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2016年6月8日 (水) 04:54時点における版

まつざか けいこ
松坂 慶子
松坂 慶子
本名 高内 慶子(たかうち けいこ)
生年月日 (1952-07-20) 1952年7月20日(72歳)
出生地 東京都大田区
国籍 日本の旗 日本
身長 162cm[1]
血液型 A型[1]
職業 女優歌手
ジャンル 映画テレビドラマ演劇
活動期間 1967年 -
配偶者 高内 春彦
主な作品
映画
夜の診察室』 / 『藍より青く』 / 『青春の門
事件』 / 『蒲田行進曲』 / 『死の棘
テレビドラマ
おくさまは18歳』 / 『国盗り物語
元禄太平記』 / 『草燃える』 / 『春の波涛』 / 『水中花
江戸を斬る第1部 - 第6部)
毛利元就』 / 『義経』 / 『篤姫
受賞
日本アカデミー賞
最優秀主演女優賞
1981年青春の門
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎
1982年蒲田行進曲
1990年死の棘
ブルーリボン賞
主演女優賞
1981年 『青春の門』
『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』
1990年 『死の棘』
その他の賞
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松坂 慶子(まつざか けいこ、1952年7月20日 - )は、日本女優歌手。身長162cm、血液型A型[1]東京都大田区出身。本名は高内 慶子(たかうち けいこ)。

来歴・人物

日本人の母と韓国人の父のもとに生まれる。父は1938年に日本へ仕事を求めて渡ってきており、その後兵庫県姫路市に移り住み、慶子の母となる女性と仕事場で出会った[2]。母は幼少の頃に身売りされた過去を持ち、身寄りのなかった2人は同棲するようになる。戦後、神奈川県藤沢市に転居し、父は複数の事業を始めて成功していた。1952年に生まれた慶子は早産で未熟児だったためか、古い牛乳を飲んだせいで生死をさまよったこともあったという。

イングリッド・バーグマンのような綺麗な女性になってほしい」と願い[3]、いくつもの習い事をかけもちし、いつしか元気に育っていった。

母には実は戸籍が無く、藤沢市に転居した際に清水という姓で戸籍をつくったが、これは実在しない韓国人の戸籍を借りたもので、母は本当は日本人なのに韓国人ということになっていた[4]。父も日本名を名乗っていたが国籍は韓国のまま、つまり慶子も韓国籍であった[4]。知人の力を借りて法務省と交渉した結果、1964年に母の戸籍が回復し、慶子の将来を考えて彼女を母の非摘出子として母の戸籍に入れたことにより日本国籍となった[4]。 これらの事実は1993年に出版された両親の著書『娘・松坂慶子への「遺言」』で公表された。

小学2年の1960年昭和35年)、「くるみ児童合唱団」に入団。中野区立第三中学では演劇部に所属。落語家二代目快楽亭ブラックは中学時代の同級生であり、ともに演劇部に所属していた。中学3年の1967年(昭和42年)、「劇団ひまわり」に入団。同年、幼児向けコメディ『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(NET)でテレビ初出演。翌年の『ウルトラセブン』の第31話「悪魔の住む花」では、ミクロ怪獣ダリーに寄生された少女・カオリ(香織)役として出演する。

日本大学第二高校に進み[5]高校2年の1969年(昭和44年)、大映からスカウトされる。同年、『ある女子高校医の記録 続・妊娠』で女高生の一人としてスクリーンデビュー。1971年(昭和46年)、映画『夜の診察室』で、主演予定だった渥美マリの降板により代役で映画初主演

1972年(昭和47年)、松竹へ移籍。1973年NHK大河ドラマ国盗り物語』で濃姫を演じて広く知られた。1975年(昭和50年)、時代劇江戸を斬る』に出演。1978年(昭和53年)の映画『事件』では清純派からの脱皮を果たす。翌1979年(昭和54年)の映画『配達されない三通の手紙』でも体当たりの演技を見せ、トップ女優に躍り出た。同年放送のテレビドラマ水中花』に主演し、主題歌「愛の水中花」を歌うとともに、妖艶なバニーガール姿を披露する。

1980年代も『青春の門』、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』、『蒲田行進曲』、『人生劇場』、『火宅の人』などの映画や、テレビドラマでは『春の波涛』などの作品に立て続けに主演・出演した。この頃の松坂は深作欣二が監督する映画・テレビドラマに多く出演している。

