コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

プログレスMS-26

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プログレス MS-26
名称Прогресс МC-26
Progress-87P (NASA)
任務種別ISS再補給
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2024-029A
SATCAT №58961
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間268日 11時間 32分
(進行中)
特性
宇宙機プログレスMS-26 No.456
宇宙機種別プログレスMS
製造者エネルギア
打ち上げ時重量7,000kg
任務開始
打ち上げ日2024年2月15日 03:25 UTC[1][2][3][4]
ロケットソユーズ2.1a
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
廃棄種別軌道離脱(計画)
減衰日2024年(計画)
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.65°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ズヴェズダ 後方側
ドッキング(捕捉)日 2024年2月17日 06:06 UTC[5]
ドッキング時間 266日 8時間 51分(継続中)
輸送
重量2,518 kg (5,551 lb)[6]
加圧1,478 kg (3,258 lb)[6]
燃料580 kg (1,280 lb)[6]
ガスカーゴ620 kg (1,370 lb)[6]
水カーゴ420 kg (930 lb)[6]
プログレスISS再補給

プログレス MS-26ロシア語: Прогресс МC-26、ロシア製造番号456、NASAではプログレス87Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への再補給のためにロスコスモスが打ち上げたプログレス補給船。これはプログレス宇宙機の179回目の飛行となった。

来歴

[編集]

プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[7][8][9]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンドテレメトリーシステム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナフィーダーシステムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタルシステムへの置き換え

打ち上げ

[編集]

国際宇宙ステーションへのプログレス MS-26を搭載したソユーズ2.1aは、2024年2月15日にバイコヌール宇宙基地31番射点から打ち上げられた[10][11]。その後、プログレス MS-26は2024年2月17日にズヴェズダに自動的にドッキングしてミッションを継続し、ISSに搭乗している第70次長期滞在ミッションを支援している[12][13][11]

貨物

[編集]

プログレス MS-26の2,518 kg (5,551 lb)の貨物の内訳は次の通り:[6]

  • 一般貨物::1,478 kg (3,258 lb)[6]
  • 燃料::580 kg (1,280 lb)[6]
  • 水::420 kg (930 lb)[6]
  • 窒素:40 kg (88 lb)[6]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Госкорпорация «Роскосмос»”. Telegram. 2024年2月15日閲覧。
  2. ^ Госкорпорация «Роскосмос»”. Telegram. 2024年2月15日閲覧。
  3. ^ Госкорпорация «Роскосмос»”. Telegram. 2024年2月15日閲覧。
  4. ^ Progress MS-26 to leave for ISS on February 15, 2024 — Roscosmos”. TASS. 2024年1月30日閲覧。
  5. ^ Progress MS-26 to leave for ISS on February 15, 2024 — Roscosmos”. TASS. 2024年1月30日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j Госкорпорация «Роскосмос»”. Telegram. 2024年2月8日閲覧。
  7. ^ Krebs, Gunter (1 December 2015). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 20 August 2023閲覧。
  8. ^ Zak, Anatoly. “Progress-MS cargo ship series”. RussianSpaceWeb. 20 August 2023閲覧。
  9. ^ Blau, Patrick (1 December 2015). “Progress MS Spacecraft”. Spaceflight101. 17 November 2020閲覧。
  10. ^ Progress MS-26 to leave for ISS on February 15, 2024 — Roscosmos”. TASS. 2024年1月30日閲覧。
  11. ^ a b Jacob, Jeffy (2024年1月4日). “Major Satellite Launches of 2024” (英語). Geospatial World. 2024年2月6日閲覧。
  12. ^ Complete ISS flight events”. NasaSpaceFlight.com Forum (15 April 2023). 10 November 2020閲覧。
  13. ^ Microgravity Research Flights”. Glenn Research Center. NASA (10 November 2020). 18 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ10 November 2020閲覧。