ヘレナ・ボナム=カーター
ヘレナ・ボナム=カーター Helena Bonham Carter | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第83回アカデミー賞にて(2011年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 | Helena Bonham Carter | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1966年5月26日(58歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 |
イギリス イングランド ロンドン イズリントン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 157cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1983年- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
著名な家族 |
ハーバード・ヘンリー・アスキス伯爵(元イギリス首相) ヴァイオレット・ボナム・カーター(英国婦人権運動の功労者) アンソニー・アスキス(映画監督) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画
テレビドラマ 『ザ・クラウン』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハリウッド名声の歩道 |
ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter, CBE、1966年5月26日 - )は、イギリスの女優。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]ロンドン郊外のゴールダース・グリーン出身。兄が2人いる。父親のレイモンド・ボナム=カーターは銀行頭取、母親のエレーナ(旧姓カジェホン)は心理療法士。母親のエレーナの父親は、スペイン外交官のEduardo Propper de Callejónで、母親はFould家の一員の女男爵Hélène Fould-Springerである。大叔父は映画監督のアンソニー・アスキス、曾祖父は第一次世界大戦開戦時のイギリス首相のオックスフォード=アスキス伯爵のハーバート・ヘンリー・アスキス。母方からスペイン人とユダヤ人の血を引いている。ウェストミンスター・スクールで学んだ後、ケンブリッジ大学に合格していたが、女優としてのキャリアを考え入学を辞退した。
キャリア
[編集]1983年にテレビ映画でデビュー。1985年公開の『レディ・ジェーン/愛と運命のふたり』、翌年公開の『眺めのいい部屋』で国際的に注目を集める。
コスチューム・プレイ作品の出演が多いことから「コルセット・クィーン」や「イングリッシュ・ローズ」という愛称を付けられたが、本人は、そのような堅苦しいエドワード7世時代のイメージで語られることを嫌っているという。
1997年公開『鳩の翼』でロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞を受賞、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。
2005年に第18回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された『女たちとの会話』(劇場公開題『カンバセーションズ』)にて最優秀主演女優賞を受賞した。
2007年公開の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から、当初予定されていたヘレン・マックロリー(妊娠したため辞退)に代わってベラトリックス・レストレンジ役を演じた[1]。 また、同年公開の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』などでゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) にノミネートされた。
2010年公開の『英国王のスピーチ』ではジョージ6世の王妃エリザベス・ボーズ=ライアンを演じ、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞し、さらにアカデミー助演女優賞にもノミネートされた。
2012年、イギリス王室より大英帝国勲章の第3位にあたるCBEを受章した。
私生活
[編集]過去に映画『フランケンシュタイン』で共演した映画監督ケネス・ブラナーと交際していた時期もあった[2]。
映画監督ティム・バートンと(正式な結婚はしていないが)ロンドンで暮らし、2003年10月4日に長男(ビリー・レイ・バートン)を、2007年12月15日長女(ネル・バートン)を出産。バートンと交際し始めてから、コスチューム・プレイ(衣装劇・時代劇)への出演が激減し、バートン作品の常連となる。バートン作品では特殊メイクが多いため「またティムは特殊メイクをあなたにさせるの!」と実母が憤慨すると言うが、本人はバートンの才能を尊敬しており、意に介さない。2014年に破局を発表[3]。
フランス語が得意で、全編フランス語の映画(『恋人たちのポートレート』)に出演したこともある。
主な出演作品
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1983 | A Pattern of Roses | ネティ・ベリンジャー | 日本未公開 |
1984 | MIAMI VICE | テレサ・ライオンズ | 日本未公開 |
1985 | 眺めのいい部屋 A Room with a View |
ルーシー・ハニーチャーチ | |
レディ・ジェーン/愛と運命のふたり Lady Jane |
レディ・ジェーン・グレイ | VHSスルー | |
1987 | モーリス Maurice |
クリケットの試合の夫人 | カメオ出演 |
A Hazard of Hearts | セレナ・スタヴァーリー | 日本未公開 | |
1988 | ラ・マスケラ La Maschera |
イリス | |
ザ・ビジョン/衛星テレビの陰謀 The Vison |
ジョー・マリナー | テレビ映画 | |
Six Minutes with Ludwig | スター | ||
1989 | フランチェスコ Francesco |
アッシジのキアラ | |
Getting It Right | ミネレバ・マンディ嬢 | ||
Arms and the Man | ライナ・ペトコフ | ||
