コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

千葉県第5区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千葉5区から転送)
日本の旗千葉県第5区
行政区域 市川市4区に属しない区域)、浦安市
(2024年1月1日現在)
比例区 南関東ブロック
設置年 1994年
2002年2022年区割変更)
選出議員 矢崎堅太郎
有権者数 415,188人
1.831 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2023年9月1日)
テンプレートを表示

千葉県第5区(ちばけんだい5く)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。2002年(平成14年)・2022年令和4年)に一部区割りの見直しが行われた。

区域

[編集]

現在の区域

[編集]

2022年令和4年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2][3]。市川市の一部は4区に移行した。

2002年から2022年までの区域

[編集]

2002年平成14年)公職選挙法改正から2022年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[4][5]。2002年の区割り変更で、北部の一部が6区に編入されている。

  • 市川市[6]
  • 浦安市

2002年以前の区域

[編集]

1994年平成6年)公職選挙法改正から2002年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[7]

  • 市川市
    • 本庁管内
    • 行徳支所管内
  • 浦安市

歴史

[編集]

宅地化の進んだ湾岸エリアで構成されており、千葉県の中でも無党派層の多い選挙区の一つである。中選挙区時代は自民党副総裁や幹事長、オリンピック担当大臣などを歴任した自民党の有力代議士・川島正次郎が市川市出身であったことや選挙区内の松戸市に母校である専修大学の付属高校などを設置したりと絶大な影響力を有していたが、川島の死後は自民党の勢力も急速に衰え、また川島以降現在に至るまで本区域から閣僚経験者が一人も出ていないことから選挙時の情勢に左右されやすく、与野党ともに次点以下の候補に比例復活を許さないなど票差は激しい。

第41回と42回は民主党田中甲が当選したが、第43回は民主党を離党して政党・尊命を立ち上げた田中と半年前までは千葉県議員だった民主党新人の村越祐民、元読売新聞記者で自民党新人の薗浦健太郎の三つ巴となったが村越が初当選した。小泉旋風で自民党が大勝した第44回は薗浦が雪辱を果たし、初めて自民党が議席を獲得した。その後、民主党が政権交代を果たした第45回は村越が当選するも自民党が政権復帰を果たした第46回以降は薗浦が連続4選をしていたが、2022年12月に薗浦が複数の政治資金パーティーで得た収入について、計4千万円ほど少なく政治資金収支報告書に記載していた疑いで議員辞職した[8][9]。これに伴う補欠選挙は2023年4月下旬に実施され[10]、元国連職員で自民党公認の英利アルフィヤが当選した。2024年に行われた第50回では前年の補選で英利に敗れた矢崎堅太郎立憲民主党)が雪辱を果たし小選挙区当選。英利と岡野純子国民民主党)が比例で復活当選という結果になった。

小選挙区選出議員

[編集]
選挙名 当選者 党派 備考
第41回衆議院議員総選挙 1996年(平成8年) 田中甲 民主党
第42回衆議院議員総選挙 2000年(平成12年) 民主党
第43回衆議院議員総選挙 2003年(平成15年) 村越祐民
第44回衆議院議員総選挙 2005年(平成17年) 薗浦健太郎 自由民主党
第45回衆議院議員総選挙 2009年(平成21年) 村越祐民 民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年(平成24年) 薗浦健太郎 自由民主党
第47回衆議院議員総選挙 2014年(平成26年)
第48回衆議院議員総選挙 2017年(平成29年)
第49回衆議院議員総選挙 2021年(令和3年)
第49回衆議院議員補欠選挙 2023年(令和5年) 英利アルフィヤ ※薗浦健太郎の辞職に伴う。
第50回衆議院議員総選挙 2024年(令和6年) 矢崎堅太郎 立憲民主党

選挙結果

[編集]
第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日 千葉県第5区

時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:41万4963人 最終投票率:53.21% (全国投票率:53.85%(減少2.08%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
矢崎堅太郎57立憲民主党66,031票
30.60%
――
比当英利アルフィヤ36自由民主党59,636票
27.63%
90.32%公明党推薦
比当岡野純子46国民民主党51,033票
23.65%
77.29%
岸野智康30日本維新の会17,615票
8.16%
26.68%
桜井雅人51日本共産党11,015票
5.10%
16.68%
宮路純一35参政党10,490票
4.86%
15.89%

