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「遠軽駅」の版間の差分

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2018年1月29日 (月) 00:30時点における版

遠軽駅
駅舎(2009年7月)
えんがる
Engaru
A49 瀬戸瀬 (11.1 km)
(8.0 km) 安国 A51
所在地 北海道紋別郡遠軽町岩見通南1丁目
北緯44度3分35.8秒 東経143度31分14.8秒 / 北緯44.059944度 東経143.520778度 / 44.059944; 143.520778
駅番号 A50
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 120.8 km(新旭川起点)
電報略号 エン←ヱン
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
243人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1915年大正4年)11月1日
備考 社員配置駅
みどりの窓口
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遠軽駅
えんがる
Engaru
北遠軽 (2.7 km)
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 名寄本線
キロ程 138.1 km(名寄起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1915年大正4年)11月1日
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日
テンプレートを表示

遠軽駅(えんがるえき)は、北海道紋別郡遠軽町岩見通南1丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線駅番号A50電報略号エン事務管コードは▲122520[1]

概要

遠軽町の代表駅であり、北海道では数少ないスイッチバックの駅である。特急オホーツク」「大雪」・特別快速きたみ」を含めた全ての旅客列車が停車する。

国鉄湧別軽便線の駅として開業。1932年の石北線(のち石北本線)開業に伴い、湧別線遠軽-中湧別間が名寄本線に、野付牛-遠軽間が石北線に編入され、石北本線の列車が当駅で折り返す運行形態が主流になった。

以後半世紀以上に渡り石北本線と名寄本線の分岐する鉄道の要衝となったが、1989年に名寄本線が廃止され、石北本線のスイッチバックだけの駅になっている。

歴史

1977年の遠軽駅と周囲約850m範囲。上が名寄本線紋別方面、下左が石北本線旭川方面、下右が石北本線網走方面。国鉄型配線の2面3線とその間に待避線、外側に多数の留置線を持つ。駅裏には扇形車庫と転車台を持つ機関区が現役で残っており、DE10/DE15らしき姿と気動車の姿が見える。駅舎横の貨物ホームの他に、南側にコンテナヤードが設けられている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

瞰望岩のふもとを走る特急オホーツク

所在地名より。現在の瞰望岩(がんぼういわ)を指していたアイヌ語の「インカイ(インカルシ)[7]」(眺める・いつもする・所)に由来する[8][9]

駅構造

駅全体を望む(2004年)

単式ホーム1面1線(1番のりば)、島式ホーム1面2線(2番・3番のりば)、計2面3線を有する地上駅。1番のりばと2番のりばの間に中線が1本あり、冬季に季節運転される貨物列車が使用している(ただし、出発信号機に進路表示機がないため旭川方面出発時のみ)。

列車は大半が1番のりばを使用するが、上り普通列車は2番のりば、下り普通列車の一部は3番のりばを使用する。2007年(平成19年)10月1日ダイヤ改正までは当駅で特急列車同士の行き違いが行われ、下り列車が2番のりばを使用していた。

出発信号機は旭川方面と北見方面で方向の指示が出る進路表示機があるが、中線は進路表示機がなく、旭川方面に固定されている。ホーム間の移動は跨線橋を使う。

のりば
1 石北本線 (下り) 生田原北見網走方面  
(上り) 白滝旭川札幌方面 特急特快
2 石北本線 (上り) 白滝・旭川方面 (普通)
3 石北本線 (下り) 生田原・北見・網走方面 (普通の一部)


社員配置駅。駅舎開放時間は5時30分 - 22時で、みどりの窓口(営業時間:7時35分 - 19時50分)・立ち食いそば・うどん店がある。営業担当社員が不在の早朝・夜間は営業上無人駅扱いとなるが、信号扱いを行う輸送担当社員は終日配置されている。

2006年3月17日までおよび2008年3月17日までの冬期間は24時間開放されていた。かつて運転されていた夜行「オホーツク」に合わせて立ち食いそば店が24時~25時の間深夜営業していたことがある。

