DOWAホールディングス
表示
本社の入居する秋葉原UDX | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 5714 1949年10月5日上場 |
略称 | DHD |
本社所在地 |
日本 〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX22階 |
設立 |
1937年(昭和12年)3月11日 (株式会社藤田組) |
業種 | 非鉄金属 |
法人番号 | 1010001008750 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 |
山田政雄(代表取締役会長) 関口明(代表取締役社長) |
資本金 | 364億3,700万円 |
発行済株式総数 | 61,989,206株 |
売上高 |
連結:8,317億9,400万円 (2022年3月期) |
営業利益 |
連結:638億2,400万円 (2022年3月期) |
経常利益 |
連結:760億7,300万円 (2022年3月期) |
純利益 |
連結:510億1,200万円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結:3,285億7,400万円 (2022年3月期) |
総資産 |
連結:6,572億8,300万円 (2022年3月期) |
従業員数 |
連結:7,400人 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 |
日本カストディ銀行(株)(信託口) 9.91% 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 11.59% 藤田観光(株) 4.79% (2020年3月31日現在) |
主要子会社 |
DOWAメタルマイン(株) 100% DOWAエコシステム(株) 100% |
関係する人物 | 藤田伝三郎(創業者)、吉川廣和(元 会長) |
外部リンク | https://hd.dowa.co.jp/ja/index.html |
DOWAホールディングス株式会社(どうわホールディングス、英社名:DOWA Holdings Co., Ltd.)は、非鉄金属の製錬、加工、環境・リサイクルを主たる業務とする[1]DOWAグループの持株会社[2]。旧社名同和鉱業。かつては「藤田組(ふじたぐみ)」と呼ばれて藤田財閥の中核企業であった。なお、かつて同じく「藤田組」と称していた準大手ゼネコンのフジタとは資本関係はない。日経平均株価の構成銘柄の一つ[3]。
沿革
[編集]- 1869年(明治2年)- 藤田伝三郎が兄2人とともに大阪で藤田伝三郎商社を設立。当初は軍需の調達を行っていた。
- 1879年(明治12年)- 藤田組贋札事件で藤田伝三郎が逮捕されるが、冤罪と判明して釈放される。
- 1880年(明治13年)- 愛媛県の市ノ川鉱山の経営に関与して鉱業に進出。
- 1881年(明治14年)- 藤田組に社名変更。
- 1884年(明治17年)9月 - 政府から小坂鉱山の払い下げを受ける。
- 1887年(明治20年)- 大倉組の大倉喜八郎と組んで土木事業進出。
- 1893年(明治26年)12月 - 合名会社に改組。同時に軍需・土木事業を大倉組に譲渡(土木事業は現在の大成建設のルーツとなる)。
- 1899年(明治32年)5月 - 本山彦一の元で児島湾干拓事業を開始(6年後に完成)、また同じ頃、久原房之助(創業に関与した伝三郎の次兄の息子)が鉱山事業の立て直しに成功する。
- 1905年(明治38年)- 共同経営者として名を連ねていた伝三郎の長兄の息子達が独立(次兄の子である久原房之助はその2年前に独立)したため、伝三郎の単独経営となる。
- 1911年(明治44年)- 大阪亜鉛鉱業を設立。
- 1915年(大正4年)4月 - 花岡鉱山を買収。
- 1916年(大正5年)9月 - 柵原鉱山を買収。
- 1917年(大正6年)- 藤田銀行を設立。鉱山部門を藤田鉱業株式会社として分離。
- 1928年(昭和3年)- 金融恐慌により藤田銀行破産。
- 1937年(昭和12年)3月 - 合名会社藤田組と藤田鉱業株式会社が合併し、株式会社藤田組を設立する。
- 1945年(昭和20年)12月 - 同和鉱業株式会社に社名変更。藤田鉱業株式会社を分離。
- 1947年(昭和22年)12月11日 - 昭和天皇が柵原鉱業所に行幸(昭和天皇の戦後巡幸)[4]。
