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トム・トラバーツ・ブルース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロッド・スチュワート > ロッド・スチュワートの作品 > トム・トラバーツ・ブルース
トム・トラバーツ・ブルース
トム・ウェイツ楽曲
収録アルバムスモール・チェンジ
リリース1976年10月 (1976-10)
録音1976年7月 (1976-07)
ジャンルロック
時間6分40秒
レーベルアサイラム・レコード
作詞者トム・ウェイツ
作曲者トム・ウェイツ
プロデュースボーンズ・ハウ
その他収録アルバム
  • アサイラム・イヤーズ
  • ユーズド・ソングス:ザ・ベスト・オブ1973-1980
トム・トラバーツ・ブルース
(1)
ステップ・ライト・アップ
(2)
「トム・トラバーツ・ブルース」
ロッド・スチュワートシングル
初出アルバム『リード・ヴォーカリスト』
B面 ノー・ホールディング・バック
ダウンタウン・トレイン
リリース
規格 CDマキシ・シングル[1]
録音 1992年 (1992)
ジャンル ロック
時間
レーベル WEAインターナショナル
作詞・作曲 トム・ウェイツ
プロデュース トレヴァー・ホーン
チャート最高順位
  • 6位(イギリス)
ロッド・スチュワート シングル 年表
僕の歌は君の歌
(1992年)
トム・トラバーツ・ブルース
(1992年)
ルビー・チューズデイ
(1993年)
テンプレートを表示

トム・トラバーツ・ブルース[2](原題:Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen))は、トム・ウェイツ1976年に発表したアルバム『スモール・チェンジ』の1曲目に収録された楽曲。

解説

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1976年、ウェイツはデビュー以来初となるロンドン公演を行い、その頃にこの曲が作られた[3]。サビの部分では、オーストラリアのポピュラーソング「ワルチング・マチルダ」の一節が引用されているが、ウェイツはインタビューにおいて、「ワルチング・マチルダ」は放浪の旅のメタファーであるという旨の発言をしている[3]。ウェイツのピアノ弾き語りを中心とした演奏で、ストリングスアレンジはジェリー・イェスターによる。

シングル・カットはされていないが[4]、ウェイツの代表曲とされることも多い。ウェイツの評伝『トム・ウェイツ 酔いどれ天使の唄』『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』の著者であるパトリック・ハンフリーズは「多くのファンがもっともウェイツらしいと思う曲」「時代を越えた名曲」と評し[3]、トーマス・ワードはallmusic.comにおいて「疑いなくトム・ウェイツの最高傑作の一つ」と評した[5]

「トム・トラバーツ・ブルース」は、1996年に映画『バスキア』のサウンドトラックで使用され[6]、また、日本ではテレビ・スペシャル・ドラマ『THE WAVE!』(2005年7月)[7]、連続テレビドラマ『不毛地帯』(2009年)のエンディング・テーマに使用された[8]

カヴァー

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ロッド・スチュワート・ヴァージョン

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ロッド・スチュワートによるカヴァーは、1992年にシングルA面としてヨーロッパでリリースされた。このカヴァーを発案したのは、ワーナー・ブラザース・レコードの取締役であるロブ・ディッキンスで、スチュワートはディッキンスの演奏を聴いて、「この曲を録音しなければならない」と思ったという[9]。カップリング曲は、1991年のアルバム『ヴァガボンド・ハート』収録曲「ノー・ホールディング・バック」と、1989年のシングル・ヒット曲「ダウンタウン・トレイン」の2曲[1]。後者は、やはりトム・ウェイツのカヴァーである。なお、作者のトム・ウェイツは、後にロブ・ディッキンスに「誰にもカヴァーできない曲を書いたつもりだったんだけどな」と語っている[3]

本シングルは全英チャートで6位に達し、5週間に渡ってトップ10にランク・インした[10]。「トム・トラバーツ・ブルース」は、1993年発売のコンピレーション・アルバム『リード・ヴォーカリスト』や、1996年発売のベスト・アルバム『ベスト・バラード・コレクション』にも収録された。

スチュワートは、1993年2月にMTVアンプラグドに出演した時もこの曲を歌い、その模様はライブ・アルバムアンプラグド』(1993年)に収録された。

他のカヴァー

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脚注

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  1. ^ a b Rod Stewart – Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda) (CD, Maxi) at Discogs
  2. ^ 旧規格CDでは、日本語タイトルが「トム・トルバーツ・ブルース」となっているものもある
  3. ^ a b c d 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.168, 180 - 183
  4. ^ トム・ウェイツは、1978年に至るまでシングルを1枚も発表していない
  5. ^ Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen) - Tom Waits | Allmusic
  6. ^ Basquiat (1996) -Soundtracks- (IMDb)
  7. ^ CDjournal.com リサーチ
  8. ^ フジテレビ開局50周年記念ドラマ『不毛地帯』エンディングテーマ、トム・ウェイツ「トム・トラバーツ・ブルース」| Warner Music Life
  9. ^ 『リード・ヴォーカリスト』英文ライナーノーツ
  10. ^ ChartArchive -Rod Stewart-Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda)

外部リンク

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