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沼ノ上駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沼ノ上駅
駅跡(2010年8月)
ぬまのうえ
Numanoue
弘道 (4.4 km)
(4.6 km)
所在地 北海道紋別市沼の上
北緯44度14分22.8秒 東経143度31分1.3秒 / 北緯44.239667度 東経143.517028度 / 44.239667; 143.517028
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 名寄本線
キロ程 112.6 km(名寄起点)
電報略号 ヌマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1921年大正10年)3月25日[1]
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日[1]
備考 名寄本線廃線に伴い廃駅
テンプレートを表示
1978年の沼ノ上駅と周囲約500m範囲。右下が遠軽方面。無人化直前の姿。相対式ホーム2面2線。駅舎横の貨物ホームは既に使用されておらず、引込み線は撤去されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

沼ノ上駅(ぬまのうええき)は、北海道網走支庁紋別市沼の上にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線廃駅)である。事務管理コードは▲122121[2]

歴史

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駅名の由来

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所在地名より。当地がコムケ湖とシブノツナイ湖の2つの沼が望める高台であることに由来する[5][6]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南西側(遠軽方面に向かって右手側)に存在した[7]。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。1983年(昭和58年)時点では、使われなくなった対向ホーム側の1線は、交換設備運用廃止後も遠軽方の転轍機は維持され側線として残っていた[7]。ホーム前後の線路は、転轍機の名残で湾曲していた[7]

無人駅となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、中名寄駅などと同型のプレハブ駅舎となっていた。駅舎は構内の南西側に位置し、ホームに接していた[7]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 63 [8]

駅周辺

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駅跡

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2001年(平成13年)時点では雑木林の中にホームが崩れかけた状態で残存し、ホーム上には駅名標も残存していた[10][11]が、2003年(平成15年)に紋別市が公園として整備した。2011年(平成23年)時点では駅名標はレプリカに変わり、ホームも修復の上アスファルト舗装されていた[11]

また、2011年(平成23年)時点ではシブノツナイ湖に注ぐ小さなに架橋されている鉄骨ガーダー橋が残存していた[11]

隣の駅

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北海道旅客鉄道
名寄本線
弘道駅 - 沼ノ上駅 - 旭駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、912頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 「日本国有鉄道公示第157号」『官報』1978年11月28日。
  4. ^ 「通報 ●名寄本線中名寄駅ほか11駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1978年11月28日、4面。
  5. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、187頁。ISBN 978-4893915498 
  6. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、181頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  7. ^ a b c d e 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、211頁。ISBN 978-4093951012 
  8. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、906頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  9. ^ a b c d 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、18頁。 
  10. ^ 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVIII』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、2001年7月、35-36頁。ISBN 978-4533039072 
  11. ^ a b c 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、126頁。ISBN 978-4894536128 

関連項目

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