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トーセンジョウオー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーセンジョウオー
欧字表記 Tosen Jo O
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2001年3月25日(23歳)
抹消日 2006年9月13日(JRA)
2009年3月12日(NAR)
ティンバーカントリー
アナスミラビリス
母の父 リアルシャダイ
生国 日本の旗 日本北海道三石町
生産者 ヒサイファーム
馬主 島川隆哉
調教師 国枝栄美浦
川島正行船橋
競走成績
生涯成績 28戦9勝
中央:10戦2勝
地方:19戦7勝
獲得賞金 2億4810万円
中央:1960万円
地方:2億2850万円
勝ち鞍
GIII 関東オークス 2004年
GIII マリーンカップ 2005年
GIII スパーキングレディーカップ 2005年
GII エンプレス杯 2007年
JpnIII マリーンカップ 2007年
JpnIII スパーキングレディーカップ 2008年
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トーセンジョウオー[1]は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2004年関東オークス2005年2007年マリーンカップ、2005年・2008年スパーキングレディーカップ、2007年エンプレス杯、2007年埼玉新聞杯

戦績

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3歳(2004年)

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美浦国枝栄厩舎に入厩し、2004年1月17日の3歳新馬中山ダート1800m)でデビュー。2番手につけると、直線で抜け出し4馬身差をつけて勝利を収める。2戦目の3歳500万下を8番人気ながら2着と好走すると、続く3歳500万下も2着に入る。4戦目は芝を使われたが8着に終わり、ダートに戻った3歳500万下を好位から競馬をし、最後はアタマ差振り切り2勝目を飾った。次走は重賞の関東オークスに出走。レースは3番手追走から4コーナーで先頭に立つと、追いすがるアクイレジアをクビ差押さえて1着、重賞初制覇を飾る[2]。古馬との初対戦となったスパーキングレディーカップは5着に敗れる。5か月の休み明け初戦となった霜月ステークスは9着に沈んだ。続くクイーン賞も好位につけたが伸びきれず9着に終わる。

4歳(2005年)

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4歳になり、平安ステークスはブービーの15着と惨敗。続くエンプレス杯は6着に敗れた。約1年ぶりに芝を使われた新潟大賞典は最軽量ハンデ51㎏で出走したがブービーの15着に終わった。次走、マリーンカップは7番人気で出走、3コーナで先頭に立つと、迫るグラッブユアハートをクビ差振り切り、重賞2勝目を挙げた。さらに、スパーキングレディーカップは好位から直線で逃げ粘るオルレアンを交わすと1馬身差をつけて1着、連勝で重賞3勝目を獲得した。その後は霜月ステークスを予定していたが回避となった。

5歳(2006年)

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鼻出血により休養が長引き、9か月ぶりの実戦となったマリーンカップで復帰、果敢に逃げたが8着に終わる。続くサウジアラビアロイヤルカップは11着に敗れた。連覇を狙ったスパーキングレディーカップは4着に入る。その後は芝のクイーンステークスを選択したが10着に敗れた。

9月13日にJRAの競走馬登録を抹消[3]、その後は船橋川島正行厩舎に移籍となった。

移籍初戦、4か月ぶりとなったクイーン賞は前走から馬体重プラス33㎏で挑んだが、レマーズガールに6馬身離されたものの2着に入った。

6歳(2007年)

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7歳初戦、TCK女王盃は接戦のなか、サウンドザビーチにクビ差敗れ惜しい2着となる。続くエンプレス杯は先手を取ると直線ではフサイチパンドラとの一騎打ちとなり、最後は1馬身半差をつけて逃げ切り勝ち。重賞4勝目を挙げた[4]。次走、マリーンカップでもハナに立ち主導権を握ると、直線でクリムゾンルージュの追い込みを1馬身半退けて快勝。2回目のマリーンカップ優勝となった[5]。その後はダート最長距離重賞の大井記念に進み4着となる。初JpnI挑戦となった帝王賞は4番人気に推されたが10着に敗れた。続くトゥインクルレディー賞はトップハンデ58.5kgを背負い6着に敗れたが、埼玉新聞杯で2番手追走から残り800mで先頭に立つと、そのまま押し切り4馬身差をつけて快勝した[6]。しかし、その後は脚部不安により、長期休養となる。

7歳(2008年)

