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政治的には、[[自由民主党 (日本)|自民党]]が国会内で与党か野党かに関係なく[[反自民]]一辺倒となるのが基本であるが、民主党政権は、頻繁に叩いていた。[[小泉純一郎]]総理総裁の時は[[聖域なき構造改革|構造改革]]などの基本政策を称賛することもあったが、結局は批判する側に回っている。一方で、[[日本共産党]]や[[社会民主党 (日本 1996-)|社会民主党]]など旧来から革新と言われてきた勢力に好意一手という訳でもなく、[[非自民]]勢力の結集による[[政権交代]]実現という、元[[自由党 (日本 2016-2019)|自由党]]共同代表[[小沢一郎]]の考えに共鳴する論調がしばしば見られる。[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]][[民社国連立政権|政権]]時代には社民党の連立入りに反対する論調を出した。民主党の後身の[[国民民主党 (日本 2018-)|国民民主党]]や[[立憲民主党 (日本)|立憲民主党]]も折に触れて批判の対象となっている。{{see also|小沢一郎#他党、支持母体との関係}} |
政治的には、[[自由民主党 (日本)|自民党]]が国会内で与党か野党かに関係なく[[反自民]]一辺倒となるのが基本であるが、民主党政権は、頻繁に叩いていた。[[小泉純一郎]]総理総裁の時は[[聖域なき構造改革|構造改革]]などの基本政策を称賛することもあったが、結局は批判する側に回っている。一方で、[[日本共産党]]や[[社会民主党 (日本 1996-)|社会民主党]]など旧来から革新と言われてきた勢力に好意一手という訳でもなく、[[非自民]]勢力の結集による[[政権交代]]実現という、元[[自由党 (日本 2016-2019)|自由党]]共同代表[[小沢一郎]]の考えに共鳴する論調がしばしば見られる。[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]][[民社国連立政権|政権]]時代には社民党の連立入りに反対する論調を出した。民主党の後身の[[国民民主党 (日本 2018-)|国民民主党]]や[[立憲民主党 (日本 2017)|立憲民主党]]も折に触れて批判の対象となっている。{{see also|小沢一郎#他党、支持母体との関係}} |
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一方で、ゲンダイは反権力のポーズがワンパターン化しているとの批判もあり<ref name="tada" /><ref name="kawai">川井良介『新聞学 新版』1988年 p241</ref>、[[多田陽]]は「社会的公器としての自覚が乏しく、マイナー紙を脱することができていない」<ref name="tada" />と主張。日刊現代社OBで元ニュース編集部長の[[二木啓孝]]は自身の回想として、「私も正直に言えば、過去には週刊誌と夕刊紙でずいぶんと飛ばし記事を書いてきた。しかし、少なくとも死者の出た話や、歴史的な新事実について書く場合は念入りな取材をしたものだ」と告白している<ref>[https://web.archive.org/web/20100121140030/http://www.the-journal.jp/contents/futatsuki/2009/05/ 「二木啓孝の事件の真相」] - [[THE JOURNAL]] 2009年05月11日掲載。</ref>。 |
一方で、ゲンダイは反権力のポーズがワンパターン化しているとの批判もあり<ref name="tada" /><ref name="kawai">川井良介『新聞学 新版』1988年 p241</ref>、[[多田陽]]は「社会的公器としての自覚が乏しく、マイナー紙を脱することができていない」<ref name="tada" />と主張。日刊現代社OBで元ニュース編集部長の[[二木啓孝]]は自身の回想として、「私も正直に言えば、過去には週刊誌と夕刊紙でずいぶんと飛ばし記事を書いてきた。しかし、少なくとも死者の出た話や、歴史的な新事実について書く場合は念入りな取材をしたものだ」と告白している<ref>[https://web.archive.org/web/20100121140030/http://www.the-journal.jp/contents/futatsuki/2009/05/ 「二木啓孝の事件の真相」] - [[THE JOURNAL]] 2009年05月11日掲載。</ref>。 |
