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「鉄子の旅」の版間の差分

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* '''プラス第2旅 - 押しかけ同行取材!鉄ドラマ誕生の地へ''' - [[はしだて (列車)|はしだて]]、[[こうのとり (列車)|北近畿]]、[[余部橋りょう|餘部鉄橋]]、[[餘部駅]]、[[久谷駅]]、[[鎧駅]]
* '''プラス第2旅 - 押しかけ同行取材!鉄ドラマ誕生の地へ''' - [[はしだて (列車)|はしだて]]、[[こうのとり (列車)|北近畿]]、[[余部橋りょう|餘部鉄橋]]、[[餘部駅]]、[[久谷駅]]、[[鎧駅]]
*: 編集長から読み切りを書くように言われたカミムラは、ドラマ『[[特急田中3号]]』のロケに同行することを勝手に決めてしまう。当日、磯山のドラマを作るきっかけとなった出来事を聞きながらロケ地の餘部駅へと向かうが、異常といえるぐらい浮かれるカミムラ、そして横見の鉄パワーというあまりの旅の濃さに、キクチは付いていけなくなる。
*: 編集長から読み切りを書くように言われたカミムラは、ドラマ『[[特急田中3号]]』のロケに同行することを勝手に決めてしまう。当日、磯山のドラマを作るきっかけとなった出来事を聞きながらロケ地の餘部駅へと向かうが、異常といえるぐらい浮かれるカミムラ、そして横見の鉄パワーというあまりの旅の濃さに、キクチは付いていけなくなる。
* '''プラス第3旅 - アニメ化記念スペシャル皆でワイワイ、サンライズで出雲へGO!''' - [[出雲 (列車)|サンライズ出雲]]、[[出雲市駅]]、[[一畑電車大社線]]、[[出雲大社前駅]]、[[大社駅]]、[[直江駅]]
* '''プラス第3旅 - アニメ化記念スペシャル皆でワイワイ、サンライズで出雲へGO!''' - [[サンライズ出雲]]、[[出雲市駅]]、[[一畑電車大社線]]、[[出雲大社前駅]]、[[大社駅]]、[[直江駅]]
*: 鉄子アニメ化記念として豊岡、南田マネージャー、スーパーベルズの野月、土屋を迎え、出雲へ旅をすることになった。サンライズに乗る時点からテツの会話が弾み、キクチもダジダジになってしまう。その後、横浜で南田は下車、熱海でカミムラが合流し出雲へ向かうが、横見の計画したスペシャルの目玉が「ナオエが直江に行く」ということに、キクチは呆れるばかり。
*: 鉄子アニメ化記念として豊岡、南田マネージャー、スーパーベルズの野月、土屋を迎え、出雲へ旅をすることになった。サンライズに乗る時点からテツの会話が弾み、キクチもダジダジになってしまう。その後、横浜で南田は下車、熱海でカミムラが合流し出雲へ向かうが、横見の計画したスペシャルの目玉が「ナオエが直江に行く」ということに、キクチは呆れるばかり。
* '''プラス第4旅 - アニメ製作地獄スタッフが語るアニメ「鉄子」の裏側'''
* '''プラス第4旅 - アニメ製作地獄スタッフが語るアニメ「鉄子」の裏側'''

2021年1月17日 (日) 01:22時点における版

鉄子の旅
ジャンル ノンフィクション漫画、
鉄道漫画、紀行漫画
漫画:鉄子の旅
作者 菊池直恵
出版社 小学館
掲載誌 スピリッツ増刊IKKI
月刊IKKI
レーベル IKKI COMIX
発表期間 2001年 - 2008年
巻数 全7巻:1 - 6巻、『鉄子の旅プラス』
漫画:新・鉄子の旅
作者 ほあしかのこ
出版社 小学館
掲載誌 月刊IKKI
レーベル IKKI COMIX
発表号 2009年7月号 - 2013年3月号
巻数 全5巻
漫画:鉄子の旅3代目
作者 霧丘晶
出版社 小学館
掲載誌 月刊サンデーGX
レーベル サンデーGXコミックス
発表号 2016年6月号 - 2019年2月号
巻数 全4巻
アニメ:鉄子の旅
原作 菊池直恵
監督 永丘昭典
シリーズ構成 相馬和彦
脚本 相馬和彦
キャラクターデザイン 工藤裕加
音楽 SUPER BELL"Z、渡部チェル
アニメーション制作 グループ・タック
製作 『鉄子の旅』製作委員会
放送局 ファミリー劇場
放送期間 2007年6月24日 - 2007年9月23日
話数 全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画鉄道
ポータル 漫画鉄道

鉄子の旅』(てつこのたび)は、菊池直恵による日本ノンフィクション漫画2001年から2006年まで小学館の『スピリッツ増刊IKKI』『月刊IKKI』に連載された。全48旅(話)、単行本は全6巻(小学館IKKI COMIX)。

作者をほあしかのこに代えて2009年から2013年まで同誌で連載された『新・鉄子の旅』および2016年から2019年まで霧丘晶により『月刊サンデーGX』で連載された『鉄子の旅3代目』についても併せて記述する。

以下菊池版を旧鉄子、ほあし版を新鉄子、霧丘版を3代目と呼称する。

概要

旅の案内人として横見浩彦が同行する鉄道紀行漫画。コンセプトは、鉄道にまったく興味のない作者が鉄道好きのトラベルライターの横見に嫌々日本全国の鉄道に連れ回されるというもの。通常、旅をするメンバーは作者、横見、編集者で、時折ゲストが随行する場合もある。

略称は鉄子(てつこ)で、主要な登場人物たちも使用している。

鉄子の旅
足掛け5年にわたり連載が続いたが、作者・菊池の体力の限界を理由に2006年12月号の第48旅をもって終了した(連載漫画の単行本としては全6巻)。2007年6月よりファミリー劇場にて放送されたアニメの宣伝のため2008年3月号までコラムが掲載、2007年4月号、7月号、8月号に読み切りが掲載された。アニメ終了後もカラー特別版や日本縦断弁当が販売されるなど企画が行われた。連載終了後のコラムと読み切りにその後の企画についての書き下ろしを加えて「プラス」を刊行した。
番外編として、明知鉄道を舞台に矢野直美を旅の案内人として小学館の月刊誌『ラピタ』2005年3月号に掲載、矢野の『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編に収録された。
2006年に在阪局毎日放送(MBS)の夕方ローカルニュース番組VOICE』の特集コーナー『金曜シリーズイマ解き!』にて、当作品を含めて女性の鉄道ファンを取り上げ、横見もVTR出演した。『鉄道ピクトリアル』2007年1月号に、「鉄子の旅 幕間散歩」と題して本作の裏話ともいうべき記事が掲載されており、対談形式でキクチ、カミムラ、編集長が参加している。
新・鉄子の旅
「レール・ガール・アゲイン」というサブタイトルで、『月刊IKKI』2009年7月号より連載がスタートした。作者が菊池から、連載開始当時19歳で福岡在住のほあしかのこへ引き継がれた。ほあしにとってのデビュー作ともなった。同行するメンバーがは前作に引き続きカミムラ、そして『月刊IKKI』編集長と女優の村井美樹が新たにメンバーとなった。2013年3月号の第34話をもって終了、単行本全5巻。菊池の「鉄子」執筆終了宣言に伴い、IKKI編集長がカミムラに「お目付け役として編集長が同伴する」条件で連載再開を打診。当時、専門学校生で漫画家デビュー前のホアシの持ち込んだ原稿を読んだカミムラが彼女に鉄道旅ルポ漫画を提案し、それにホアシが乗る形で連載が開始された。
ほあしが九州出身の「鉄道漫画家」(他称)ということで、九州のメディア(ラジオ・テレビが中心)で出演などすることもあった。第3巻・第15旅では初めてのメディア取材も兼ねるということで緊張し、アガリ状態であり、横見に「平常心に立ち戻れ!」と指摘された。その後も話すのは苦手ではあったが、少しメディアに慣れてきたらしい。
「3代目」では歴代レギュラー登場回の他、地元・九州取材に同行している。
鉄子の旅3代目
初代の担当編集者だったイシカワが編集長を務める『月刊サンデーGX』2016年6月号において、霧丘晶を作者に連載を開始した。横見以外の同行メンバーはカミムラとイシカワとなり、村井は降板した。
霧丘は東北出身の漫画家ではあるが、東北地方の取材は(新鉄子の九州取材と同じく)それほど多くはない。
「鉄子女子同盟」(村井を除く)相談・報告コーナーは第1巻で打ち切られた。
「新鉄子」(ほあし)では掲載されなかった「カミムラメモ」が、村井の降板で「ソフ鉄」コラム廃止に伴い復活している。ほかにも横見語録が「ほあし語録」の廃止で復活した(のちに横見と鉄道に関係する数字のコーナーに変更されている)。
「新鉄子」の連載が終了して取材旅が出来なくなったのを残念に思った横見を、当時『月刊サンデーGX』編集長であったイシカワが救済する形となり、IKKI編集部員であったカミムラを巻き込んで、「新鉄子」と同じ条件で連載を再開した。カミムラは霧丘を3代目作者にした。

企画

2000年ごろ、IKKI編集長書泉グランデで横見の著書『乗った降りたJR四六〇〇駅』を読み、同書を知っていたイシカワと盛り上がり、横見と組んでコラムやエッセイなど何かしてみたいということになった。IKKI編集長とイシカワで横見に会った際、その場で横見が「横見と編集と女性漫画家で鉄道を旅するルポマンガというのはどうだ」と提案してそれが採用された。「編集も女性というのはどうか」との提案は(IKKI編集長に)却下された。第3巻収録の第23旅では、IKKI編集長がずっと鉄道漫画をやりたいと思っていたことも描かれている(キクチに「編集長の趣味だろ」と突っ込まれた)。横見本人は「これってもう完全にギャグマンガじゃない」と作中でも言っている。

キクチ降板の理由として、カミムラは「体力の限界」と説明、また横見との不仲が取りざたされているが、実際のところ第4巻・第31旅の「読者ツアー」で彼女自身がさじを投げたのが最大の原因と思われる[要出典]。その後、特別企画やゲスト同伴、コラム、読み切りで延命措置がとられたものの、銚子電鉄再訪問取材を最後に執筆終了を宣言、ホアシ、続いてキリオカにバトンが託された。

なお、「3代目」終了後にIKKI編集長、イシカワのコメントで「鉄子」シリーズ連載再開(少なくとも「鉄子の旅・4代目(仮称)」)への展望が発表されている[1]

