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ララベル (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ララベル
第7回JBCレディスクラシック出走時
(2017年11月3日)
欧字表記 Lalabel[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2012年5月9日[1]
抹消日 2018年2月23日[2]
ゴールドアリュール[1]
ブリージーウッズ[1]
母の父 ティンバーカントリー[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 吉田照哉[1]
調教師 荒山勝徳(小林[1]
競走成績
タイトル NAR2歳最優秀牝馬(2014年)
NAR3歳最優秀牝馬(2015年)
NAR4歳以上最優秀牝馬(2017年)[1]
TCK大賞(2017年)
生涯成績 19戦8勝[1]
獲得賞金 1億7152万5000円[1]
勝ち鞍 JpnI:JBCレディスクラシック(2017年)
SI:東京2歳優駿牝馬(2014年)
SI:桜花賞(2015年)
SI:ロジータ記念(2015年)
SIII:ローレル賞(2014年)
SIII:しらさぎ賞(2016年)[1]
テンプレートを表示

ララベル: Lalabel[1]とは、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍に2017年JBCレディスクラシック2015年桜花賞 (浦和競馬)ロジータ記念および2014年東京2歳優駿牝馬など。NARグランプリでは、2014年度の2歳最優秀牝馬、2015年度の3歳最優秀牝馬、2017年度の4歳以上最優秀牝馬にそれぞれ選出された。

戦績

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「ほとんど手のかからなかった」[4]幼少期を経て大井競馬小林牧場)・荒山勝徳厩舎に入厩。2014年7月10日、大井競馬場での2歳新馬でデビューし、1着。つばめ特別2着を挟み出走のローレル賞では、インコースから来たゼッタイリョウイキの差しをクビ差だけ退けて重賞初制覇[5]。年末の東京2歳優駿牝馬ではティーズアライズと並んでゴールし、写真判定の末にハナ差で優勝した[6]。2014年度のNARグランプリ各部門の選考では2歳最優秀牝馬に選ばれ[7]、またGRANDAME-JAPAN2歳シリーズで2位となった[8]

3歳となった2015年桜花賞を目指して調整中に一時は調子を落としたものの回復してレースに間に合い[9]、レースでは兵庫から遠征のトーコーヴィーナスの後ろから競馬を進めて最後はクビ差競り落とし優勝[10]。続く2戦は東京プリンセス賞3着、牡馬に混じって出走の東京ダービーも4着に終わった。秋は初戦の準重賞スターバーストカップに勝って続くロジータ記念でも再度トーコーヴィーナスを下し優勝[11]。3戦目の東京シンデレラマイルは2着に終わった。3歳時は重賞2勝を含む3勝を挙げ、NARグランプリ選考では3歳最優秀牝馬に選ばれた[12]。4歳時は初戦のしらさぎ賞を4コーナーから押し切る競馬で制したが[13]、このあと韓国の国際競走トゥクソムカップの出走馬に選定されるも回避[14][15]。そのまま秋まで休養に入り、秋はレディスプレリュードから始動して4着に入るが、次走予定のJBCレディスクラシックはレース前日に右トモ部に不安が発生し経過観察も最終的に競走除外[16]クイーン賞も10着に終わった。

5歳を迎え、初戦のマリーンカップ、7月のスパーキングレディーカップで連続2着に入り、レディスプレリュード4着を経て臨んだJBCレディスクラシックは道中3番手からの競馬から、最後の直線でプリンシアコメータを競り落とし、JpnI競走制覇[17]2007年JBCスプリント優勝のフジノウェーブ以来2頭目となる地方所属馬によるJBC競走制覇を達成した[18]。ただしプリンシアコメータと競った際の御法で、鞍上の真島大輔は2日間の騎乗停止処分となった[19]。2017年度のNARグランプリ選考で年度代表馬の座は2票差でヒガシウィルウィン(7票)に譲ったが[20]、4歳以上最優秀牝馬に選ばれた[21]。また、TCK大賞に選出され、授賞式で2018年フェブラリーステークスが引退レースの予定とも明かされた[22]TCK女王盃4着のあと出走のフェブラリーステークスは15着に終わり、公表通りこれで引退。2月24日に大井競馬場で引退式が行われた[23]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[3]、netkeiba.com[24]地方競馬全国協会[2]に基づく。