2020年11月1日 (日) 09:32時点における版
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日刊ゲンダイ | |
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東日本大震災直後の紙面(最前列右から2つ目) | |
種類 | 日刊紙 |
サイズ | タブロイド判 |
| |
事業者 |
株式会社日刊現代 株式会社中部経済新聞社(東海・北陸地方) 株式会社日刊スポーツプロモーション(北海道地方) |
本社 |
(東京都中央区築地3-5-5→) 東京都中央区新川1-3-17 大阪府大阪市北区野崎町5-9(読売新聞大阪本社ビル) 愛知県名古屋市中村区名駅4-4-12 北海道札幌市中央区北3条東3-1-30 |
創刊 | 1975年10月27日 |
言語 | 日本語 |
価格 |
1部 150円 月極 3,550円 |
発行数 | 約1,680,000 |
ウェブサイト | http://www.nikkan-gendai.com/ |
2015年まで本社が置かれていた中川築地ビル 日刊スポーツ新聞社本社の隣のビルである。 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | ゲンダイ |
本社所在地 |
104-8007 東京都中央区新川1丁目3番17号 新川三幸ビル10階 北緯35度40分41.6秒 東経139度46分51.5秒 / 北緯35.678222度 東経139.780972度座標: 北緯35度40分41.6秒 東経139度46分51.5秒 / 北緯35.678222度 東経139.780972度 |
設立 | 1975年9月27日 |
事業内容 | 日刊ゲンダイの発行 |
代表者 | 代表取締役社長 寺田俊治 |
資本金 | 1億円 |
純利益 | ▲1億1213万9000円(2018年11月30日時点)[1] |
総資産 | 12億6539万4000円(2018年11月30日時点)[1] |
外部リンク | http://www.nikkan-gendai.com/pages/company |
特記事項:日本新聞協会非加盟(詳述本文参照) |
『日刊ゲンダイ』(にっかんゲンダイ)は、講談社系の出版社である株式会社日刊現代が発行するタブロイド判夕刊紙である。日本新聞協会非加盟。雑誌出版社の業界団体である日本雑誌協会には加盟している[2]。
1975年10月27日創刊[3]。創刊当時価格40円[4]。即売が中心で[5]、キヨスクなどの駅売りでは『夕刊フジ』や『東京スポーツ』と競っている。
東京・大阪[要出典]・名古屋・札幌の四大都市を中心に全国で発行[注釈 1]。札幌では、当初は『日刊サッポロ』[注釈 2]として発行されていたが、2006年6月より『日刊ゲンダイ』として発刊されるようになった[7]。したがって、東京・大阪は直営、北海道と中部は事実上のフランチャイズ契約である。また、九州においては、福岡市内では、博多駅と西鉄福岡(天神)駅、天神駅の売店で、午後4時以降に発売している。[8]また、北九州市内では小倉駅の売店で、1日遅れで朝から販売されている。[要出典] 郵送による購読は可能である[9]。
『日刊ゲンダイ』は、創刊時、発行元の株式会社日刊現代が週刊誌を発刊している講談社系の会社であることを理由に、日本新聞協会への加盟を拒否されたが[注釈 3][要出典]、国立国会図書館の分類ではスポーツ紙・夕刊紙に分類されている[10]。
歴史