1990 | ハムレット Hamlet |
オフィーリア | |
The Early Life of Beatrix Potter | ビアトリクス・ポッター | ||
1991 | 天使も許さぬ恋ゆえに Where Angels Fear to Tread |
キャロライン・アボット | VHSスルー |
1992 | ハワーズ・エンド Howards End |
ヘレン・シュレーゲル | 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート |
ABSOLUTELY FABULOUS | ドリーム・サフラン | ||
1993 | Dancing Queen | パンドラ ジュリー |
テレビ映画 |
1994 | フランケンシュタイン Mary Shelley's Frankenstein |
エリザベス・フランケンシュタイン | |
暗殺調書 Fatal Deception: Mrs. Lee Harvey Oswald |
マリナ・オズワルド | テレビ映画 ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート | |
A Dark-Adapted Eye | フェイス・セヴァン | テレビ映画 | |
Butter | ドロシー | ||
1995 | 誘惑のアフロディーテ Mighty Aphrodite |
アマンダ・ウェインリブ | |
死の愛撫 Margaret's Museum |
マーガレット・マクニール | ||
Jeremy Hardy Gives Good Sex | 本人 | 声の出演 | |
1996 | 十二夜 Twelfth Night: Or What You Will |
オリヴィア | |
恋人たちのポートレート Portraits chinois |
エイダ | ||
THE GREATEST WAR AND THE SHAPING OF THE 20TH CENTURY | ベラ・ブリテン | ||
1997 | The Petticoat Expeditions | ナレーター | |
Keep the Aspidistra Flying | ローズマリー | ||
鳩の翼 The Wings of the Dove |
ケイト・クロイ | アカデミー主演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)ノミネート 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート | |
1998 | エクスカリバー 聖剣伝説 Merlin |
モーガン・ル・フェイ | テレビ映画 エミー賞助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート ゴールデングローブ賞助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート |
The Revengers' Comedies (US title:Sweet Revenge) |
カレン・ナイトリー | ||
ヴァージン・フライト The Theory of Flight |
ジェーン・ザットチャード | ||
1999 | ファイト・クラブ Fight Club |
マーラ・シンガー | |
Women Talking Dirty | コーラ | ||
The Nearly Complete and Utter History of Everything | リリー | ||
2000 | Carnivale | ミリー | 声の出演 |
2001 | PLANET OF THE APES/猿の惑星 Planet of the Apes |
アリ | |
ノボケイン/局部麻酔の罠 Novocaine |
スーザン・アイヴィー | ||
Football | マム | ||
2002 | The Heart of Me | ディナ | |
ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線 Live From Baghdad |
イングリッド・フォーマネク | テレビ映画 エミー賞主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート ゴールデングローブ賞主演女優賞(ニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート | |
記憶のはばたき Till Human Voices Wake Us |
ルビー | ||
2003 | ビッグ・フィッシュ Big Fish |
ジェニファー・ヒル 魔女 |
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キング・オブ・ファイヤー Henry VIII |
アン・ブーリン | テレビ映画 | |
2004 | レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 A Series of Unfortunate Events |
ベアトリス・ボードレール | カメオ出演(クレジット表記なし) |
2005 | カンバセーションズ Conversations with Other Women |
女性 | 映画祭タイトル『女たちとの会話』 第18回東京国際映画祭最優秀女優賞受賞 |
Magnificent 7 | マギー・ジャクソン | ||
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit |
トッティントン夫人 | 声の出演 | |
ティム・バートンのコープスブライド Tim Burton's Corpse Bride |
コープスブライド | ||
チャーリーとチョコレート工場 Charlie and the Chocolate Factory |
バケット夫人 | ||
2006 | くたばれ!イングランド Sixty Six |
エステル・ルーベンス | 日本ではビデオ化なし |
2007 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 Harry Potter and the Order of the Phoenix |
ベラトリックス・レストレンジ | |
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street |
ミセス・ラヴェット | ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート | |
