「間崎島」の版間の差分

間崎島; Masaki Island
	間崎島の空中写真（2015年10月撮影）; 国土交通省国土地理院地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
所在地	日本（三重県志摩市）
所在海域	英虞湾
所属諸島	志摩諸島
座標	北緯34度17分25秒東経136度48分57秒 / 北緯34.29028度東経136.81583度座標: 北緯34度17分25秒東経136度48分57秒 / 北緯34.29028度東経136.81583度
面積	0.36 km²
海岸線長	7.4 km
最高標高	18.5 m
間崎島間崎島 (三重県) 間崎島間崎島 (日本)
OpenStreetMap
	プロジェクト地形
	テンプレートを表示

履歴の双方向閲覧

← 古い編集

削除された内容追加された内容

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2024年10月14日 (月) 07:59時点における最新版

間崎島（まさきじま）は三重県志摩市志摩町和具にある、英虞湾に浮かぶ島。島名は、志摩方言で暗礁と暗礁の間にある砂浜を「マ」ということから、地形にちなんだ名称であると考えられる^[3]。島は東西約2km、南北約0.5kmと東西に長く^[4]^[5]、最高標高は18.5m^[2]、リアス式海岸特有の複雑な海岸線をなす。湾内では賢島に次いで面積が大きい。和具から4.1km、賢島から3.0kmの位置にある^[6]。

集落は島の南西部にあり^[7]、69人（2019年9月30日現在、住民基本台帳人口）が暮らす^[8]。島民の姓は7割が「岩城」か「山本」である^[9]。真珠養殖とイワシ漁を中心とする水産業が主な産業である^[10]^[1]。

歴史

1532年（天文元年）頃、本州の矢納村（現・志摩町和具）から4戸の農民が生活困窮のために移住したのが始まりとされる^[6]^[9]。当時の住民は本土の鵜方や浜島（ともに現在の志摩市）で借地を耕作をしながらイワシ漁に従事していたという（志摩町片田三蔵寺の記録による）^[1]。

島が歴史的転換を迎えたのは真珠養殖技術が発明されたことにある^[9]。1893年（明治26年）に付近の多徳島で真円真珠の養殖が成功すると、間崎島でも真珠養殖が始まり^[10]、「宝石の島」と呼ばれるほど繁栄した^[7]^[11]。1950年代にはラジオ・テレビ・電話の普及率が日本一となり^[7]、伊勢税務署管内の長者番付のトップ10を島民で独占したという「神話」が語り継がれている^[10]^[12]。21世紀初頭の現在でも、当時の好況を偲ばせる立派な住宅が立ち並ぶ^[10]^[13]。1955年（昭和30年）、島の人口は668人と最高を記録している^[14]。高度経済成長期や総合保養地域整備法（リゾート法）時代の観光開発が旺盛だった時期に島民は本土に持っていた田畑を手放し、それらはホテルやキャンプ場に変貌した^[9]。1982年（昭和57年）、本土からの海底送水管が開通した^[1]。

養殖真珠生産高は1966年（昭和41年）を境に低下し、かつての繁栄は薄れていった^[13]。英虞湾の汚染の進行や密殖、日本国内外での競合産地の台頭がその原因である^[15]。1990年国勢調査時は91世帯266人^[1]で、2013年4月1日現在66世帯116人まで減少している^[16]。島内にあった志摩市立和具小学校間崎分校は2006年（平成18年）3月に閉校した^[17]。島民の7割が高齢者の^[6]限界集落である^[2]。人口減少が進み、島内では空き家が目立つ^[18]。市全体の人口が減少している志摩市当局としては、離島に対して打つ手がない状態である^[2]。また島民もかつての繁栄を取り戻すような地域活性化策を求めておらず、どちらかと言えば集落の解体、島の無住化へ向けて緩やかに島を閉じていこうとしている^[10]。

2013年（平成25年）9月、地域おこし協力隊として名古屋市から60代の男性が移住した^[4]。2014年（平成26年）7月19日には先述の移住者が中心となって8月19日までの期間限定で「里海カフェ」を開設した^[4]。

2016年（平成28年）5月21日から5月28日まで、第42回先進国首脳会議（伊勢志摩サミット）開催に伴い賢島への入島が規制されたことから、間崎島 - 賢島間の航路の発着港が志摩地中海村に変更された^[19]^[20]。これに伴い、サミット期間中の食料を買いだめする「買い物ツアー」が5月24日に開催され^[21]、個人で利用する船は和具に停泊する場所が設置された^[22]。同じ湾内の賢島が注目を浴びたのとは対照的に、間崎島の島民はサミット効果を享受することができていない^[18]。島内唯一の宿泊施設であった料理旅館美城（みき）^[23]は2017年（平成29年）に廃業した^[24]。跡地はリノベーションされて寿司店「鮨裕・禅」になった^[25]。

人口の変遷

2019年（令和元年）6月末の登録上の人口は69人で、うち57人（82.6%）が65歳以上の高齢者である^[5]。ただし実際の居住者は50人程度と見られている^[5]。若年の移住者も存在するが、移住者は本土の阿児町鵜方などにも住宅を所有し、週末や夏休みに間崎島の住宅を利用する人が多いため、「島民」とみなすかどうかは難しい^[10]。
総数 [戸数または世帯数：、人口： ]

1955年（昭和30年）^[14]	105世帯 668人
1965年（昭和40年）^[14]	107世帯 585人
1975年（昭和50年）^[14]	105世帯 383人
1985年（昭和60年）^[14]	95世帯 296人
1995年（平成7年）^[14]	85世帯 225人
2005年（平成17年）^[14]	78世帯 192人
2015年（平成27年）^[26]	56世帯 95人

生活

以下のような生活環境であるため、日常的に本土へ通う必要があり^[27]、島で暮らすには自己完結型の生活が求められる^[18]。

商店と買い物

島内には2013年（平成25年）時点で酒店1軒とよろずやが1軒あった^[28]。よろずやは2012年（平成24年）に一度閉店を決めたものの島民の要望が多く、必要最低限の生活必需品の販売を続けた^[4]が2016年（平成28年）に閉店し、志摩市社会福祉協議会（社協）が生活支援拠点「もやい」を設立し、2017年（平成29年）2月より民生委員らが日用品売り場の運営を開始した^[5]。また島内で食料品が購入できなかったため社協が毎月1回程度、賢島経由で市街地への「買い物ツアー」を実施していた^[21]。しかし2019年（平成31年）3月に閉店し、代わってイオン阿児店の協力で、同年（令和元年）8月に「もやい」内にイオンの商品を販売する「いきいきショップ」が開店した^[5]。いきいきショップは毎週月・水・金曜の午前中に営業し、生鮮食品を含む約200点の商品を取り扱う^[29]。

高齢者は阿児町鵜方や志摩町和具に出かけた際に買い物するか、本土で暮らす子供や隣近所の人に買い物を頼んでいる^[30]。新聞は定期船の始発便で輸送され、各戸配達される^[31]。自動販売機は1台のみ設置されている^[4]。