1972年(昭和47年)8月、講談社『週刊現代』の編集長に川鍋孝文が就任した。川鍋は週刊現代の発行部数を最高130万部まで伸ばさせたが、1974年(昭和49年)、金大中事件の扱いをめぐる講談社役員との軋轢で編集長を解任された。
日刊現代社の初代社長となる野間惟道は講談社社長野間省一の一人娘にあたる野間佐和子の婿養子で当時講談社専務取締役だったが、病床に伏していた省一から現場を任されていた副社長服部敏幸との関係が良くなく、社内の派閥抗争の影響を受ける格好で川鍋と共に『日刊ゲンダイ』の創刊にあたったという業界の噂があった[11]。
創刊に先立つ1969年(昭和44年)、産経新聞社が日本初のタブロイド判夕刊紙『夕刊フジ』を創刊。川鍋は海外事情視察のためアメリカとフランスに赴いた。その際に現地でタイムとニューズウィークを比較し、エスタブリッシュメント的なタイムに対して感情を重視するニューズウィークの姿勢を学んだことが後に創刊されたときの『日刊ゲンダイ』の論調に反映されていると栗林利彰が1978年に書いた[12](栗林は『週刊現代』時代の川鍋の下で働いた[13])。『フジ』は産経という既存の大新聞社が発行する新聞として創刊されたのに対して、『日刊ゲンダイ』は雑誌的なおもしろさを強みにすると位置づけられ、この時点でゲンダイは『フジ』の対抗馬となることが事実上決まった[14]。
なお講談社は戦前にも、報知新聞(現・スポーツ報知)を傘下に収めたことがあったが売却した経緯があり、音羽グループとしては34年ぶりの新聞事業再参入となる。
1975年(昭和50年)10月の創刊時、講談社から日刊現代社に参画した社員は少なかった[3][4]。それでも少なく見積もって15万部を刷り読者にアピールした[11][4]。しかし、1975年11月と12月には実売で10万部を割り[11]、1976年1月には1万部から2万部にまで落ち込む[11]。この廃刊の危機を救ったのが、同年2月のロッキード事件だった[11]。事件の情報を毎日送り出し[15]、高官の実名を伏せる新聞[11]と速報性の低い週刊誌[11]との隙間をついて差別化に成功し[3][11]、1976年2月から低迷を脱し8月に売上はピークに達した[3]。これによりゲンダイは窮地を救われたばかりでなく、むしろ飛躍に向けてのスタートを切った[16]。1983年(昭和58年)には公称110万部を謳うようになった。なお創刊当時は日刊現代社は編集権のみで、奥付に日刊現代社の住所・電話番号の記載もあったものの最終的な発行所は講談社とクレジットされていた。
1980年(昭和55年)、惟道は『日刊ゲンダイ』成功の功績により講談社本社の社長に就任する。
1981年(昭和56年)11月16日、大阪版創刊。巻頭記事は「創価学会・池田大作名誉会長の醜聞が「月刊ペン事件」の裁判ですでにこれだけ暴露された」だった。同年12月1日には、北海道日刊スポーツ新聞社の出資による日刊サッポロ株式会社から『日刊サッポロ』として札幌版が創刊された。
1990年頃、講談社の文字が奥付から外れ、名実ともに日刊現代社が編集から発行までの全責任を負うようになる。
2006年6月1日付から、『日刊サッポロ』は題字を東京や大阪などと同じく『日刊ゲンダイ』に改めた[7]。
紙面構成
紙面構成は創刊時からライバルとされた『夕刊フジ』の紙面とほぼ同じ[11]。
川鍋は『日刊ゲンダイ』を「日刊雑誌」と位置付けており、紙面構成では1面のレイアウトを雑誌の表紙に見立てたという[17]。1面には大きく見出しを載せて記事は導入部のみということが多かった[17]。なお編集権は原則として日刊現代社にあり、講談社の『週刊現代』との連携はほとんど取られていないばかりか、2010年代には週刊現代と日刊ゲンダイが全く反対の論調を取るケースもみられるようになった。
また、『FRIDAY』など週刊現代以外の講談社発行雑誌・刊行物との連携もほとんど取られていない。
論調
反権力・反体制
政治的には、自民党が国会内で与党か野党かに関係なく反自民一辺倒となるのが基本であるが、民主党政権は、頻繁に叩いていた。小泉純一郎総理総裁の時は構造改革などの基本政策を称賛することもあったが、結局は批判する側に回っている。一方で、日本共産党や社会民主党など旧来から革新と言われてきた勢力に好意一手という訳でもなく、非自民勢力の結集による政権交代実現という、元自由党共同代表小沢一郎の考えに共鳴する論調がしばしば見られる。民主党政権時代には社民党の連立入りに反対する論調を出した。民主党の後身の国民民主党や立憲民主党も折に触れて批判の対象となっている。