名寄本線廃止前は1番のりばホームの湧別方の反対側に0番のりばが存在し、名寄本線の列車が折り返し運転に使用していた。

ホームには電球式の乗り場案内板を設けて旭川札幌方面と北見網走方面の2方向別に番線のみの案内表示を行っており、名寄線廃止後も「紋別名寄方面」の欄が不点灯のまま残されている。

かつて発売されていた駅弁

かにめし弁当

かにめし[10](有限会社岡村べんとう屋)

2015年3月まで約50年間にわたり販売。当初はケガニ、のちタラバガニズワイガニを使用。近年は一部を除く特急列車停車時の立ち売りおよび車内販売を行っていた。網走方面行きの下り列車は上川駅、札幌方面行きの上り列車は北見駅到着までに、客室乗務員へ予約すれば車内販売で受け取ることができた[11]
岡村べんとう屋は大正時代、中湧別駅の駅弁店として開業。石北線開通後、遠軽駅に営業を移し、かつてはホーム上の売店営業も手がけていた。岩見通南1丁目の店舗火災で2011年10月に休業したものの、2012年7月10日に営業を再開。しかし特急オホーツク号の車内販売終了を受け、2015年3月31日を最後に販売を終え閉店した[12]。戦後の一時期は、地場のビートを煮詰めて甘味としたワッフルも販売していた[13]

利用状況

JR北海道によると、2015年度の1日平均乗車人員は243人である[14]。 また、2012~2016年の乗車人員平均(平日の特定調査日)は206.2人[15]となっている。

年度 1日平均
乗車人員
出典
2008年(平成20年) 274
2009年(平成21年) 270
2010年(平成22年) 260
2011年(平成23年) 276
2012年(平成24年) 269
2013年(平成25年) 263 [14]
2014年(平成26年) 254
2015年(平成27年) 243

駅周辺

ホテルサンシャイン
ホテルサンシャイン
遠軽信用金庫本店
遠軽信用金庫本店

北海道道333号遠軽停車場線沿いには商店や食堂などが並び、国道242号および北海道道244号遠軽芭露線沿いに銀行や警察署など公共施設が点在する。

バス路線

北海道北見バス遠軽営業所
(遠軽ターミナル)

路線詳細はバス事業者記事・バス路線記事を参照。

北海道北見バス遠軽町営バス
北海道北見バス遠軽営業所(遠軽ターミナル)に発着。両者による遠軽町内路線、北海道北見バスおよび共同運行・相互乗り入れ会社による湧別町紋別市方面への名寄本線廃止代替路線と旭川市札幌市方面への高速バスが運行される。
佐呂間町ふれあいバス
遠軽厚生病院に発着。佐呂間町へ運行する。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
特別快速「きたみ
丸瀬布駅 (A48) - 遠軽駅 (A50) - 安国駅 (A51)
普通
瀬戸瀬駅 (A49) - 新栄野駅 - 遠軽駅 (A50) - 安国駅 (A51)
  • ()は廃駅

脚注

  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。 
  3. ^ a b 遠軽町史 昭和52年10月発行
  4. ^ 『鉄道省年報. 昭和7年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 旭川・鉄道八十八年の歩み 旭川鉄道管理局 昭和61年3月発行。
  6. ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
  7. ^ アイヌ語ラテン翻字: inkar-us-i
  8. ^ "瞰望岩(がんぼういわ)" 遠軽町
  9. ^ アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  10. ^ JR時刻表2015年3月号(交通新聞社刊)716ページ
  11. ^ JR北海道 ワゴンサービスメニュー オホーツク
  12. ^ 半世紀続いた駅弁・遠軽「かにめし」お別れ JR車内販売終了で - 北海道新聞 2015年4月1日付朝刊
  13. ^ 岡田利夫 『戦中戦後20年 北海道木材・林業の変遷』 87頁 北海道林材新聞刊 昭和63年6月10日刊
  14. ^ a b 平成28年度遠軽町 町勢要覧資料編” (PDF). 遠軽町. p. 23. 2018年1月21日閲覧。
  15. ^ "石北線(新旭川・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)

参考文献

関連項目

外部リンク

公式