生業と日常生活

島内の産業は水産業主体であり、本土へ通勤する住民もいる^[32]。ただし自前の船がなければ定期船の終発が17時台であるため、事実上通勤は不可能である^[28]。高齢者のほとんどは国民年金の受給者である一方、島では「生涯現役」を貫く人が多く、半数弱の人が真珠やノリ養殖の収入もある^[33]。恒常的な支出は少ないものの、急な出費、借金返済、家屋の改修費などで経済不安を抱く高齢者もいる^[10]。大半の島民は本土の家族や近隣住民と日常的に交流し、島内では比較的若い60代の人が見守り訪問を行うが、ごく一部に積極的な交流を避ける独居男性もいる^[10]。

スポーツ施設はなく、島民は健康維持を兼ねて農作業（家庭菜園）、漁業、散歩、近所の人の手伝いなどの自主的な活動を行う^[10]。島民の日常生活で最も多いのが「テレビの視聴」であり、パチンコや読書などの趣味に興じる人もいる^[10]。

医療と福祉

介護予防施設はあるが、福祉施設や医療機関は未設置である^[32]。間崎保育所は廃止後にデイサービスセンターに転用されたが2011年（平成23年）に閉鎖となった^[14]。医療機関に至っては島の歴史上一度も設置されたことがない^[28]。2008年（平成20年）までは志摩市立国民健康保険前島病院（現・志摩市立前島診療所）が巡回診療を行っていたが、志摩市立国民健康保険大王病院（現・国民健康保険志摩市民病院）との機能統合により終了し^[34]、阿児町鵜方の開業医が月1回日曜日にボランティアで訪問診療を行っている^[28]。2017年（平成29年）12月、島民の要望を受け三重県立志摩病院が月1回の巡回診療を導入することになった^[34]。慢性疾患を抱える島民もおり、重篤化すると本土の家族や高齢者向け施設へ転居を余儀なくされるケースが散見される^[10]。緊急時には自治会所有の救急艇を出動し、本土へ搬送する^[28]^[10]規定になっているが、高齢の島民は荒天時に出動できないのではないかという不安を感じている^[10]。

間崎漁港

間崎漁港（まさきぎょこう）は、三重県志摩市志摩町和具の間崎島にある、志摩市の管理する第1種漁港。戦前まではカツオの釣り餌用のイワシを供給する機能を持っていたが、戦後は真珠養殖の隆盛により、主として真珠養殖漁船が利用するようになった^[35]。1963年（昭和38年）2月14日に漁港指定を受けて以降、港湾機能の整備が進められた^[35]。

2009年（平成21年）の統計では、属地陸揚量・属人漁獲高はともに71.3t、属地陸揚金額は82百万円である^[35]。島内に海女はいない^[36]。

観光

島民が観光客の大量訪問を危惧し、架橋が頓挫した過去はあるが、移住者や学術調査を受け入れるなど、外部からの人の訪問に対する島民の抵抗感は低い^[10]。1970年（昭和45年）頃から間崎島では観光業に進出し^[33]、最盛期には20軒の宿泊施設が営業していた^[10]^[33]。1992年（平成4年）には34,900人の観光客が訪れたが、2001年（平成13年）には17,400人に減っている^[37]。2001年（平成13年）時点では民宿が2軒あり、合計67名が宿泊可能であった^[37]が、2017年（平成29年）に最後の1軒が廃業し、島内から宿泊施設がなくなった^[24]。元々観光地ではないため、島民による試行錯誤が繰り返され、住民組織と行政、民間企業の共催によるツアーを通して、魅力の発信に努めている^[27]。賢島に拠点を置く一般社団法人伊勢志摩里海学舎は、間崎島を「宝石の島」に戻すべく、島内で清掃活動を行っている^[38]。

英虞湾では伊勢志摩サミットを前後して日本国内外の資本の進出が相次いでおり、間崎島でも再開発の話題が上がりつつある^[10]。また島の風景を気に入った若年移住者も現れており、彼らは観光業に従事している^[10]。空き家や空き店舗の多くは所有権がはっきりしている上、所有者は再活用する予定がないため、売買が成立すれば観光事業に活用できる素地はある^[10]。三重大学の東大史は、観光業と緊急時の救援体制が連携すれば、元からの島民にもメリットがあるのではないかと説いている^[10]。

主な観光スポット

間崎海水浴場
- 海岸環境整備事業で整備された。三重県はこの海水浴場を観光の核として体験型・参加型イベントの支援をしていく方針である^[39]。湾内のため波が少なく、海の透明度が高い^[11]。
間崎小公園
- 英虞湾の真珠筏（いかだ）や対岸の御座岬が見え、夕日の名所として紹介されている^[40]^[41]。
旧・間崎分校
- 春にはサクラが咲き、花見ができる^[7]。
鮨裕・禅
- 会員制、1日1組限定、全6席の寿司店^[42]。テレビ番組『NEWS23』（TBSテレビ）^[42]、『仰天!超立地レストラン』（テレビ東京）で取り上げられた^[43]。『NEWS23』では入会金250万円、年会費36万円、ヘリコプターで来店する高級店であり、島民の多くが年金生活の高齢者で占められる限界集落であることと対比する形で紹介された^[42]。

教育

島内に教育機関はないため、児童生徒は本土の学校へ通学する^[32]。志摩市教育委員会の指定する学区は和具小学校・志摩中学校となる^[44]。通学にかかる乗船代は義務教育の間、志摩市が全額負担する^[32]。ただしこれは制度上の規定であり、2016年（平成28年）6月現在で最も若い島民は19歳であり、就学年齢の子どもは存在しない^[18]。

間崎分校

志摩市立和具小学校間崎分校（しましりつわぐしょうがっこうまさきぶんこう）は三重県志摩市の間崎島にかつて存在した小学校の分校である。

1881年（明治14年）に和具小学校間崎分教場として開校し、1955年（昭和30年）には間崎小学校として独立した^[45]。一時休校を経て間崎分校として再出発したが、2006年（平成18年）3月31日をもって廃校した。この間に318人の卒業生を送り出し^[45]、廃校時の在籍児童は2人で兄妹であった^[46]。地元の三重テレビが3年間に渡ってこの分校を取材し^[46]、その模様は2006年6月に特別番組「さよなら〜島の小学校」で放送された^[47]。校舎は廃校後の2010年（平成22年）10月に解体され、現存しない^[48]。

校庭は、地元の和具出身で伊勢志摩国立公園の指定に尽力した石原円吉が植えたサクラの木に囲まれていた^[7]。

所在地：三重県志摩市志摩町和具4354番地
校地面積：3,635m²
- 校舎面積：477m²〔1953年（昭和28年）築〕^[49]
- 体育館面積：183m²〔1958年（昭和33年）築〕^[49]
グラウンド：1周100m^[7]