一方で、ゲンダイは反権力のポーズがワンパターン化しているとの批判もあり[11][18]、多田陽は「社会的公器としての自覚が乏しく、マイナー紙を脱することができていない」[11]と主張。日刊現代社OBで元ニュース編集部長の二木啓孝は自身の回想として、「私も正直に言えば、過去には週刊誌と夕刊紙でずいぶんと飛ばし記事を書いてきた。しかし、少なくとも死者の出た話や、歴史的な新事実について書く場合は念入りな取材をしたものだ」と告白している[19]。
スポーツ
ゲンダイの創刊当時、日本の朝刊スポーツ紙はプロ野球と向き合うスタンスとして、自社が球団を保有している読売新聞グループと中日新聞社を除いて、東京本社版では巨人、近畿圏向けは阪神タイガースに好意的でなければ売れないという半ば固定観念があったが、ゲンダイは両球団に対してアンチの立場を取り、支持を得てきた。だからと言って巨人・阪神以外のセ・リーグ4球団に対して好意的かと言うとそうでもなく、パ・リーグのチームに対してはオーナー[注釈 4]への個人攻撃とも取れる記事を出すことがある。
ただし、阪神タイガースが優勝争いをしていたりクライマックスシリーズ進出を果たしたりすると、大阪本社版のみタイガースに対する嘲笑や諷刺が抑えられ阪神ファン寄りの記事が増える傾向にある。もっとも、関西では産経新聞社が夕刊フジに加えて朝刊のサンケイスポーツでも阪神ファンに寄り添った編集をしていること、また産経新聞社自体が大阪発祥で近畿圏での販売に強みを持っていることなどから、販売部数的には夕刊フジが日刊ゲンダイを大きく引き離している(前述)。
大相撲では、横綱・大関陣が地位に見合う成績を残せていないと激しく非難する。中でもモンゴル勢をはじめとする外国人には非常に厳しく、曙太郎や朝青龍明徳、白鵬翔といった歴代の外国人横綱は軒並みゲンダイの攻撃に晒された。特に白鵬に対しては私怨ともとれるような揚げ足取りの記事が多く、誹謗中傷の領域に達しつつある。
他に日本相撲協会の経営体質を批判の対象とすることもあるが、2018年(平成30年)の理事候補者選挙では一匹狼的に立候補した貴乃花光司に対する批判の急先鋒に立つ一方で理事長八角信芳を支持した。
得手分野としては競馬(中央競馬)を持ち、開催前日となる金曜・土曜版は他のスポーツ紙と同様、中央競馬関連に紙面が大きく割かれる他、専任の競馬記者や専属評論家など専門紙と同等の取材体制を整えている。また日曜メインレースの予想と同時進行する塩崎利雄の小説『止まり木ブルース』が有名。競馬の出馬表は基本的に日刊スポーツと同一のフォーマットで、日刊スポーツグループの日刊編集センターから供給を受けている。
中央競馬以外の公営競技は紙面販売時間の絡みで翌日の出走表を掲載しづらいという事情もあり、1990年代まで扱いがほとんどなかった。BOAT RACEでは2000年(平成12年)前後から、地方競馬は2010年代になって社杯を出すようになり、最近では船橋競馬場を中心に紙面や電子新聞で公営競技にスペースを割く機会が増えてきている。
メディア
ライバル関係にある『夕刊フジ』とは、論調でも保守対革新の関係にある[3]。ただし、ゲンダイがリベラル寄りだからと言っても日本共産党や社会民主党など旧来から革新と言われてきた勢力に対して手を緩めることはしておらず、かつては共産党の機関紙『しんぶん赤旗』に対して批判を浴びせて激しい論戦になった例がある[20]。
マスコミ大手では他に、夕刊フジの母体で同じく保守寄りの論調を取る産経新聞はもちろんのこと、紙面の印刷を長年請け負ってきた日刊スポーツグループの大親会社である朝日新聞社や、大阪本社が自社所有の建物に入居している読売新聞グループに対しても容赦ない批判を浴びせる。
また、犯罪で逮捕されたり反社会的勢力(暴力団など)との関わりが指摘されたりした著名人(芸能関係者やアスリートなど)に対しては極めて厳しい姿勢、時には攻撃的論調を見せるほか、犯罪に関わっていない著名人に対してマイナスのイメージを植え付けさせるゴシップ記事を大きく報じる点で、週刊現代や週刊文春などと似た傾向がある。ちなみに、ゲンダイは日本新聞協会に加盟していないため、警察に逮捕された被疑者や刑事被告人に対しては実名呼び捨てとすることで一貫している。