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9か月ぶりに戦線復帰となったスパーキングレディーカップは先手を取るとそのまま後続を突き放し、メイショウバトラーに4馬身差をつけて1着、重賞7勝目を飾った[7]。続くトゥインクルレディー賞はハンデ58㎏で挑んだが、好位追走から馬群に飲まれ15着と大敗した。このレースを最後にNARの競走馬登録を抹消、繁殖牝馬となった。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2004.01.17 中山 3歳新馬 ダ1800m(良) 10 2 2 003.60(2人) 01着 R1:59.5(40.5) -0.7 0北村宏司 54 (コパノニキータ) 496
0000.01.31 東京 3歳500万下 ダ1600m(良) 15 2 3 019.00(8人) 02着 R1:39.6(37.9) -0.1 0後藤浩輝 54 セカンドノホシ 492
0000.03.06 中山 3歳500万下 ダ1800m(良) 12 8 12 001.70(1人) 02着 R1:57.1(38.9) -0.7 0後藤浩輝 54 スマートストリーム 490
0000.04.04 中山 3歳500万下 芝1800m(良) 11 6 7 012.80(3人) 08着 R1:49.9(37.1) -0.1 0後藤浩輝 54 マイネピュール 490
0000.04.24 東京 3歳500万下 ダ1600m(良) 16 4 7 002.80(2人) 01着 R1:39.9(38.2) -0.0 0後藤浩輝 54 (リッチスマイル) 492
0000.06.09 川崎 関東オークス GIII ダ2100m(重) 14 5 7 010.30(4人) 01着 R2:15.9(39.1) -0.0 0蛯名正義 54 (アクイレジア) 490
0000.07.20 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m(良) 14 8 14 00 - 00(2人) 05着 R1:41.4(39.9) -0.4 0蛯名正義 53 グラッブユアハート 494
0000.11.21 東京 霜月S OP ダ1400m(稍) 13 1 1 070.7(12人) 09着 R1:25.5(38.1) -1.9 0勝浦正樹 52 タイギャラント 484
0000.12.15 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m(良) 14 2 2 00 - 00(4人) 09着 R1:55.8(40.3) -2.3 0蛯名正義 54 レマーズガール 485
2005.01.23 京都 平安S GIII ダ1800m(良) 16 6 11 287.5(15人) 15着 R1:52.6(37.8) -2.3 0小牧太 54 ヒシアトラス 484
0000.02.09 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m(稍) 12 6 7 00 - 00(6人) 06着 R2:15.9(39.5) -0.7 0蛯名正義 54 プルザトリガー 491
0000.05.15 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 3 6 155.1(16人) 15着 R2:01.1(37.0) -2.2 0加藤士津八 51 エアセレソン 502
0000.06.01 船橋 マリーンC GIII ダ1600m(重) 11 7 9 035.40(7人) 01着 R1:38.7(36.3) -0.0 0後藤浩輝 55 (グラッブユアハート) 512
0000.07.06 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m(不) 14 6 10 004.90(3人) 01着 R1:40.6(39.8) -0.2 0後藤浩輝 56 (オルレアン) 514
2006.04.05 船橋 マリーンC GIII ダ1600m(不) 14 2 2 004.60(3人) 08着 R1:39.5(39.1) -1.3 0後藤浩輝 56 グラッブユアハート 508
0000.05.07 東京 サウジアラビアロイヤルC OP ダ1600m(良) 16 7 13 042.9(11人) 11着 R1:37.6(38.6) -1.9 0蛯名正義 54 ワイルドワンダー 504
0000.07.05 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m(不) 14 1 1 007.50(4人) 04着 R1:42.0(40.2) -0.3 0後藤浩輝 56 レマーズガール 516
0000.08.13 札幌 クイーンS GIII ダ1800m(良) 14 6 10 115.5(12人) 10着 R1:49.1(38.4) -2.4 0北村宏司 55 デアリングハート 504
0000.12.06 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m(稍) 14 4 6 014.40(7人) 02着 R1:53.4(38.7) -1.2 0内田博幸 56 レマーズガール 537
2007.01.24 大井 TCK女王盃 JpnIII ダ1800m(良) 14 2 2 002.50(1人) 02着 R1:52.7(37.9) -0.0 0内田博幸 55 サウンドザビーチ 536
0000.02.28 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 12 7 10 004.90(4人) 01着 R2:16.4(38.2) -0.3 0内田博幸 55 フサイチパンドラ 531
0000.04.04 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(不) 14 4 6 001.80(1人) 01着 R1:37.3(36.4) -0.2 0内田博幸 57 (クリムゾンルージュ) 536
0000.05.23 大井 大井記念 SII ダ2600m(良) 16 6 11 003.90(3人) 04着 R2:48.2(38.8) -0.6 0酒井忍 56 マズルブラスト 534
0000.06.27 大井 帝王賞 JpnI ダ2000m(良) 15 3 5 014.40(4人) 10着 R2:06.3(39.9) -2.0 0内田博幸 55 ボンネビルレコード 533
0000.09.11 大井 トゥインクルレディー賞 SII ダ1600m(良) 13 8 12 003.70(3人) 06着 R1:41.0(40.1) -0.9 0内田博幸 58.5 ベルモントノーヴァ 548
0000.10.17 浦和 埼玉新聞杯 SIII ダ1900m(良) 11 7 8 002.10(1人) 01着 R2:00.8(38.1) -0.8 0内田博幸 56 (コアレスデジタル) 544
2008.07.16 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m(良) 14 6 10 010.10(4人) 01着 R1:39.2(38.5) -0.8 0戸崎圭太 57 メイショウバトラー 544
0000.09.17 大井 トゥインクルレディー賞 SII ダ1600m(良) 16 8 16 002.10(1人) 15着 R1:42.6(41.4) -1.9 0今野忠成 58 スターオブジェンヌ 555