2009 | ハリー・ポッターと謎のプリンス Harry Potter and the Half-Blood Prince |
ベラトリックス・レストレンジ | |
ターミネーター4 Terminator Salvation |
セレーナ・コーガン | ||
Enid | イーニッド・ブライトン | テレビ映画 | |
The Gruffalo | ナレーター | テレビ映画 | |
2010 | アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland |
赤の女王 | |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 1 |
ベラトリックス・レストレンジ | ||
英国王のスピーチ The King's Speech |
エリザベス・ボーズ=ライアン | アカデミー助演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート 英国アカデミー賞 助演女優賞受賞 | |
トースト Toast |
ジョーン・ポッター | ||
2011 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 2 |
ベラトリックス・レストレンジ | |
2012 | ダーク・シャドウ Dark Shadows |
ジュリア・ホフマン博士 | |
大いなる遺産 Great Expectations |
ミス・ハヴィシャム | 日本劇場未公開 WOWOWで放映 | |
レ・ミゼラブル Les Misérables |
テナルディエ夫人 | ||
A Therapy | 患者 | ||
2013 | ローン・レンジャー The Lone Ranger |
レッド・ハリントン | |
天才スピヴェット The Young and Prodigious T.S. Spivet |
クレア博士 | ||
Burton and Tylor | エリザベス・テイラー | ||
2014 | MI5:世界を敵にしたスパイ Salting the battlefield |
マーゴット・ティレル | |
MI5:灼熱のコンスパイラシー Turks and Caicos |
マーゴット・ティレル | ||
2015 | シンデレラ Cinderella |
フェアリー・ゴッドマザー | |
Codes of Conduct | エスター・カウフマン | ||
未来を花束にして Suffragette |
イーディス・エリン | ||
2016 | アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 Alice Through the Looking Glass |
赤の女王 | |
Love Nina | ジョージ | ||
2017 | 権利への階段 55 Steps |
エレノア・リース | |
2018 | オーシャンズ8 Ocean's Eight |
ローズ・ワイル | |
2019-2020 | ザ・クラウン The Crown |
マーガレット王女 | テレビドラマシリーズ |
2019 | ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス The Dark Crystal: Age of Resistance |
オルモードラ | Netflix人形劇シリーズの声 |
2020 | エノーラ・ホームズの事件簿 Enola Holmes |
ユードリア・ホームズ | |
2022 | エノーラ・ホームズの事件簿2 Enola Holmes 2 |
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2023 | ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 One Life |
バベット・ウィントン |
テレビ番組
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1987 | 特捜刑事マイアミ・バイス Miami Vice |
テレサ・リオン | 2エピソード |
Screen Two | Jo Marriner | 1エピソード | |
1991 | Jackanory | Reader | 5エピソード |
2019-2020 | ザ・クラウン The Crown |
プリンセス・マーガレット | 18エピソード |
日本語吹き替え
[編集]主に担当しているのは、以下の人物である。
- 高乃麗
- 『ファイト・クラブ』(ソフト版)で初担当。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のベラトリックス・レストレンジ役を演じて以降は大半の作品で担当しており、「ヘレナ女史の声でおなじみ」と評されるほどに定着している[4]。
- 高乃自身もずっとやりたかった女優と語っており、ボナム=カーターについて「非常に音域の広い方で、すごく高い子供みたいな声から、地を這うような低音まで出される」と分析しつつ、その遊びがとてもあると述べている[5]。
- 朴璐美
- 『アリス・イン・ワンダーランド』(劇場公開版)の赤の女王役で初担当。以降、高乃の次に多く吹き替えている。
このほかにも、勝生真沙子、佐々木優子、深見梨加、山像かおり、兒玉彩伽なども複数回、声を当てている。
脚注
[編集]- ^ その後、ヘレン・マックロリーは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年)および『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)で、ドラコ・マルフォイの母でありベラトリックス・レストレンジの妹にあたるナルシッサ・マルフォイを演じている。
- ^ エマ・トンプソン、ケネス・ブラナーとの結婚生活を壊したヘレナ・ボナム=カーターを許す
- ^ ティム・バートン監督とヘレナ・ボナム=カーター、破局していた
- ^ @fukikaeru_ (2021年9月24日). "日本初配信となるその吹替え版に、ヘレナ女史の声でおなじみの #高乃麗 さんがご出演!". X(旧Twitter)より2024年5月24日閲覧。
- ^ 大塚周夫(インタビュアー:村上健一)「『吹替の帝王』|高乃麗スペシャルインタビュー」『吹替の帝王, 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン』。オリジナルの2024年5月24日時点におけるアーカイブ 。2019年6月18日閲覧。