田中博康
田中博康 | |
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2018年11月 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 埼玉県新座市 |
生年月日 | 1985年12月5日(39歳) |
身長 | 160.5cm(2017年) |
体重 | 50.0kg(〃) |
血液型 | B型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 |
高橋祥泰(2006.3.1 - 2009.3.31) フリー(2009.4.1 - 2010.2.3) 高橋祥泰(2010.2.4 - 2011.4.6) フリー(2011.4.7 - 2017.2.28) |
初免許年 | 2006年 |
免許区分 | 平地・障害[1] |
騎手引退日 | 2017年2月28日 |
重賞勝利 | 4勝(中央3勝、地方1勝) |
G1級勝利 | エリザベス女王杯(2009年) |
通算勝利 |
3727戦129勝(JRA) 24戦4勝(地方) 1戦0勝(海外) |
調教師情報 | |
初免許年 | 2017年(2018年開業) |
重賞勝利 | 7勝 |
G1級勝利 | 3勝 |
通算勝利 | 中央132勝、地方5勝 |
経歴 | |
所属 | 美浦T.C. (2006年-) |
田中 博康(たなか ひろやす、1985年12月5日 - )は、日本中央競馬会 (JRA) 美浦トレーニングセンターに所属する調教師、元騎手。埼玉県新座市出身[2]。新座市立第五中学校卒業。愛称は「タナパク」。
来歴
[編集]偶然テレビでアグネスフライトが勝った2000年の日本ダービーを見て騎手を志す[3]。中学3年のころから乗馬を始め、卒業を前に競馬学校受験を志望するも願書の受付が間に合わなかったことから、高校に通いながら受験勉強を行うこととなった。高校1年(21期生の入学試験)のときには不合格だったが、翌年2度目の試験で合格し、22期生として競馬学校に入学した[4]。同期には北村友一、千葉直人、的場勇人らがいる。
2006年、美浦トレーニングセンターの高橋祥泰厩舎所属騎手としてデビュー。初年度は4勝にとどまったが、2007年は44勝と勝ち星を伸ばした。
2009年にはシルクメビウスでユニコーンステークスを制し重賞初勝利。秋になるとエリザベス女王杯をクィーンスプマンテで優勝し、初のGI制覇を果たした。この年、シルクメビウスとのコンビでジャパンダートダービー、ジャパンカップダートで2着に入るなどG1戦線で活躍し、クイーンスプマンテとのコンビで日本国外遠征も果たした(香港カップ騎乗で結果は10着)。
2011年4月12日から年内いっぱいまでフランスに遠征。5月14日のフォンテーヌブロー競馬場第3レースでApril Love Songに騎乗して優勝し、フランスでの初騎乗で初勝利を挙げた[5]。秋には凱旋門賞に出走するために日本から現地入りしたヒルノダムールの調教を担当した[6]。11月14日にはベルギーのモンス競馬場にてApril Love Songに騎乗して勝利。これはベルギーにおけるJRA所属騎手の初勝利となった[7]。フランスのトップトレーナーであるアンドレ・ファーブルのもとでは、後にブリーダーズカップ・ターフを勝利したタリスマニックの調教にも騎乗している[8]。
遠征から帰国後の2012年は飛躍が期待されたが、勝ち星を伸ばせず前年を除けば自己最低の成績に終わった。
2016年12月8日、JRAより2017年度調教師試験に合格したことが発表された[9]。なお、田中はこの年初めて調教師試験を受験し、一発で合格している[10]。
2017年2月26日の中山競馬での騎乗が最終騎乗となり、2月28日付で騎手を引退[11]。
同年3月1日付で調教師免許を取得したが、暫くは厩舎は開業せず技術調教師として活動する。
2017年12月18日、JRAより2018年3月1日付けで美浦トレーニングセンターにて調教師として新規開業することが発表された[12]。2018年3月1日付で厩舎を開業。
2022年5月15日、東京6Rをセブンデイズで勝利してJRA通算100勝を達成した[13]。
騎乗成績
[編集]年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2006年 | 4 | 8 | 8 | 223 | .018 | .054 | .090 |
2007年 | 44 | 29 | 33 | 737 | .060 | .099 | .144 |
2008年 | 22 | 28 | 30 | 687 | .032 | .073 | .116 |
2009年 | 25 | 21 | 29 | 544 | .046 | .085 | .138 |
2010年 | 13 | 19 | 20 | 517 | .025 | .062 | .101 |
2011年 | 0 | 1 | 4 | 65 | .000 | .015 | .077 |
2012年 | 2 | 5 | 6 | 328 | .006 | .021 | .040 |
2013年 | 5 | 3 | 4 | 230 | .022 | .035 | .052 |
2014年 | 7 | 3 | 8 | 180 | .039 | .056 | .100 |
2015年 | 6 | 6 | 7 | 141 | .043 | .085 | .135 |
2016年 | 1 | 0 | 1 | 68 | .015 | 0.15 | .029 |
2017年 | 0 | 0 | 0 | 7 | .000 | .000 | .000 |
中央 | 129 | 123 | 150 | 3727 | .035 | .068 | .108 |
地方 | 4 | 3 | 0 | 24 | .167 | .292 | .292 |
