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2020年8月20日 (木) 00:02時点における版

不毛地帯』(ふもうちたい)は、山崎豊子小説1973年から1978年まで『サンデー毎日』に連載された。連載中に、ロッキード事件ダグラス・グラマン事件があり、偶然似た題材を扱った本作が話題になったが、実在するどの事件の概要とも異なるフィクション作品である[1]

単行本は新潮社から刊行されたが、1976年に前半(4分冊の場合は1 - 2巻、2分冊の場合は上巻にあたる部分)が、1978年には残りの後半部分合わせて全4巻で出版された。1983年11月から12月にかけて、同社から新潮文庫版が刊行された(のち、2009年3月には、5分冊に編成された)。『山崎豊子全集』(新潮社)では12〜15巻に収録している。

登場人物の設定に特定のモデルは存在せず、複数のモデルからの取材をもとにした作者の想像の産物である。当時の週刊誌や経済誌によって、主人公の壱岐正元帝国陸軍中佐伊藤忠商事の元会長瀬島龍三がモデルと繰り返されたが、山崎は瀬島がモデルそのものではなく、複数人のイメージを重ね合わせたものと断っている[2]

1976年には前半部分が映画化(山本薩夫監督、仲代達矢主演)され、1979年には毎日放送TBS系列で完全版として連続ドラマ化(平幹二朗主演)、2009年10月よりフジテレビ系列で開局50周年記念ドラマとして連続ドラマ化(唐沢寿明主演)された[3]

あらすじ

主人公の壹岐正(いきただし)は陸軍中佐大本営参謀。終戦の詔に対し、参謀総長の命令書が出されていない以上武装解除に応じる必要がないと解する関東軍部隊の説得に努めた。日ソ中立条約を犯して侵攻してきたソ連軍に拘置され、一方的な軍事裁判の結果重労働25年の刑を宣告されシベリアに送られ、そこで11年の抑留生活をおくることになる。帰国後参謀としての経歴を大門一三に買われ大門が社長を務める総合商社の近畿商事[4]に入社。航空自衛隊次期戦闘機選定争いの仕事で辣腕を振るうことになる。その後大門に進言して「業務本部」を立ち上げ近畿商事を本格的な総合商社にするための努力を重ねるが、旧来の役員の反発を受ける。社内の役員からの反発などを受けながら出世を重ね、後半部では日米の自動車会社の提携、中東(イラン)での石油発掘プロジェクトにも携わっていく。

イラン・サルベスタン鉱区での石油発掘に成功した壱岐は、近畿商事社長の大門に勇退を進言し、みずからも近畿商事を辞めてしまう。そして、壹岐は第三の人生として、長期シベリア抑留者の親睦団体である朔風会(さくふうかい)の会長となり、シベリアへ現地で死んだ日本人の墓参りと遺骨の収集に行く。

登場人物

なお、山崎豊子の他の小説の舞台・登場人物がそのまま本小説にも登場している。例としては、永田大蔵大臣、大川一郎、阪神銀行、第三銀行など(「華麗なる一族」にも登場)や浪速大学(白い巨塔の舞台)、佐橋内閣総理大臣運命の人、華麗なる一族に登場)など。

出版

  • 単行本
    • 『不毛地帯』1~4(1976 - 78年、新潮社)
  • 文庫
    • 『不毛地帯』1~4(1983年、新潮社)
    • 『不毛地帯』1~5(2009年、新潮社)※全5巻にまとめたもの。活字が大幅に拡大。
  • 全集
    • 『山崎豊子全作品』第9巻(1986年、新潮社)
    • 『山崎豊子全集』第12~15巻(2004年、新潮社)

英訳

中国訳

・ 劉小俊[LIU XIAOJUN] 2014   京都女子大学 教授

映画版

不毛地帯
監督 山本薩夫
脚本 山田信夫
製作 芸苑社
出演者 仲代達矢
山形勲
北大路欣也
山本圭
神山繁
山口崇
八千草薫
藤村志保
秋吉久美子
内田朝雄
高橋悦史
辻萬長
仲谷昇
大滝秀治
嵯峨善兵
青木義朗
永井智雄
井川比佐志
加藤嘉
中谷一郎
小沢栄太郎
田宮二郎
丹波哲郎
音楽 佐藤勝
撮影 黒田清巳
編集 鍋島淳
配給 東宝
公開 日本の旗 1976年8月14日[5]
上映時間 181分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 5億7700万円[6]
テンプレートを表示

