D・A・ペネベイカー
D・A・ペネベイカー D. A. Pennebaker | |||||||||
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本名 | Donn Alan Pennebaker | ||||||||
生年月日 | 1925年7月15日 | ||||||||
没年月日 | 2019年8月1日(94歳没) | ||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 イリノイ州エバンストン | ||||||||
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ドン・アラン・ペネベイカー(Donn Alan Pennebaker、1925年7月15日 - 2019年8月1日[1])は、アメリカのドキュメンタリー映画監督。アカデミー名誉賞(第85回)受賞者[2]。ダイレクト・シネマ(Direct Cinema)/シネマベリテの先駆者の一人でもある。テーマとしては、パフォーミング・アート(とくにポップ・ミュージック)や政治を中心にとりあげている。
来歴・人物
[編集]1960年代初期にペネベイカー(「ペニー」というあだ名で親しまれた)は、リチャード・リーコックとロバート・ドリューとともに、「ドリュー・アソシエイツ」を設立した。しかし1963年、リーコックとペネベイカーは、自分たちのプロダクション設立のため、「ドリュー・アソシエイツ」を去る。のちにペネベイカーは、妻のクリス・ヘジダスと仕事をともにするようになる。妻と設立した会社「ペネベイカー・ヘジダス・フィルムズ」は、影響力のあるドキュメンタリーを多く製作している。
ときに“ペネベイカー・ドキュメンタリーズ”と呼ばれる彼の作品は、ハンディカメラで撮影され、出来事の「シンプル」な描写に徹している。原則的にインタビューとボイスオーバーナレーションを避けて製作された。
ゴダールとの共同製作
[編集]1960年代初期、ペネベイカーはフランス・パリに滞在中、シャイヨ宮のシネマテーク・フランセーズでヌーヴェルヴァーグの映画作家ジャン=リュック・ゴダールと出会い、映画を共同製作する話が持ちあがった。ゴダールは即座に準備することが可能で、リーコックとペネベイカーもすぐ撮影にとりかかるつもりであったが、結局頓挫してしまった。
数年後、ゴダールのオファーで再び話が持ちあがる。今回は、アメリカの公共テレビ局PBSも出資に合意した。ヴェトナム反戦運動や五月革命がパリで起きたように、カリフォルニア州でも起きるというゴダールの主張で、アメリカのバークレーやニューヨークで撮影が行われた。この映画は当初、ゴダールにより『One A.M.』というタイトルがつけられた。[3]。日本では、このタイトルを訳した『ワン・アメリカン・ムービー』(日本未公開)という名で知られている。ただし日本以外では、その後に改題した『One P.M.』ないしは『1PM』というタイトルで知られている。
主な作品
[編集]- プライマリー Primary(1960年) - 撮影・録音
- ドント・ルック・バック Dont Look Back(1967年、撮影:1965年、出演:ボブ・ディラン)
- モンタレー・ポップ フェスティバル'67 Monterey Pop(1968年、撮影:1967年)
- Rock N Roll Music(1969年、出演:チャック・ベリー)
- Keep On Rockin' (1969年、出演:リトル・リチャード)
- ワン・アメリカン・ムービー One A.M.(1PM)(1971年、撮影:1968年、共同監督:ジャン=リュック・ゴダール)
- スウィート・トロント Sweet Toronto(1971年、撮影:1969年)
- Company(1971年)
- ジギー・スターダスト Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(1973年、主演:デヴィッド・ボウイ)
- Town Bloody Hall(1979年)
- DeLorean(1981年、主演:ジョン・デロリアン〔John DeLorean〕)
- ジミ・ヘン&オーティス ライブ・アット・モンタレー Jimi Plays Monterey(1986年、主演:ジミ・ヘンドリックス)
- 101(1989年、主演:デペッシュ・モード)
- クリントンを大統領にした男 The War Room(1993年)
- Woodstock Diary(1994年)
- Moon over Broadway(1997年)
- Down from the Mountain(2000年)
- ソウル・サヴァイヴァー Only the Strong Survive(2003年)
- Elaine Stritch: At Liberty(2004年) - エレーン・ストリッチ(Elaine Stritch)の肖像
- Rebirth(未公開)
- Eat the Document(未公開、撮影:1966年、出演:ボブ・ディラン)
- Al Franken: God Spoke(2006年)
- ツアー65再訪 65 Revisited(2007年、出演:ボブ・ディラン) - 『ドント・ルック・バック』のアウト・テイクから編集された、1時間のドキュメンタリー。アメリカでは単体のDVDでリリース。日本では『ドント・ルック・バック』のDVD初回限定特典として封入された。
出演
[編集]- ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム No Direction Home: Bob Dylan(2005年、監督:マーティン・スコセッシ) - インタビュー出演。
参考文献
[編集]- イアン・アイケン(Aitken, Ian)編 『Encyclopedia of the Documentary Film』(Routledge刊、2005年)
- デイヴ・ソーンダーズ(Dave Saunders)著『Direct Cinema: Observational Documentary and the Politics of the Sixties』(London, Wallflower Press刊、2007年)
脚注
[編集]- ^ “D.A. Pennebaker, Master of Cinema Verite, Dies at 94” (英語). Hollywood Reporter. (2019年8月3日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ “2012 GOVERNORS AWARDS”. oscars.org. AMPAS. 2022年6月24日閲覧。
- ^ ペネベイカーの公式サイトの PHF 1PM の記述を参考にした。