主要登場人物

作者

菊池直恵(きくち なおえ)
- 富坂晶
旧鉄子作者。「コラム 実録鉄ヲタブランド化計画」を含む全旅に登場。作中では「キクチ」と表記される。「昼食は駅弁にする」ことを条件にこの漫画の執筆を引き受けるが、よくすっぽかされている。イシカワいわく「安上がりな女」。鉄道は「移動手段」としか思っていない普通の非「鉄」だったが、連載開始以来、無意識のうちにじわじわと鉄道知識が刷り込まれ、第31旅ではタブレット閉塞の説明ができるまでになってしまった自分に愕然としている。連載初期は観光やおいしい物の堪能ができないことに文句を言い、自分にとって都合の良く逆に横見にとって都合の悪いことになるとやたらと喜ぶなど、鉄道旅に対し反抗的だった。しかし後期では旅に慣れてしまったためか、むしろ楽しんでいたり、横見が観光を入れようとする、鉄道を嫌がるなどのキクチ寄りの意見を言うと不審に思ったり突っ込むようになる。新鉄子ではほあしに鉄子を引き継がせるため第1旅に登場し、見開きのそのシーンのみ菊池が描いている。第25旅ではイベントに一緒に参加、扱いづらい横見に対しての対応の仕方をほあし、キリオカから相談されている。セレクション漫画のコラボ企画旅や、三代目・第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)などでも再登場している。
ほあしかのこ
新鉄子作者。1999(平成11)年?生まれの福岡在住で、デビュー当時は専門学校生(九州デザイナー学院在学中の事であった)。IKKI編集部に持ち込んだ原稿がカミムラの目にとまり、この作品でデビューした。以前から鉄子の存在は知っていたが、実際に旅をするようになってその実態に驚愕、混乱することになる。鉄道に関する知識はほぼ0で、鉄道用語が登場するとたいてい全く関係ないものを思い浮かべる。デビュー当初は未成年だったが、2回目の旅である新鉄子第3旅の前に20歳になっている。砂絵が得意で、新鉄子単行本の表紙はほあしが実際に作った砂絵となっており、彼女が原案した湊線応援砂絵は、ひたちなか海浜鉄道湊線那珂湊駅に展示されているらしい[要出典]。菊池、霧丘に比べて石川と同行することはほとんどないが、銚子電鉄応援企画で共演を果たしている他、キクチとのセレクション漫画コラボ企画旅、三代目の歴代メンバー総出演企画や九州取材でも共演している。村井が同伴であるのと、横見のタイプではないといった理由から、キクチやキリオカに比べ擬似デートの実験台になることはない。
カミムラ同様、怒ることはあまりないが、IKKI編集長と横見の同伴者に対する身勝手さ、特に横見に対して爆発している。
趣味は相撲見物と宝塚鑑賞、好きなモノはカエルこけし。そのため、ほあしの漫画にこれらが投影されることが多い。また、福岡出身なので中短編や本篇一部シーンで地元が出てくる。
ほあしと菊池のセレクション漫画に掲載されたコラボ企画旅「ミニ鉄子の旅」では、菊池にいじられている。
キリオカとは菊池、村井と「鉄子女子同盟」として連絡を取り合う仲間ではあるが、3代目・第9旅の応援企画や第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)などでゲストとして登場の上で共演をする。歴代メンバーの中では唯一、豊岡真澄と同行(共演)したことがない。
家族は父、母、弟。同級生などがアシスタントを務めている。最新作はコミスン「偏愛こけし図鑑」。
らくがきブログ - [1]
ツイッター - [2]
偏愛こけし図鑑 - [3]
霧丘晶
3代目作者。この作品でデビューした。作中では「キリオカ アキラ」の表記。横見はそれまでの歴代作者は菊池、ほあしと姓で呼んでいたが、彼女のことは下の名前で呼んでいる。さらに横見は彼女に「(歴代作者が取材して執筆した)漫画は大袈裟で、それほどハードではないから大丈夫」と言っているが、彼女自身は鉄子取材をしているうちに「歴代作者の言い分に信ぴょう性がある」と思っている。
菊池ほどではないが、横見にツッコむポジションを担っている。ただし、菊池は横見を漫画でどう、ある意味ギャグに調理するか考えるが、キリオカは真剣に困惑している。また、ほあしと同じように諦感してある意味、自棄の状態で旅を楽しもうとも思っており、村井を除く「鉄子女子同盟」での連絡でキクチ、ほあしに相談、取材報告をしている。数々の苦難を経験する中で、次第に横見と旅をすることの意味を模索するようになり、第17旅で、遂に「横見の“こだわり”が出尽くした」と感じて、三代目の降板を決意する。しかし則光編集長の鶴の一声で、後一巻分の連載継続を告げられる。
3代目の取材・執筆を始めるまで駅弁を食すのは苦手だった。乗車前・乗車中に食べると乗り物酔いしやすかったらしいが、「鉄子の旅」シリーズ取材がハードなので、体力をつけるために食べられるようになったが基本的に食が細いらしく、睡眠不足になると朝食を抜くこともある。
ほあしほどではないが宝塚に興味があるらしく、九州取材や鉄子勢ぞろい取材の回では、ほあしと「宝塚」の話で気が合うらしい。

旅のメンバー

横見浩彦(よこみ ひろひこ)
声 - 檜山修之
全旅に登場。JR・私鉄9843全てを乗下車したほどのテツ(鉄道好き)で、大抵の旅行の立案者(旅の案内人)。レールクイーンやデートコースなど、女性に相当興味がある旧鉄子時点で40代独身。ほぼ常時ハイテンションで、非「鉄」一般人の理解をはるかに超える価値観に基づく行動や言動でキクチ達を毎回驚愕の渦中に叩き込む。物語が進むにつれ行動、言動はキクチの突っ込みとともに過激になっているが、本人にその自覚はほとんど、あるいは全くない。食欲はキクチ以上に旺盛で、旅先でよく大食いをしているが、旅において食事や駅弁のことは全く考慮しない。経済性優先・体力度外視をモットーとし「タダ」であることを強調したり、わずかな損も嫌う極度のケチで、ケチな方法をキクチ達にも強制していたが、3代目・10旅あたりから体力減退を感じて、緩いスケジュールを模索しているらしい。
新鉄子では旅を重ねるに従って村井に好意を寄せるようになるが、肝心の村井はマイペースな横見に対し、壊れたり不満を爆発させたりしており、前途多難のようである。さらにホアシをライフライン(命綱)とみなしつつ、「(自らの体育系)鉄道趣味」を注入しようとしていたが、ホアシ自身はカオスものキャラクターに目がいっているようでかみ合わなかったこともある。
3代目では村井が降板したことから、キリオカをモデル(実験台?)に見立てて鉄道デートコースを妄想するようになる。前2作同様、シリーズ内で希に時間が空いて観光した前例はあるが「観光」の優先順位は末席なので、キリオカが菊池同様、観光パンフや旅番組を見て憂うことになる。
旧鉄子、新鉄子では、眼鏡の奥の眼が描かれていたが、3代目では殆ど描かれなくなった。一部白髪やほうれい線も3代目・第14旅までの特徴だったが、横見本人が白髪を気にして毛染めを行ったため、それに伴って髪の絵柄も黒く塗りつぶされるようになっている
神村正樹(かみむら まさき)
声 - 太田哲治
2代目担当編集者。漫画中では「カミムラ」と表記される。第6旅以降全旅に登場。この作品が初めての担当作品で、編集長から「任せられるのはカミムラくんしかいない」と言われ、張り切って担当を引き受けるが、実のところは「他に引き受ける人間がいなかったから」らしい。鉄道にはほとんど興味なく、第36旅によればゲーム好きらしい。ボーっとした人物として描かれている一方、作中よく見ると仕事に対して常に前向きで、子供好きな側面もある。どうでもいいことまで逐一メモを取るが、メモりきれなかったりメモり過ぎて腕が壊れることもある。ただし悪筆なので、他人はおろか、時には自分ですらメモの内容を判読できない。自称デリケート。新鉄子ではメモする姿は特に描かれていないが、常時行っており、ほあしや村井の飛んでしまった記憶をしばしば補っている。連載中の取材班などでは、ホアシの保護者のような感じであったが、なるべく自立させるようにしている。そのため、村井が半ば「保護者」のようになっている。
菊池、ほあしに続いて三代目のキリオカも廃刊した『月刊IKKI』から引き続き編集担当をイシカワから一任され、新鉄子のほあしと同様に「編集長」がお目付け役として同伴する条件で、渋々ながら引き受けた、ある意味一番の犠牲者。そのため、新・鉄子以降、新人漫画家であるほあし・キリオカに対して放任主義をとっている。
基本的には編集長とともに、案内人である横見の主旨に合わせた取材に同意するが、横見の同行者に対する無配慮には反発している。
編集長
声 - 古川登志夫
『月刊IKKI』の編集長。本編中では本名を書かれないことも多いが、『ビッグコミックスピリッツ』で数多くの名作を担当した江上英樹。作中に登場するときは「エガミ」と表記される。旧鉄子では第10旅、第20旅、第23旅、第24旅、第27旅、第28旅、第32旅、第40旅、第41旅、第42旅、第48旅、特急田中3号に勝手に連結スペシャルに登場。鉄道好き。特にスイッチバックが好きで、自身のウェブサイト(外部リンク参照)でもスイッチバックを仔細に紹介していることを含め、本編や単行本・メモのページ等に記載のとおり、その知識や思い入れについては枚挙にいとまがない。新鉄子では旅のメンバーになるも、常時寝不足でテンションが低いため、生き霊扱いされているが、好きなスイッチバックが絡むと精気を取り戻し、生き生きとする。
新鉄子ではホアシに口を出すことはほとんどないが、スイッチバック巡礼が横見1万駅訪問スペシャルのおまけとしか思っていなかった彼女に、「ちゃんと(俺のスイッチバック巡礼も)取材しなさい」と忠告している。案内人・横見ほど目立たないが、彼の鉄道嗜好が垣間見る事が出来、たまに暴走して、特に神村・村井の怒りを買い、ほあしに困惑されている。
趣味はロックバンド演奏で旧鉄子で寝台特急「北斗星」にギターを持ち込んだり、『IKKI』の他の連載で江上のバンド活動が漫画化されている。新鉄子末期になるとロックバンドに力を入れるようになりメッシュスタイルの髪型(3代目での出演時はこの髪型はやめたらしい)で出演しており、これが新・鉄子終了の原因らしい[要出典]
3代目では、第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)と第18・19旅、エピローグに再登場。ほあしとは連載終了後も連絡しているらしく、彼の情報はほあしから聞くこともある。第18・19旅では「鉄泊可能」なホテルの窓から三池電車の撮影に集中していて、そのために同伴していたカミムラに注意したこともあった。
村井美樹
横見の著書のキャンペーンに同行した女優。旧鉄子では第40旅(5巻)、第46旅(6巻)、銚子電鉄応援冊子に登場。アニメ版第12旅では横見の妄想の中の人物「のぞみ」役で声優として出演。新鉄子では旅の新メンバーかつ、ほあしの姉貴分というより保護者となるが、旅の過酷さに壊れてしまうことがあり、その時の記憶は一切ない。壊れている時は普段出さない関西弁が出る。ただし、立ち直りも早い。旅を重ねるにつれて自分は「ソフテツ(ソフトな鉄道好き)」であると自覚するようになり、新鉄子では旅ブログも連載している。
神村の項目にある通り、半ばホアシの保護者と化している。また、横見に対してだけでなく神村とIKKI編集長に叱りつけることもあった。
新鉄子の特別読み切りを最後に「鉄子の旅」シリーズから途中下車(降板)、横見とのレギュラー共演も土曜スペシャルの「極旅8 達人と行くガイドに載らないツアー」が一応、最後となった。また、イシカワとの共演は新鉄子第25旅以来なかったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演を果たす。
石川昌彦(いしかわ まさひこ)
声 - 川島得愛
初代担当編集者。鉄道好き。漫画中では「イシカワ」と表記される。旧鉄子では第1旅 - 第7旅、第13旅、第31旅、第32旅、第43旅、最終旅、アニメ放送スタート特別読み切りに登場。第6旅で2代目のカミムラに交代した後も自費で旅行に参加することがある。旅の途中で帰ってしまうのがお約束だったが、最終旅である第48旅では最後まで同行した。地方の「競」が付く自転車ボート等を見に行っているうちに、鉄道好きになったらしく、目当ての路線に乗車したいだけで参加し、2日目に、ほかの路線の旅になったとたん、馬とデートのために東京に戻ることもあった。独身らしく、キクチには「そんなんだから、嫁の来手がないんだ」と突っ込まれる。公営競技好きはキリオカ時代に入ってからも続行していて、また「鉄子」救済措置は彼がレギュラー降板後、公営競技を優先してほぼ毎回途中離団してきたことへの後悔もある。
本作の担当を降板した後は、『週刊少年サンデー』の編集を総括するデスク、『月刊サンデーGX』の編集者として『鉄娘な3姉妹』の担当を経て、小学館のライトノベルレーベルであるガガガ文庫編集部に異動となり、豊田巧の『僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない』シリーズなどライトノベル作品を手掛けている。
新鉄子での登場は長らくなかったが、第25旅で銚子電鉄のイベントに参加。この時は銚子駅に先乗りしており、横見とともに一同を出迎え、キクチとも再会、ほあしともこのときが最初の対面で、菊池とのセレクション漫画掲載コラボ企画、三代目・第9旅で共演をしているが、村井が新鉄子・特別読切編を最後に降板したので村井との共演は第25旅だけであったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演する。
菊池・ほあしのセレクション漫画掲載コラボ企画旅では、長男ダイちゃん(当時7歳)を同伴させていた事から、2000年代後期までには結婚していると思われ、菊池は彼の結婚を喜んでいる。3代目では第5旅で家庭事情にて離団をするなど彼の家庭事情を垣間見る回が見られる。
3代目では編集長として、前作までの編集長に代わりレギュラーで参加しており、息子のダイちゃんも、第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)、エピローグに再登場。第17旅で、編集長を則松康郎に譲っている事実が明かされた。