1990年平成2年)、ジャズギタリストの高内春彦(ハル高内)と結婚、米国ニューヨークに移住し、二女をもうけた。現在は東京在住。

2000年(平成12年)、東京電話CMでは大根を持った主婦をコミカルに演じ、新境地を拓いた。2002年(平成14年)、なかにし礼原作・監修による写真集『さくら伝説 -松坂慶子写真集』を発表[6]2005年(平成17年)8月、大塚食品が発売した「ボンカレークラシック」のパッケージキャラクターを、松山容子から引き継いだ[7]。同年秋にはドラマ『熟年離婚』に主演。渡哲也演じる夫に離婚を切り出し、新たな人生を歩み出す主婦役を演じた。さらに同年12月放映のバラエティ番組『ウリナリ芸能人社交ダンス部』では、ダイナミックな動きとキレのあるダンスを披露し、初出場ながら優勝。年齢を感じさせない美貌・体力の持ち主である。

2008年の映画『火垂るの墓』では親戚の子達を虐める叔母役を演じているが、「本来は優しい人物だと思っていたのに、最後まで悪い人物という描かれ方に違和感があり、一度はオファーを断った」ものの出演した作品である。本作の舞台挨拶では畠山彩奈から「松坂さんに怒られるシーンを撮影中、本気で泣いてしまった」と告白されるなど徹底した虐め役は、松坂にとっても新たな境地を開く作品となった。

2013年(平成25年)2月、日本テレビ開局60年特別番組 TV60 日テレ×NHK60番勝負』・ドラマ対決で、NHKが制作した『松坂慶子 女優最後の日』の冒頭、松坂が登場したシーンにおいて3万8313「イィ」(番組内で視聴者からの反応を測る数値)を記録し、2日間にわたって放送された当番組内の最高値であった[8]

同年、映画『牙狼-GARO- 〜蒼哭ノ魔竜〜』において、還暦にして初のアクションシーン・ワイヤーアクションをこなした。松坂自身、前々からやってみたいと思っていたが、それまで全く機会が無かったとの事。

受賞

出演

映画

テレビドラマ

その他のテレビ番組

ラジオ

CM

吹き替え

ディスコグラフィ

シングル

  • おとずれ/哀しみの風景(1976年)
  • 愛の水中花/雨の舗道で(1979年7月1日)
  • 夜明けのタンゴ/恋のメモリー(1980年6月10日)
  • 織江の唄/島原地方の子守唄(1981年4月1日)
  • 蒲田行進曲/蒲田組曲 ~Stars on KAMATA(1982年10月21日)
  • 海と宝石/霧に走る(1983年11月1日)
  • 爛漫/淋しい電話(1984年4月1日)
  • 月光価千金/スウィート・ジェニー・リー(1984年9月21日)
  • ラジオのついたナイト・テーブル/愛の幕切れ(1985年11月21日)
  • 赤い靴はいてた淫らな娘/あんたとあたいのブルース(1987月1月21日)
  • ラストシーンは見たくない(1988年9月15日)
  • 十九の春/愛の水中花'91(1991年3月1日)
  • まごころよりどころ/しあわせに向かって(2001年10月21日)
  • 哀愁の札幌(2015年7月22日)
  • たまには仲間で(2015年10月14日)

アルバム

  • ファーストアルバム -いま季節の中に-(1980年)
  • EXPENSIVE I 弟よ(1983年)
  • 瞳をとじて EXPENSIVE II/EXPENSIVE III(1984年)
  • 松坂慶子/オペラ(1990年)
  • エッセンシャル・ベスト 松坂慶子(2007年)
  • GOLDEN☆BEST 松坂慶子 やさしさの季節(2009年)

レーザーディスク

  • 松坂慶子 オペラ・アリア集〜歌に生き、恋に生き〜(1990年)

脚注

  1. ^ a b c 松坂 慶子 - プロフィール”. YAHOO! JAPAN 人物名鑑. 日本タレント名鑑. 2013年8月23日閲覧。
  2. ^ 朴一 『僕たちのヒーローはみんな在日だった』 講談社 2011年 23頁 ISBN 9784062168854
  3. ^ 『娘・松坂慶子への「遺言」』 光文社 1993年 170頁 ISBN 4334970788
  4. ^ a b c 『僕たちのヒーローはみんな在日だった』 26頁
  5. ^ 同校を卒業。
  6. ^ 『週刊アサヒ芸能』2012年6月28日特大号 「熟女」の誕生とそれから
  7. ^ ボンカレーのキャラクター変更は37年ぶりであった。
  8. ^ NHK×日テレコラボ番組『60番勝負』NHKが競り勝つ”. ORICON STYLE (2013年2月3日). 2013年2月7日閲覧。
  9. ^ 『あさが来た』終盤の新キャスト発表 大隈重信役に高橋英樹、娘の夫に工藤阿須加”. エキサイトニュース (2016年1月16日). 2016年1月16日閲覧。
  10. ^ 松下奈緒、初ショートカットで「結婚するって本当ですか」”. モデルプレス (2016年3月7日). 2016年3月7日閲覧。
  11. ^ 司会5回は女性では最多記録。
  12. ^ 前述した通りの反響を受けレギュラー番組に。バラエティ番組には自身初のレギュラー出演。

外部リンク