アニエス・ヴァルダ
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アニエス・ヴァルダ Agnès Varda | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1962年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 | Arlette Varda (出生名) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1928年5月30日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
没年月日 | 2019年3月29日(90歳没) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | ベルギー ブリュッセル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | フランス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 映画監督 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1955年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | ジャック・ドゥミ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著名な家族 |
マチュー・ドゥミ(息子) ロザリー・ドゥミ(娘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督・脚本 『5時から7時までのクレオ』 『幸福』 『顔たち、ところどころ』 脚本 『ラストタンゴ・イン・パリ』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アニエス・ヴァルダ(Agnès Varda, 1928年5月30日 - 2019年3月29日)は、ベルギーのブリュッセル出身の映画監督である。「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれることもある[1]。
来歴・人物
[編集]ベルギー生まれ。父親はギリシャ人、母親はフランス人。第二次世界大戦を逃れてフランスに渡る。映画監督になる前は写真家として活躍していた。
1965年の『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している。1985年の『冬の旅』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞している。
映画監督のジャック・ドゥミと1962年に結婚し、彼が死去するまでともに「カイエ派」に対して「左岸派」と呼ばれた[2]。息子のマチュー・ドゥミは俳優、娘のロザリーは映画衣装デザイナーになった[3]。
2017年にはドノスティア賞を受賞した。2017年の第90回アカデミー賞で、長年の功績を称え名誉賞が授与された。
2019年3月29日、乳癌のため死去[4][5]。(フランス現地時間)
ギャラリー
[編集]-
コリンヌ・マルシャンとともに(1962年)
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左からカトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ドゥミ、ヴァルダ(1966年)
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1965年に監督した『幸福』
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カルティエ現代美術財団美術館の庭にあるアニエス・ヴァルダの飼い猫「木の上のニニ」の像、隣はインスタレーション作品「猫の家」
主な監督作品
[編集]- ラ・ポワント・クールト La Pointe Courte (1955年) - 長編デビュー作、編集アラン・レネ
- コートダジュールの方へ Du côté de la côte (1958年) - 短編
- マクドナルド橋のフィアンセ Les fiancés du pont Mac Donald ou Méfiez-vous des lunettes noires (1961年)
- 5時から7時までのクレオ Cléo de 5 à 7 (1961年)
- 幸福 Le Bonheur (1965年)
- 創造物 Les créatures (1966年)
- ベトナムから遠く離れて Loin du Vietnam (1967年) - 共作
- ブラックパンサーズ Black Panthers (1968年) - 短編
- イランでの愛の悦び Plaisir d'amour en Iran (1976年)
- 歌う女・歌わない女 L'Une chante, l'autre pas (1977年)
- 壁画・壁画たち Murs, murs (1981年)
- ドキュモントゥール Documenteur (1981年)
- 冬の旅 Sans toit ni loi (1985年)
- カンフー・マスター! Kung-Fu master (1987年)
- アニエスv.によるジェーンb. Jane B. par Agnès V. (1987年)
- ジャック・ドゥミの少年期 Jacquot de Nantes (1991年)
- Les demoiselles ont eu 25 ans (1993年)
- 百一夜 Les Cent et une nuits de Simon Cinéma (1995年)
- 落穂拾い Les Glaneurs et la glaneuse (2000年)
- 落穂拾い・二年後 Les Glaneurs et la glaneuse... deux ans après (2002年)
- Quelques veuves de Noirmoutier (2005年)
- アニエスの浜辺 Les Plages d'Agnès (2008年)
- 顔たち、ところどころ Visages, Villages (2017年)
受賞歴
[編集]賞 | 年 | 部門 | 作品 | 結果 |
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フランス映画批評家協会賞 | 1962年 | 作品賞 | 『5時から7時までのクレオ』 | 受賞 |
1985年 | 作品賞 | 『冬の旅』 | 受賞 | |
2000年 | 作品賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 | |
2008年 | 作品賞 | 『アニエスの浜辺』 | 受賞 | |
