上湧別駅
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上湧別駅 | |
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駅舎(1989年3月) | |
かみゆうべつ Kami-Yūbetsu | |
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所在地 | 北海道紋別郡上湧別町屯田市街地 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 名寄本線 |
キロ程 | 126.5 km(名寄起点) |
電報略号 | カユ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1916年(大正5年)11月21日[1] |
廃止年月日 | 1989年(平成元年)5月1日[1] |
備考 | 名寄本線廃線に伴い廃駅 |
上湧別駅(かみゆうべつえき)は、かつて北海道(網走支庁)紋別郡上湧別町字屯田市街地(現・湧別町上湧別屯田市街地)に設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122125[2]。
歴史
[編集]1980年(昭和55年)まで運行されていた、急行「天都」の停車駅であった。
- 1916年(大正5年)11月21日 - 鉄道院湧別軽便線の社名淵(後の開盛) - 下湧別(後の湧別)間延伸開通に伴い、開業[1][3]。一般駅[1]。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 湧別軽便線が湧別線に改称され、同線の駅となる。
- 1932年(昭和]7年)10月1日 - 遠軽駅 - 下湧別駅間が名寄本線に編入され、同線の駅となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道に移管。
- 1959年(昭和34年)11月25日 - 駅裏の池内工業専用線使用開始[4]。
- 1978年(昭和53年)12月1日 - 貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 急行「天都」の廃止に伴い、停車は普通列車のみとなる。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 無人化[5]。乗車券販売は簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承[1]。
- 1989年(平成元年)5月1日 - 名寄本線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。湧別川の上流に位置しているために「上」を冠する[3][6]。
駅構造
[編集]廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(遠軽方面に向かって右手側)に存在した[7]。かつては千鳥状に設置された2面2線の単式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。1983年(昭和58年)時点では、使われなくなった対向ホーム側の1線は、交換設備運用廃止後も遠軽方の転轍機は維持され側線として残っていた[7]。ホーム前後の線路は、転轍機の名残で湾曲していた[7]。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の西側に位置し、ホーム北側に接していた[7]。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | |||
1978年(昭和53年) | 254 | [8] |
駅周辺
[編集]旧上湧別町の中心地にあった[9]。
- 北海道道404号上湧別停車場線)[9]
- 国道242号(置戸国道)[9]
- 湧別町役場(旧・上湧別町役場)
- 遠軽警察署上湧別駐在所
- 上湧別郵便局
- ローソン上湧別店
- セイコーマートたかだ上湧別店
- 湧別川[9]
- 北海道北見バス・北紋バス「上湧別」停留所
- 湧別町営バス(旧上湧別町営バス)「上湧別屯田市街地」停留所
駅跡
[編集]2001年(平成13年)時点で駅跡地は整地され、駅があった痕跡は残っておらず、駅跡の一部には町営住宅が建築されていた[10]。2011年(平成23年)時点でも同様で、更地になっていたが、附近の道路には上湧別駅前通りの名が残り、駅前にあった倉庫群も残存して駅前の雰囲気は残っていた[11]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、912頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、198頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 上湧別町史 昭和54年11月発行。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)188ページより。
- ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)212ページより。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、907頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ a b c d 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)18ページより。
- ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)36ページより。
- ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)129ページより。