1976年8月14日[5]東宝系にて封切。公開当時、原作が連載中であった事もあり、次期戦闘機選定までを映画化。また、シベリア抑留の部分もかなり省略されている。

5億7700万円の配給収入を記録、1976年(昭和51年)の邦画配給収入ランキングの第9位となった[6]

キャスト

近畿商事
防衛庁
東京商事
政府関係・与党
家族
毎朝新聞
警察関係
旧帝国陸軍関係
アメリカ航空機メーカー関係
  • ラッキード社・ブラウン社長 - アンドリュー・ヒューズ
  • - デヴィット・シャビロ
  • グラント社・コナーズ社長 - ジャック・ケリー
ソ連関係
  • - ダニエル・クラブスキー
  • - ブラドミア・ホゴルボフ
  • - ロック・メイヤー
  • - ダヴィット・トロケトスビリィー
  • - ジョセフ・グレース
  • - チャールズ・ブラックマン
  • - アレキサンダー・マツサカ
その他
  • 杉浦満州電々公社社員 - 河崎保
  • - 歌川千恵
  • - 五十嵐美恵子
  • - 桜川梅八
  • - アマボールデルバンド

スタッフ

製作経緯

脚本

監督の山本薩夫は原作で長々と描写されているシベリア抑留には偏見があるとして興味を持たず[8][9]、原作にある戦闘機買い付けを巡る構造汚職の描写に興味を持ち[8]、シベリアの場面を短くしてその部分を膨らませたいと提案し、山田信夫と脚本を練った[8]。汚職事件は60年安保のさなかに起きた事件のため、安保闘争を絡めて描きたいと原作にないシーンを組み入れた[8]

撮影

アメリカでのロケは、ロッキードダグラスとも撮影を拒否され[8]、やむなく民間の航空機修理工場でロケした[8]。アメリカロケは『マタギ』などで知られる後藤俊夫[8]。本作は撮影中から話題を呼んだが、クランクインから3週間後の1976年2月にロッキード事件が発生[8]。映画はロッキード事件と伴走するように製作されたが[10]、山本は保守政党の腐敗の本質を映画に反映させようとロッキード事件に対する自身の考えを取り込もうとした[8]。山本は映画製作中にこの件を自身で調べ、児玉誉士夫が介在して飛行機の機種を決める会議に源田実田中角栄と一緒に出ていたと分かったと、原作にはない、そういうシーンを映画で出した[9]。これが後に問題となった[8][9]

クレーム

完成試写後、原作者の山崎豊子が『サンデー毎日』誌上のグラビア特集で、原作と映画の違いを発表[8][11]。映画版はシベリアにおけるラーゲリ部分が少なくエピソードが友好的過ぎる、天皇の戦争責任に関して原作ではああいう型では扱ってない、山本が付け足した防衛庁空幕長参院選に立候補する場面で、官房長官室の中で選挙資金が渡されるシーンに、白昼堂々と長官室で金のやりとりするなんて非常識なことするはずないなどのコメントを出し[8][11]、小説のイメージと同じくされては迷惑なので、原作者を原案にして欲しいと訴えた[11]。また1976年7月15日、源田実参議院議員が、登場人物である原田空幕長(演者:加藤嘉)が誤解を招くと抗議、ナレーションのカットを要求してきた[10][11]。現金受け渡しシーンで"ラッキードとグラマンの間にはさまって~"とナレーションが入るため、「防衛庁から参議院に出るってのは俺しかいない。原田はすなわち源田というのが明白だ」と怒り[8]、源田の秘書が東宝芸苑社佐藤一郎プロデューサー、原作者の山崎豊子に抗議[9]、事実無根の中傷であり名誉棄損で訴えると伝えた[8][11]。山崎は「私の小説では、そんな所で金渡しをしてないし、原田は大変ヒューマニストに書いてあります。映画は私は知りません」と解答[9]。山本が決定稿にかなり手を入れたため行き違いが起きた[11]。東宝と芸苑社とも「映画の始めに登場人物も全部フィクションであると謳ってあるから架空の人物」と、「削除する意思なし、真向対決する」と構えていたが[12]、結局上映問題などもあり源田が削除を求めた現金受け渡しシーンはカットされた[8][11]。これを受け源田側も告訴を取り下げた[9]。山本が山崎の原作を映画化するのは『白い巨塔』(1966年)、『華麗なる一族』(1974年)に次いで3本目で、前二作は何のクレームもなかったが、山本は「原作の非常につまらないところを、こっちが一生懸命考えてよくしたら怒られる。今後は山崎さんとはやれない」などと不満を述べた[9]。本作の映画化権は東宝や芸苑社ではなく山本が持っていた[11]。しかしこれら一連の騒動は大きな宣伝になり、映画興行にとってはプラスとなった[11]