- 1955年(昭和30年)- 藤田興業(元、藤田鉱業株式会社)から藤田観光株式会社を分離。
- 1957年(昭和32年)8月 - 藤田興業を合併。鉄道部門は片上鉄道事業所とし、片上鉄道線の営業を開始。
- 1958年(昭和33年)2月 - 小坂鉄道を合併。小坂鉄道事業所とし、小坂線・花岡線の営業を開始。
- 1985年(昭和60年)4月 - 花岡線を廃止。
- 1989年(平成元年)10月 - 小坂製錬を分社化し、小坂線を同社に移管。
- 1990年(平成2年)1月 - 同和興産を合併。
- 1991年(平成3年)
- 4月 - 東京熱処理工業株式会社を合併、サーモテック事業本部を設置。
- 7月 - 片上鉄道線を廃止。
- 2000年(平成12年)4月 - 社内カンパニー制を導入。
- 2006年(平成18年)10月 - DOWAホールディングス株式会社に社名変更、持株会社制に移行。事業会社DOWAメタルマイン・DOWAエコシステム・DOWAエレクトロニクス・DOWAメタルテックおよびDOWAサーモテックを設立。
なお、藤田興業から観光部門が分離・独立して設立された会社が藤田観光であるため、DOWAは現在でも藤田観光の株式31.8%を保有している。
DOWAグループ
[編集]事業会社
[編集]- DOWAメタルマイン株式会社(製錬事業)
- DOWAエコシステム株式会社(環境・リサイクル事業)
- DOWAエレクトロニクス株式会社(電子材料事業)
- DOWAメタルテック株式会社(金属加工事業)
- DOWAサーモテック株式会社(熱処理事業)
事業サポート会社
[編集]主な事業子会社
[編集]- DOWAメタルマイン関連会社
- DOWAエコシステム関連会社
- エコシステムジャパン株式会社
- エコシステム秋田株式会社
- エコシステム千葉株式会社
- エコシステム花岡株式会社
- エコシステム小坂株式会社
- エコシステム岡山株式会社
- エコシステム山陽株式会社
- 光和精鉱株式会社
- ジオテクノス株式会社
- エコシステムリサイクリング株式会社
- 株式会社エコリサイクル
- アクトビーリサイクリング株式会社
- イー・アンド・イー ソリューションズ株式会社
- DOWA通運株式会社
- グリーンフィル小坂株式会社
- 蘇州同和資源綜合利用有限公司
- Modern Asia Environmental Holdings, Inc
- メルテック株式会社
- 岡山砿油株式会社
- バイオディーゼル岡山株式会社
- DOWAエレクトロニクス関連会社
- DOWAエレクトロニクス岡山株式会社
- DOWA IPクリエイション株式会社
- DOWAハイテック株式会社
- DOWAセミコンダクター秋田株式会社
- DOWAエフテック株式会社
- DOWAメタルテック関連会社
- DOWAパワーデバイス株式会社
- 新日本ブラス株式会社
- DOWAメタル株式会社
- DOWAメタニクス株式会社 - 旧:ヤマハメタニクス株式会社
- 豊栄商事株式会社
- DOWAハイテック株式会社
- DOWAサーモテック関連会社
- DOWAサーモエンジニアリング株式会社
- 東熱興産株式会社
- 株式会社セム
- その他関連会社
- 藤田観光株式会社
- 卯根倉鉱業株式会社
- DOWAテクノリサーチ株式会社
- 秋田工営株式会社
- DOWAテクノエンジ株式会社
- 陽和工営株式会社
- DOWA興産株式会社
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル ガイアの夜明け “ゴミ”の電器がカネになる~テレビ・パソコン…潜む“金脈”~(2007年2月13日、テレビ東京)[5] - 17もの元素を回収できる技術力を生かした取組を取材。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ DOWAホールディングス株式会社公式サイト「DOWAグループの事業」
- ^ DOWAホールディングス株式会社公式サイト「DOWAホールディングス会社概要」
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、100頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ “ゴミ”の電器がカネになる~テレビ・パソコン…潜む“金脈”~ - テレビ東京 2007年2月13日