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アンジェラ・ランズベリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンジェラ・ランズベリー
Angela Lansbury
Angela Lansbury
1950年(作品名不明)
本名 Angela Brigid Lansbury
生年月日 (1925-10-16) 1925年10月16日
没年月日 (2022-10-11) 2022年10月11日(96歳没)
出生地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランドロンドン
死没地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
国籍 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アイルランドの旗 アイルランド
職業 女優歌手作詞家プロデューサー脚本家作家声優
ジャンル 映画舞台テレビドラマ
活動期間 1943年 - 2022年
配偶者 リチャード・クロムウェル (1945–1946)
ピーター・ショウ (1949–2003, 死別)
主な作品
映画
ガス燈
ドリアン・グレイの肖像
影なき狙撃者
テレビドラマ
ジェシカおばさんの事件簿
舞台
『Mame』
スウィーニー・トッド
王様と私
声優
美女と野獣
アナスタシア
受賞
アカデミー賞
名誉賞
2013年 映画界、演劇界への長年に渡る貢献に対して
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2022年ナイブズ・アウト: グラス・オニオン
グラミー賞
子供のためのアルバム賞
1993年美女と野獣
ゴールデングローブ賞
助演女優賞
1945年ドリアン・グレイの肖像
1962年影なき狙撃者
主演女優賞(ドラマシリーズ)
1984年ジェシカおばさんの事件簿
1986年『ジェシカおばさんの事件簿』
1989年『ジェシカおばさんの事件簿』
1991年『ジェシカおばさんの事件簿』
全米映画俳優組合賞
生涯功労賞
1996年
トニー賞
ミュージカル主演女優賞
1966年『Mame』
1969年『Dear World』
1975年『Gypsy: A Musical Fable』
1979年スウィーニー・トッド
演劇助演女優賞
2009年『Blithe Spirit』
ローレンス・オリヴィエ賞
演劇助演女優賞
2013年『陽気な幽霊』
その他の賞
大英帝国勲章
1994年、2014年
備考
ハリウッド名声の歩道
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デイム・アンジェラ・ブリギッド・ランズベリー DBE(Dame Angela Brigid Lansbury DBE, 1925年10月16日 - 2022年10月11日)は、イギリス出身の女優

経歴

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イギリスロンドン出身[1]。祖父は労働党の党首だったジョージ・ランズベリーLansbury)、父親は政治家エドガー・ランズベリーEdgar Lansbury[2]、母親は貴族の血を引く女優モイナ・マクギルMoyna MacGill)。1940年アメリカ合衆国に渡り、1951年にアメリカ市民になった。

当初は歌手としてデビューしたが、1944年の『ガス燈』で映画俳優に転向し、同作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。翌年も『ドリアン・グレイの肖像』で同賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞する。

1960年代には舞台に活動の中心を移す。『メイム』『Dear World』『ジプシー』『スウィーニー・トッド』でトニー賞のミュージカル主演女優賞を受賞し、『陽気な幽霊』では演劇助演女優賞を受賞した。

1970年代終盤からは映像の世界での活動も再開し、1984年から始まったテレビドラマ『ジェシカおばさんの事件簿』では主人公のミステリー作家ジェシカ・フレッチャーを演じた。

2013年第86回アカデミー賞において、名誉賞を受賞[3][4][注 1]

2014年ウィンザー城にてエリザベス女王より大英帝国勲章デイム・コマンダーを授与される[3][4][注 2]1994年にも女王の誕生記念叙勲リストに選ばれ、同勲章のコマンダーを受章[5]

2015年、舞台『陽気な幽霊』でローレンス・オリヴィエ賞・助演女優賞(プレイ部門)を受賞した[6][7]