インターネットに対しては他マスコミと同様に批判的論調で、特に掲示板サイトの「5ちゃんねる」(旧・2ちゃんねる)に対しては、「ネットの陰、負の部分を引きずってきた存在」と執拗に批判している[21]。
籾井勝人NHK会長をめぐる報道
2014年1月25日のNHK会長就任記者会見において、籾井勝人は慰安婦問題に関し「コメントしない」と言い続けたものの、記者側から「どうしても」ということで「個人としてであれば」と発言し、その後で記者側から「個人(の見解)というのはあり得ない」と言われ「会長としてであれば取り消す」と発言した[22]。
この件について『日刊ゲンダイ』は2014年2月14日の記事で、「この人の出身校と偏差値、籾井勝人・NHK会長、嘉穂総合高校『42』。従軍慰安婦に関するトンデモ発言をした人だけに『やっぱり』などと思うなかれ。このやや低めの偏差値」と述べ、籾井の出身高校である福岡県立嘉穂総合高等学校の偏差値が低いと報じた[23]。
芸能
朝刊スポーツ紙の芸能面によく見られる、「事務所側の売り込みによる発表報道」に批判的である。
地上波テレビでは視聴率の話題に着目した記事を多く掲載する[要出典]。視聴率が芳しくない番組は出演しているタレントや俳優の責任というスタンスである[要出典]。一方で記者が批判してきた番組(タレント)が高視聴率を獲得すると批判の矛先は視聴者に向けられることになり、日本テレビで放送された東京マラソン2008中継の視聴率が20.6%となった時には、「(番組視聴者は)ヒマな人が多い」という論調になった。一方、「視聴率至上主義は改めるべき」という主張も繰り返しており、視聴率がふるわないながらも質の高い番組を紹介する「視聴率がなんだ」という記事を連載したこともある[要出典]。
政治記事が学者や評論家などのコメントを実名入りで引用しながら構成されている反面、芸能記事では根拠のない事柄を「事情通」、「芸能関係者」といった存在が証明されない人物からコメントを取ったとする記事が多い[要出典]。
セックス
ゲンダイは具体的な売春情報を掲載し好評を得た[11]。現在でも性風俗関連特殊営業(風俗店)の広告を受けることが多く、特に内外タイムス改めリアルスポーツの廃刊後は関東地方の風俗店に関連した三行広告がゲンダイと夕刊フジに集中するようになった。その一方で、風俗専門雑誌やインターネットなどとの競争にもさらされている。
2011年(平成23年)10月26日、風俗適正化法違反(無届け業者の広告宣伝の禁止)ほう助の疑いで逮捕された違法マッサージ店の関連広告掲載先として、警視庁が日刊現代社などを家宅捜索している[24]。
宗教
過去には、他紙が及び腰な公明党や創価学会への批判を誌面上で度々行っていた。創価学会系紙メディアである潮出版社の全面広告を月2回(月刊雑誌「潮」と横山光輝の漫画)4頁に掲載するにも関わらず、お構いなしだった[要出典][25]。ただし、現在では表立った批判は少なくなっており[要出典]、2010年2月に小沢一郎が創価学会幹部と会談したことをあげ、小沢が創価学会を取り込むことで反小沢一派の影響力が低下することを肯定する記事を掲載している[26]。
批判
週刊文春や週刊現代ほどではないが、著名人や芸能事務所、政治家などからゲンダイの報道内容を名誉棄損だとして訴えられることも多く、ゲンダイ側が敗訴したケースも枚挙に暇がない。
2007年4月11日付(4月10日発行)に掲載された「美人フルート奏者と熱愛中のえなりかずきに巨根伝説」という見出しの記事を出し、「芸能ライター」の声として、えなりが巨根であること、そして風俗通いを頻繁にしていると報じた。それに対しえなりが事実無根とし名誉毀損として約1,100万円の損害賠償と謝罪記事の掲載を求めて、東京地裁に提訴し、訴訟となった。半年後、日刊現代は記事は全て捏造であったと認め、えなり側に謝罪し和解した。同紙10月7日付(10月8日発行)の芸能面に「本紙2007年4月11号に掲載したえなりかずき氏に関する記事で、同氏の発言として報じた部分及び 同氏支援者が同氏を接待する方法について述べた部分は、いずれも事実に基づかないものでした。 この記事により、同氏の名誉を侵害し、同氏に多大なご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫びいたします」との10月6日付社告を掲載した[27]。