参加したゲスト

鉄子の旅

きなこちゃん
声 - 豊岡真澄
保母。横見の友達の友達で「妹分」。初代レールクイーン。一般人のため素顔が公表されておらず、レールクイーン紹介ページでは唯一イラストであり、本人が登場する場合モザイク処理がされている[2]。登場するたびに髪形が変わっているが、毎回横見のリクエストでミニスカートをはいている。第5旅(1巻)、第13旅(2巻)、第32旅(4巻)、第47旅(6巻)に登場。ゲストの中では横見をよく理解していて、横見の推奨するデートコースを友人となぞることもある。
サトウ
第8旅(1巻)に眞鍋、彼女のマネージャー、スタイリストと共に初登場した。神村が付録映像を撮影するために呼んだ小学館のスタッフ。その後、神村の従属的存在(ヘルプ)として新・鉄子の旅第24旅(4巻)にも登場している。
眞鍋かをり
タレント。第8旅(1巻)に登場。銚子電鉄全駅乗下車に同行している。鉄道、特に駅に全く興味がなく、後半に駄目出しを連発しているという風に描かれている。この旅の模様は、IKKI付録のDVDで実写映像を見ることができた。後年、濡れ煎餅の話題で“頑張っている銚子電鉄”といった趣旨のワイドショーで「鉄道オタクの人と全駅乗った」と嬉しそうに語っている。
みえちん(高木みえさん)
レールクイーン募集に応募してきたフリーターのバイク乗り。横見と「みえちん」「ヒロッチ」と呼びあう。好きな鉄道は地元岐阜県を走る近鉄養老線と廃線になった名鉄谷汲線。第9旅(2巻)に登場。
山田あさこ
吉本興業の芸人。第13旅(2巻)に登場。アニメ版第6旅では本人役を務めている。一応、鉄道に興味のある若い女性だが、横見の好みではないのと、鉄道に詳しすぎて条件に見合わないため、レールクイーンには列されていない。横見の機嫌を損ねたカミムラを面白がっていた。
笠井信輔、ユウくん、はるボン
フジテレビアナウンサーとその長男と次男。鉄道好き。第21旅(3巻)で登場。後に笠井が第32旅(4巻)、ユウくんとはるボンが第38旅と第39旅(5巻)でも登場している。
牛山隆信
横見の友人で「秘境駅」提唱者。第25旅(4巻)に登場。
JR東海広報。第26旅(4巻)に登場。
大塚桂、木本一花、高橋沙耶香、山際良太、下村克彦
「鉄子ツアー」参加者。第31旅(4巻)に登場。大塚桂氏(アフロくん)のみ、第32旅にも登場している。
豊岡真澄南田裕介
ホリプロ所属タレントとそのマネージャー。第34旅、第35旅(5巻)、アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)、銚子電鉄応援冊子に登場。豊岡は第34旅、第35旅の時点ではそれほど詳しくなかったが、特別読みきりの時点ではサンライズの切り離しを早起きして見学するなど濃くなっており、「ちょっと会わないうちに、ずいぶんそっち側に行っちゃったね」とキクチを驚愕させている。
南田が「鉄子」のゲスト募集に応募して豊岡を誘ったことから、南田自身が鉄道関係の取材に意欲的である。また、しばらくしてキクチが「(元々組んでいた)優香にヨーロッパ鉄道旅行へ誘った鉄道マニアだ」と指摘された。南田は富山取材だからとついでに城端線乗りつぶしをしたかったが、キクチに猛却下されて富山市内ツアーに変更された。その後も、横見と「鉄子」は南田つながりで鉄道趣味ドラマの取材に便乗できることにもなった。ある意味、鉄道繋がりのブレーン。
豊岡は旧鉄子連載終了後、そのスピンオフにあたるコラム漫画や読み切りに参加するが、キクチの降板と同時期に芸能界を引退したため、新鉄子には登場していない(そのため、ホアシとは一度も同伴・共演していない、ブログでホアシへのあいさつはあったらしい)。ママ鉄になってからの出演(取材同伴)は3代目に入ってからで、息子を伴い第15旅に登場する。
豊田、佐藤
タイトー社員。ゲーム『電車でGO!』の制作者と宣伝担当。第36旅(5巻)に登場。横見に「なぜ任天堂の人が?」と間違われた。
豊田と佐藤は展開が読めない横見を「面白い人」だと思った。
矢野直美
鉄道フォトライター。第37旅(5巻)に登場。神村が名前を出すまでは、横見は矢野の存在を知らなかったという。横見の言動に圧倒されていた。「ラピタ」2005年3月号に掲載された「番外編」では横見に代わり旅の案内人を務めた。
「ラピタ」番外編は、彼女と菊池のコンビで明知鉄道を取材。(彼女が案内人をつとめたのか)ソフトチックな旅だったことから、菊池は「鉄子」以上に楽しめた。
すずくん、ますみさん、コウジくん
笠井信輔の三男、笠井の夫人でテレビ東京報道部デスク、ユウくんの友達で鉄道の師匠。第38旅と第39旅(5巻)ではユウくん、はるボンとともに登場。実は笠井も第38旅と第39旅に参加していたが、フジテレビから漫画化権が降りなかったのでさも不参加のように描かれたことを笠井が鉄子の旅15周年イベントで表明している。
鈴木邦夫(すずき くにお)
「バー銀座パノラマ」店主。第40旅(5巻)、最終旅(6巻)、新・第25旅(新・4巻)に登場。ほかにも旧鉄子6巻の番外編「都電荒川線サイン会企画」にも登場している。
中山樹(なかやま いつき)
銀座「クラブ プティットセリーズ」のホステスでバー銀座パノラマの常連客。第40旅(5巻)に登場。700系新幹線の鼻っ柱(エアロストリーム)にしがみつくのが夢という鉄道好き。
だが、横見たち「鉄子」チームと一緒に取材旅行したことはない。
柳(ユー)、趙(チョウ)、金(キム)
出版社・ソウル文化社の社員。第41旅(6巻)に登場。柳のみ第42旅(6巻)にも登場。
朴(パク)、林(イム)
韓国の鉄道ファン。第41旅(6巻)に登場。
コンドウ
週刊少年サンデー高橋留美子の担当編集者。第43旅(6巻)に登場。
神村と同じくデリケートで、「グルメ駅舎廻り旅」ときいて愕然としたが、取材・完食を全うした。
鈴木美和
AFP通信記者。第44旅と第45旅(6巻)に登場。第44旅前半までは黒子の如く黙って取材していたが、横見の暴走に呆れつつ、興味を持ち、積極的に取材をし始めた。
酒井順子
小説新潮」との相互乗り入れ企画(月刊IKKI2007年4月号)に登場。他に、編集長と共演取材をしていた。流行語大賞の「鉄子」ノミネートは菊池と酒井の影響ということになっている。
「新・鉄子の旅」では、神村が進行役を務めたホアシとの対談が3巻に収録。
磯山晶
ドラマ『特急田中3号』プロデューサー。「特急田中3号」に勝手に連結スペシャル(月刊IKKI2007年7月号)に登場
取材目的地と横見を目当てで取材に同行、取材便乗の打診に彼女のファンであるカミムラと、目的地目当ての横見が同意した。
野月貴弘、土屋基
SUPER BELL"Zのメンバー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
野月のみ新・鉄子の第25旅(4巻)、3代目の最終旅=第22旅(4巻)に登場。
嶋津毅彦
アニメ『鉄子の旅』プロデューサー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
永丘昭典
アニメ『鉄子の旅』監督。鉄子の旅外伝に登場。難関と言われた実録鉄道漫画「鉄子の旅」アニメ化に挑む事にした。
相馬和彦
アニメ『鉄子の旅』脚本家。鉄子の旅外伝に登場。菊池と横見の台詞をつなげるのが大変だったと神村に説明した。
大西力
アニメ『鉄子の旅』製作設定。鉄子の旅外伝に登場。鉄子アニメ化の苦労が理解出来ない菊池に、神村が彼を中心とした「製作苦労話」を力説した。
村井のマネージャー・よねだ
銚子電鉄応援冊子(プラス第5旅に再掲)、新鉄子第7旅に登場。ヨーロッパの貴婦人を思わせる独特の服装をしている。横見が新・鉄子の開始にあたり村井にマネージャーを同行させないことを要望していたため旅に同行することはほとんどなく、銚子電鉄応援冊子と新鉄子・横見10000駅乗下車記念取材で参加したのみである。
鈴木
銚子電鉄社員。銚子電鉄応援冊子に登場。菊池による「鉄子」号の話がでたが、横見は菊池による設計に対して快く思っていなかった。
横溝泰鴻
単行本で各話の幕間に毛筆で「横見テツ語録」を書く書道家

末期は、菊池の「いつもの3人ではもう味気ない」という提案(第37旅)により、ほぼ毎回ゲストが登場していた。そのため、アニメ化した話には単行本5、6巻のものは1話もない。

新・鉄子の旅

堀井政彦(ほりい まさひこ)
新鉄子第8・9旅に登場した初めてのゲスト。北日本新聞の社員で、黒部峡谷鉄道と富山の路面電車取材に同伴。
冷静沈着に装っていたが、実は夫婦で「鉄子」シリーズのファン。黒部では横見の暴走に感激してしまった。
眼目佳彦(さっか よしひこ)
新鉄子9旅で他メンバーがトークショーに参加するため単独取材をする羽目になったホアシをフォローする案内人を引き受けた。
ホアシに富山ライトレール・富山地方鉄道・万葉線の富山に3か所ある路面電車を案内する。
感心して取材するホアシの聴きぶりに、手ごたえを感じた。
環境省勤務で、取材当時はホアシの住む博多に近い北九州市に在住していた。
ホアシも彼との取材が楽しかったせいか、トークショーの取材を忘れるほどであった。
石飛貴之(いしとび たかゆき)
一畑電車社員。映画「RAILWAYS第一部」のタイアップ企画である第11・12旅「島根・一畑電車の旅」に登場。
映画関係者・佐藤と共に、取材に協力した。
佐藤唯史(さとう ただし)
第11・12旅で石飛と一緒に取材協力をした映画プロデューサー。
イザベル
新鉄子第15旅「群馬県のオススメ駅巡り」に登場。彼女の出演する「NHKワールドTV」の「imagine-nation」とのタイアップによる取材。初テレビ出演で緊張気味のホアシを和らげるなどしていた。テレビ側の都合で鉄子チームの土合駅に同行できず残念がっていたらしい。
鳥塚亮(とりづか あきら)
新鉄子第21旅「ホアシ 、3年目の春 - いすみ鉄道」に登場したいすみ鉄道社長。
編集長と三陸鉄道応援企画を立ち上げた。
谷野英之(たにの ひでゆき)
新鉄子第21旅に登場。
冨手淳・望月正彦
新鉄子第22・23旅「三陸鉄道」で取材協力をしてくれた同社社員。
今野一家
新鉄子第22・23旅・特別読切「三陸鉄道」で取材協力をしてくれた一家族。
父・伸一さん、母・奈保子さん、二男・莉希君、祖父母の五人家族。
長男・広夢(ひろむ)くんは大震災の犠牲となったが、生前は鉄道好きで運転士になるのが夢であった。
初代作家・キクチはせめて広夢くんの夢を漫画の中でかなえようと、彼の運転士姿を描いて今野家に贈呈した。
吉田千秋
新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、協力したひたちなか海浜鉄道の社長。
横江英之
新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、「インフィオラータ・アソシエーツ」社員でホアシ原案の砂絵制作に協力。
松山せいじ
新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場したゲストの漫画家。
広田泉
新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場した鉄道写真家。
小川文雄
新鉄子第25旅「さよなら鉄子カラーツアー〜銚子電鉄〜」に登場、協力した銚子電鉄の社長(当時)。
石橋清志
新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、銚子電鉄社員。
矢幅貴至
新鉄子第25旅で、野月に誘われて飛び入りゲスト出演した、鉄道模型製作者。
ウエダショウコ
小学館の社員で、鉄道好き。新・鉄子第30・31旅「水路から 鉄道を見てみよう」(前・後編)での企画を提案。
編集長・神村に了承され、参加することになった。
チーム・新鉄子の村井とはコケシ仲間で、お互いに下の名前でちゃんづけ、当日は二人とも日焼けを気にして防備していた。
石坂善久
新鉄子30・31旅に登場、ウエダに依頼されて案内人を引き受ける。
休日はモーターボートで水路見物をするが、通常は鉄道模型店を営業している。
彼の案内とウエダの企画があまりにもホアシたちに好評だった事から、横見の嫉妬を買い青梅線川遊びツアーの伏線となる。