分校の沿革

1881年（明治14年）6月 - 和具小学校間崎分教場として開校^[45]。
1947年（昭和22年）4月 - 志摩町立和具小学校間崎分校に改称^[45]。
1955年（昭和30年）12月 - 志摩町立間崎小学校として独立^[45]。
2002年（平成14年）3月 - 志摩町立間崎小学校を閉校。翌4月から志摩町立和具小学校間崎分校に移行、休校に入る^[50]。
2003年（平成15年）4月 - 児童の入学により分校を再開^[50]。
2004年（平成16年）10月 - 市町村合併に伴い、志摩市立和具小学校間崎分校に改称。
2006年（平成18年）3月 - 25日に閉校式を挙行し、31日に廃校。

島内に公共交通機関はなく^[6]、訪問者は徒歩移動となる。自転車や軽トラックなどの車両を所有する島民もいる。港から島の東端に至る一本の道がメインストリートであり、島の端から端まで徒歩でも15分程度である^[2]。この道路は好況時に島民らがお金を出し合い、登茂山から架橋することを期待して整備したものである^[12]。ただし架橋計画は「観光客が押し寄せる」として島民の反対多数で実現していない^[10]。

島へは志摩マリンレジャーによって以下の航路が就航する^[51]。賢島 - 間崎間は約15分である^[11]。

賢島 - 和具航路

賢島 - 間崎 - 和具
- 1日の運航便数は賢島発9便、和具発9便^[51]。運賃は2016年7月現在、賢島 - 間崎が370円、和具 - 間崎が250円^[51]。
- 賢島 - 間崎間の方が間崎 - 和具間よりも運航時間は短いが、運賃は賢島 - 間崎間の方が高い^[6]。就航率は99%と高く、年間利用者約34,000人は島民と三重県立水産高等学校への通学生でほとんどを占める^[27]。

半数弱の世帯は船を所有しており、定期船に頼らずに本土へ渡ることができる^[10]。本土で利用するための自家用自動車（自動二輪車、自転車を含む^[10]）を賢島に駐車、駐輪している島民もいる^[21]。本土に車両を所有していない島民は、タクシーや本土の家族の送迎車を利用する^[10]。

施設

平地が限られているため、狭い範囲に民家などが集中している^[52]。集落は島の西部にあり、東部は真珠工場と畑が点在する程度である^[53]。

志摩市間崎島開発総合センター
志摩市志摩介護予防拠点施設「間崎いきいきセンター」
間崎真珠養殖漁業協同組合
間崎簡易郵便局 - 廃業した民宿を利用していた^[54]が、2013年（平成25年）11月5日に移転した^[55]。ATMはないが、貯金窓口でキャッシュカードの利用は可能。
天真名井神社（あまのまないじんじゃ） - スサノオノミコトなど7柱を祀り、6月14日の天王祭、9月15日の中祭、12月1日の大祭が行われる^[6]。
いきいきショップ
鮨裕・禅

脚注

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 菅田（1995）：58ページ
^ ^a ^b ^c ^d ^e 石田ほか（2013）：92ページ
^ 中村（1951）：6ページ
^ ^a ^b ^c ^d ^e “英虞湾に浮かぶ離島「間崎島」に初のカフェ?―夏季限定オープン”. 伊勢志摩経済新聞 (2014年7月20日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 林一茂"英虞湾の「間崎島」離島に「いきいきショップ」買い物支援に大きな期待"毎日新聞2019年8月3日付朝刊、三重版16ページ
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f アイランダー2012"島の情報鳥羽・志摩諸島"<ウェブ魚拓>（2013年5月13日閲覧。）
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “英虞湾に浮かぶ間崎島の廃校で「さくら運動会」”. 伊勢志摩経済新聞 (2009年4月6日). 2013年5月13日閲覧。
^ “行政区別人口・世帯数一覧表”. 志摩市役所政策推進部市長公室 (2019年9月30日). 2019年11月8日閲覧。 “※行政区「間崎」の人口を利用。”
^ ^a ^b ^c ^d 石田ほか（2013）：93ページ
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w 東大史 (2019年). “志摩市離島における地域コミュニティの閉じ方「しまの終活」”. 地域活性化学会発表論文. 地域活性学会. 2020年1月15日閲覧。
^ ^a ^b ^c “伊勢志摩観光ナビおすすめ島旅【間崎島編】”. 伊勢志摩観光ナビ. 伊勢志摩観光コンベンション機構. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b 石田ほか 2013, p. 96.
^ ^a ^b 日本の島へ行こう"間崎島（まさきじま）・横山島（よこやまじま）"<ウェブ魚拓>2008年11月4日（2013年5月13日閲覧。）
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h 石田ほか（2013）：94ページ
^ 石田ほか（2013）：95 - 96ページ
^ 志摩市役所"志摩市の人口について"平成25年4月（2013年5月13日閲覧。）※行政区「間崎」の人口。
^ “志摩市間崎島の概要”. 大阪ふるさと暮らし情報センター. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d 斎藤健一郎 (2016年6月29日). “「取り残された島」の参院選　「政治には期待しない」驚異の自己完結”. withnews. 朝日新聞社. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ 「賢島の規制開始5月21日で調整」中日新聞2016年3月29日付朝刊、10版1ページ
^ 志摩市市長公室編（2016）：7ページ
^ ^a ^b ^c 安永陽祐 (2016年5月25日). “間崎島住民ら食料品を買いだめツアー志摩市社協”. 中日新聞. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ “間崎島でサミット住民説明会”. 三重テレビ放送 (2016年5月2日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ 池山敦. “間崎島で唯一の宿泊施設美城”. ゲンキ3ネット. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b “英虞湾に浮かぶ離島唯一の宿泊施設 15年以上掛けDIYでバリ風に改装”. 伊勢志摩経済新聞 (2019年2月). 2019年3月30日閲覧。
^ “ヘリで行く鮨屋”. コナラハウス (2019年9月7日). 2019年11月8日閲覧。
^ “行政区別人口・世帯数一覧表”. 志摩市役所政策推進部市長公室 (2016年9月30日). 2016年7月9日閲覧。 “※行政区「間崎」の人口を利用。”
^ ^a ^b ^c “平成25年度地域公共交通確保維持に関する自己評価概要（全体）”. 国土交通省. 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”
^ ^a ^b ^c ^d ^e 石田ほか（2013）：95ページ
^ 徳澄奏「志摩の離島食料品店復活間崎島運搬や販売住民が協力」読売新聞2019年8月2日付朝刊、北勢版21ページ
^ 石田ほか（2013）：111ページ
^ 石田ほか（2013）：120ページ
^ ^a ^b ^c ^d “定住情報鳥羽・志摩諸島”. アイランダー2012 (2012年). 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”
^ ^a ^b ^c 石田ほか（2013）：97ページ
^ ^a ^b 小川尭洋「間崎島巡回診療 10年ぶり再開へ県が導入を判断」朝日新聞2017年11月17日付朝刊、三重版25ページ
^ ^a ^b ^c “間崎漁港”. 三重県農林水産部水産基盤整備課. 2013年5月13日閲覧。
^ 石田ほか（2013）：102ページ
^ ^a ^b 三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第1章Ⅱ-8観光の現況
^ “英虞湾に浮かぶ間崎島を再び光り輝く「宝石の島」に伊勢志摩里海学舎”. 伊勢志摩経済新聞 (2018年3月16日). 2019年11月8日閲覧。
^ 三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第3章-8観光の開発に関する事項
^ “レジャー>公園・スポーツ”. 志摩市観光協会. 2013年5月13日閲覧。
^ “伊勢志摩きらり千選／間崎小公園”. 伊勢志摩きらり千選実行グループ. 財団法人伊勢志摩国立公園協会. 2013年5月13日閲覧。
^ ^a ^b ^c “「NEWS23」 2019年8月12日（月）放送内容”. テレビ紹介情報. カカクコム. 2019年11月8日閲覧。
^ “仰天!超立地レストラン”. JCCテレビすべて. 2019年11月8日閲覧。
^ “学校通学区”. 志摩市教育委員会事務局学校教育課. 2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 安立康宏"和具小学校間崎分校"<ウェブ魚拓>2004年6月30日（2010年2月4日閲覧）
^ ^a ^b 脇こず恵 (2006年4月3日). “さよなら、間崎分校”. 三重テレビ放送. 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”
^ “番組審議会|三重テレビ”. 三重テレビ放送 (2006年7月18日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ “島の学校の感動物語間崎島プロジェクト”. 伊勢志摩元気プロジェクト賢島大学 (2010年8月29日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ ^a ^b 志摩地域合併協議会"行財政現況調査集計表"<ウェブ魚拓>（2010年2月4日）
^ ^a ^b 脇こず恵"島の分校〜最後の運動会〜"<ウェブ魚拓>2005年11月30日（2013年5月13日閲覧。）
^ ^a ^b ^c “あご湾定期船”. 志摩マリンレジャー. 2016年7月9日閲覧。
^ 志摩町役場企画課（2004）：64ページ
^ 石田ほか（2013）：100ページ
^ “<「改革劇場」の外で>過疎地の局、10年後は”. 朝日新聞社 (2005年8月28日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。
^ “移転：間崎簡易郵便局（三重県）”. 日本郵便 (2013年10月30日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

