牝馬(オークス)に相当するダートにおける3歳牝馬の根幹競走でもある。ただし南関東所属の有力馬は、前週に行われる東京ダービーがダートグレードとなる前はそちらに向かうケースもあった。

2020年・2021年はCOVID-19の流行により客を入れずに「無観客競馬」として開催された。

負担重量は2023年までは54kgで、2024年より55kg(南半球産2kg減)となった。

条件・賞金等(2024年)

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出走資格
サラブレッド系3歳牝馬オープン、地方・中央選定馬。
  • 浦和の桜花賞1着馬、また東京プリンセス賞の2着以内馬は本競走に優先出走できる(優先出走権保持馬が出走した場合、桜花賞、東京プリンセス賞優勝馬の馬主には優先出走馬特別出走奨励金として100万円、東京プリンセス賞2着馬の馬主には50万円が支給される。)[2]
負担重量
定量。55kg(南半球産2kg減)。
賞金等
賞金額は1着3500万円、2着1225万円、3着700万円、4着350万円、5着175万円、着外手当20万円[2]
DG特別着外手当として地方所属馬の馬主には、着外手当とは別に6着は105万円、7着は70万円、8着は35万円が支給される[2]
優先出走権付与
2着以上の地方競馬所属馬にはスパーキングレディーカップの優先出走権が付与される[2]

歴代優勝馬

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優勝馬の馬齢については、2000年以前も現行の表記に揃えている。

