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上名寄駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上名寄駅
かみなよろ
Kami-Nayoro
中名寄 (3.9 km)
(2.4 km) 矢文
所在地 北海道上川郡下川町上名寄
北緯44度18分59秒 東経142度33分25秒 / 北緯44.31639度 東経142.55694度 / 44.31639; 142.55694
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 名寄本線
キロ程 9.7 km(名寄起点)
電報略号 カヨ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1919年大正8年)10月20日[1]
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日[1]
備考 名寄本線廃線に伴い廃駅
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1977年の上名寄駅と周囲約500m範囲。無人化直前の姿。右下が紋別方面。千鳥式ホーム2面2線と、駅横名寄側、駅裏紋別側にそれぞれ引込み線を有するが、引込み線やストックヤードは使用されなくなって久しいようである。無人化後は駅舎ホーム側に棒線化された。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

上名寄駅(かみなよろえき)は、北海道上川支庁上川郡下川町上名寄にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線廃駅)である。事務管理コードは▲122102[2]

歴史

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駅名の由来

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所在地名より。

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(遠軽方面に向かって右手側)に存在した。

国鉄時代末期に無人化されるまでは、相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは、駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡していた[5]。駅舎側(南側)ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっていた[5]。そのほか、下り線の遠軽方から北側に分岐し対向側ホーム手前附近で行き止まりとなっていた側線を1線有していた[5]

無人駅扱いの運転取扱い要員のみが配置されていた時期を経て完全無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の南側(遠軽方面に向かって右側)に位置し、上り線ホーム中央部分に接していた。ホームの長さは50mで、2輌編成の列車がやっと停車できる長さであった[5]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 記載なし [6]

駅周辺

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駅跡

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2000年(平成12年)時点では貯木場となっており、跡形も無くなっていた[8]。2010年(平成22年)時点では、駅跡付近の国道沿いのバス停留所駅名標が設置されているのみであった[9]。2011年(平成23年)時点でも同様であるが、この駅名標は新しく設置されたレプリカで、上部に「上名寄駅跡」と記載されていた[10]。また駅跡地は仮囲いで囲われており、建築資材などが保管されている模様であった[10]

隣の駅

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北海道旅客鉄道
名寄本線
中名寄駅 - 上名寄駅 - 矢文駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、909頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、241頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 「日本国有鉄道公示第157号」『官報』1978年11月28日。
  4. ^ 「通報 ●名寄本線中名寄駅ほか11駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1978年11月28日、4面。
  5. ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)207ページより。
  6. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、903頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  7. ^ a b 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)15ページより。
  8. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)39ページより。
  9. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)33ページより。
  10. ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)113ページより。

関連項目

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