当日有権者数:451,273人 最終投票率:38.25%

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率推薦・支持
英利アルフィヤ34自由民主党 50,578票
30.58%
公明党推薦
矢崎堅太郎55立憲民主党45,635.399票
27.59%
岡野純子44国民民主党24,842票
15.02%
岸野智康28日本維新の会22,952票
13.88%
斉藤和子48日本共産党12,360票
7.47%
星健太郎43無所属6,561.599票
3.97%
織田三江41政治家女子48党2,463票
1.49%
  • 岸野は第49回は茨城3区から立候補し、落選。
  • 星は第48回は千葉6区から日本維新の会公認で立候補し、落選。その後市川市議を経て第49回は大阪6区から無所属で立候補し落選。
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 千葉県第5区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:45万365人 最終投票率:54.07%(前回比:増加4.96%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
薗浦健太郎49自由民主党111,985.611票
46.97%
――公明党推薦
矢崎堅太郎54立憲民主党69,887.387票
29.31%
62.41%
椎木保55日本維新の会32,241票
13.52%
28.79%
鴇田敦55国民民主党24,307票
10.19%
21.71%
  • 椎木は第46回は千葉13区から、第47回・第48回は大阪2区から立候補。
  • 鴇田は第48回は東京18区より希望の党公認で立候補。
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 千葉県第5区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:43万8691人 最終投票率:49.11%(前回比:減少0.09%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
薗浦健太郎45自由民主党107,299票
51.02%
――公明党推薦
山田厚史69立憲民主党62,894票
29.91%
58.62%
岡野純子39希望の党40,115票
19.07%
37.39%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 千葉県第5区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:41万5510人 最終投票率:49.20%(前回比:減少8.66%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
薗浦健太郎42自由民主党105,941票
53.80%
――公明党推薦
村越祐民40民主党57,500票
29.20%
54.28%
浅野史子44日本共産党28,055票
14.25%
26.48%
石田和男77無所属5,411票
2.75%
5.11%×
  • 村越は48回選直後の市川市長選挙に立候補し、翌年春の再選挙で当選。
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 千葉県第5区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:41万1147人 最終投票率:57.86%(前回比:減少5.51%) (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
薗浦健太郎40自由民主党81,772票
35.31%
――公明党推薦
村越祐民38民主党51,206票
22.11%
62.62%国民新党推薦
木村長人48日本維新の会39,653票
17.12%
48.49%
渡辺耕士57みんなの党28,707票
12.39%
35.11%
相原史乃38日本未来の党14,913票
6.44%
18.24%新党大地推薦
浅野史子42日本共産党12,583票
5.43%
15.39%
赤塚裕彦54無所属2,770票
1.20%
3.39%×
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 千葉県第5区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:41万3805人 最終投票率:63.37%(前回比:増加0.89%) (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
村越祐民35民主党127,588票
49.75%
――
薗浦健太郎37自由民主党83,422票
32.53%
65.38%公明党推薦
田中甲52みんなの党42,379票
16.53%
33.22%
佐高芳行40幸福実現党3,045票
1.19%
2.39%
  • 田中は2022年市川市長選挙に立候補し当選。
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 千葉県第5区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:40万722人 最終投票率:62.48%(前回比:増加10.73%) (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
薗浦健太郎33自由民主党132,691票
54.06%
――
村越祐民31民主党94,528票
38.51%
71.24%
師岡徹30日本共産党18,227票
7.43%
13.74%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 千葉県第5区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:39万1361人 最終投票率:51.75%(前回比:減少3.65%) (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
村越祐民29民主党76,671票
38.95%
――
薗浦健太郎31自由民主党64,393票
32.71%
83.99%
田中甲46政党・尊命41,883票
21.27%
54.63%
黒沢秀明65日本共産党13,919票
7.07%
18.15%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 千葉県第5区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日
当日有権者数:42万7932人 最終投票率:55.40% (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
田中甲43民主党100,292票
43.48%
――
狩野勝65自由民主党80,093票
34.72%
79.86%
中嶋誠51日本共産党25,409票
11.02%
25.34%
藤原信68社会民主党18,258票
7.92%
18.20%
佐藤博美32自由連合6,610票
2.87%
6.59%
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 千葉県第5区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
田中甲39民主党67,032票
32.25%
――
狩野勝61自由民主党62,951票
30.28%
93.91%
中津川博郷47新進党43,682票
21.01%
65.17%
小沢剛66日本共産党25,586票
12.31%
38.17%
豊田勝彦63新社会党7,319票
3.52%
10.92%
本橋千明39自由連合1,311票
0.63%
1.96%
  • 中津川は東京16区が地盤であるが、この選挙のみ千葉5区に国替えし立候補。第42回は東京16区から立候補し比例復活当選(民主党)。

脚注

[編集]
  1. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第210回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第八十九号(令四・一一・二八)”. 衆議院 (2022年11月28日). 2023年2月22日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
  2. ^ 千葉県”. 総務省. 2023年1月8日閲覧。
  3. ^ 区割り変更地図_千葉県市川市”. 総務省. 2022年11月30日閲覧。
  4. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第154回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第九十五号(平一四・七・三一)”. 衆議院 (2002年7月31日). 2021年10月1日閲覧。地名は2002年(平成14年)当時のものである。
  5. ^ 千葉県”. 総務省. 2021年10月1日閲覧。
  6. ^ 衆議院小選挙区の区割り | 市川市公式Webサイト”. www.city.ichikawa.lg.jp (2021年6月9日). 2021年10月1日閲覧。
  7. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月1日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。
  8. ^ “自民・薗浦議員が辞職の意向…地検聴取に「共謀で処罰なら仕方ない」、略式起訴を軸に捜査”. 読売新聞. (2022年12月18日). https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221217-OYT1T50185/ 2022年12月18日閲覧。 
  9. ^ "自民 薗浦衆院議員が議員辞職 検察は近く略式起訴へ". NHKニュース. 21 December 2022. 2022年12月21日閲覧
  10. ^ "自民党の薗浦氏が議員辞職願を提出 パーティー収入の過少記載めぐり". 朝日新聞. 21 December 2022. 2022年12月21日閲覧

関連項目

[編集]