テレビドラマ

毎日放送版(1979年)

不毛地帯(1979)
ジャンル ドラマ
脚本 鈴木尚之
演出 河野宏
出演者 平幹二朗
山本陽子
池上季実子
中村敦夫
西村晃
中村玉緒
志村喬
若山富三郎
製作
プロデューサー 財前定生
制作 毎日放送
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1979年4月4日 - 10月31日
放送時間水曜22:00 - 22:55
放送分47分
回数31
テンプレートを表示

1979年4月4日 - 10月31日にかけて毎日放送の制作によりTBS系列で毎週水曜22:00から全31回放映された。原作全編を映像化した最初の作品である。放送話数も多く、映像化作品の中では、もっとも原作に忠実な物となっている。また、田宮二郎の遺作となったテレビドラマ『白い巨塔』(フジテレビ)の放送終了直後に放送され、脚本も同じ鈴木尚之が担当した事もあり、『白い巨塔』に出演した役者の多くが本作に出演しているのも大きな特徴となっている。2010年2月から4月にかけてDVD全9巻が発売された。

キャスト

近畿商事
東京商事
防衛庁
  • 貝塚官房長(→事務次官→参議院議員) - 金子信雄
  • 原田空幕長 - 土屋嘉男
  • 川又伊佐雄空将補(空幕・防衛部長) - 江原真二郎
  • 神森 剛二佐(戦史室) - 竜崎勝山本耕一(病気のため途中交代)
  • 芦田国雄二佐(空幕・防衛部計画班長) - 財津一郎
  • 木村一佐(空幕・防衛部運用課長) - 大原武樹
  • 小泉二佐(空幕・テストパイロット) - 川本勝久
  • 香川 守(香川大佐の息子) - 馬場広人
  • 尾崎省二・一尉(入間基地・警務分遣隊長)- 横森久
  • 楢橋二三雄(本庁防衛局計画室) - 林昭夫
秋津家
旧陸軍・シベリア抑留関係
ソ連軍・シベリア関係者
政界/官界
映画版・TV版「華麗なる一族」でも大川一郎を演じている。
  • 貝塚参議院議員 - 金子信雄
  • 田淵(保守党幹事長→内閣総理大臣) - 藤岡重慶
  • 吉良 一(日本石油開発公社総裁) - 仲谷昇
  • 山下好二郎(吉良の後任→日本石油開発公社総裁) - 垂水悟郎
新聞関係
  • 井村一雄(業界紙記者) - 山本學
警視庁
家族
ラッキード社
グラント社
千代田自動車
フォーク自動車
オリオン石油
五菱商事
五井物産
  • 有田雄策(石油担当専務) - 船戸順
第三銀行
インドネシア華僑
国際ロビイストほか
クラブ
医療関係
  • 浅田博士(心臓血管研究所教授) - 松本朝夫
  • 市川好一郎(東京成人病センター部長) - 中山昭二
  • 仁村和夫(東京成人病センター循環器部長) - 松村彦次郎
イラン関係
リビア
韓国
  • 李 錫源(元韓国陸軍総参謀長) - 睦五郎
その他

スタッフ

フジテレビ版(2009年)

フジテレビ開局50周年記念ドラマ
不毛地帯
ジャンル ドラマ
原作 山崎豊子
脚本 橋部敦子
演出 澤田鎌作
平野眞
水田成英ほか
出演者 唐沢寿明
小雪
和久井映見
遠藤憲一
柳葉敏郎
竹野内豊
佐々木蔵之介
多部未華子
斎藤工
袴田吉彦
吉行和子
榎木孝明
松重豊
段田安則
江波杏子
神山繁
中村敦夫
天海祐希
岸部一徳
橋爪功
伊東四朗
原田芳雄
江守徹
オープニング 作曲:坂本龍一
エンディング トム・ウェイツトム・トラバーツ・ブルース
時代設定 終戦直後 - オイルショック
製作
プロデューサー 長部聡介
清水一幸
制作 フジテレビ
放送
音声形式ステレオ
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2009年10月15日 - 2010年3月11日
放送時間木曜日22:00 - 22:54
放送枠木曜劇場
放送分54分
回数19
不毛地帯 - フジテレビ
テンプレートを表示

