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1966年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1966年の中日ドラゴンズ
成績
セントラル・リーグ2位
76勝54敗2分 勝率.585[1]
本拠地
都市 愛知県名古屋市
球場 中日スタヂアム
球団組織
オーナー 与良ヱ
経営母体 中日新聞社
監督 西沢道夫
« 1965
1967 »

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1966年の中日ドラゴンズでは、1966年の中日ドラゴンズの動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、西沢道夫監督の3年目(途中就任の1964年含む)のシーズンである。

概要

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前年2位に食い込んだこともあり、西沢監督の3年目は優勝が期待されたが、シーズンが開幕すると前年優勝の巨人が独走し、それを追いかける展開が終始続いた。その巨人戦には最終的に6勝20敗と大きく負け越し(巨人戦以外は70勝34敗で貯金36)、巨人の優勝をアシストする形となった。

投手陣でも近藤貞雄投手コーチの指導のもと、小川健太郎河村保彦水谷寿伸山中巽がローテーションを守り、抑えには板東英二が控えるなど盤石だったが、エースの小川は巨人戦でわずか1勝に終わるなど誤算も続出。それでも勝利数76勝のうち64勝を小川・板東らで稼ぎ、チーム防御率2.54でリーグ3位となった。

打撃陣は前年から野手転向の権藤博一枝修平が主に2番に入り、中利夫高木守道の1・2番コンビが分断される形となり、盗塁数も前年から激減。外国人選手も期待外れだったが、主軸の中、高木、江藤慎一の3人がキャリアハイに近い好調を維持し、本塁打と打率はリーグ1位だった。

最終的に勝率は前年をわずかに上回ったが、巨人戦に歯が立たず、2年連続の2位でシーズンを終え、西沢監督の悲願であるペナント制覇はならなかった。後半戦にはルーキーの広野功がスタメン入りし、8月2日に同じくルーキーの堀内恒夫の14連勝を阻止するサヨナラ満塁本塁打を放ったのが明るい話題だった。対戦成績では4位の広島に19勝7敗1分と大きく勝ち越したのをはじめ、最下位のサンケイにも18勝8敗1分と大きく勝ち越したが9月以降はわずか1勝に終わった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 中利夫
2 権藤博
3 高木守道
4 江藤慎一
5 スチブンス
6 ワード
7 伊藤竜彦
8 木俣達彦
9 山中巽
1966年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 中日 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 広島 0.5 中日 1.0 中日 1.0 中日 4.5 中日 6.5 中日 13.0
3位 サンケイ 1.0 広島 2.0 広島 7.0 広島 15.0 広島 21.0 阪神 25.0
4位 巨人 1.5 阪神 6.0 阪神 13.0 阪神 20.5 阪神 26.5 広島 32.0
5位 阪神 3.5 サンケイ 8.0 サンケイ 14.5 サンケイ 26.0 大洋 30.0 大洋 37.0
6位 大洋 5.5 大洋 10.0 大洋 18.5 大洋 27.0 サンケイ 33.0 サンケイ


1966年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 89 41 4 .685 優勝
2位 中日ドラゴンズ 76 54 2 .585 13.0
3位 阪神タイガース 64 66 5 .492 25.0
4位 広島カープ 57 73 6 .438 32.0
5位 大洋ホエールズ 52 78 0 .400 37.0
5位 サンケイアトムズ 52 78 5 .400 37.0

[1]

オールスターゲーム1966

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ファン投票 高木守道 江藤慎一
監督推薦 小川健太郎 山中巽 板東英二 中暁生

できごと

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選手・スタッフ

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[2][3]

表彰選手

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リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
高木守道 二塁手 4年連続4度目
一枝修平 遊撃手 初受賞
江藤慎一 外野手 4年連続5度目
中利夫 2年連続3度目

ドラフト

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順位 選手名 守備 所属 結果
第1次ドラフト
1位 大場隆広 投手 別府鶴見丘高 入団
2位 柴田昌邦 投手 西濃運輸 拒否
3位 内野哲朗 投手 福岡・明善高 拒否・早稲田大学進学
4位 榎本典久 外野手 荏原高 拒否
5位 辻正孝 外野手 修徳高 拒否
6位 大西譲治 投手 松山北高 拒否
7位 南山義広 投手 東レ愛知 拒否
8位 高井諭 投手 名古屋商科大学 在学中のため指名取消[4]
第2次ドラフト
1位 伊熊博一 外野手 中京商業高 入団
2位 伊藤久敏 投手 駒澤大学 入団
3位 井手峻 投手 東京大学 入団

出典

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  1. ^ a b 年度別成績 1966年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年8月2日閲覧。
  2. ^ ベースボールマガジン2002夏季号, ベースボールマガジン社, (2002), p. 108 
  3. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7 
  4. ^ B.B.MOOK156 スポーツ伝説シリーズ18「プロ野球ドラフト読本2000」51P、ドラフトミニ事件史、ベースボール・マガジン社、2001年、ISBN 978-4583611174