鉄子の旅・3代目

安田大サーカス・団長(やすだだいサーカス だんちょう)
3代目第4旅に登場した初めてのゲスト。お笑いグループ安田大サーカスのリーダー。
横見が推薦する秘境駅をレポートして、利用者にインタビューする『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』の「あなたはナゼ秘境駅へ来たんですか?」にレギュラー出演、横見が第4旅でのプラン変更で急遽、3代目の取材クルーが安田のコーナーに便乗する形となった。
中川竜一(なかがわ りゅういち)
3代目第9旅に登場、南阿蘇鉄道・総務課長。
小学館の応援企画とキリオカの取材に協力、熊本地震 (2016年)と震災当時以降の南阿蘇鉄道の状況を説明。
ダイちゃん
イシカワの長男。「鉄子の旅」シリーズ出演デビューは「菊池・ほあしセレクション」、3代目では第13・14旅、エピローグに登場。
豊岡・長男(とよおか ちょうなん)
3代目第15旅に登場、母・豊岡は旧鉄子以来だが彼は初めての出演で、箱根を旅する。
平岩時子(ひらいわ ときこ)
3代目にして初めて登場した架空人物(旧鉄子アニメ化の「ひかり」を除く)。
実は横見の妄想から生まれたのをキリオカが漫画化したもので、第5旅が初登場。
旅行大好きな22歳、旅行雑誌作りをしたいがためにJTBパブリッシングに入社するが、配属されたのはJTB時刻表であった。
鉄道好きのバイブルにして一応ベストセラーな雑誌に配属されて驚愕するが、大内・磯村の話を聞いてやる気になった。
大内豊(おおうち ゆたか)
時子が配属された雑誌の編集長。なお、この雑誌は「時刻情報・MD編集部」の所轄となる。
磯村裕美(いそむら ひろみ)
同編集部員。時子と同じく旅好きから入社したが、この仕事に興味を持っている。
道山智之(みちやま ともゆき)
大牟田市出身で「大牟田大使」に任命されているクリエーティブディレクター。炭鉱電車の取材を小学館側に働き掛けて実現、案内役となる。
川地伸一(かわち しんいち)
大牟田市の世界遺産・文化材室室長。道山の助っ人として同伴した。
太田匡彦(おおた まさひこ)
朝日新聞記者。シニア世代の有名人をクローズアップ取材した「輝き人」担当で、横見を取材するために同伴。
実は妻が「鉄子の旅」ファンで、彼がそれを読んで横見の事が気に成ったという。

キーワード

鉄子
鉄子」とは、女性の鉄道ファンを示す用語である。この作品の影響もあって一般化しつつあるともいわれ、2007年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされた。『鉄道ダイヤ情報』の読者ページには、女性投稿者限定の「鉄子の部屋」というコーナーがある。一部マスコミでは鉄子中の鉄子として、本作にも登場した矢野直美が取り上げられることがある。なお、山口よしのぶの漫画『名物!たびてつ友の会』単行本の、読者からの手紙を紹介するページに、女性の鉄道ファンを「鉄子」と称する慣習がうかがえ、この言葉は1990年代にすでに使われていたことが確認できる。
レールクイーン
横見が制定したもので、鉄道界のアイドルのことらしい。理想的には、すごく鉄道に興味があり、少し知識があり、若くてかわいい子だそうである。漫画上でもレールクイーンとして、「きなこちゃん」など数名の女性が登場する。横見のウェブサイト(外部リンク参照)によると、8人存在するが、「真のレールクイーン」と言わしめた豊岡真澄は含まれておらず、同じ鉄道アイドルの木村裕子は含まれているが肩書きは「グラビアアイドル」のまま。ウェブサイトで会った&合コンした多数の鉄子らの紹介文に使うこともある。
鉄ヲタブランド化計画
「鉄ヲタ(鉄道おたく)=かっこいい」という世の中にしようという横見の計画。ただし、横見がそのために行った自己変革はおばちゃんパーマ(キクチ談)とジャケットにリュックサック姿というものであり、計画の暗礁を予見してキクチとカミムラをあきれさせていた。
旧鉄子連載終了後、暫定掲載されていた漫画コラムの名称にもなった。
横見マジック
途中でどんなにグダグダになろうと、最終的に横見の思いどおりになってしまうことを指す言葉。登場した横見マジックとしては機嫌がいい時は天気が良いが落ち込むと雨が降り始めるなど。時には止まってしまった新幹線さえも動かしてしまったほどである。最初にこの言葉を使ったのは第21旅ゲストの笠井アナ。横見にとっては天恵とも思えるほどの幸運だが、横見自身はあまり認めていない旨の発言を自身のウェブサイトでしている。第42旅の韓国では横見のやる気もないのかマジックの効果もなかったが、代わりに編集長マジックが炸裂した。
地域
横見たち「鉄子」チームのメンバー多数が坂東在住であるため、地域配分はどうしても「東日本」に偏ってしまう。
その上、横見の嗜好で「北海道」を好むため、こちらに複数回取材することが多い。
新鉄子では福岡出身のホアシに対する配慮から西日本、特に九州などを組み入れることが行われ、その際にはホアシと他メンバーが別の主要駅などで合流することになった。
反面、同じ西日本の四国や沖縄は鉄道、及びスポットが少ないことから、ほとんど取材で取り上げられることがない。新鉄子では四国は取材されず、沖縄に至ってはこれまで全く取材されていなく旧鉄子ではおまけ4コマ、新鉄子では酒井との対談で登場したくらいである。
基本、大人の事情も含めて国内限定で取材することになっているが、旧鉄子では唯一、IKKI編集長の意向で韓国が「鉄子初越境」で取材している。
神村、IKKI編集長の提案から旧鉄子が地域別でのカラーセレクションで出版されることになったが、この区分がJRエリア分割によるため、東日本・東海・西日本・北海道は1区1冊となったが、九州・四国は取材回数が少なかったことから1冊に統合された。唯一の海外編である「韓国」はカラーセレクションには含まれなかった。ホアシの新鉄子は連載回数と地域区分の問題から「カラーセレクション」は出版されなかった。
都道府県単位だと、沖縄・大分・佐賀・愛媛・鳥取・兵庫・福井・栃木と、西日本ではかなり未踏破地帯が多い(高知県は菊池カラーセレクションに掲載、それに通過した県を加えると、未踏破地帯は沖縄・愛媛・福井のみとなる)。

旅一覧・主なあらすじ

旧鉄子

1巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188541-1

  • 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
    ある日、キクチはイシカワから旅マンガの連載を勧められ、快くOKする。だが実際に行ってみると、それは久留里線の全駅下車をするという、観光グルメは全くない、ただ過酷なだけの旅だった。
  • 第2旅 - 130円・一都六県大回り - 東海道本線南武線鶴見線相模線横浜線八高線両毛線水戸線常磐線成田線総武本線外房線京葉線
    キクチは、横見から今回の旅で初乗り運賃の130円で1都6県大回りをやることを告げられ、嫌な予感がするも、しぶしぶついて行くことに。そして旅先にてさまざまな出来事に巻き込まれてゆく中、だんだんキクチの態度も変わっていく。
  • 第3旅 - 東京 - 鹿児島2泊3日鈍行の旅 - 東海道本線、山陽本線ムーンライト山陽)、鹿児島本線
    イシカワから九州の指宿に行くことを聞いたキクチは大喜びするが、青春18きっぷを使い鈍行で行くということを知りあ然。さらに、東京・京都間は仕事の都合でイシカワが同行せず、横見と二人きりという事態になる。
  • 第4旅 - 長野電鉄木島線最終日
    長野電鉄木島線の最終日を訪れることになった鉄子一行。
  • 第5旅 - 土合湯檜曽…鉄子流デートコース - 越後湯沢駅青海川駅鯨波駅筒石駅
    鉄子初のゲストとして、レールクイーン候補にもなっているきなこちゃんが参加することとなった。キクチはテツ分が高めのきなこちゃんに対し呆然としつつも、次第に仲良くなっていく。
  • 第6旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
    わずか6旅目にしてイシカワが担当から外れることとなった。そのため今旅より2代目編集者のカミムラが旅に同行することとなった。カミムラが鉄道に興味のない一般人と知り安心しつつも、初めてのマンガ担当ということにキクチは不安を抱きつつ、大垣夜行に乗る。
  • 第7旅 - 岩手県の自然を味わう旅 - 岩泉線押角駅
    日程が切符のため3連休にかぶることとなった岩手県の旅で、キクチは冷麺わんこそばが食べられないと嘆きスケジュールを見なかった。そのため、旅先であまりに恐ろしい光景に遭遇することとなる。
  • 第8旅 - 銚子電鉄全駅乗下車
    アイドルである真鍋かをりがゲストとしてくることとなり、横見は楽しくなるだろう、かをりちゃんとの旅に浮かれていた。だが、真鍋のテツ分はキクチ以上と言っていいほど低いものだった。
    この回が掲載されたIKKIにはDVDが附属し、この旅の映像が収録されたが菊池の顔は映らないようになっていた。

2巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188542-X

  • 第9旅 - 冬の北東北・デラックス旅 - 五能線津軽鉄道線
    横見の行ったレールクイーン募集で知らず知らずの間にはがきが来ており、そのうちの1人みえちんがゲストに呼ばれた。横見に対し興味津々のみえちんに、横見はハイテンションを無理やり押さえ込んで格好を付ける。
  • 第10旅 - 小野田線を目指して
    朝まだ薄暗い中カミムラとキクチは東京駅のホームに立っていた。山口県にいる横見から2人で来いと言われ、編集長の勧めもあって行くことになってしまったのだ。2人は目的地まで寝ていこうとする。
  • 第11旅 - 名古屋鉄道路面電車 - 名鉄岐阜市内線美濃町線
    鉄子初の無計画旅として岐阜の路面電車に訪れた一行。だが、横見の行動制限の多さにキクチは疑問を持ち始める。
  • 第12旅 - 木次線三江線可部線
    廃線間近の可部線をはじめ中国地方内陸には廃線の危機にある路線がたくさんあり、その廃止を何とか鉄子で食い止めたいという横見の考えにカミムラは感動。共に廃線防止のために奮闘する。
  • 第13旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線歩き
    再びきなこちゃんと旅をすることとなり、浮かれる横見。だがカミムラがあまりにも余計なことをしてしまったことで態度が一転、激怒する。だが怒っている理由が分からないカミムラはさらに墓穴を掘ることになってしまう。
  • 第14旅 - 海底駅そして北海道初上陸 - 竜飛海底駅仁山駅森駅吉岡海底駅
    全駅下車を始めるきっかけという質問に答えながら青函トンネルに突入するのを心待ちにしていた横見だが、話に夢中で見逃してしまったことに、先週も来ていたにもかかわらず落ち込む。一方海底駅で降りると聞いたカミムラは魚が見られることを期待する。
  • 第15旅 - 飯田線秘境駅巡り - 千代駅金野駅中井侍駅為栗駅田本駅
    青春18きっぷを使った秘境駅めぐりというあまりにも楽しい旅のはずなのに、なぜかテンションが低くこれまでにない態度、行動を見せる横見にキクチは不審を抱く。
  • 第16旅 - 四国初上陸・全地域制覇 - 土佐北川駅新改駅琴平駅坪尻駅
    横見はキクチに四国初上陸を機に、旅の感動を伝えられるようにマンガを書くように指示する。横見のハイテンションやカミムラの失態を見て、とても無理だと感じていたキクチだった。

