コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

モーリス (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モーリス (映画)から転送)

モーリス』(Maurice)は、E・M・フォースター1913年に執筆した小説(出版は死後の1971年)、またそれを原作として1987年に制作されたイギリスの映画

20世紀初頭のイギリスを舞台に、互いに惹かれ合いながらも対照的な人生を歩んでいく同性愛の男性たちを描く。

ストーリー

[編集]

同性愛が犯罪とされていた、20世紀初頭のイギリス・ケンブリッジ。凡庸な青年モーリスは知的なクライヴと親密になり、ほどなく互いに恋愛感情を抱くようになるが、高潔なクライヴは肉体関係を拒み通したまま学生時代を終える。社会に出て大人になってからも付かず離れずの友情は続くものの、自らの性衝動を御しかね孤独に苛まれるふたりは、やがて互いを傷つけあうようになっていく。政治家を目指すクライヴが上流の女性と結婚したのを機に、友人関係が復活する。モーリスはクライヴ邸の若い猟場番アレックに性指向を見抜かれる。

日本語訳

[編集]

映画

[編集]
モーリス
Maurice
監督 ジェームズ・アイヴォリー
脚本 キット・ヘスケス=ハーヴェイ英語版
ジェームズ・アイヴォリー
原作 E・M・フォースター
製作 イスマイル・マーチャント
ポール・ブラッドリー
出演者 ジェームズ・ウィルビー
ヒュー・グラント
ルパート・グレイヴス
音楽 リチャード・ロビンズ英語版
撮影 ピエール・ロム英語版
編集 キャサリン・ウェニング
配給 イギリスの旗 シネコム・ピクチャーズ
日本の旗 ヘラルド・エース/日本ヘラルド
公開 イギリスの旗 1987年9月18日
日本の旗 1988年1月30日
上映時間 140分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 $2,438,304[1]
テンプレートを表示

日本では1988年に公開され、その後幾度か地上波テレビ局でも放送されている。

キャスト

[編集]
役名 俳優 日本語吹替
テレビ東京 ムービープラス[2]
モーリス・ホール ジェームズ・ウィルビー 宮本充 梶裕貴
クライヴ・ダーラム ヒュー・グラント 関俊彦 島﨑信長
アレック・スカダー ルパート・グレイヴス 林延年 内田雄馬
バリー医師 デンホルム・エリオット 有本欽隆 橋本信明
デュシー氏 サイモン・キャロウ 稲葉実
ホール夫人 ビリー・ホワイトロー 天野真実
コーンウォリス学部長 バリー・フォスター英語版
ダーラム夫人 ジュディ・パーフィット英語版
アン・ダーラム フィービー・ニコルズ英語版
シムコクス パトリック・ゴッドフリー英語版
リズリー マーク・タンディ英語版
ラスカー・ジョーンズ ベン・キングズレー 塚田正昭 拝真之介
キティ・ホール キティ・オルドリッジ英語版 田中敦子 宮島えみ
エイダ・ホール ヘレナ・ミッチェル英語版 中村慈[3]
ピッパ・ダーラム キャサリン・ラベット英語版 弘松芹香
クリケットの見物客 ヘレナ・ボナム=カーター(クレジットなし) 久川綾
その他   渡辺美佐
久保田民絵
定岡小百合
大川透
津久井教生
吉野貴大
塙英子
西川舞
堀総士郎
吉富英治
佐々木義人
新祐樹
植木慎英
蓮岳大
吉田丈一郎
千田ミヤコ
演出 木村絵理子 横田知加子
翻訳 岸田恵子 葛馬麻衣子
制作 テレビ東京
東北新社
ムービープラス
グロービジョン
初回放送 1995年3月31日
『シネマタウン』
※正味95分
2019年7月21日
21:00-23:45
※ノーカット

※テレビ東京版吹替は、KADOKAWAから2018年9月21日発売の「4K レストア版」DVD&BDに収録。

スタッフ

[編集]

受賞・ノミネート

[編集]
  • ヴェネツィア国際映画祭(1987年)
    • 男優賞(ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント)
    • 監督賞(銀獅子賞)(ジェームズ・アイヴォリー)
    • 音楽賞(リチャード・ロビンズ)

参考文献

[編集]

外部リンク

[編集]