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1965年5月23日 スターコキトール 牝3 大井 1:50.0 高橋三郎 小暮嘉久
第2回 1966年7月27日 オリコ 牝3 川崎 1:49.2 佐々木竹見 三橋三吉
第3回 1967年6月21日 ローレライ 牝3 船橋 1:49.7 木村和男 木村万吉
第4回 1968年5月15日 フアエトン 牝3 船橋 2:10.6 木村和男 木村万吉
第5回 1969年6月12日 エビフジ 牝3 大井 2:08.6 高橋三郎 武森辰己
第6回 1970年5月20日 チヤイナセブン 牝3 船橋 2:09.1 角田次男 八熊寿
第7回 1971年5月12日 タニノカツヒメ 牝3 船橋 2:07.7 内野健二 岡林喜和
第8回 1972年6月07日 ヒメオール 牝3 川崎 2:09.7 中之丸忠義 勝又衛
第9回 1973年5月11日 オーナーズミカサ 牝3 川崎 2:07.6 渡辺市郎 大沼五郎
第10回 1974年5月08日 ミサトクイン 牝3 船橋 2:08.7 赤間清松 森茂
第11回 1975年5月20日 ミツドウエー 牝3 川崎 2:06.5 橘真樹 梅山満
第12回 1976年5月14日 エンダーベリー 牝3 船橋 2:08.7 渡辺市郎 波多野高次
第13回 1977年9月23日 サギヌマグツドリー 牝3 船橋 2:08.1 成田清輔 竹田光雄
第14回 1978年5月08日 エースライン 牝3 船橋 2:07.9 田部和廣 熊坂明
第15回 1979年5月02日 シヤドウ 牝3 川崎 2:08.1 橘真樹 高橋正豪
第16回 1980年5月06日 タイホウジエミー 牝3 大井 2:08.4 高橋三郎 渥美忠男
第17回 1981年6月17日 テスコフアイヤー 牝3 船橋 2:07.2 木村騎一 安藤栄作
第18回 1982年5月12日 ニシノヤクイン 牝3 川崎 2:08.3 岩本実 岩本亀五郎
第19回 1983年4月27日 ガールライヒ 牝3 船橋 2:10.9 秋田実 竹田光雄
第20回 1984年5月05日 グレイスタイザン 牝3 川崎 2:10.6 森下博 佐々木國廣
第21回 1985年5月08日 ハナブサクイン 牝3 大井 2:12.3 佐々木忠昭 高柳恒男
第22回 1986年5月28日 ハルナオーギ 牝3 浦和 2:11.8 小林真治 小林文治
第23回 1987年6月10日 スイフトターフ 牝3 船橋 2:10.4 桑島孝春 泉孝
第24回 1988年6月01日 タケシバロツク 牝3 船橋 2:12.5 松代眞 小桧山悦雄
第25回 1989年6月14日 クインスワロー 牝3 浦和 2:11.9 桑島孝春 黒田桂二
第26回 1990年5月09日 フジノパツサー 牝3 大井 2:12.7 本間茂 三坂博
第27回 1991年5月08日 マウントグローリ 牝3 川崎 2:12.7 的場文男 飯島二郎
第28回 1992年5月05日 マテイス 牝3 川崎 2:09.6 佐々木竹見 伊藤利義
第29回 1993年5月14日 ホワイトアリーナ 牝3 浦和 2:10.7 桑島孝春 野口孝
第30回 1994年5月11日 ケーエフネプチユン 牝3 船橋 2:11.8 矢内博 凾館政一
第31回 1995年5月10日 ヘイワンリーフ 牝3 川崎 2:13.1 桑島孝春 伊藤利義
第32回 1996年5月06日 タカミプリティ 牝3 川崎 2:13.5 石崎隆之 長谷川蓮太郎
第33回 1997年5月14日 シルバーアクト 牝3 船橋 2:09.3 石崎隆之 北川亮
第34回 1998年5月11日 シバノコトエ 牝3 浦和 2:19.0 秋田実 宇野木数徳
第35回 1999年5月19日 ヤマノリアル 牝3 船橋 2:19.8 張田京 後藤稔
第36回 2000年5月17日 プリエミネンス 牝3 JRA 2:17.3 柴田善臣 伊藤圭三
第37回 2001年5月16日 マイニングレディ 牝3 JRA 2:18.1 柴田善臣 目野哲也
第38回 2002年5月22日 サクラヴィクトリア 牝3 JRA 2:18.5 蛯名正義 伊藤圭三
第39回 2003年6月16日 レマーズガール 牝3 JRA 2:15.6 武豊 湯浅三郎
第40回 2004年6月09日 トーセンジョウオー 牝3 JRA 2:15.9 蛯名正義 国枝栄
第41回 2005年6月15日 テンセイフジ 牝3 川崎 2:16:5 石崎駿 八木正雄
第42回 2006年6月14日 チャームアスリープ 牝3 船橋 2:18:5 内田博幸 佐藤賢二
第43回 2007年6月13日 ホワイトメロディー 牝3 JRA 2:16.5 安藤勝己 加用正
第44回 2008年6月18日 ユキチャン 牝3 JRA 2:14.7 武豊 後藤由之
第45回 2009年6月17日 ラヴェリータ 牝3 JRA 2:15.5 岩田康誠 松元茂樹
第46回 2010年6月16日 シンメイフジ 牝3 JRA 2:13.1 内田博幸 安田隆行
第47回 2011年6月15日 カラフルデイズ 牝3 JRA 2:15.9 岩田康誠 藤原英昭
第48回 2012年6月13日 アスカリーブル 牝3 船橋 2:14.1 今野忠成 川島正行
第49回 2013年6月12日 アムールポエジー 牝3 JRA 2:15.7 岩田康誠 野中賢二
第50回 2014年6月11日 エスメラルディーナ 牝3 JRA 2:16.6 C.ウィリアムズ 斎藤誠
第51回 2015年6月10日 ホワイトフーガ 牝3 JRA 2:18.3 大野拓弥 高木登
第52回 2016年6月15日 タイニーダンサー 牝3 JRA 2:19.1 戸崎圭太 伊藤圭三
第53回 2017年6月14日 クイーンマンボ 牝3 JRA 2:19.0 C.ルメール 角居勝彦
第54回 2018年6月13日 ハービンマオ 牝3 JRA 2:17.6 松岡正海 中舘英二
第55回 2019年6月12日 ラインカリーナ 牝3 JRA 2:17.7 武藤雅 武藤善則
第56回 2020年6月10日 レーヌブランシュ 牝3 JRA 2:16.3 松山弘平 橋口慎介
第57回 2021年6月16日 ウェルドーン 牝3 JRA 2:18.3 武豊 角田晃一
第58回 2022年6月15日 グランブリッジ 牝3 JRA 2:16.3 福永祐一 新谷功一
第59回 2023年6月14日 パライバトルマリン 牝3 JRA 2:20.4 戸崎圭太 林徹
第60回 2024年6月12日 アンデスビエント 牝3 JRA 2:18.5 田口貫太 西園正都

姉妹制覇

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過去に1組の姉妹制覇の例がある。以下は母馬から見た姉妹に限る。

姉馬名 優勝回 妹馬名 優勝回 母馬名
1組 ローレライ 第3回 フアエトン 第4回 コンリユウ

脚注

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参考文献

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注釈

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出典

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各回結果の出典

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外部リンク

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