3巻

2005年3月30日発行 ISBN 4-09-188543-8

  • 第17旅 - 鶴見線オススメ駅巡り
    カミムラは、横見とキクチの仲が非常に悪くなっていることで、このままでは連載が終了してしまうのではないかと感じていた。そこで2人に初心に帰ってもらい仲直りさせようとする。
  • 第18旅 - 京都・雨のケーブル延暦寺
    最後に比叡山を徒歩で下りる計画だった今回の旅だが、ケーブル延暦寺駅で大雨に見舞われ、足止めされることに。歩いて下りなくてもすむと思ったキクチとカミムラだが、横見は計画を続行すると言い始める。雨が止んだとしても道がぬかるんで危険なはずなのに続行しようとする横見に不満を持ったカミムラは、横見に計画を中止するように説得する。
  • 第19旅 - 長野電鉄の魅力を味わう - 上諏訪駅松代駅東屋代駅木島駅湯田中駅 姨捨駅
    横見は今回の旅は4部構成と言うが、第1部は普段と同じ木造駅舎めぐりで、なぜそこまでこだわるのかがキクチは理解できずにいた。一方1部ごとのタイトル名が決まり、さらにカミムラの提案によりテーマソングも付けられることになる。
  • 第20旅 - 冬こそ只見線! - 会津塩沢駅柿ノ木駅
    横見は、豪雪地帯を走る只見線に大雪警報の出ているときに行きたいと言い出す。キクチが打ち合わせにいなかったため計画を阻止できず、結局行くことになってしまった。しかも、カミムラが当日になって風邪を引いてしまう。無事に帰れるのかという恐怖におびえるキクチを尻目に、横見は大雪に期待を寄せる。
  • 第21旅 - 親子で楽しむ伊豆の旅 - 伊豆急行線伊豆北川駅伊豆高原駅城ヶ崎海岸駅リゾート21スーパービュー踊り子
    笠井アナとその子供ユウ君、はるボンをゲストに伊豆の旅に行くことになった。いつもよりテンションが低めの横見だが実は子供全般が苦手ということが発覚する。その後横見は今回の旅の魅力を紹介しようとするがセリフを持っていかれたり、わがままを言われるなど振り回されてしまう。
  • 第22旅 - 南東北・横見スペシャル - あぶくま駅面白山高原駅峠駅赤岩駅
    旅にもう飽きたと言い出すキクチ。そんなキクチに対し、横見はグレードがどんどん上がる絶対に満足する旅と自信満々に言う。その発言通り1駅目からグレードの高さが発揮される。
  • 第23旅 - これが北海道だ! 前編 - 北斗星
  • 第24旅 - これが北海道だ! 後編 - 北海道ちほく高原鉄道豊住駅西訓子府駅分線駅笹森駅塩幌駅
    編集長と共に、寝台特急「北斗星」に乗って北海道へ行くこととなった鉄子一行。鉄子の生まれる経緯を聞きながら列車は札幌駅に着く。そこで横見から「板切れ駅」を回ると聞かされ、キクチは愕然。そんな横見に編集長は「横見さんのギターは弦が一本多い」と謎の発言をする。

4巻

2005年7月29日発行 ISBN 4-09-188544-6 

  • 第25旅 - 因美線オススメ駅巡り - 知和駅美作滝尾駅美作河井駅
    今回のゲストである『秘境駅へ行こう!』の著者である牛山は、自分と合わせて横見が2人いるようなものと言われキクチは落ち込む。合流するなり、鉄道のことについて熱く語り始めた2人を見て、キクチは本当に横見が2人いると愕然とするが、旅をしていくうちに2人の違いが見えてくる。
  • 第26旅 - 初体験・リニアモーターカー
    リニアモータカーに乗れることになった今回、カミムラが旅の計画をすることになったが、出発地の新宿で横見にいきなり駄目出しを食らう。以後も横見はリニアに興味がなかったこともありテンションが低いままだった。
  • 第27旅 - 大一番! 台風VS.横見!
  • 第28旅 - 見どころ満載、肥薩線 - 矢岳駅大畑駅真幸駅
    九州を目指すため、一行は新大阪で寝台特急「なは」に乗り継ごうとしたものの、台風のため「なは」は運休になってしまった。横見のあまりの適当ぶりに激怒しつつも、キクチとカミムラは、運転再開の見込みが立たないことから新大阪で旅を打ち切り、お好み焼きを食べようと目論む。だがその時驚愕の横見マジックが発動。信じられないような事態が発生する。
  • 第29旅 - 三重&岐阜、狭くて近い鉄道の旅 - 三岐鉄道北勢線三岐鉄道三岐線近鉄名古屋線近鉄養老線樽見鉄道樽見線名鉄谷汲線
    横見が鉄ヲタブランド化計画の一環としてスタイルをチェンジしてやってきたが、それはジャケットにリュック、おばちゃんパーマというものだった。そんなスタイルにキクチが呆れつつも、近くて狭いというテーマに沿って旅が進められる。
  • 第30旅 - まだ間に合う! くりはら田園鉄道 - 若柳駅沢辺駅
    2年後(当時)に廃止されるくりでんを鉄子による魅力の紹介で食い止めようと言う横見。第12旅では直前過ぎたが、今回は2年もあるので間に合うというのだ。早速カミムラから駅の魅力を紹介するように言われるが、それはあまりにも適当だった。
  • 第31旅 - 鉄子ツアー in 小湊鉄道 - 五井駅上総中野駅月崎駅上総久保駅養老渓谷駅
    読者の中から選ばれた5人と行く「鉄子ツアー」をやることとなった。キクチは読者5人を「鉄子は本当に大変」という証人にするため、横見をハイテンションにさせようとするが、一方の横見も読者5人を「自分は普通」だという証人にさせようとしていた。
  • 第32旅 - 横見浩彦・日本全駅下車達成!! - 上信電鉄上州福島駅
    横見が9843駅目となる上州福島に下車し、全駅下車を達成した。だが、その裏には達成当日、横見の相手をするキクチとカミムラの苦労があった。

5巻

2006年3月30日発行 ISBN 4-09-188314-1 

  • 第33旅 - 18キップ・一都十一県大回り - 東海道本線北陸本線北越急行ほくほく線上越線高崎線
    横見が全駅下車を成し遂げてから1ヶ月がたった。ここで横見が出してきたのは、初心に帰るのが目的の、青春18きっぷを使って25時間の大回りをする旅だった。しかも「ムーンライトながら」を使うことを知って、キクチは愕然する。一方カミムラは、こんな過酷な旅に対しなぜか前向きであった。
  • 第34旅 - 「能登」に揺られて目指すは北陸
  • 第35旅 - 氷見線万葉線富山地方鉄道 - 雨晴駅
    ホリプロからアイドルが自ら旅への参加を志願してきたと聞いた横見は、期待を寄せつつ上野駅の五ッ星広場で待っていた。だが志願したのがマネージャーだと知って落ち込む。一方ゲストが自分と同じ立場にあるということを知ったキクチは、同情し仲間だと思い込む。
  • 第36旅 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道 - 亀ヶ崎駅深角駅日之影温泉駅影待駅を見た
    TAITOの職員豊田、佐藤がゲストとして来た。ゲーム好きのカミムラは、横見をゲーム化するとどんなゲームになるかを提案すると、2人は快くOKしついに出来上がる。だが、当の横見の態度は酷いものだった。
  • 第37旅 - 鹿島鉄道茨城交通湊線オススメ車両? - つくばエクスプレス関東鉄道常総線鉾田駅借宿前駅常陸小川駅中根駅阿字ヶ浦駅
    これから毎月ゲストが来ることとなり、今月は矢野直美が来ることとなった。車両がメインという旅に対し矢野さんも期待を寄せる。だが、実は今回の旅はいつにも増して適当なものであり、3人は思わず言葉を失う。
  • 第38旅 - レッドアローでの攻防 - 西武池袋線西武秩父線特急レッドアローちちぶ
  • 第39旅 - 絵日記で綴る秩父鉄道の旅 - 御花畑駅浦山口駅白久駅三峰口駅SLパレオエクスプレス
    第21旅のゲストであるユウ君、はるボンの他、はるボンの弟すず君、ユウ君の鉄道の師匠であるコウちゃん、笠井アナの妻であるますみがゲストとしてきた。前回よりさらにパワーアップしたユウ君やはるボン、そしてコウちゃんのあまりの鉄分の高さやマイペースさにキクチ、カミムラは呆然。一方横見は本気でムキになりながら張り合う。
  • 第40旅 - 切符のいらないテツ道の旅 - バー銀座パノラマ、書泉グランデ
    • 編集長の勧めで、銀座のど真ん中にあるバー銀座パノラマへとやってきたキクチとカミムラ。そこで横見の全駅下車がテツの増加など、大きな効果をもたらしていることを知りキクチはある疑問を持つ。翌日、書泉グランデでは横見のサイン会が行われていた。全48旅中唯一鉄道が登場しない、鉄ヲタブランド化計画の総まとめといえる話である。

6巻

2007年2月28日発行 ISBN 978-4-09-188354-4 

  • 第41旅 - 『鉄子』 in 韓国! 前編 - ソウル地下鉄
  • 第42旅 - 『鉄子』 in 韓国! 後編 - 嶺東線羅漢亭駅
    編集長は来年末(この話より2年近く先)に廃止される韓国のスイッチバック駅[3]に行きたかったが、仕事が忙しく、行けないことに悩んでいた。そこで編集長特権を発動、鉄子初海外として行くことになる。韓国料理に舌鼓をうち機嫌が良くなるキクチだが、ある事実を告げられたことで、日本に帰りたいと思うようになる。巻末には韓国へ旅立つ前の羽田空港での出来事の書き下ろしが掲載されている。
  • 第43旅 - 天竜浜名湖鉄道超グルメ旅!? - 二俣本町駅宮口駅気賀駅西気賀駅浜名湖佐久米駅
    イシカワが高橋留美子の担当編集者であるコンドウに鉄子を勧めたところ、彼だけでなく高橋も鉄子を大絶賛。特に駅弁が楽しみということを聞き、高橋の描き下ろし目当てに駅弁メインのグルメ旅を実施することになった。流石に高橋は来られなかったもののコンドウの話による書下ろしをキクチは期待する。だが横見の計画したグルメ旅は駅弁ではなく、1時間ごとに駅で下車してホーム内にある飲食店を5軒ハシゴする大食い旅だった。なお、この回では『めぞん一刻』の音無響子とデートをする横見の妄想を実際に高橋留美子が1ページ分描き下ろしている。
  • 第44旅 - 究極路線・大井川鐵道 - 千頭駅塩郷駅田野口駅下泉駅抜里駅
  • 第45旅 - 井川線・宇宙規模の旅 - アプトいちしろ駅ひらんだ駅奥大井湖上駅閑蔵駅尾盛駅井川駅
    AFP通信の鈴木記者が横見に対し取材をすることになり、横見は世界デビューすることに。浮かれる横見に対し旅の辛さが世界中に分かってもらえると思ったキクチは、横見に揺さぶりをかける。それに対し旅先で声をかけられたり一般人離れした言動、行動を繰り返す横見を見た鈴木は意外な考えを持つようになる。
  • 第46旅 - 北海道秘境駅デートコース - 小幌駅洞爺駅東山駅美々駅
    • 第40旅でキクチが出会った村井がゲストとしてきた。始めは横見のやり方に対し戸惑いを見せていた村井だったが、ある出来事を境に横見に感化されてしまう。
  • 第47旅 - 江ノ電オススメデートコース - 江ノ島駅腰越駅極楽寺駅湘南モノレール江の島線
    5回目となるきなこちゃんが、ゲストとして旅に参加することとなった。いつものように横見に頼まれてミニスカートをはいてきたきなこちゃんに対し、キクチは横見ときなこちゃんの本当の関係を探ろうとする。
  • 最終旅 - 上信電鉄オススメ駅巡り - 山名駅上州富岡駅上州一ノ宮駅南蛇井駅千平駅下仁田駅、上州福島駅
    鉄子5年間の集大成として横見が選んだのは、全駅下車を記録した上信電鉄だった。横見が相変わらずの言動、行動で周りを翻弄する中、キクチたちはこれまでのことを振り返っていく。「最終旅」という表記に必ず?が入っていたり、6巻の最後に「つづく?」と書かれており、アニメやコラムその他の企画など、鉄子がこれで完結しないことが示唆されている。

プラス

2009年2月25日発行 ISBN 978-4-09-188450-3 当初は7巻となる予定だった。

  • プラス第1旅 - 相互乗り入れ企画!?酒井順子さんと水のある風景を求めて - 美佐島駅田子倉駅
    エッセイストの酒井順子と編集者の小林を迎え、新潮社との相互乗り入れ企画を行うことになった。いつものようにハイテンションな横見に対し、酒井はローテンションで鉄子に巻き込まれる気配がない。一方、小林は鉄子の世界にどんどん巻き込まれていく。
    酒井が『小説新潮』に掲載した文章も収録されている。
  • プラス第2旅 - 押しかけ同行取材!鉄ドラマ誕生の地へ - はしだて北近畿餘部鉄橋餘部駅久谷駅鎧駅
    編集長から読み切りを書くように言われたカミムラは、ドラマ『特急田中3号』のロケに同行することを勝手に決めてしまう。当日、磯山のドラマを作るきっかけとなった出来事を聞きながらロケ地の餘部駅へと向かうが、異常といえるぐらい浮かれるカミムラ、そして横見の鉄パワーというあまりの旅の濃さに、キクチは付いていけなくなる。
  • プラス第3旅 - アニメ化記念スペシャル皆でワイワイ、サンライズで出雲へGO! - サンライズ出雲出雲市駅一畑電車大社線出雲大社前駅大社駅直江駅
    鉄子アニメ化記念として豊岡、南田マネージャー、スーパーベルズの野月、土屋を迎え、出雲へ旅をすることになった。サンライズに乗る時点からテツの会話が弾み、キクチもダジダジになってしまう。その後、横浜で南田は下車、熱海でカミムラが合流し出雲へ向かうが、横見の計画したスペシャルの目玉が「ナオエが直江に行く」ということに、キクチは呆れるばかり。
  • プラス第4旅 - アニメ製作地獄スタッフが語るアニメ「鉄子」の裏側
    鉄子の旅がついにアニメ化された。キクチは資料の集めやすさなどからアニメ化は簡単だったのでは、と言うがカミムラはそれを否定する。実録漫画である鉄子のアニメ化には、スタッフに“ウソがつけない”などといった様々な困難が待ち受けていたことを語り始める。
  • プラス第5旅 - 銚子電鉄応援企画ここではやっぱり全駅乗下車
    銚子電鉄応援BOXの発売に合わせて、第8旅と同じルートで銚子電鉄の旅をすることになった。ゲストに豊岡、南田マネージャー、村井、米田マネージャーを呼び、銚子へと向かう。早速旅を始めるが、5年前の第8旅と比べ、駅の状況が大きく変わっていることに一同は驚くことになる。