ルイ・デリュック賞 | 1964年 | - | 『幸福』 | 受賞 |
ベルリン国際映画祭 | 1965年 | 審査員グランプリ | 『幸福』 | 受賞 |
インターフィルム賞 | 受賞 | |||
2019年 | ベルリナーレ・カメラ | - | 受賞 | |
セザール賞 | 1977年 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 『Réponses de femmes』 | ノミネート |
1983年 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 『Ulysse』 | 受賞 | |
1986年 | 作品賞 | 『冬の旅』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
2001年 | 名誉賞 | - | 受賞 | |
2009年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『アニエスの浜辺』 | 受賞 | |
2018年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | ノミネート | |
ヴェネツィア国際映画祭 | 1985年 | 金獅子賞 | 『冬の旅』 | 受賞 |
国際映画批評家連盟賞 | 受賞 | |||
2008年 | 監督・ばんざい!賞 | 『アニエスの浜辺』 | 受賞 | |
ニューヨーク映画批評家協会賞 | 1986年 | 外国語映画賞 | 『冬の旅』 | 3位 |
2001年 | ノンフィクション映画賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 | |
2017年 | ノンフィクション映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 | |
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 1986年 | 外国語映画賞 | 『冬の旅』 | 受賞 |
2001年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 | |
2009年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『アニエスの浜辺』 | 受賞 | |
2017年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 | |
ヨーロッパ映画賞 | 2000年 | ドキュメンタリー賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 |
2009年 | ドキュメンタリー賞 | 『アニエスの浜辺』 | ノミネート | |
2014年 | 生涯貢献賞 | - | 受賞 | |
全米映画批評家協会賞 | 2001年 | ノンフィクション作品賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 |
2009年 | ノンフィクション作品賞 | 『アニエスの浜辺』 | 受賞 | |
2017年 | 外国語映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 2位 | |
ノンフィクション作品賞 | 受賞 | |||
ボストン映画批評家協会賞 | 2001年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 |
ニューヨーク映画批評家オンライン賞 | 2001年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『落穂拾い』 | 受賞 |
ルネ・クレール賞 | 2002年 | - | - | 受賞 |
全米監督協会賞 | 2009年 | ドキュメンタリー映画監督賞 | 『アニエスの浜辺』 | ノミネート |
カンヌ国際映画祭 | 2010年 | 金の馬車賞 | - | 受賞 |
2015年 | パルム・ドール・ドヌール | - | 受賞 | |
2017年 | ルイユ・ドール | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 | |
国際フィルム・アーカイヴ連盟 | 2013年 | FIAF賞 | - | 受賞 |
ロカルノ国際映画祭 | 2014年 | 名誉豹賞 | - | 受賞 |
アカデミー賞 | 2017年 | 長編ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | ノミネート |
名誉賞 | - | 受賞 | ||
サン・セバスティアン国際映画祭 | 2017年 | ドノスティア賞 | - | 受賞 |
トロント国際映画祭 | 2017年 | 観客賞 (ドキュメンタリー部門) | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
バンクーバー国際映画祭 | 2017年 | 観客賞 (ドキュメンタリー部門) | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
オンライン映画批評家協会賞 | 2017年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
サンフランシスコ映画批評家協会賞 | 2017年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
インディペンデント・スピリット賞 | 2017年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
リュミエール賞 | 2018年 | ドキュメンタリー映画賞 | 『顔たち、ところどころ』 | 受賞 |
主な日本語文献
[編集]- 『アニエス・ヴァルダによるジェラール・フィリップ』キネマ旬報社、1998年
- 『アニエス・ヴァルダ 愛と記憶のシネアスト』金子遊・若林良・吉田悠樹彦編、neoneo編集室「ドキュメンタリー叢書」、2021
年
脚注
[編集]- ^ 英語版Wikipedia en:Agnès Varda および独語版Wikipedia de:Agnès Varda 参照。仏語版にはない。
- ^ 中条省平『フランス映画史の誘惑』(集英社新書 2003年pp.195-199)。
- ^ 金子遊 若林良 吉田悠樹彦編,『アニエス・ヴァルダ 愛と記憶のシネアスト』,neoneo叢書, 2021
- ^ 仏監督アニエス・ヴァルダが90歳で死去、“ヌーベルヴァーグの祖母”の異名 映画ナタリー、2019年3月29日
- ^ “仏映画監督のアニエス・バルダさん死去、90歳”. 時事ドットコム. (2019年3月29日) 2019年3月31日閲覧。