2009年10月15日から2010年3月11日までフジテレビ系列の木曜劇場枠・木曜日22:00 - 22:54(JST)で「フジテレビ開局50周年記念ドラマ」として放送された。ハイビジョン制作。2クール放送。全19回。初回は21:00 - 23:18の拡大版。キャッチコピーは「剥き出しの人間たち。

同じ山崎豊子原作であり、同じフジテレビで2003年に放送された『白い巨塔』(フジテレビ開局45周年記念ドラマ)と同じく主演は唐沢寿明、放送枠も同じ木曜劇場で2クールの放送となった。

原作全編を映像化した完全版であったが、視聴率は低迷したため当初の予定よりも放送回数が減らされた。そのため後半は駆け足の展開となっており、予告編で流されながら本放送ではまるまるカットされたエピソードなどもある。後に発売されたDVD版では、これらのカットされた部分が大幅に追加されている。

エンディングの出演者のクレジットタイトルは1976年の映画版のオープニングで行った。

映像配信サイトGyaOでは、第1話の特別編集版が10月12日から14日までの間、抽選によって限定300名に無料配信された。

キャスト

主人公
  • 壹岐正(大本営参謀→近畿商事航空機部嘱託→鉄鋼部長→常務取締役業務本部長→アメリカ近畿商事社長→専務取締役→副社長) - 唐沢寿明
壹岐家
防衛庁
大本営参謀・シベリア時代
秋津家
政界
日本石油公社
毎朝新聞
クラブ「ル・ボア」
東京商事
  • 鮫島辰三(航空機部長→取締役輸送機本部長→常務取締役) - 遠藤憲一
  • 錨田(船舶部長) - 信太昌之
近畿商事
  • 大門一三(社長) - 原田芳雄
  • 里井達也(常務取締役東京支社長→専務取締役→副社長→タクボ工業社長) - 岸部一徳
  • 兵頭信一良(鉄鋼部→業務本部→石油部長→エネルギー部門担当常務取締役) - 竹野内豊
  • 塙 四郎(ロス支店駐在員→業務本部→アメリカ近畿商事→副社長秘書) - 袴田吉彦
  • 松本晴彦(航空機部長) - 斉木しげる
  • 不破秀作(業務本部 調査情報部長) - 阿南健治
  • 一丸松次郎(専務取締役→副社長)- 山田明郷
  • 正岡仁(常務取締役→専務取締役)- 森下哲夫
  • 麦野久三(専務取締役)- 藤田宗久
  • 堂本重人(鉄鋼担当専務取締役) - 浅沼晋平
  • 金子利夫(綿糸部長→綿糸担当専務)- 岐部公好
  • 角田保(業務本部長→業務担当常務) - 篠井英介
  • 武蔵稔(財務本部長) - 中原丈雄
  • 峯 (船舶部長)- 大高洋夫
  • 山本(食品部長→食品担当常務取締役)- 岸博之
  • 武田(運輸部長)- 中根徹
  • 伊原(綿花部長)- 上杉祥三
  • 秘書(壹岐担当)- 吉家章人
  • 社員A(繊維部員) - 辰巳智久
  • 社員A(業務本部員) - 岡安泰樹
  • 小出宏(空幕調査課→近畿商事航空機部員→逮捕→ディベロッパー) - 松重豊
アメリカ近畿商事
近畿商事支店・事務所
貿易商ほか
千代田自動車
第三銀行
五菱商事
五井物産
関東電力
総会屋
アメリカ・フォーク社
アメリカ・オリオン-オイル社
韓国・政界
韓国・光星物産
イラン・国王側近
家族
警視庁
とあるクラブ
その他