参考文献

石田易司・小柳敬明・川井太加子・福山正和（2013）"限界集落の高齢者のいきがいと介護"桃山学院大学総合研究所紀要.39(1):91-137.
「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典 24三重県』角川書店、昭和58年6月8日、1643p.
志摩市市長公室編『広報しま 2016年5月号 Vol.195』2016年5月、志摩市市長公室、32p.
志摩町役場企画課『志摩町町勢要覧町制50周年記念号〜磯笛と潮騒のまちを記録する〜』志摩町役場企画課、2004年7月、121p.
菅田正昭『日本の島事典』財団法人日本離島センター監修、三交社、1995年6月25日、495p.、ISBN 4-87919-554-5
中村精貮『志摩の地名の話』伊勢志摩国立公園協会、昭和26年11月3日、167p.
三重県政策部地域づくり支援室『三重県離島振興計画』平成15年

外部リンク

間崎島ポータル
間崎島 - 伊勢志摩観光ナビ（伊勢志摩観光コンベンション機構）
鮨裕禅

[間崎-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 菅田（1995）：58ページ

[mg1-2] 石田ほか（2013）：92ページ

[3] 中村（1951）：6ページ

[ik1407-4] “英虞湾に浮かぶ離島「間崎島」に初のカフェ?―夏季限定オープン”. 伊勢志摩経済新聞 (2014年7月20日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[mn1908-5] 林一茂"英虞湾の「間崎島」離島に「いきいきショップ」買い物支援に大きな期待"毎日新聞2019年8月3日付朝刊、三重版16ページ

[ild-6] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f アイランダー2012"島の情報鳥羽・志摩諸島"<ウェブ魚拓>（2013年5月13日閲覧。）

[賢島大学-7] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “英虞湾に浮かぶ間崎島の廃校で「さくら運動会」”. 伊勢志摩経済新聞 (2009年4月6日). 2013年5月13日閲覧。

[8] “行政区別人口・世帯数一覧表”. 志摩市役所政策推進部市長公室 (2019年9月30日). 2019年11月8日閲覧。 “※行政区「間崎」の人口を利用。”

[mg2-9] 石田ほか（2013）：93ページ

[cg-10] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w 東大史 (2019年). “志摩市離島における地域コミュニティの閉じ方「しまの終活」”. 地域活性化学会発表論文. 地域活性学会. 2020年1月15日閲覧。

[ikc-11] “伊勢志摩観光ナビおすすめ島旅【間崎島編】”. 伊勢志摩観光ナビ. 伊勢志摩観光コンベンション機構. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[FOOTNOTE石田ほか201396-12] 石田ほか 2013, p. 96.

[島-13] 日本の島へ行こう"間崎島（まさきじま）・横山島（よこやまじま）"<ウェブ魚拓>2008年11月4日（2013年5月13日閲覧。）

[mg3-14] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h 石田ほか（2013）：94ページ

[15] 石田ほか（2013）：95 - 96ページ

[16] 志摩市役所"志摩市の人口について"平成25年4月（2013年5月13日閲覧。）※行政区「間崎」の人口。

[17] “志摩市間崎島の概要”. 大阪ふるさと暮らし情報センター. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[wn-18] 斎藤健一郎 (2016年6月29日). “「取り残された島」の参院選　「政治には期待しない」驚異の自己完結”. withnews. 朝日新聞社. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[19] 「賢島の規制開始5月21日で調整」中日新聞2016年3月29日付朝刊、10版1ページ

[20] 志摩市市長公室編（2016）：7ページ

[cn1605-21] 安永陽祐 (2016年5月25日). “間崎島住民ら食料品を買いだめツアー志摩市社協”. 中日新聞. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[22] “間崎島でサミット住民説明会”. 三重テレビ放送 (2016年5月2日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[g3m-23] 池山敦. “間崎島で唯一の宿泊施設美城”. ゲンキ3ネット. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[ik1902-24] “英虞湾に浮かぶ離島唯一の宿泊施設 15年以上掛けDIYでバリ風に改装”. 伊勢志摩経済新聞 (2019年2月). 2019年3月30日閲覧。

[25] “ヘリで行く鮨屋”. コナラハウス (2019年9月7日). 2019年11月8日閲覧。

[26] “行政区別人口・世帯数一覧表”. 志摩市役所政策推進部市長公室 (2016年9月30日). 2016年7月9日閲覧。 “※行政区「間崎」の人口を利用。”

[kw-27] “平成25年度地域公共交通確保維持に関する自己評価概要（全体）”. 国土交通省. 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”

[mg4-28] 石田ほか（2013）：95ページ

[29] 徳澄奏「志摩の離島食料品店復活間崎島運搬や販売住民が協力」読売新聞2019年8月2日付朝刊、北勢版21ページ

[30] 石田ほか（2013）：111ページ

[31] 石田ほか（2013）：120ページ

[ild2-32] “定住情報鳥羽・志摩諸島”. アイランダー2012 (2012年). 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”