他にも野中広務、河井克行など複数の政治家に抗議され謝罪訂正報道を行っている[要出典]。
TOKYO MX『5時に夢中!』の「夕刊ベスト8」のコーナーではゲンダイの記事が紹介されているが、一方で同番組のコメンテーターを務めるマツコ・デラックス、中村うさぎ[注釈 5]、倉田真由美等から、「女性軽視」「オヤジ目線の論調」として激しく批判されている[要出典]。
連載
連載企画
- 『この人物のオモテとウラ』
- 『あの人は今こうしている』 28年間継続している長寿連載
- 『失礼します』
- 『この人の身上調査書』
- 『社長の私生活』 30年継続している長寿連載
連載漫画
1977年から2003年まで連載された、横山まさみちによる『やる気まんまん』(原作牛次郎。途中より横山が原作も担当し『それいけ大将』その他に改題)が有名[要出典]。連載最終盤に横山は死去したが、生前に原稿は完成しており完結した[要出典]。以後、同系統の艶笑漫画を3人の作家の執筆を経て、2005年より過去に掲載した『やる気まんまん』の傑作選(第1部 - 第3部)を2007年3月まで連載した。2020年6月29日より山田参助作画による新やる気まんまんの連載が始まった。
過去には同時連載として複数の漫画が掲載されたこともある。ケン月影、とみ新蔵、さかもと瓢作、ももなり高、桜多吾作等が連載を行った。これらのうち単行本が出版された作品は、横山まさみちの『やる気まんまん第一部』、ケン月影の『戦神』、『石川五右衛門』、とみ新蔵の『魔界転生』(山田風太郎原作)、さかもと瓢作の『負けてたまるか』のみである[要出典]。
2007年7月2日号(6月30日発売)より、『特命係長 只野仁 ファイナル』(柳沢きみお)の連載が始まった(6月30日以外月 - 金発売分に掲載)。2019年より月ー木発売分への掲載に変更になった後、2020年6月22日発売掲載分で13年間全153話3126回の連載を終了した。
四コマ漫画は日替わりで、以下の作品を掲載していた(2007年に四コマ漫画の掲載を終了)。
- 月曜日『イッパツくん』中村龍平
- 火曜日『下ネタ三昧』はしもといわお
- 水曜日『パロパロ白書』コジロー
- 木曜日『木よーびの真相』えびなみつる
- 金曜日『チンチロ源さん』若林健次
- 土曜日『サッカー政界カップ』柴昭一
また、20余年にわたってはらたいらが四コマ漫画『ゴシップちゃん』を連載していたこともある。
連載小説
連載コラム
日替連載コラム
- 月曜日『江上剛の経済・世相を斬るPARTII』
- 火曜日『吉川潮 TV見たまま思ったまま』
- 火曜日『金子勝の天下の逆襲』、『伊藤惇夫 自民民主全面戦争の深読み(小泉無気力政局の裏側、安倍翼賛政治の行方を改題)』(隔週交代連載)
- 水曜日『田中康夫の奇っ怪ニッポン』
- 水曜日『斎藤貴男 二極化・格差社会の真相』(隔週連載)
- 木曜日『春名幹夫 国際情勢を読む』
- 金曜日『高橋乗宣の日本経済一歩先の真相』
- 土曜日『矢島正雄のサラリーマン楽観主義』
過去の執筆者は以下の通り:
- 魚住昭
- 霍見芳浩
- ベンジャミン・フルフォード
- 矢野絢也
- 針木康雄
- 『天木直人 ニッポン外交の迷走』
- 『いしかわじゅんのヘンな日々』
- 『森永卓郎 この国の危ない行方』
- 『日垣隆のどこへ行くのかニッポン!』
- 『俵孝太郎の辻斬り説法』
- 月曜日『原田武夫 国際政治ナナメ読み』
狐の書評
1981年2月から2003年7月まで連載されていたコーナー。当初は不定期掲載だったが、その後水曜日発売分に定着。新刊を書評した。連載中、筆者の「狐」は匿名の書評家であったが、随筆家の山村修が2006年7月に刊行した著作の中で、自らが「狐」であることを明らかにした。
販売エリア
東京版
- 即日地域
- 1日遅れで購入可能な地域
