中興部駅
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中興部駅 | |
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なかおこっぺ Naka-Okoppe | |
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所在地 | 北海道紋別郡西興部村字中興部 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 名寄本線 |
キロ程 | 52.2 km(名寄起点) |
電報略号 | ナオ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1921年(大正10年)10月5日[1] |
廃止年月日 | 1989年(平成元年)5月1日[1] |
備考 | 名寄本線廃線に伴い廃駅 |
中興部駅(なかおこっぺえき)は、北海道(網走支庁)紋別郡西興部村字中興部にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線の駅(廃駅)である。電報略号はナオ。事務管理コードは▲122110[2]。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)10月5日:鉄道省名寄線の上興部 - 興部間の延伸開通に伴い開業[1][3]。一般駅[1]。
- 1923年(大正12年)11月5日:線路名を名寄本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道に移管。
- 1960年(昭和35年)9月14日:車扱貨物取り扱い廃止[4]。小口扱貨物のみに[5]。
- 1963年(昭和38年)2月10日:公衆電報の取り扱い廃止[4][5]。
- 1968年(昭和43年)12月24日:駅舎改築[5]。
- 1972年(昭和47年)4月14日:集貨、集配の取り扱い休止[5]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物取り扱い廃止[1]。
- 1978年(昭和53年)12月1日:荷物取り扱い廃止[1][6]。同時に出札・改札業務を停止して無人駅となる[7]。閉塞扱いの運転要員は継続配置(JR化後は入場券のみ発売)。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR北海道に継承[1]。
- 1989年(平成元年)5月1日:名寄本線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。興部川の中流に位置したため[8]、「興部」に「中」を冠する。
駅構造
[編集]廃止時点で、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは、駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡していた[9]。駅舎側(南西側)ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっていた[9]。そのほか、下り線の遠軽方から対向側ホーム外側に分岐した行き止まりの側線を1線有していた[9]。
無人駅扱いの運転取扱い要員のみが配置されていた駅であった。駅舎は構内の南西側に位置し、上り線ホーム中央部分に接していた。
JR化後は、入場券のみ発売を行っていた。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | |||
1978年(昭和53年) | 5 | [10] |
駅周辺
[編集]駅跡
[編集]2000年(平成12年)時点で木造駅舎が完全な形で残存し、ホームと植え込み、構内の信号施設も残存していた[12]。2010年(平成22年)時点でも同様で[13]、2011年(平成23年)時点では別棟のトイレの残存も確認出来た[14]。ホーム側はレールは撤去されたがホーム上は現役当時の状態であった[14]。現在は個人所有となっており[14]、駅舎内は非公開となっている[15]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、910頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ 『官報』 1921年09月27日 鉄道省告示第129号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 『鉄道百年記念 旭鉄略年表(1972年)』日本国有鉄道旭川鉄道管理局、1972年、29, 33頁。doi:10.11501/12061017 。
- ^ a b c d 『西興部村史』西興部村、1977年11月、807頁。
- ^ 「日本国有鉄道公示第157号」『官報』1978年11月28日。
- ^ 「通報 ●名寄本線中名寄駅ほか11駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1978年11月28日、4面。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)186ページより。
- ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)209ページより。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、904頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ a b 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)18ページより。
- ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング、2000年1月発行)40ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)34ページより。
- ^ a b c 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)117-118ページより。
- ^ 書籍『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』(著:工藤裕之、北海道新聞社、2011年12月発行)143ページより。