海外 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | .000 | .000 |
通算 | 133 | 126 | 150 | 3752 | .035 | .069 | .109 |
(2020年6月16日現在 JRA騎手名鑑より)
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初騎乗 | 2006年3月4日 | 1回中京1日5R | 4歳上500万下 | ペイルローズ | 16頭 | 7 | 13着 |
初勝利 | 2006年3月18日 | 1回中京5日6R | 4歳上500万下 | タイキエンデバー | 16頭 | 1 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2007年4月21日 | 1回福島7日11R | 福島牝馬ステークス | マイネルーシッド | 16頭 | 15 | 11着 |
重賞初勝利 | 2009年6月6日 | 3回東京5日11R | ユニコーンステークス | シルクメビウス | 16頭 | 1 | 1着 |
GI初騎乗 | 2007年10月21日 | 4回京都7日11R | 菊花賞 | ブルーマーテル | 18頭 | 15 | 13着 |
GI初勝利 | 2009年11月15日 | 5回京都4日11R | エリザベス女王杯 | クィーンスプマンテ | 18頭 | 11 | 1着 |
主な騎乗馬
[編集]※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走
- シルクメビウス(2009年ユニコーンステークス、2010年東海ステークス、ブリーダーズゴールドカップ)
- クィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)
調教師成績
[編集]日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初出走 | 2018年3月10日 | 2回中山5日3R | 3歳未勝利 | トリニティハート | 15頭 | 9 | 14着 |
初勝利 | 2018年3月25日 | 2回中京6日8R | 4歳上500万下 | エジステンツァ | 12頭 | 8 | 1着 |
重賞初出走 | 2018年7月22日 | 2回函館6日11R | 函館2歳ステークス | ホールドユアハンド | 16頭 | 5 | 14着 |
重賞初勝利 | 2023年1月29日 | 1回東京1日11R | 根岸ステークス | レモンポップ | 16頭 | 1 | 1着 |
GI初出走 | 2018年12月28日 | 5回中山9日11R | ホープフルステークス | コスモカレンドゥラ | 13頭 | 8 | 4着 |
GI初勝利 | 2023年2月19日 | 1回東京8日11R | フェブラリーステークス | レモンポップ | 16頭 | 1 | 1着 |
主な管理馬
[編集]※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。
- レモンポップ(2023年根岸ステークス、フェブラリーステークス、マイルチャンピオンシップ南部杯、チャンピオンズカップ、2024年さきたま杯、マイルチャンピオンシップ南部杯、チャンピオンズカップ)
- ローシャムパーク(2023年函館記念、オールカマー)
- レーベンスティール(2023年セントライト記念、2024年エプソムカップ、オールカマー)
- ミッキーファイト(2024年レパードステークス、名古屋大賞典)
出典:[14]
脚注
[編集]- ^ “平成28年度 騎手免許試験合格者” (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
- ^ @3baikaioken1 (2021年5月25日). "トレーナーは新座市出身で、ジョッキーは越谷市出身". X(旧Twitter)より2022年7月2日閲覧。
- ^ “田中博康師支える騎手時代の経験”. スポーツニッポン. 2022年7月2日閲覧。
- ^ 『優駿』2010年2月号、31頁。
- ^ 田中博康騎手のフランスにおける騎乗成績【5月14日(土)】 JRA公式ウェブサイト
- ^ “世界各国で経験を積んだ田中博康。騎手から調教師へ、目標は凱旋門賞。(2/3)”. Number. 2022年7月2日閲覧。
- ^ https://web.archive.org/web/20111117010745/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111116-864006.html
- ^ “人生を変えたレース”日本ダービー”に初めて挑戦する元GⅠ勝利騎手の半生(平松さとし) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2021年5月26日閲覧。
- ^ 2017年度 新規調教師免許試験合格者日本中央競馬会、2016年12月8日閲覧
- ^ “タナパク先生”も誕生!一発合格の田中博「凱旋門賞勝ちたい」 - スポーツニッポン 2016年12月9日
- ^ “引退する田中博康騎手「幸せな騎手生活でした」”. サンケイスポーツ. 2022年7月2日閲覧。
- ^ 新規調教師が開業日本中央競馬会、2017年12月21日閲覧
- ^ “セブンデイズV 田中博康師がJRA通算100勝「皆様には感謝の気持ちでいっぱい」/東京6R|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2022年5月16日閲覧。
- ^ “田中 博康(調教師)|重賞勝鞍”. 競馬予想のウマニティ. 2024年1月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 田中博康 (@tanapaku) - X(旧Twitter)