大阪版
- 即日地域
- 1日遅れで購入可能な地域
中部版
- 出典:[28]
- 即日地域
- 1日遅れで購入可能な地域
北海道版
出典:[7]
- 即売地域
- 道央:札幌市、江別市、石狩市、北広島市、恵庭市、千歳市、苫小牧市、小樽市、当別町、日高地方、胆振地方、後志地方
- 道南:函館市、室蘭市、渡島地方、桧山地方
- 道北:旭川市、稚内市、留萌市、空知地方、上川地方、宗谷地方
- 道東:北見市、釧路市、網走市、根室市、十勝地方
- 宅配は朝日新聞販売店が取扱。
日刊ゲンダイDIGITAL(旧称ゲンダイネット)
1998年、WEB版として「ゲンダイネット」を開設。「ゲンダイネット」はゲンダイ紙面を元に作成・編集された情報をパソコンやモバイル端末を使って利用するサービスであり、総合商社兼松の子会社兼松グランクスが日刊現代社と業務提携し、企画・制作・運用・保守・営業業務を行っている。他に「インフォシーク」「エキサイト」「ライブドア」「@nifty」と提携して各ニュースサイトに記事を提供している。2006年12月より、「Yahoo! ニュース」への記事提供も始まった(その後一旦提供を取りやめる)。[要出典]
なお、「ゲンダイネット」は本来は有料サイトであるが、速報性にこだわらなければ上述のサイトで主だった芸能記事の全文が閲覧可能。2006年以降は新聞発刊後数日遅れながら「ゲンダイネット」で無料閲覧可能となり、2009年12月からは一部の記事ではあるが即日全文を公開するようになった。[要出典]
2015年12月に「日刊ゲンダイDIGITAL」に改称する。これと前後してYahoo!への記事提供が再開された。
また、1998年から始まった、電子メールを利用した「日刊ゲンダイ Dailymail」は2007年2月末の配信をもって、サービスを終了している[31]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 株式会社日刊現代 第44期決算公告
- ^ 日本雑誌協会加盟社一覧(「な」行) 日本雑誌協会
- ^ a b c d e 『出版界の仕掛人 編集者の素顔』「ゲリラ・ジャーナリズムの鬼才・川鍋孝文」
- ^ a b c 伊藤友八郎 『出版王国「講談社」情報(ソフト)の王国はいかにしてつくられたか』 オーエス出版、1994年、143-145。ISBN 4871906728
- ^ 中部経済新聞社公式サイト「日刊ゲンダイとは?」
- ^ a b 日刊ゲンダイのご案内 中部経済新聞 2016年9月14日閲覧
- ^ a b c 日刊ゲンダイ北海道版 株式会社日刊スポーツプロモーション 2016年9月14日閲覧
- ^ Facebookの日刊ゲンダイ公式アカウントより
- ^ 日刊ゲンダイ郵送購読お申込みフォーム|日刊ゲンダイDIGITAL
- ^ スポーツ紙の所蔵 | 調べ方案内 | 国立国会図書館
- ^ a b c d e f g h i j k l 多田陽『音羽vs一ツ橋 巨大出版社の研究』「日刊現代 講談社を二度救った「鬼捨山」の将来」 創出版、1983年
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- ^ 渋谷裕久「31『日刊ゲンダイ』創刊、出版社の"日刊誌"1975 新聞と雑誌のはざまでの成功譚」132-135
- ^ 栗林利彰 1978, pp. 13–22.
- ^ 栗林利彰 1978, p. 106.
- ^ a b 栗林利彰 1978, pp. 110–114.
- ^ 川井良介『新聞学 新版』1988年 p241
- ^ 「二木啓孝の事件の真相」 - THE JOURNAL 2009年05月11日掲載。
- ^ 赤旗vs日刊ゲンダイ 小沢疑惑報道で「場外乱闘」 - J-CASTニュース 2010年2月9日掲載。
- ^ 放置していいのか!? 無軌道化する2ちゃんねる
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参考文献
外部リンク
- 日刊ゲンダイDIGITAL
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