[mg6-33] 石田ほか（2013）：97ページ

[ah1711-34] 小川尭洋「間崎島巡回診療 10年ぶり再開へ県が導入を判断」朝日新聞2017年11月17日付朝刊、三重版25ページ

[gk-35] “間崎漁港”. 三重県農林水産部水産基盤整備課. 2013年5月13日閲覧。

[36] 石田ほか（2013）：102ページ

[振興-37] 三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第1章Ⅱ-8観光の現況

[38] “英虞湾に浮かぶ間崎島を再び光り輝く「宝石の島」に伊勢志摩里海学舎”. 伊勢志摩経済新聞 (2018年3月16日). 2019年11月8日閲覧。

[39] 三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第3章-8観光の開発に関する事項

[40] “レジャー>公園・スポーツ”. 志摩市観光協会. 2013年5月13日閲覧。

[41] “伊勢志摩きらり千選／間崎小公園”. 伊勢志摩きらり千選実行グループ. 財団法人伊勢志摩国立公園協会. 2013年5月13日閲覧。

[kk1908-42] “「NEWS23」 2019年8月12日（月）放送内容”. テレビ紹介情報. カカクコム. 2019年11月8日閲覧。

[43] “仰天!超立地レストラン”. JCCテレビすべて. 2019年11月8日閲覧。

[44] “学校通学区”. 志摩市教育委員会事務局学校教育課. 2016年7月9日閲覧。

[分校-45] 安立康宏"和具小学校間崎分校"<ウェブ魚拓>2004年6月30日（2010年2月4日閲覧）

[mtv-46] 脇こず恵 (2006年4月3日). “さよなら、間崎分校”. 三重テレビ放送. 2016年7月9日閲覧。 “ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。”

[47] “番組審議会|三重テレビ”. 三重テレビ放送 (2006年7月18日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[48] “島の学校の感動物語間崎島プロジェクト”. 伊勢志摩元気プロジェクト賢島大学 (2010年8月29日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[合併-49] 志摩地域合併協議会"行財政現況調査集計表"<ウェブ魚拓>（2010年2月4日）

[運動会-50] 脇こず恵"島の分校〜最後の運動会〜"<ウェブ魚拓>2005年11月30日（2013年5月13日閲覧。）

[sml-51] “あご湾定期船”. 志摩マリンレジャー. 2016年7月9日閲覧。

[52] 志摩町役場企画課（2004）：64ページ

[53] 石田ほか（2013）：100ページ

[54] “<「改革劇場」の外で>過疎地の局、10年後は”. 朝日新聞社 (2005年8月28日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[55] “移転：間崎簡易郵便局（三重県）”. 日本郵便 (2013年10月30日). 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

[16]

[17]

[18]

[19]

[20]

[21]

[22]

[23]

[24]

[25]

[26]

[27]

[28]

[29]

[30]

[31]

[32]

[33]

[34]

[35]

[36]

[37]

[38]

[39]

[40]

[41]

[42]

[43]

[44]

[45]

[46]

[47]

[48]

[49]

[50]

[51]

[52]

[53]

[54]

[55]