「プラス」には、連載終了後『IKKI』に連載された「実録鉄ヲタブランド化計画」や、後日談としてキクチの描き下ろしも掲載されている。この後日談は新・鉄子に直結する形になっており、キクチは伏線の意を込めて、プラスをもって自分の描く鉄子は完結することを宣言した。最後のページには、何らかのプロジェクトとして連載開始の予告が掲載された。

新鉄子

新・1巻

2010年3月2日発行 ISBN 978-4-09-188508-1

  • 第1旅 - 初めての「鉄子の旅」 - 久留里線
  • 第2旅 - 初めての全駅下車 - 久留里線
    福岡に住む学生ほあしは『IKKI』で念願の漫画家デビューを果たす。しかし、ほあしに依頼された漫画とは、アニメ化を経て人気漫画の仲間入りを果たした鉄子の続編だった。ノリで引き受けることになったほあしだが、炎天下での駅めぐりと個性の強すぎるメンバーを前に、早速ダジダジになってしまう。
    第1旅は1コマのみキクチが作画をしている。
  • 第3旅 - 初めての130円大回り - 京葉線、内房線外房線東金線、総武本線、中央本線、横浜線、鶴見線、南武線、京浜東北線
    前回の降りっぱなしの旅にうんざりしたほあしは、今回が乗りっぱなしの旅、130円大回りだということを知って安心し、張り切って取材に打ち込む。途中で絶景が続き、話も弾んだことで楽しいと上機嫌になるほあしだが、大回りの本当の恐ろしさが後半待ち受けていることをまだ知らなかった。
  • 第4旅 - 初めての廃線 - 加賀一の宮駅鶴来駅中鶴来駅
    もうすぐ廃線となってしまう石川線の末端区間にやってきた一行。そこでほあしは、横見の鉄道に対する強い思いを知ることになる。
  • 第5旅 - 初めてのデートコース - 野辺山駅清里駅村井駅
    村井がソロ公演を終えたその翌日、横見は村井を疲れを癒すことのできる旅に案内する。徹底した気配りで、村井は横見にいつもとは違う印象を抱く。
  • 第6旅 - 初めての代理案内人 - 姨捨駅北宇智駅
  • 第7旅 - 初めての1万駅下車達成 - ひこね芹川駅
    横見の1万駅下車達成を見届けるため、編集長案内の下下車駅へと向かう一行。いつもの生き霊とは違いハイテンションな編集長は、通過するスイッチバックを熱く語る。だが次第にほあしたちは、この旅の行程に疑問を持ち始める。

新・2巻

2010年12月30日発行

  • 第8旅 - 初めての同行者 - 黒部峡谷鉄道
  • 第9旅 - 初めての路面電車 - 富山ライトレール富山地方鉄道万葉線
    イベントの出演も兼ねて富山へ向かうことになった一行。だがいきなりほあしは、切符をなくすという失敗をしてしまい、横見に怒られる。そのことで騒ぐうちに富山に着くが、横見のいつも以上に並外れた言動、行動にほあし達は混乱していく。
  • 第10旅 - 初めての雪国・東北 - きらきらうえつリゾートみのり
    これまでの連載で、反省点が多いことに気づいたほあしは、しっかりと取材に打ち込むことを決意。気合を入れて、観光列車に乗車する。
  • 第11旅 - 始まりは「RAILWAYS」 - 一畑電車大社線
  • 第12旅 - 初めての映画ロケ地 - 一畑電車北松江線
    映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の応援企画として、ロケ地である一畑電車を取材することになった。岡山で合流し 目的地へと向かおうとするが、ほあしが切符で再びミスをしたのを皮切りに、次々とトラブルに見舞われることになる。
  • 第13旅 - 初めての絶叫 - 野岩鉄道会津鉄道
  • 第14旅 - 初めての大失敗 - 会津鉄道、会津浪漫花号
    会津の鉄道は魅力たっぷりと、序盤からかなりのハイテンションになる横見。だがテンションが上がり過ぎたことで、周りの空気を全く読まなくなり、ほあしたちは振り回されっぱなしに。特に村井は調子が急激に狂っていく。
  • オマケマンガ1 -かえる寺を訪ねての旅 - 西鉄天神大牟田線
    カエル大好きなホアシは、友人のりっちゃんに誘われて西鉄本線に乗り、三沢駅近くの「如意輪寺」を訪問。ホアシとりっちゃんは、かえるのテーマパーク的なお寺で癒され、住職の息子にインタビューするが、あまりにも慢性的なかえるマニアのホアシは帰りたくないと駄々をこねて、りっちゃんにたしなめられる。
    鉄分の薄い短編だが、「鉄子」シリーズでは唯一、西日本鉄道(西鉄)が登場する回であった。
  • オマケマンガ2 -赤い電車とポンポコリン旅 - 京急本線
    ホアシが小学館のある東京でネームを描こうとするが、時間だけが過ぎて、実家のある福岡へ帰宅する時の奮闘エピソード。

新・3巻

2011年11月5日発行 ISBN 978-4-09-188558-6

  • 第15旅 - 初めてのテレビ撮影 - 湯檜曽駅樽沢トンネル大前駅川原湯温泉駅土合駅
    群馬県の駅めぐりをテーマに旅をするのだが、今回は「NHKワールドTV」の「imagine-nation」という、日本のマンガやアニメを紹介する番組の取材が入り、初めてのテレビ撮影に緊張するほあしだった。
  • 第16旅 - 初めてのハッピーエンド!? - 井倉駅備後落合駅下久野駅亀嵩駅
  • 第17旅 - 初めてのWテツ - 三井野原駅出雲坂根駅布原駅野馳駅
    中国地方でテツの原点旅。究極の乗り鉄横見と究極のスイッチバック好き鉄の編集長に振り回されるほあし達。
  • 第18旅 - 〜日本名作テツ童話〜『新・鉄子の旅』とまぼろしの滑車 - 都電荒川線日暮里・舎人ライナー
    かつて沿線に住んでいたという村井の案内で、早稲田大学や飛鳥山公園といった沿線のスポットを旅するメンバー。しかし、横見は「ヌルすぎる」と言い出し、後半は横見の案内で日暮里・舎人ライナーへ。最終目的地・舎人公園で横見の熱意によって、そこにないものが見えてしまった。この取材日はほあしの誕生日だったため、村井、横見から誕生日プレゼントが渡されている。
  • 第19旅 - 初めての北海道ー!! - ノロッコ号北浜駅浜小清水駅
  • 第20旅 - 初めてのバクハツ - 川湯温泉駅止別駅藻琴駅桂台駅
    新・鉄子では初となる北海道の旅。1日目はノロッコ号をはじめ流氷見物を楽しんだ一行、2日目はグルメ旅のはずだったが、度重なるプラン変更で、ついにほあしの我慢が限界に達する。
  • 第21旅 - ホアシ、3年目の春 - いすみ鉄道
    東日本大震災後初の取材は、小湊鉄道を経由していすみ鉄道へ。この日から運転を始めたキハ52に乗車したのち、鳥塚社長よりいすみ鉄道再生へ向けての取り組みを聞く。そして、被災地支援へと話は続いていく。
  • オマケマンガ - ホアシ本格テレビデビュー - 三角線長崎電気軌道久大本線
    内向的なホアシは、テレビでの鉄道取材が持ち込まれて困惑するが、下心と実家のある福岡の地元テレビでは放送されないため、了承する。「新・鉄子」ほどハードではなかったため、それなりに楽しめたが、レポートトークの苦手さがテレビで露呈された。

新・4巻 東日本大震災の年の出来事

2012年7月4日発行 ISBN 978-4-09-188588-3

  • 第22旅 - 被災地へ(前編) - 三陸鉄道
  • 第23旅 - 被災地へ(後編) - 石巻市
    震災から4ヵ月半。ほあし、カミムラ、編集長の3人は復興へと歩む三陸鉄道を訪れた後、石巻のとある家族の元を訪れる。
    • 5月上旬に横見、村井、カミムラがいすみ鉄道の鳥塚社長と共に同地を訪れており、その模様(村井のブログに書かれたものの全文)も掲載されている。
  • 第24旅 - ひたちなか海浜鉄道応援ツアー - ひたちなか海浜鉄道
    2011年8月、被災鉄道支援のひとつとして行われた、ひたちなか海浜鉄道応援ツアー。それから2ヵ月後、追加取材に訪れたほあしとカミムラ。ツアーの様子を振り返りながら復旧へ向けた様子を辿る。
  • 第25旅 - 銚子電鉄「さよなら鉄子カラー車両」イベント - 銚子電鉄
    『鉄子の旅プラス』にて菊池がデザインした銚子電鉄の鉄子カラー車両が塗り替えのため最終運行となるため、初代漫画家の菊池や初代担当のイシカワも加えた新旧鉄子レギュラー7人が集まり、記念イベントを開くことに。
  • 第26旅 - 青森・長野 廃止決定路線の旅 - 十和田観光電鉄、旧南部縦貫鉄道七戸駅七戸十和田駅松代駅綿内駅東屋代駅信濃川田駅
    青森と長野の廃止が決まっている路線を巡る旅。すでに廃止された南部縦貫鉄道のレールバス愛好会の人とのふれあいやなど通じて、横見の気持ちが少しわかったというほあし。
  • 第27旅 - 深夜の「日本海」大移動 - 日本海信越本線
    第26旅の青森→長野の移動の道中、廃止の決まった寝台特急日本海に乗車したメンバーたち。大雪の影響でダイヤは大きく乱れるが、ほあしは鉄道で働く人たちの存在の大切さに気づく。
  • 2011年を振り返って…… 冬・ホアシから西の街より
    特別編として、ほあし自身が取り組んだ被災地支援の様子を、自身の近況報告を交えて描く。
  • オマケマンガ - 映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」公開記念〜「新・鉄子の旅」メンバーといく富山地方鉄道ツアーイベント報告!!!
    ホアシら一行は前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』と同様、取材で映画鑑賞およびロケ地(舞台)である富山地方鉄道訪乗をしたが、長編(『IKKI』掲載分)にする予定がなく、4巻が東日本大震災関連である趣旨のため、急遽「オマケマンガ」として4巻に併載することになった。

