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「歌内駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 08:37時点における版

歌内駅
駅舎(駅前通り側)
(2017年10月)
うたない
Utanai
W64 天塩中川 (8.4 km)
(5.5 km) 問寒別 W66
地図
所在地 北海道中川郡中川町字歌内
北緯44度52分49.2秒 東経142度3分7.5秒 / 北緯44.880333度 東経142.052083度 / 44.880333; 142.052083 (歌内駅)
駅番号 W65
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 170.3 km(旭川起点)
電報略号 タナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1923年(大正12年)11月10日
備考 無人駅
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歌内駅(うたないえき)は、北海道上川総合振興局中川郡中川町字歌内にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線駅番号W65電報略号タナ2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正による減便以前は日中の上り普通列車1本が通過した。

歴史

1977年の歌内駅と周囲約500m範囲の状況。上が稚内方面。相対式ホーム。駅裏に貨物ストックヤードがあるが、この写真の頃には既に使用されていない様である。駅前通りには多くの民家が見える。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

当駅の所在する地名より[4]。地名は、アイヌ語の「ウッナイ(ut-nay)」(肋骨・川)に由来する[4][5]

「ウッ」、あるいは「ウッナイ」に由来する地名・駅名は北海道内各地にある(旧名寄本線宇津駅ウトナイ湖など)が、本流の両岸から小さい支流が流れ込む様を、背骨とあばら骨にたとえた地名であるとされる[6][7]

当初は、地名・駅名とも「宇戸内(うとない)」が当てられたが、のちに現在の名前へ改称されている[8]。なお「宇戸内」の名称は河川名として残っている[8][9]

存廃議論

後述の通り、当駅の一日平均乗降者数は、2011年 - 2015年の11月調査日の平均で1人以下となっており、2016年(平成28年)7月上旬、JR北海道では当駅と南美深駅美深町)、筬島駅音威子府村)を2017年(平成29年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止する意向を各地元自治体に伝えた[新聞 1]

これをうけ、美深町と音威子府村はJRに対し、維持管理費を一部負担する協定を結んだものの、当駅の所在する中川町はJRの姿勢に反発し交渉を拒否した。結果、2017年(平成29年)4月に、上記の3駅について、JR北海道が当面の間自社の費用で存続させる意向であることが報道されている[新聞 2]

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[8]分岐器を持たない棒線駅となっている[8]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[10]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム南側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[10]。駅舎側(西側)が下り1番線、対向側ホームが上り2番線となっていた[10]。そのほか1番線の稚内方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[10]。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲していた[8]

無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[8]有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[11]を改造した貨車駅舎となっている[8]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[12]。出入口にはスロープが新たに設置されている[12]。トイレを有する[12]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は16人[10]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は10人[8]
  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗車人員(11月の調査日)平均は「1名以下」[報道 1][新聞 1]
  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[報道 2]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[報道 3]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.2人[報道 4]

駅周辺

バス路線

  • 中川町住民バス:中川-歌内・国府線 「農管施設」停留所

駅から160mほどの場所にある「農作業管理休養施設」にバス停が設置されている。中川町中心部とを結び、通学生以外が乗車できるスクールバスは、2019年現在、平日1日1往復運行されている。2014年現在、バス停を示す看板が設置されている。

  • 中川町住民バス:中川-歌内・国府線 「野崎宅」停留所

駅から850mほどの場所にある民家前にバス停が設置されている。「農管施設」を経由するバスの他、「農管施設」を経由しないバス(通学生以外が乗車できる中川町中心部とを結ぶバスが、平日1日1本運行)も停車する。2014年現在、バス停を示す看板が設置されている。

なお、この路線では歌内地区でフリー乗降を取り扱っており、乗車する場合には運転手に向かって手を上げて合図する必要がある。また、バスは早着、遅延する場合があり、注意が必要である。運賃は無料。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
天塩中川駅 (W64) - *下中川駅 - 歌内駅 (W65) - 問寒別駅 (W66)
*打消線は廃駅[2]

脚注

出典

  1. ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  2. ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  3. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  4. ^ a b 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))123-124ページより。
  5. ^ アイヌ語地名リスト イチャ~エリ P11-20”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
  6. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)209ページより。
  7. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)186ページより。
  8. ^ a b c d e f g h 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)148-149ページより。
  9. ^ a b c “天塩川水系河川整備計画(案) 3.附図” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道開発局, https://www.hkd.mlit.go.jp/as/tisui/ho928l000000057x-att/ho928l00000005aa.pdf 2017年10月10日閲覧。 
  10. ^ a b c d e 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)183ページより。
  11. ^ 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)23ページより。
  12. ^ a b c 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)216ページより。
  13. ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)16ページより。

報道発表資料

  1. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  2. ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月30日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  3. ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 2 July 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年7月13日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。

新聞記事

  1. ^ a b c “無人駅の南美深、筬島、歌内 JR、来年3月廃止方針” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(経済) (北海道新聞社). (2016年7月29日). オリジナルの2016年7月29日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20160729094301/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0298298.html 2016年7月29日閲覧。 
  2. ^ a b “宗谷線の南美深、筬島、歌内駅 管理費JR負担で当面存続”. どうしんウェブ(北海道新聞). (2017年4月1日). オリジナルの2017年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/LB9DQ 2017年11月3日閲覧。 

関連項目

外部リンク