2022年10月11日、ロサンゼルスの自宅で死去[8]。96歳没。

主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1944 ガス燈
Gaslight
ナンシー
緑園の天使
National Velvet
エドウィナ・ブラウン
1945 ドリアン・グレイの肖像
The Picture of Dorian Gray
シビル・ヴェイン ゴールデングローブ賞 助演女優賞 受賞
1946 ハーヴェイ・ガールズ
The Harvey Girls
エム
雲流るるはてに
Till the Clouds Roll By
London Specialty
1947 美貌の友
The Private Affairs of Bel Ami
Clotilde de Marelle
1948 愛の立候補宣言
State of the Union
ケイ
三銃士
The Three Musketeers
アンヌ王妃
1949 赤きダニューブ
The Red Danube
オードリー
サムソンとデリラ
Samson and Delilah
セマダール
1952 カリブの反乱
Mutiny
レスリー
1955 捨身の一撃
A Lawless Street
タリー・ディケンソン
ダニー・ケイの黒いキツネ
The Court Jester
グエンドリン王女
1958 長く熱い夜
The Long, Hot Summer
ミニー・リトルジョン
1960 17年目の恋の季節
Summer of the Seventeenth Doll
パール
バラ色の森
A Breath of Scandal
Countess Lina
階段の上の暗闇
The Dark at the Top of the Stairs
プルイット
1961 ブルー・ハワイ
Blue Hawaii
サラ・リー・ゲイツ
1962 影なき狙撃者
The Manchurian Candidate
エレノア ゴールデングローブ賞 助演女優賞 受賞
1964 マリアンの友だち
The World of Henry Orient
イザベル・ボイド
1965 偉大な生涯の物語
The Greatest Story Ever Told
クラウディア
モール・フランダースの愛の冒険
The Amorous Adventures of Moll Flanders
Lady Blystone
1970 すべての人のもの
Something for Everyone
Countess Herthe von Ornstein
1971 ベッドかざりとほうき
Bedknobs and Broomsticks
ミス・プライス
1978 ナイル殺人事件
Death on the Nile
ミセス・サロメ・オッターボーン
1979 レディ・バニッシュ/暗号を歌う女
The Lady Vanishes
ミス・フロイ
1980 クリスタル殺人事件
The Mirror Crack'd
ミス・マープル
1984 ミセス・アン/殺しのシナリオ
A Talent for Murder
アン・ロイス・マクレイン テレビ映画
フィービー・ケイツの レース
Lace
ホーテンス テレビ映画
狼の血族
The Company of Wolves
おばあちゃん
1986 運命の扉
Rage of Angels: The Story Continues
Marchesa Allabrandi テレビ映画
1988 シュート・ダウン
Shootdown
ムーア テレビ映画
1990 秋の旅路
The Love She Sought
アガサ・マクギー テレビ映画
1991 美女と野獣
Beauty and the Beast
ポット夫人 声の出演
1996 ミセス・サンタクロース
Mrs. Santa Claus
ミセス・サンタクロース テレビ映画
1997 ジェシカおばさんの事件簿/南南西に進路を取れ
Murder, She Wrote: South by Southwest
ジェシカ・フレッチャー テレビ映画
アナスタシア
Anastasia
マリア・フョードロヴナ 声の出演
フランク・キャプラのアメリカン・ドリーム
Frank Capra's American Dream
1999 ミセス・シークレット・エージェント/危険な国から愛を込めて
The Unexpected Mrs. Pollifax
エミリー・ポリファクス テレビ映画
2000 ジェシカおばさんの事件簿/記される殺意
Murder, She Wrote: A Story to Die for
ジェシカ・フレッチャー テレビ映画
2001 ジェシカおばさんの事件簿/二つの墓の謎
Murder, She Wrote: The Last Free Man
テレビ映画
2003 ジェシカおばさんの事件簿/ケルトの秘宝
Murder, She Wrote: The Celtic Riddle
テレビ映画
2005 ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
Nanny McPhee
アデレード
2011 空飛ぶペンギン
Mr. Popper's Penguins
セルマ・ヴァン・ガンディ
2018 グリンチ
The Grinch
マクガークル村長 声の出演
メリー・ポピンズ リターンズ
Mary Poppins Returns
バルーン・レディ
2022 ナイブズ・アウト: グラス・オニオン
Glass Onion: A Knives Out Mystery
本人役 カメオ出演
遺作
死後に公開

テレビシリーズ

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放映年 邦題
原題
役名 備考
1984-1996 ジェシカおばさんの事件簿
Murder, She Wrote
ジェシカ・フレッチャー 計264話出演
1986 私立探偵マグナム
Magnum P.I.-Novel Connection
第7シーズン第8話「Novel Connection
2005 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
エレノア・デュヴァル 第6シーズン第20話「沈黙が招く悲劇」
LAW & ORDER:陪審評決
Law & Order: Trial by Jury
第1シーズン第11話「決着」

舞台

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  • A Taste of Honey (1960-61)
  • Anyone Can Whistle (1964)
  • Mame (1966-68)
  • Dear World (1969)
  • Prettybelle (1971)
  • 王様と私 The King and I (1978)
  • スウィーニー・トッド Sweeney Todd (1979-80)
  • Deuce (2007)
  • Blithe Spirit (2009)

参照

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注釈
  1. ^ 3度のノミネートを経て、アカデミー名誉賞の受賞は「女優としての私の人生の集大成に対するもの」であり、「アメリカとイギリスで思う存分仕事ができたことは喜び」だと感想を表明した。[3]
  2. ^ アンジェラは、「今日は私にとって非常に誇り高き日です。国に功績を認めて頂き、女王陛下にお目に掛かることが出来ました。それは又とない素晴らしい機会でした」とコメント。[3]
出典
  1. ^ Discover Tower Hamlets - Area guides - Poplar
  2. ^ "Edgar Lansbury Biography". Grahamstevenson.me.uk. Retrieved April 14, 2011.
  3. ^ a b c d 海外ドラマNAVI編集部 (2014年4月21日). “『ジェシカおばさんの事件簿』のアンジェラ・ランズベリーが大英帝国勲章を授与される”. 海外ドラマNAVI. 2021年12月4日閲覧。
  4. ^ a b 澤田理沙 (2014年4月20日). “「ジェシカおばさんの事件簿」アンジェラ・ランズベリーに大英帝国勲章”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2021年12月4日閲覧。
  5. ^ Isabel Greenberg / 翻訳: Chise Taguchi (2020年7月25日). “意外と知られていない、英国王室から称号を授与されたセレブ41人”. ハーパーズ バザー. 株式会社ハースト婦人画報社. 2021年12月4日閲覧。
  6. ^ 「ジェシカおばさんの事件簿」女優、89歳でローレンス・オリヴィエ賞・助演を受賞”. シネマトゥデイ (2015年4月15日). 2015年4月15日閲覧。
  7. ^ 2015年ローレンス・オリヴィエ賞が決定”. シアターガイド (2015年4月16日). 2015年4月17日閲覧。
  8. ^ “アンジェラ・ランズベリーさん死去 「ジェシカおばさんの事件簿」”. 朝日新聞社. (2022年10月12日). https://www.asahi.com/articles/ASQBD258NQBDUHBI003.html 2022年10月12日閲覧。 

関連事項

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外部リンク

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