スタッフ

放送日程

各話 放送日 劇中の年代 サブタイトル 演出 視聴率 備考
第一話 2009年10月15日 昭和20年~
昭和35年
物語 澤田鎌作 14.4% 2時間18分
第二話 2009年10月22日 黒い頭脳戦 11.1% -
第三話 2009年10月29日 妻と娘の涙 平野眞 11.6%
第四話 2009年11月05日 俺が殺した 09.9%
第五話 2009年11月12日 昭和42年~ 戦争と三人の女… 水田成英 11.8%
第六話 2009年11月19日 決戦 10.7%
第七話 2009年11月26日 千代田
自動車編
妻との誓い 澤田鎌作 10.6%
第八話 2009年12月03日 愛妻の死! 平野眞 11.4%
第九話 2009年12月10日 アメリカ
近畿商事編
哀しい女 澤田鎌作 10.9%
第十話 2009年12月17日 恋と野望 水田成英 10.8%
第十一話 2010年01月14日 嫉妬に殺される男 平野眞 12.1%
第十二話 2010年01月21日 裏切りの極秘調査 澤田鎌作 11.8%
第十三話 2010年01月28日 喰うか喰われるか 平野眞 12.2%
第十四話 2010年02月04日 昭和45年~
石油開発編
百億の賭け 水田成英 10.2% 30分遅れ
第十五話 2010年02月11日 邪魔者は消えろ! 澤田鎌作 11.6% 25分遅れ
第十六話 2010年02月18日 地獄からの招待状 小原一隆 10.7% -
第十七話 2010年02月25日 暗号と密約 水田成英 11.8%
第十八話 2010年03月04日 汚れた英雄 平野眞 12.0%
最終話 2010年03月11日 約束の地 澤田鎌作 15.0%
平均視聴率 11.6%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

備考

  • 主演の唐沢寿明は第1話のシベリア抑留のシーンにあたり、7キロ減量した。「成功しても失敗しても自分の責任」などと意気込みを語っている。
  • 本作で秋津紀武役を務めた中村敦夫は、かつて毎日放送で放送された1979年版では鮫島辰三役を演じた経験がある。

脚注

  1. ^ 『不毛地帯』新潮文庫注意書き
  2. ^ 栗原裕一郎『盗作の文学史』新曜社
  3. ^ 主役級7人「不毛地帯」唐沢主演で豪華連ドラ化 スポーツニッポン 2009年5月15日
  4. ^ 伊藤忠商事がモデル。
  5. ^ a b 東京・大阪地区(日比谷映画劇場梅田スカラ座等)で先行上映。東宝邦画系での全国拡大(一般)公開は8月28日から。
  6. ^ a b 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、214-215頁。ISBN 4-87376-595-1 
  7. ^ 作品の内容上航空自衛隊や航空機メーカーの協力が得られないため、ジェット戦闘機の登場するシーンは東宝の特撮部が担当し、セットと模型による特撮によって撮影された。
    しかし、特撮に関わったスタッフは特技監督の川北を始めクレジットはされていない。
    参考文献:川北紘一『特撮魂 東宝特撮奮戦記』(洋泉社)p.124~125
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 山本薩夫『私の映画人生』新日本出版社、1984年、266-271頁。 
  9. ^ a b c d e f g 「特集 権力の構造を暴く山本映画の世界 対談・山本薩夫×佐藤忠男」『月刊シナリオ』日本シナリオ作家協会、1976年10月、8-17頁。 
  10. ^ a b 佐藤忠男山根貞男責任編集『シネアルバム 日本映画1977 1976年公開日本映画全集』芳賀書店、1977年、195頁。 
  11. ^ a b c d e f g h i 「映画・トピック・ジャーナル クレーム続きの『不毛地帯』だが」『キネマ旬報 8月上旬号』キネマ旬報社、1976年、175頁。 
  12. ^ 「シナリオメモランダム」『月刊シナリオ』日本シナリオ作家協会、1976年9月、83頁。 

関連文献

関連項目

外部リンク

TBS 水曜22時台(MBSの制作枠)
前番組 番組名 次番組
風をみた女
(1978.10.4 - 1979.3.28)
不毛地帯
(1979.4.4 - 1979.10.31)
旅立ちは愛か
(1979.11.7 - 1980.2.27)
フジテレビ 木曜劇場
任侠ヘルパー
(2009.7.9 - 2009.9.17)
フジテレビ開局50周年記念ドラマ
不毛地帯
(2009.10.15 - 2010.3.11)
素直になれなくて
(2010.4.15 - 2010.6.24)