この巻のみサブタイトルが付けられた。また、被災地取材となった第22旅〜第24旅は巻末に書かれる旅の行程が割愛されている。

新・5巻

2013年4月3日発行 ISBN 978-4-09-188620-0

  • 第28旅 - 留萌本線駅巡り - 留萌本線峠下駅明日萌駅恵比島駅増毛駅礼受駅箸別駅瀬越駅舎熊駅
    鉄子では1年半ぶりの北海道。晩春の留萌本線で、「イタキレ」「カシャ」「モクゾウ」をキーワードに横見お勧めの駅を巡る。
  • 第29旅 - 横見さんと北海道 - 宗谷本線トロッコ王国美深
    北海道の旅2日目。トロッコ王国美深を訪れ、美幸線の廃線跡を利用したトロッコを満喫した鉄子一行。そんな中、ほあしは「横見さんはどんな人?」という考えの結論にたどり着く。
  • 第30旅 - 水路から鉄道を見てみよう(前編) -
  • 第31旅 - 水路から鉄道を見てみよう(後編) -
    小学館のウエダショウコが持ち込んだ企画。今回の案内人は横見ではなく、水路の達人と呼ばれる「石坂善久」さん。水路の街である東京の川や運河から鉄道スポットを巡る。
  • 第32旅 - 東京・駅前ピクニック - 青梅線青梅駅奥多摩駅白丸駅鳩ノ巣駅
    「鉄道で楽しむ東京・水辺巡り」がテーマ。青梅線で駅からすぐの水辺を巡るピクニック。旅の終盤で村井をアクシデントが襲う。
  • 第33旅 - 初九州・阿蘇三昧 - 豊肥本線立野駅赤水駅南阿蘇鉄道、トロッコ列車「ゆうすげ号」、南阿蘇白川水源駅高森駅、高森湧水トンネル公園
    新鉄子初の九州旅。同時にこれが最後の旅となる。1日目は阿蘇山周辺を巡る。この日の天候はあいにくの雨。いつもなら横見マジックで晴れるのだが、この日はなぜかなかなか止まず、「最近水についてのオススメ旅ばかりだったから、横見さんは水の神様に好かれてしまったのでは?」と思うほあしと村井だった。
  • 最終旅 - 熊本、長崎、そして終着!? - 熊本電鉄熊本市電島原鉄道大三東駅
    最後の旅も最終日。この日は旅名人の九州満喫きっぷを使い、熊本市周辺を巡る。午後はフェリーで長崎に渡り、島原鉄道へ。最後は横見が全駅下車で見つけたオススメの穴場駅である大三東駅へ。
  • オマケマンガ1 - 最終旅、その後…
    最後の旅の後博多へとやってきた一行。ほあしに最後のサプライズプレゼントが。
  • オマケマンガ2 - ホアシ、初めてのひとり旅… - 香椎線西戸崎駅
    最終旅から1ヵ月後、横見に勧められた香椎線に乗り、終点の西戸崎駅まで初めてのひとり旅に出る。

新・(特別読切)

  • 石巻・三陸鉄道、再訪の旅 - 第22・23話(第4巻)で取材した東日本大震災被災地である宮城・石巻地区と三陸鉄道沿線を応援がてら、初めて全員で訪問。これが編集長、村井が「鉄子」シリーズにレギュラーとして同行する、最後の旅となった。ほあしセレクションにも未掲載で単行本化もされていない。このルポに関連して2019年3月23日の旧山田線・宮古~釜石が移管されて三陸鉄道リアス線としての全線開業を記念して「みやこ夢レールフェスタ」ステージショーの一環として、開業翌日に「ダーリンハニートークショーwith『鉄子の旅』チーム」が開催され、新・鉄子メンバー(ほあし、横見、村井)が参加。その取材は「3代目・第22旅」に掲載される。

3代目

3代目・1巻

2017年2月22日発行 ISBN 978-4-09-157476-3

  • 第1旅 - 久留里線全駅乗下車 - 久留里線木更津~上総亀山、上総清川駅祇園駅馬来田駅久留里駅平山駅
    キリオカがカミムラ、イシカワにより「鉄子の旅」シリーズの3代目作家として漫画家デビューすることになった。彼女はほあしと違い、菊池の初代「鉄子」を2人から借りて読んでおり、おおよそどんな旅になるかは少し想定できていて、最初が久留里線であることも理解していた。だが、思ったよりそれは過酷で、横見の暴走、編集部の傍観主義、私物のスマートフォン破損と連載(取材)開始当初から前途多難なキリオカであった。
  • 第2旅 - 鉄道で富士山を楽しもう - 岳南電車岳南鉄道線吉原~岳南江尾、身延線・富士~甲府(乗車区間・富士~富士宮)
    イシカワの思いつきで、鉄道沿線から富士山を眺めようという取材旅をすることになった。横見は最初興味無さそうであったが、岳南線全駅下車をきっかけに乗り気になった様子。しかしキリオカ・横見・イシカワの高揚とは裏腹に富士山が見えず、尺が余っているという理由から、横見が身延線に乗ることを勧める。
  • 第3旅 - 只見線で日本の冬を味わう旅 - 只見線小出~会津若松
    「全駅乗下車とノープランは勘弁して」というキリオカに対して、カミムラは「今回は(全駅下車もしない)プランがあります」と安心させるが、横見プランの今回は彼が一押しする「冬こそ只見線」で、実は神村にとって旧鉄子3巻・20旅での鬼門ともいえる取材であったにもかかわらず、イシカワも行きたかったので実行。只見~会津川口は2011年7月の豪雨から寸断されたままで、代行バスで移動し、その間に運転士から貴重な話を聴くことができた。キリオカ・カミムラ両人は、最初は寒くてビビっていたが、意外と快適な旅ができた。
  • 第4旅 - 北海道新幹線 開業前夜 - 江差線(現・道南いさりび鉄道いさりび線)(函館)~五稜郭~木古内、北海道新幹線新函館北斗~新青森(乗車区間・新函館北斗~木古内)
    キリオカにとって北海道初上陸、しかも北海道新幹線関連の取材ということで乗り気だったが、横見は「新幹線」ではなく「新幹線開業前日の江差線・函館本線廻り」と説明され、落胆。だが、「切符を失くすな!」が信条の横見自ら切符を探すのに苦心して、カミムラに珍しく叱られるがその後すぐ見つかる。イシカワに廃止される鷲ノ巣駅を訪問したいと甘えられ、結局第2旅と同じくノープランとなり、鷲ノ巣駅へ行くこととなる。この軌道修正で、安田団長や横見ファンの子供と出会えて満足する。翌日、横見と別れた3人は北海道新幹線に乗車した。
  • 第5旅 - 青春18きっぷ・24時間乗り潰しの旅 - 臨時夜行快速列車ムーンライト信州中央本線篠ノ井線大糸線乗車区間・新宿~白馬)、大糸線乗車区間・松本~白馬~糸魚川、えちごトキめき鉄道乗車区間・糸魚川~筒石、篠ノ井線・中央本線(乗車区間・松本~新宿)
    学生が夏休みの時期、春・夏・冬に使える青春18きっぷと同じ時期に運行される臨時夜行快速ムーンライト信州を使い、長野・新潟県大回りツアー(取材)をすることになったが、プランを一読したキリオカは不安が募っていた。トンネル駅筒石駅を訪れて一行はそれなりに楽しむが、食糧確保、座席レース、挙句の果てに一番この取材を楽しみにしていたイシカワが家庭の事情で離脱。不安が的中したキリオカとカミムラは横見と共に、イシカワが行きたかった平岩駅を訪問する。
  • 第6旅 - 世界遺産パスで行く群馬県尽くし - 高崎線(乗車区間・深谷~高崎)、上信電鉄乗車区間・高崎~下仁田
    群馬県内のJR・民鉄1日乗り放題の「ぐんまワンデー世界遺産パス」(旧・ぐんまワンデーパス)を購入するために、深谷駅で集合したキリオカたち。だが、横見が県内で思い入れが最も強い上信電鉄乗車を提案したことから雲行きが怪しくなり、旅の主旨も変わってしまう。

3代目・2巻

2018年3月24日発行 ISBN 978-4-09-157518-0

  • 第7旅 - 風前の灯…夕張支線+αを行く - 美々駅千歳線)・石勝線#夕張支線(乗車区間・新夕張~夕張)・南大夕張駅三菱石炭鉱業大夕張鉄道・廃線)
    鉄子一行で再び北海道へ行くことになる。第4旅もイシカワに甘えられて廃駅を訪問するが、今回は廃線と廃駅を訪問。
    前編では、廃線となってしまう石勝線の支線である夕張支線を訪問する。後編では、横見が「旧鉄子」で思い入れがあり、村井を伴って旅した美々駅が廃止になり、信号場へ降格されることになるとのことで訪問。
  • 第8旅 - 大都会・札幌から行ける秘境の旅 - 札沼線(乗車区間・新十津川~桑園)・札幌市電(乗車区間・すすきの~すすきの)
    後編でもやはり廃線候補の札沼線東線(北海道医療大学前~新十津川)の(横見が推薦する)景観おすすめ駅を訪問。
    だが、寒いさなか横見の後押しする「極寒類似設備駅廻り」にさすがのイシカワもうんざりして、憤慨の上で横見にプラン変更を断行させる。その結果、電化区間の札沼線西線(学園都市線・桑園~北海道医療大学前)に乗り換えて札幌市内に入り、市電一周を乗りつぶしすることになる。
  • 第9旅 - 南阿蘇鉄道の駅巡りwithほあしさん - 南阿蘇鉄道高森線(乗車区間・中松~高森)
    小学館の『ビッグコミックスピリッツ』編集者に熊本県出身者がいて、郷里の近くを走る南阿蘇鉄道が震災にあってから1年、当人の提案で、部分復旧はしたものの応援するための「寄せ書きトレイン」企画をすることになった。同社で「鉄道ルポ漫画」といえば…とのことで、キリオカたち鉄子チームも参加することになった。九州での応援企画であるため、新鉄子(前任漫画家)のホアシも初めてゲストとして鉄子に登板することになった。
  • 第10旅 - テツ感涙の「奇跡の鉄道」 - 名松線(乗車区間・松阪~伊勢奥津)・四日市あすなろう鉄道(乗車区間・四日市~内部・伊勢八王子)
    災害で長らく末端区間がバス運行であった「名松線」が全線復旧した。横見は復活した「奇跡の鉄道」を取材しようと乗り気。
    復活した不通区間の家城~伊勢奥津を含めた全区間を横見、キリオカ、神村、イシカワは旅する。
    さらにキリオカたちは「四日市あすなろう鉄道・内部八王子線」にも乗車。
  • 第11旅 - 1年に2日しか降りられない幻の駅 - 予讃線(乗車区間・坂出~津島ノ宮)
    「鉄子」シリーズ通算で2度目の四国入りで、横見が選んだのは1年に2日しか降りられない臨時駅「津島ノ宮」。
    訪問日は酷暑もあったが、横見の余りものバテ気味に、前回からの様相を診たキリオカは(横見の)「体力減退」を感じた(果たして、四代目まで持つか?)。
  • 第12旅 - 西の横綱・秘境駅「坪尻」再び - 土讃線(乗車区間・多度津~坪尻)
    第11旅に続く「三代目」初四国旅行の後編。前回の臨時駅で出会った地元の人に勧められたこともあり、横見が前シリーズやテレビ番組で一押しする秘境駅「坪尻」を訪問する。
    坪尻で一人満喫する横見ではあるが、キリオカは2時間も暇を持て余すのに困り、カミムラにゲームしようと提案するがイシカワに却下され、横見のいう山の上へ行ける道を(横見以外の)3人で登ることにするが、横見だけは駅でのんびりたまにくる通過列車を眺めて過ごす。

3代目・3巻

2018年12月19日発行 ISBN 978-4-09-157553-1

  • 第13旅 - シリーズ通算100旅達成スペシャル!! - 信越本線(乗車区間・横川~高崎)
  • 第14旅 - 100旅達成スペシャル!!完結編 - 碓氷峠鉄道文化むら(「シェルパくん」乗車区間・文化村~峠の湯)
    2回に分けて、旧鉄子から数えて100回の連載を記念する企画旅。今回は、歴代メンバー全員(とイシカワの息子・ダイちゃん含める)が参加するため、イシカワと村井は新鉄子・銚子電鉄旅以来の共演となる。
    テツ一行が勝手な行動をし、ほあしがまったりモード、キクチに至っては傍観者の立場で、キリオカとカミムラは困惑する。
  • 第15旅 - 横見VS.ママ鉄、箱根で「テツ愛」頂上決戦!? - 小田急小田原線(乗車区間・新宿~小田原)・箱根登山鉄道(乗車区間・小田原~早雲山)
    旧鉄子以来、久方の参加となったママ鉄(元鉄道アイドル)の豊岡真澄は息子連れでの登板。「小田急箱根フリーパス」を使って、箱根の鉄道旅をすることになった。途中、ロープウェイが暴風で運休になるなどのトラブルが発生するが、笠井さん親子の「秩父ツアー」のような緩い感がして、キリオカは「横見さんの鉄子と違う」と違和感を覚える。
  • 第16旅 - テツのバイブル「JTB時刻表」編集部へ潜入!!
    チーム鉄子が某旅行出版社の「時刻表」編集部を取材。それを基にしたその制作現場と、そこに配属された新人女子(架空人物)の創作ストーリー。「切符のいらないテツ道の旅」に次ぐ特別編。
  • 第17旅 - 富山の旅途で - 乗車区間・高山本線富山~猪谷ほか
    箱根以来、久しぶりの旅だが、キリオカの発言で「鉄子」シリーズ存亡の危機に。
    横見が一押しする神岡鉄道廃線跡をガッタンゴー(軌道自転車)で巡る旅。
    旅の終わりに横見の「俺の勧めるディープな鉄道旅の種が尽きようとして、プランを練るのが大変」発言に、連載危機が再燃するが、新編集長・ノリマツ(いつの間にかイシカワから交代したらしい)の一声で存続が決定する。