@@ 1行目: / 1行目: @@
 {{Infobox 島
 |島名=間崎島<br/>Masaki Island
-|画像=[[File:Masakijima ckk-75-12 c30c 7.jpg|250px]]
+|画像=[[File:Masaki Island Aerial photograph.2015.jpg|280px]]
-|画像説明=間崎島（中央左寄り、東隣が天童島）（{{国土航空写真}}）
+|画像説明=間崎島の空中写真（2015年10月撮影）<br/>{{国土航空写真}}
 | 緯度度 =34 |緯度分 =17 |緯度秒 =25
 | 経度度 =136 |経度分 =48 |経度秒 =57
 |面積=0.36<ref name="間崎"/>
 |周囲=7.4<ref name="間崎"/>
+|標高=18.5<ref name="mg1">石田ほか（2013）：92ページ</ref>
-|標高=18.5
 |最高峰=
 |最大都市=
@@ 13行目: / 13行目: @@
 |海域=[[英虞湾]]
 |国={{JPN}}（[[三重県]][[志摩市]]）
+|地図 = {{Location map|Japan Mie Prefecture#Japan|relief=1|float=center|label=間崎島}}
+|OSMズーム = 11
 }}
-[[File:Map of Masaki island.jpg|thumb|300px|英虞湾における間崎島の位置（赤色が間崎島）]]
+[[File:Map of Masaki island.jpg|270px|thumb|英虞湾における間崎島の位置（赤色が間崎島）]]
-[[File:Masaki island 2012-01.JPG|thumb|島内の真珠養殖風景]]
+[[File:Masaki island 2012-01.JPG|thumb|270px|島内の真珠養殖風景]]
-'''間崎島'''（まさきじま）は[[三重県]][[志摩市]][[志摩町和具]]にある、[[英虞湾]]に浮かぶ[[島]]。島名は、[[志摩弁|志摩方言]]で暗礁と暗礁の間にある[[砂浜]]を「マ」ということから、[[地形]]にちなんだ名称であると考えられる<ref>中村（1951）：6ページ</ref>。島は東西に長く、[[標高]]は18.5m<ref>[[国土地理院]]発行2万5千分の1[[地形図]]「浜島」上にある[[三角点]]の最高標高</ref>、[[リアス式海岸]]特有の複雑な[[海岸|海岸線]]をなす。湾内では[[賢島]]に次いで[[面積]]が大きい。和具から4.1[[キロメートル|km]]、賢島から3.0kmの位置にある<ref name="ild">アイランダー2012"[http://i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima01.pdf 島の情報 鳥羽・志摩諸島]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0245-00/i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima01.pdf ウェブ魚拓]>（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
+'''間崎島'''（まさきじま）は[[三重県]][[志摩市]][[志摩町和具]]にある、[[英虞湾]]に浮かぶ[[島]]。島名は、[[志摩弁|志摩方言]]で暗礁と暗礁の間にある[[砂浜]]を「マ」ということから、[[地形]]にちなんだ名称であると考えられる<ref>中村（1951）：6ページ</ref>。島は東西約2[[キロメートル|km]]、南北約0.5kmと東西に長く<ref name="ik1407">{{Cite web|和書|url=http://iseshima.keizai.biz/headline/2086/|title=英虞湾に浮かぶ離島「間崎島」に初のカフェ?―夏季限定オープン|publisher=[[伊勢志摩経済新聞]]|date=2014-07-20|accessdate=2016-07-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709070528/http://iseshima.keizai.biz/headline/2086/|archivedate=2016-07-09}}</ref><ref name="mn1908">林一茂"英虞湾の「間崎島」 離島に「いきいきショップ」 買い物支援に大きな期待"毎日新聞2019年8月3日付朝刊、三重版16ページ</ref>、最高[[標高]]は18.5m<ref name="mg1"/>、[[リアス式海岸]]特有の複雑な[[海岸|海岸線]]をなす。湾内では[[賢島]]に次いで[[面積]]が大きい。和具から4.1km、賢島から3.0kmの位置にある<ref name="ild">アイランダー2012"[http://i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima01.pdf 島の情報 鳥羽・志摩諸島]"<[https://megalodon.jp/2013-0513-0245-00/i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima01.pdf ウェブ魚拓]>（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
-[[集落]]は島の南西部にあり<ref name="賢島大学">{{cite web|url=http://iseshima.keizai.biz/headline/675/ |title=英虞湾に浮かぶ間崎島の廃校で「さくら運動会」|publisher=[[伊勢志摩経済新聞]]|date=2009年4月6日|accessdate=2013年5月13日}}</ref>、116人（2013年4月1日現在、[[住民基本台帳]][[人口]]<ref>志摩市役所"[http://www.city.shima.mie.jp/jinko/ 志摩市の人口について]"平成25年4月（2013年5月13日閲覧。）※行政区「間崎」の人口。 </ref>）が暮らす。[[真珠]][[養殖]]と[[イワシ]]漁中心とする[[水産業]]が主な[[産業]]とする<ref name="間崎">菅田（1995）：58ページ</ref>。
+[[集落]]は島の南西部にあり<ref name="賢島大学">{{Cite web|和書|url=http://iseshima.keizai.biz/headline/675/ |title=英虞湾に浮かぶ間崎島の廃校で「さくら運動会」|publisher=伊勢志摩経済新聞|date=2009年4月6日|accessdate=2013年5月13日}}</ref>、69人（2019年9月30日現在、[[住民基本台帳]][[人口]]）が暮らす<ref>{{Cite web|和書|publisher=志摩市役所政策推進部市長公室|url=https://www.city.shima.mie.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/2019_9_30_jinkou.xlsx|title=行政区別人口・世帯数一覧表|date=2019-09-30|accessdate=2019-11-08|quote=※行政区「間崎」の人口を利用。}} </ref>。島民の姓は7割が「岩城」か「山本」である<ref name="mg2">石田ほか（2013）：93ページ</ref>。[[真珠]][[養殖]]と[[イワシ]]漁を中心とする[[水産業]]が主な[[産業]]である<ref name="cg">{{Cite web|和書|url=https://www.chiiki-kassei.com/img/files/taikai/2019/q_01.pdf|title=志摩市離島における地域コミュニティの閉じ方「しまの終活」|author=東大史|date=2019|work=地域活性化学会発表論文|publisher=地域活性学会|accessdate=2020-01-15}}</ref><ref name="間崎">菅田（1995）：58ページ</ref>。
 == 歴史 ==
-[[1532年]]（[[天文 (元号)|天文]]元年）頃、[[本州]]の矢納村（現・志摩町和具）から4戸の[[農民]]が生活困窮のために移住したのが始まりとされる<ref name="ild"/>。当時の住民は本土の[[阿児町鵜方|鵜方]]や[[浜島町浜島|浜島]]（ともに現在の志摩市）で借地を耕作をしながら[[イワシ]]漁に従事していたという（[[志摩町片田]]三蔵寺の記録による）<ref name="間崎"/>。
+[[1532年]]（[[天文 (元号)|天文]]元年）頃、[[本州]]の矢納村（現・志摩町和具）から4戸の[[農民]]が生活困窮のために移住したのが始まりとされる<ref name="ild"/><ref name="mg2"/>。当時の住民は本土の[[阿児町鵜方|鵜方]]や[[浜島町浜島|浜島]]（ともに現在の志摩市）で借地を耕作をしながら[[イワシ]]漁に従事していたという（[[志摩町片田]]三蔵寺の記録による）<ref name="間崎"/>。
-島が歴史的転換を迎えたのは[[真珠]][[養殖]]技術が発明されたことにある。真珠養殖は間崎島に富をもたらし、「[[宝石]]の島」と呼ばれるほど繁栄した<ref name="賢島大学"/>。[[1950年代]]には[[ラジオ]]・[[テレビ]]・[[電話]]の普及率が[[日本一]]となり<ref name="賢島大学"/>、[[21世紀]]初頭の現在でも、当時の好況を偲ばせる立派な[[住宅]]が立ち並ぶ<ref name="島">日本の島へ行こう"[http://imagic.qee.jp/sima2/mie/mazakijima.html 間崎島（まさきじま）・横山島（よこやまじま）]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0200-57/imagic.qee.jp/sima2/mie/mazakijima.html ウェブ魚拓]>2008年11月4日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。[[1982年]]（昭和57年）、本土からの海底送水管が開通した<ref name="間崎"/>。