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
3F
タイム
勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
2014. 7. 10 大井 2歳新馬 8 1 1 002.80(2人) 01着 真島大輔 54 ダ1200m(重) 1:15.2(37.4) -0.6 (ワインフレーバー) 492
10. 2 大井 つばめ特別 11 7 9 014.30(4人) 02着 真島大輔 54 ダ1200m(良) 1:14.1(38.2) -0.3 ルックスザットキル 508
11. 5 川崎 ローレル賞 SIII 13 7 11 004.80(4人) 01着 真島大輔 54 ダ1600m(良) 1:44.2(40.8) -0.0 (ゼッタイリョウイキ) 504
12. 31 大井 東京2歳優駿牝馬 SI 16 8 16 003.70(2人) 01着 真島大輔 54 ダ1600m(稍) 1:41.7(39.7) -0.0 (ティーズアライズ) 507
2015. 3. 25 浦和 桜花賞 SI 11 5 5 004.10(3人) 01着 真島大輔 54 ダ1600m(良) 1:42.3(38.0) -0.1 トーコーヴィーナス 517
4. 23 大井 東京プリンセス賞 SI 16 2 4 001.70(1人) 03着 真島大輔 56 ダ1800m(稍) 1:54.6(39.2) -0.4 ティーズアライズ 514
6. 3 大井 東京ダービー SI 16 2 4 007.80(3人) 04着 真島大輔 54 ダ2000m(稍) 2:08.0(39.9) -0.5 ラッキープリンス 516
10. 15 大井 '15スターバーストC 準重賞 9 8 8 004.90(4人) 01着 真島大輔 56 ダ2000m(良) 2:12.3(36.7) -0.0 (ヴェスヴィオ) 534
11. 18 川崎 ロジータ記念 SI 14 8 14 002.00(1人) 01着 真島大輔 54 ダ2100m(不) 2:21.9(42.3) -0.8 (トーコーヴィーナス) 534
12. 31 大井 東京シンデレラマイル SIII 16 3 6 001.40(1人) 02着 真島大輔 56 ダ1600m(良) 1:41.2(37.9) 0.0 ブルーチッパー 533
2016 4. 27 浦和 しらさぎ賞 SIII 12 5 5 001.60(1人) 01着 吉原寛人 57 ダ1400m(良) 1:28.4(38.9) -0.3 (プリンセスバリュー) 541
9. 19 大井 レディスプレリュード JpnII 14 3 4 020.10(6人) 04着 真島大輔 55 ダ1800m(重) 1:55.1(39.8) -0.4 タマノブリュネット 541
11. 3 川崎 JBCレディスクラシック JpnI 13 5 7 真島大輔 55 ダ1600m(重) 競走除外 ホワイトフーガ
12. 7 船橋 クイーン賞 JpnIII 14 6 9 009.10(4人) 10着 真島大輔 53 ダ1800m(稍) 1:57.2(43.0) -3.4 トロワボヌール 542
2017 4. 12 船橋 マリーンC JpnIII 11 7 9 046.00(6人) 02着 森泰斗 55 ダ1600m(重) 1:41.9(40.1) -0.6 ホワイトフーガ 567
7. 6 川崎 スパーキングレディーC JpnIII 12 7 10 012.30(4人) 02着 真島大輔 55 ダ1600m(稍) 1:41.6(39.2) -0.3 アンジュデジール 560
10. 5 大井 レディスプレリュード JpnII 16 8 16 017.00(6人) 04着 真島大輔 55 ダ1800m(良) 1:54.9(40.4) -1.8 クイーンマンボ 557
11. 3 大井 JBCレディスクラシック JpnI 15 5 8 011.20(5人) 01着 真島大輔 55 ダ1800m(重) 1.54.2(39.1) -0.0 プリンシアコメータ 554
2018 1. 24 大井 TCK女王盃 JpnIII 14 3 5 005.60(3人) 04着 真島大輔 57 ダ1800m(不) 1:55.1(39.6) -1.2 ミッシングリンク 564
2. 18 東京 フェブラリーS GI 16 4 7 199.4(14人) 15着 真島大輔 55 ダ1600m(良) 1:38.8(39.7) -2.8 ノンコノユメ 548

引退後

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引退後は故郷の社台ファームで繁殖牝馬となった。

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 2019年 エーギル 鹿毛 ロードカナロア 吉田照哉 小林・荒山勝徳 19戦1勝(現役) [25]
2番仔 2020年 (ララベルの2020) 黒鹿毛 (有)社台レースホース 美浦久保田貴士 未出走(引退) [26]
3番仔 2021年 ビスクウィザード 栃栗毛 マインドユアビスケッツ (有)社台レースホース
→栗嶋豊明
栗東高柳大輔
金沢・高橋俊之
6戦0勝(現役) [27]
4番仔 2022年 (ララベルの2022) 鹿毛 ロードカナロア (デビュー前) [28]
5番仔 2024年 (ララベルの2024) 鹿毛 ホットロッドチャーリー [29]
  • 2024年9月28日現在

血統表

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ララベル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