繁殖成績

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2番仔トーセンセラヴィが東京シンデレラマイルを勝っている。

馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 トーセンフリーダム 2010年 鹿毛 ファンタスティックライト 島川隆哉 船橋・川島正一 23戦4勝(引退)
2番仔 トーセンセラヴィ 2011年 黒鹿毛 ディープインパクト 美浦・加藤征弘
浦和小久保智
23戦13勝(引退)
3番仔 イエスアイゲット 2013年 黒鹿毛 トーセンファントム 美浦・成島英春
→浦和・小久保智
26戦1勝(繁殖)
4番仔 トーセンモナルカ 2015年 黒鹿毛 キングカメハメハ 島川隆哉
→竹下佳利
美浦・加藤征弘
→浦和・小久保智
園田・西川精治
西脇・大山寿文
60戦3勝(現役)
5番仔 シュプレムラン 2017年 黒鹿毛 トーセンファントム 島川隆哉 美浦・田中博康
→浦和・小久保智
17戦1勝(引退)
6番仔 トーセンレオナルド 2018年 栗毛 島川隆哉 美浦・上原博之 1戦0勝(引退)
  • 2024年10月8日現在

血統表

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トーセンジョウオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*ティンバーカントリー
Timber Country
1992 栗毛
父の父
Woodman
1983 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
*プレイメイト Buckpasser
Intriguing
父の母
Fall Aspen
1976 栗毛
Pretense Endeavour
Imitation
Change Water Swaps
Portage

アナスミラビリス
1991 鹿毛
*リアルシャダイ
Real Shadai
1979 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Desert Vixen In Reality
Desert Trial
母の母
スカーレットブルー
1982 栗毛
* ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
* スカーレットインク Crimson Satan
Consentida
母系(F-No.) スカーレットインク系(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Nashua5x5=6.25%、Swaps 4・5(父内)=9.38%、 [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10][11]

脚注

[編集]
  1. ^ 競走成績:全競走成績|トーセンジョウオー”. JBISサーチ. 2022年6月29日閲覧。
  2. ^ “【関東オークス】(川崎)〜トーセンジョウオー快勝”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-124880.html 2022年6月29日閲覧。 
  3. ^ “トーセンジョウオー、登録を抹消”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=15650 2022年6月29日閲覧。 
  4. ^ “2月28日(水)「エンプレス杯(川崎)トーセンジョウオー逃げ切り」他”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-146590.html 2022年6月29日閲覧。 
  5. ^ “4月4日(水)「マリーンCはトーセンジョウオーが逃げ切る」他”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). http://www.radionikkei.jp/keiba/entry-146625.html 2022年6月29日閲覧。 
  6. ^ “埼玉新聞杯、トーセンジョウオーが重賞6勝目”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=23688 2022年6月29日閲覧。 
  7. ^ “スパーキングレディーC トーセンジョウオーが逃走V”. リアルライブ. https://npn.co.jp/article/detail/5102409 2022年6月29日閲覧。 
  8. ^ トーセンジョウオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月30日閲覧。
  9. ^ トーセンジョウオーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年6月30日閲覧。
  10. ^ a b c トーセンジョウオー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月30日閲覧。
  11. ^ a b トーセンジョウオーの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年6月30日閲覧。

外部リンク

[編集]