3代目・4巻

2019年7月20日発行 ISBN 978-4-09-157570-8

  • 第18旅 - 横見さんも知らない幻の鉄道!?
    連載存続の起死回生を願い、かつ外部からのオファーで九州・三池炭鉱の取材をすることになった「鉄子」一行。
  • 第19旅 - 幻の鉄道跡をたどって in 大牟田・荒尾
    前回に引き続き、三池炭鉱を取材する一行。「鉄子」シリーズの一つの柱である、地域応援スペシャルの一つ。
    村井・キクチを除く歴代メンバーが取材に同行。
  • 第20旅 - SLでゆったりのんびり行こう! - 真岡鐵道(乗車区間・下館~茂木)
    いつもの取材旅に慣れてきたレギュラー同行者だが、横見の「旅」に興味を持ったメディア関係者に取材同行を申し込まれる。
  • 最終旅 - 横見浩彦が友と行きたいアノ駅 - 中山宿駅磐越西線)、峠駅大沢駅板谷駅奥羽本線
    キリオカにとっておそらく執筆者としての「鉄子」同行最後の旅。最終旅ということで、ゲストに「鉄子」でおなじみのミュージシャン・野月が登板した。
  • エピローグ - - 三陸鉄道
    横見・キリオカ・ホアシ・村井らが三陸鉄道リアス線の全線開業を取材し記念イベントに参加。
    単行本と同時に発売された月刊サンデーGXに特別編として掲載された。

本編以外の関連書籍

スペシャルセレクト

  1. 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
  2. 第2旅 - 130円・一都六県大回り
  3. 第3旅 - 東京-鹿児島2泊3日鈍行の旅
  4. 第4旅 - 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース
  5. 第5旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
  6. 第6旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
  7. 第7旅 - 冬こそ只見線
  8. 第8旅 - 鶴見線おすすめ駅巡り
  9. 第9旅 - 四国初上陸・全地域制覇

カラー特別版

2007年12月下旬地域別編集で全5巻、本編からセレクトされた全15旅を同時発売。サイズがA4と大きくなり、オリジナルの書き下ろしなども掲載される。IKKI2007年12月号によればこの企画は編集長が提案したらしい。

内容
  • 路線マップ - 地図の中でキクチ、横見、カミムラが旅をした地域の解説をしている。横見は全ての巻において廃止になったローカル線のことについてコメントしている。
  • カラーマンガ
  • 横見によるコメント、鉄子未公開おすすめ駅MAP
  • キクチによる本編に登場した駅弁紹介
  • イシカワのエンタメ鉄道 - イシカワが鉄道の登場する本や音楽などを紹介する。
  • カミムラのあそこが気になっていた - カミムラが本編中で疑問を持った点を調べるコーナー。
  • 本編登場のゲストによるコメント
  • 編集長先生による14歳のためのスイッチバック講座 - スイッチバックを編集長があらゆる点から見ていく。
  • キクチ書き下ろしマンガ - ストーリーの未公開部分が描かれている。
セレクトマンガ
  • 北海道編
    1. 旅1 - 海底駅そして北海道初上陸
    2. 旅2 - これが北海道だ!後編
    3. 旅3 - 北海道秘境駅デートコース
  • 東日本編
    1. 旅1 - 岩手県の自然を味わう旅
    2. 旅2 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
    3. 旅3 - 江ノ電おすすめデートコース
キクチ考案の塗色に変更された
銚子電鉄デハ1002
(商品付属の模型の車両とは異なるが、外箱にはこの車両のイラストが描かれている)
  • 東海編
    1. 旅1 - 飯田線・秘境駅めぐり
    2. 旅2 - 初体験・リニアモーターカー
    3. 旅3 - 井川線・宇宙規模の旅
  • 西日本編
    1. 旅1 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
    2. 旅2 - 因美線オススメ駅巡り
    3. 旅3 - 氷見線・万葉線・富山地方鉄道
  • 四国&九州編
    1. 旅1 - 四国発上陸〜坪尻駅〜
    2. 旅2 - 見どころ満載、肥薩線
    3. 旅3 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道へ

銚子電鉄応援Box

カラー特別版と共に発売された。カラー特別版全冊の他、キクチ考案カラーの銚子電鉄車両模型(鉄道コレクション)、キクチ・横見・カミムラのフィギュア、新ゲストと行く銚子電鉄再訪編マンガが付録となった。売り上げの一部は実際に銚子電鉄へ寄付された。

菊池&ほあしセレクション

菊池・ほあしコラボ企画のおまけ漫画を加えて旧鉄子(菊池)と新鉄子(ほあし)それぞれで刊行

  • コラボ企画・ミニ鉄子の旅 - 山万ユーカリが丘線
    歴代作者2人(菊池、ほあし)、横見、神村、イシカワ、ダイちゃん(イシカワの長男)が山万ユーカリが丘線を全駅下車する取材をした時のことを菊池、ほあしが各々エッセー漫画にしたもの。イシカワが編集長を務めるサンデーGXでの菊池、ほあしとの最初の「鉄子の旅」となった。
    菊池が旅の経緯を描いたのに対し、ほあしはピンポイントで印象深かったものを描いている。今回も、3代目・第5旅同様、主にダイちゃんの事情からイシカワとダイちゃんは途中離脱している。
  • 鉄子の旅・菊池直恵セレクション    2017年2月22日発行 ISBN 4-09-157477-7
  • 新鉄子の旅・ほあしかのこセレクション 2017年2月22日発行 ISBN 4-09-157478-5

番外編

小学館の月刊誌『ラピタ』2005年3月号に掲載。「旅の案内人」は矢野直美、舞台は明知鉄道。「横見が相手の時と違ってなぜこんなに楽しいのか」という描き方をされている。この作品は、矢野の『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編に収録されている。

鉄子の旅 幕間散歩

鉄道ピクトリアル』2007年1月号に、「鉄子の旅 幕間散歩」と題して本作の裏話ともいうべき記事が掲載されており、対談形式で菊池、神村および江上編集長も参加している。

極めよ!ソフテツ道 〜素顔になれる鉄道旅〜

2012年7月27日発行 ISBN 978-4-09-359208-6 村井美樹が鉄子の旅の取材に同行した模様を中心にしたブログが書籍化されたもの。

鉄子の旅プロデュース日本縦断弁当が、できるまで

日本レストランエンタプライズ駅弁に封入。北海道編、東日本編、東海編、西日本編、四国・九州編でそれぞれの内容に合わせた漫画が入っている。

くりでんクイズラリー

くりはら田園鉄道の廃止前の2カ月間に菊池直恵プロデュースによるクイズラリーが行われ、全問正解者には鉄子メンバーが描かれたカードが贈られた。また、同じ日に廃止された鹿島鉄道でも、終点の鉾田駅に、菊池の直筆による鹿島鉄道を応援する絵が飾られていた。

テレビアニメ

2007年6月24日から9月23日に、CSファミリー劇場で放送、全13話。SUPER BELL"Zが主題歌、エンディング、鉄音効果を担当。

アニメ化にあたってのキャッチコピーは、第1巻の帯にも使われている「今日もいっぱい列車に乗れるぞ!!」。これは横見が道中で語った言葉で、乗り鉄系である鉄道に対する横見の気持ちを如実に表している。

放送時間

10月15日より、番組改編のため以下の時間に変更

  • 月曜日 19時30分 - 20時00分
  • 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)

以下、変更前の放送時間

  • 日曜日 10時00分 - 10時30分
  • 月曜日 23時00分 - 23時30分(再放送)
  • 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)

ナレーション

  • 「鉄分サプリ」ナレーション:豊岡真澄 - 番組の最後で本編の内容を補足するコーナー、本編ではきなこも担当。
  • オープニングナレーション:原田芳雄

スタッフ

  • 監督 - 永丘昭典
  • シリーズ構成・脚本 - 相馬和彦
  • キャラクターデザイン - 工藤裕加
  • デザインワークス - 馬場芳子
  • 美術監督 - 河合伸治
  • 色彩設定 - 新垣純子
  • 撮影監督 - 館信一郎
  • 編集 - 岡祐司
  • 音楽 - SUPER BELL"Z、渡部チェル
  • 音響監督 - 小川信寛
  • 鉄道アドバイザー - 野月貴弘
  • プロデューサー - 嶋津毅彦、山根博行、山崎愛理、小原千枝、桜井宏、小川健
  • アニメーションプロデューサー - 大西力
  • アニメーション制作 - グループ・タック
  • 制作協力 - 東映アニメーション
  • 製作 - 『鉄子の旅』製作委員会(東映ビデオ小学館東北新社、アティック・アーケード、グループ・タック、小学館プロダクション

主題歌

オープニングテーマ「なんかアリかもね」
歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 野月貴弘&土屋基 / 作曲・編曲 - 野月貴弘
エンディングテーマ「大いなる旅路
歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 小椋佳 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 野月貴弘&スギヤマ!

各話リスト

話数 サブタイトル 原作エピソード 絵コンテ 演出 作画監督
第1旅 久留里線全駅乗下車 第1旅(1巻) 永丘昭典 はしもとなおと 長坂寛治
第2旅 130円・一都六県大回り 第2旅(1巻) 福田貴之 竹内昭
第3旅 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース 第5旅(1巻) 平田豊 三家本泰美 Jo Eun-ju
Ryu Dong-gyun
第4旅 南東北・横見スペシャル 第22旅(3巻) 鴫野彰 久保山英一 Jang Haen-gen
第5旅 岩手県の自然を味わう旅 第7旅(1巻) 辻伸一 はしもとなおと 長坂寛治
第6旅 わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き 第13旅(2巻) 福田貴之 竹内昭
第7旅 海底駅そして北海道初上陸 第14旅(2巻) 小林治 佐藤豊 吉崎誠
第8旅 飯田線・秘境駅巡り 第15旅(2巻) 七条寺貴 奥野耕太 服部憲知
第9旅 まだ間に合う! くりはら田園鉄道 第30旅(4巻) 小林治 成川武千嘉 遠藤靖裕
第10旅 祝・鉄子ご一行様四国初上陸 第16旅(2巻) 辻伸一 安藤健 松岡謙治
第11旅 長野電鉄の魅力を味わう 第19旅(3巻) 小林治 井上茜 河内日出夫
第12旅 見どころ満載、肥薩線 第27旅(4巻)
第28旅(4巻)
ヤマトナオミチ 吉本毅 服部憲知
第13旅 これが北海道だ! 第23旅(3巻)
第24旅(3巻)
永丘昭典 福田貴之 竹内昭

DVD

レンタルは2007年9月14日より、一般販売は2007年9月21日から順次開始。

鉄子の旅 Vol.1は通常版と初回限定生産版の2種類がある。初回限定生産品には鉄道コレクション長野電鉄2000系現行塗装(鉄道コレクション5弾では旧塗装のりんご色)、鉄子の旅外伝〜アニメ製作地獄〜、鉄分サプリ増補完全版、旅の思ひでポストカードが封入。旅の思ひでポストカードのみ通常版の初回生産分にも封入。ファミリー劇場で放送されているCMのナレーターは石丸謙二郎が担当。DVDではファミリー劇場で放送したものを一部修正しているシーンが多数ある。

鉄子の旅プロデュース日本縦断弁当

菊池がプロデュースする鉄子オリジナルの弁当。包装は菊池の書き下ろし。菊池が弁当を企画する過程を描いた漫画が封入されている。2007年11月25日から2008年1月末まで、東京駅上野駅新宿駅品川駅大宮駅などの日本レストランエンタプライズの売店で北海道編が発売。2008年2月からは第2弾の東日本編になり、1月25日から鉄道博物館で先行販売。同年5月26日から第3弾の東海編、10月12日からは第4弾の西日本編が発売され、前日から日比谷公園での「鉄道フェスティバル」で先行販売。そして2009年1月15日に最終作となる四国・九州編が発売。

西日本編の包み紙は、最初に製作されたものに描かれている鉄道車両の色に間違いがあることをIKKI編集長が指摘し、途中から修正されたため、2種類のバージョンが存在する。

脚注

  1. ^ 祝15周年!「鉄子の旅」シリーズは横見浩彦の命がある限り続くよどこまでも - コミックナタリー
  2. ^ 横見がテレビ出演した際に全駅達成時の紹介をするVTRに「花束を渡す女」としてモザイクなしで登場したことがある。
  3. ^ 実際は2012年廃止。

関連項目

外部リンク