ゴールドアリュール
1999 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wising Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ニキーヤ
Nikiya
1993 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Reluctant Guest Hostage
Vaguely Royal

ブリージーウッズ
2000 栗毛
*ティンバーカントリー
Timber Country
1992 栗毛
Woodman Mr. Prospector
*プレイメイト
Fall Aspen Pretense
Change Water
母の母
*オーナーズデライト
Honor's Delight
1990 鹿毛
Gulch Mr. Prospector
Jameela
Weekend Delight Clever Trick
Udder Delight
母系(F-No.) オーナーズデライト(USA)系(FN:3-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4 × 4 = 12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ [30][31]
  2. ^ [32][31]
  3. ^ [30][31]
  4. ^ [30][31]


脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q ララベル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年8月17日閲覧。
  2. ^ a b c ララベル 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2021年8月17日閲覧。
  3. ^ a b ララベル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年8月17日閲覧。
  4. ^ 重賞ウイナーレポート 2014年11月05日 ローレル賞競走馬のふるさと案内所
  5. ^ 第14回ローレル賞 レースハイライトウェブハロン2014
  6. ^ 第38回東京2歳優駿牝馬 レースハイライトウェブハロン2014
  7. ^ 【NAR】『NARグランプリ2014』表彰馬・表彰者発表”. Rakuten 競馬 - 競馬情報. 楽天 (2015年1月13日). 2021年8月17日閲覧。
  8. ^ 「NARグランプリ2015」表彰馬・表彰者決定地方競馬全国協会公式WEBサイト
  9. ^ 社台グループ会報「Thoroughbred」2015年5月号 2ページ
  10. ^ 第61回桜花賞 レースハイライトウェブハロン2015
  11. ^ “ララベルが人気に応え重賞4勝目/ロジータ記念・川崎”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2015年11月18日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=104301 2021年8月17日閲覧。 
  12. ^ “NARグランプリ2015の表彰馬、表彰者が発表 年度代表馬はハッピースプリント”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2016年1月12日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=106224 2021年8月17日閲覧。 
  13. ^ “ララベルが断然人気に応え快勝 重賞5勝目/しらさぎ賞・浦和”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2016年4月27日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=109649 2021年8月17日閲覧。 
  14. ^ “大井所属のララベルが韓国トゥクソムカップに選定”. 日刊スポーツ. (2016年5月2日). https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1641018&year=2016&month=5&day=2 2021年8月17日閲覧。 
  15. ^ “ララベルが韓国重賞・トゥクソムカップを回避”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2016年5月17日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=110314 2021年8月17日閲覧。 
  16. ^ 高橋華代子 (2016年11月3日). “(追記あり)ララベルのこと。”. 南関魂 高橋華代子の南関東競馬ブログ. 2021年8月17日閲覧。
  17. ^ “【JBCレディスクラシック】(大井) - 大井のララベルが叩き合い制す [News”]. 中央競馬実況中継 競馬実況web (日経ラジオ社). (2017年11月3日). http://www.radionikkei.jp/keiba/post_13129.html 2021年8月17日閲覧。 
  18. ^ “【JBCレディスクラシック】ララベルV 地方所属馬が初制覇!荒山勝師は男泣き”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2017年11月4日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=128526 2021年8月17日閲覧。 
  19. ^ “スローの前残りですべてがうまく運んだララベル/JBCレディスクラシック回顧(斎藤修)”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2017年11月4日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=128537 2021年8月17日閲覧。 
  20. ^ “【NARグランプリ2017】年度代表馬大接戦…ララベル、2票差で涙”. サンケイスポーツ. (2018年1月16日). https://race.sanspo.com/nationalracing/news/20180116/nranws18011605020017-c.html 2021年8月17日閲覧。 
  21. ^ “4歳以上最優秀牝馬は砂女王の座に輝いたララベル/NARグランプリ2017”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2018年1月15日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=132032 2021年8月17日閲覧。 
  22. ^ “ララベルがTCK大賞!荒山師「フェブラリーSがラストラン」”. サンケイスポーツ. (2018年1月25日). https://race.sanspo.com/nationalracing/news/20180125/nranws18012519040014-n1.html 2021年8月17日閲覧。 
  23. ^ GI牝馬ララベルが大井で引退式サンケイスポーツ、2018年2月25日閲覧
  24. ^ ララベルの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年8月17日閲覧。
  25. ^ エーギル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年12月25日閲覧。
  26. ^ _”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年8月17日閲覧。
  27. ^ ビスクウィザード|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
  28. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年9月21日閲覧。
  29. ^ __________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
  30. ^ a b c ララベル 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年8月17日閲覧。
  31. ^ a b c d ララベルの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年8月17日閲覧。
  32. ^ ララベルの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年2月21日閲覧。

外部リンク

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