+島が歴史的転換を迎えたのは[[真珠]][[養殖]]技術が発明されたことにある<ref name="mg2"/>。[[1893年]]（明治26年）に付近の[[多徳島]]で真円真珠の養殖が成功すると、間崎島でも真珠養殖が始まり<ref name="cg"/>、「[[宝石]]の島」と呼ばれるほど繁栄した<ref name="賢島大学"/><ref name="ikc">{{Cite web|和書|url=http://www.iseshima-kanko.jp/course/1997/|title=伊勢志摩観光ナビおすすめ島旅【間崎島編】|accessdate=2016-07-09|publisher=伊勢志摩観光コンベンション機構|work=伊勢志摩観光ナビ|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709063150/http://www.iseshima-kanko.jp/course/1997/|archivedate=2016-07-09}}</ref>。[[1950年代]]には[[ラジオ]]・[[テレビ]]・[[電話]]の普及率が[[日本一]]となり<ref name="賢島大学"/>、伊勢税務署管内の[[長者番付]]のトップ10を島民で独占したという「神話」が語り継がれている<ref name="cg"/>{{sfn|石田ほか|2013|p=96}}。[[21世紀]]初頭の現在でも、当時の好況を偲ばせる立派な[[住宅]]が立ち並ぶ<ref name="cg"/><ref name="島">日本の島へ行こう"[http://imagic.qee.jp/sima2/mie/mazakijima.html 間崎島（まさきじま）・横山島（よこやまじま）]"<[https://megalodon.jp/2013-0513-0200-57/imagic.qee.jp/sima2/mie/mazakijima.html ウェブ魚拓]>2008年11月4日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。[[1955年]]（昭和30年）、島の人口は668人と最高を記録している<ref name="mg3">石田ほか（2013）：94ページ</ref>。[[高度経済成長]]期や[[総合保養地域整備法]]（リゾート法）時代の観光開発が旺盛だった時期に島民は本土に持っていた田畑を手放し、それらは[[ホテル]]や[[キャンプ場]]に変貌した<ref name="mg2"/>。[[1982年]]（昭和57年）、本土からの海底送水管が開通した<ref name="間崎"/>。
-養殖真珠生産高は[[1966年]]（昭和41年）を境に低下し、かつての繁栄は薄れていった<ref name="島"/>。1990年[[国勢調査]]時は91世帯266人<ref name="間崎"/>で、2013年4月1日現在66世帯116人まで減少している<ref>志摩市役所"[http://www.city.shima.mie.jp/jinko/ 志摩市の人口について]"平成25年4月（2013年5月13日閲覧。）※行政区「間崎」の人口。 </ref>。島内にあった[[#間崎分校|志摩市立和具小学校間崎分校]]が[[2006年]]（平成18年）3月に閉校するなど、[[少子化]]が進行している。また島民の7割が[[高齢者]]である<ref name="ild"/>。
+養殖真珠生産高は[[1966年]]（昭和41年）を境に低下し、かつての繁栄は薄れていった<ref name="島"/>。英虞湾の汚染の進行や密殖、日本国内外での競合産地の台頭がその原因である<ref>石田ほか（2013）：95 - 96ページ</ref>。1990年[[国勢調査]]時は91世帯266人<ref name="間崎"/>で、2013年4月1日現在66世帯116人まで減少している<ref>志摩市役所"[http://www.city.shima.mie.jp/jinko/ 志摩市の人口について]"平成25年4月（2013年5月13日閲覧。）※行政区「間崎」の人口。 </ref>。島内にあった[[#間崎分校|志摩市立和具小学校間崎分校]]は[[2006年]]（平成18年）3月に閉校した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.osaka-furusato.com/wp/wp-content/uploads/2013/05/295730768c6a3894f16e62dd0127ed27.pdf|title=志摩市間崎島の概要|publisher=大阪ふるさと暮らし情報センター|accessdate=2016-07-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709104200/http://www.osaka-furusato.com/wp/wp-content/uploads/2013/05/295730768c6a3894f16e62dd0127ed27.pdf|archivedate=2016-07-09}}</ref>。島民の7割が[[高齢者]]の<ref name="ild"/>[[限界集落]]である<ref name="mg1"/>。人口減少が進み、島内では[[空き家]]が目立つ<ref name="wn">{{Cite web|和書|url=https://withnews.jp/article/f0160629001qq000000000000000G00110601qq000013603A|title=「取り残された島」の参院選　「政治には期待しない」驚異の自己完結|date=2016-06-29|author=斎藤健一郎|accessdate=2016-07-09|work=withnews|publisher=[[朝日新聞社]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709084731/http://iseshima.org/2010/07/82829.html|archivedate=2016-07-09}}</ref>。市全体の人口が減少している志摩市当局としては、離島に対して打つ手がない状態である<ref name="mg1"/>。また島民もかつての繁栄を取り戻すような地域活性化策を求めておらず、どちらかと言えば集落の解体、島の無住化へ向けて緩やかに島を閉じていこうとしている<ref name="cg"/>。
+[[2013年]]（平成25年）9月、[[地域おこし協力隊]]として[[名古屋市]]から60代の男性が移住した<ref name="ik1407"/>。[[2014年]]（平成26年）[[7月19日]]には先述の移住者が中心となって[[8月19日]]までの期間限定で「里海カフェ」を開設した<ref name="ik1407"/>。
+[[2016年]]（平成28年）[[5月21日]]から[[5月28日]]まで、[[第42回先進国首脳会議]]（伊勢志摩サミット）開催に伴い賢島への入島が規制されたことから、間崎島 - 賢島間の航路の発着港が[[志摩地中海村]]に変更された<ref>「賢島の規制開始5月21日で調整」中日新聞2016年3月29日付朝刊、10版1ページ</ref><ref>志摩市市長公室 編（2016）：7ページ</ref>。これに伴い、サミット期間中の[[食料]]を買いだめする「買い物ツアー」が[[5月24日]]に開催され<ref name="cn1605">{{Cite web|和書|url=http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052502000235.html|title=間崎島住民ら食料品を買いだめツアー 志摩市社協|date=2016-05-25|accessdate=2016-07-09|author=安永陽祐|publisher=中日新聞|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709073048/http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iseshimasummit/list/CK2016052502000235.html|archivedate=2016-07-09}}</ref>、個人で利用する船は和具に停泊する場所が設置された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mietv.com/summit/news/169.html|title=間崎島でサミット住民説明会|date=2016-05-02|publisher=三重テレビ放送|accessdate=2016-07-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709074833/http://www.mietv.com/summit/news/169.html|archivedate=2016-07-09}}</ref>。同じ湾内の賢島が注目を浴びたのとは対照的に、間崎島の島民はサミット効果を享受することができていない<ref name="wn"/>。島内唯一の宿泊施設であった料理旅館美城（みき）<ref name="g3m">{{Cite web|和書|url=http://genki3.net/?p=50746|title=間崎島で唯一の宿泊施設 美城|work=ゲンキ3ネット|author=池山敦|accessdate=2016-07-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709064814/http://genki3.net/?p=50746|archivedate=2016-07-09}}</ref>は[[2017年]]（平成29年）に廃業した<ref name="ik1902">{{Cite web|和書|url=https://iseshima.keizai.biz/headline/3158/|title=英虞湾に浮かぶ離島唯一の宿泊施設 15年以上掛けDIYでバリ風に改装|publisher=伊勢志摩経済新聞|date=2019-02|accessdate=2019-03-30}}</ref>。跡地は[[リノベーション]]されて[[寿司屋|寿司店]]「鮨裕・禅」になった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.konarahouse.jp/blog/archives/6960|title=ヘリで行く鮨屋|publisher=コナラハウス|date=2019-09-07|accessdate=2019-11-08}}</ref>。
+=== 人口の変遷 ===
+年（令和元年）6月末の登録上の人口は69人で、うち57人（82.6%）が65歳以上の高齢者である<ref name="mn1908"/>。ただし実際の居住者は50人程度と見られている<ref name="mn1908"/>。若年の移住者も存在するが、移住者は本土の阿児町鵜方などにも住宅を所有し、週末や夏休みに間崎島の住宅を利用する人が多いため、「島民」とみなすかどうかは難しい<ref name="cg"/>。<br/>
+<!--
+グラフの作成 r01.png=5世帯、g01.png=5人で換算しています（r50=250世帯、g50=250人）
+-->
+'''総数 [戸数または世帯数： [[画像:r10.png]] 、人口： [[画像:g10.png]] ]'''
+{| class="wikitable"
+|-
+| 1955年（昭和30年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r10.png]][[画像:r01.png]] 105世帯<br />[[画像:g100.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]] 668人
+|-
+| 1965年（昭和40年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r10.png]][[画像:r01.png]] 107世帯<br />[[画像:g100.png]][[画像:g10.png]][[画像:g05.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]] 585人
+|-
+| 1975年（昭和50年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r10.png]][[画像:r01.png]] 105世帯<br />[[画像:g50.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g05.png]][[画像:g01.png]] 383人
+|-
+| 1985年（昭和60年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r05.png]][[画像:r01.png]][[画像:r01.png]][[画像:r01.png]][[画像:r01.png]] 95世帯<br />[[画像:g50.png]][[画像:g05.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]] 296人
+|-
+| 1995年（平成7年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r05.png]][[画像:r01.png]][[画像:r01.png]] 85世帯<br />[[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g05.png]] 225人
+|-
+| 2005年（平成17年）<ref name="mg3"/>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r05.png]] 78世帯<br />[[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g10.png]][[画像:g05.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]] 192人
+|-
+| 2015年（平成27年）<ref>{{Cite web|和書|publisher=志摩市役所政策推進部市長公室|url=https://www.city.shima.mie.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/3/20151001.xls|title=行政区別人口・世帯数一覧表|date=2016-09-30|accessdate=2016-07-09|quote=※行政区「間崎」の人口を利用。}} </ref>
+ || [[画像:r10.png]][[画像:r01.png]] 56世帯<br />[[画像:g10.png]][[画像:g05.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]][[画像:g01.png]] 95人
+|}
 == 生活 ==
+以下のような生活環境であるため、日常的に本土へ通う必要があり<ref name="kw">{{Cite web|和書|publisher=国土交通省|title=平成25年度地域公共交通確保維持に関する自己評価概要（全体）|url=https://megalodon.jp/2013-0513-1053-33/https://wwwtb.mlit.go.jp:443/chubu/tsukuro/kakuho/pdf/R2531.pdf|quote=ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。|accessdate=2016年7月9日}}</ref>、島で暮らすには自己完結型の生活が求められる<ref name="wn"/>。
-島内に教育機関はないため、児童生徒は本土の学校へ通学する<ref name="ild2">アイランダー2012"[http://i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima02.pdf 定住情報 鳥羽・志摩諸島]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-1052-44/i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima02.pdf ウェブ魚拓]>（2013年5月13日閲覧。）</ref>。志摩市教育委員会の指定する[[学区]]は和具小学校・[[志摩市立志摩中学校|志摩中学校]]となる<ref>志摩市教育委員会事務局学校教育課"[http://www.city.shima.mie.jp/kurashi/shouchuugakkou/tugakuku/ 学校通学区|くらしの情報]"（2013年5月13日閲覧。）</ref>。通学にかかる乗船代は[[義務教育]]の間、志摩市が全額負担する<ref name="ild2"/>。
+=== 商店と買い物 ===
+島内には2013年（平成25年）時点で[[酒屋|酒店]]1軒と[[よろずや]]が1軒あった<ref name="mg4"/>。よろずやは2012年（平成24年）に一度閉店を決めたものの島民の要望が多く、必要最低限の生活必需品の販売を続けた<ref name="ik1407"/>が[[2016年]]（平成28年）に閉店し、志摩市社会福祉協議会（社協）が生活支援拠点「もやい」を設立し、2017年（平成29年）2月より[[民生委員]]らが日用品売り場の運営を開始した<ref name="mn1908"/>。また島内で食料品が購入できなかったため社協が毎月1回程度、賢島経由で市街地への「買い物ツアー」を実施していた<ref name="cn1605"/>。しかし2019年（平成31年）3月に閉店し、代わって[[阿児ショッピングセンター|イオン阿児店]]の協力で、同年（令和元年）8月に「もやい」内にイオンの商品を販売する「いきいきショップ」が開店した<ref name="mn1908"/>。いきいきショップは毎週月・水・金曜の午前中に営業し、生鮮食品を含む約200点の商品を取り扱う<ref>徳澄奏「志摩の離島 食料品店復活 間崎島 運搬や販売 住民が協力」読売新聞2019年8月2日付朝刊、北勢版21ページ</ref>。
+高齢者は阿児町鵜方や志摩町和具に出かけた際に買い物するか、本土で暮らす子供や隣近所の人に買い物を頼んでいる<ref>石田ほか（2013）：111ページ</ref>。[[新聞]]は定期船の始発便で輸送され、各戸配達される<ref>石田ほか（2013）：120ページ</ref>。[[自動販売機]]は1台のみ設置されている<ref name="ik1407"/>。
+=== 生業と日常生活 ===
+島内の産業は水産業主体であり、本土へ通勤する住民もいる<ref name="ild2"/>。ただし自前の船がなければ定期船の終発が17時台であるため、事実上通勤は不可能である<ref name="mg4"/>。高齢者のほとんどは[[国民年金]]の受給者である一方、島では「生涯現役」を貫く人が多く、半数弱の人が真珠やノリ養殖の[[収入]]もある<ref name="mg6">石田ほか（2013）：97ページ</ref>。恒常的な支出は少ないものの、急な出費、借金返済、家屋の改修費などで経済不安を抱く高齢者もいる<ref name="cg"/>。大半の島民は本土の家族や近隣住民と日常的に交流し、島内では比較的若い60代の人が見守り訪問を行うが、ごく一部に積極的な交流を避ける独居男性もいる<ref name="cg"/>。
+[[スポーツ施設]]はなく、島民は健康維持を兼ねて農作業（[[家庭菜園]]）、漁業、[[散歩]]、近所の人の手伝いなどの自主的な活動を行う<ref name="cg"/>。島民の日常生活で最も多いのが「テレビの視聴」であり、[[パチンコ]]や[[読書]]などの[[趣味]]に興じる人もいる<ref name="cg"/>。
+=== 医療と福祉 ===
-島内には[[酒屋|酒店]]1軒と[[日用品]]・[[食料品]]を扱う店が1軒ある<ref name="ild2"/>。島内の産業は水産業主体であり、本土へ通勤する住民もいる<ref name="ild2"/>。介護予防施設はあるが、[[福祉施設]]や[[医療機関]]は未設置である<ref name="ild2"/>。このため、日常的に本土へ通う必要がある<ref name="kw">国土交通省"[https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/tsukuro/kakuho/pdf/R2531.pdf 平成25年度地域公共交通確保維持に関する自己評価概要（全体）]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-1053-33/https://wwwtb.mlit.go.jp:443/chubu/tsukuro/kakuho/pdf/R2531.pdf ウェブ魚拓]>（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
+介護予防施設はあるが、[[福祉施設]]や[[医療機関]]は未設置である<ref name="ild2"/>。間崎保育所は廃止後にデイサービスセンターに転用されたが[[2011年]]（平成23年）に閉鎖となった<ref name="mg3"/>。医療機関に至っては島の歴史上一度も設置されたことがない<ref name="mg4">石田ほか（2013）：95ページ</ref>。[[2008年]]（平成20年）までは志摩市立国民健康保険前島病院（現・[[志摩市立前島診療所]]）が巡回診療を行っていたが、志摩市立国民健康保険大王病院（現・[[国民健康保険志摩市民病院]]）との機能統合により終了し<ref name="ah1711">小川尭洋「間崎島巡回診療 10年ぶり再開へ 県が導入を判断」朝日新聞2017年11月17日付朝刊、三重版25ページ</ref>、阿児町鵜方の[[開業医]]が月1回[[日曜日]]に[[ボランティア]]で訪問診療を行っている<ref name="mg4"/>。[[2017年]]（平成29年）12月、島民の要望を受け[[三重県立志摩病院]]が月1回の巡回診療を導入することになった<ref name="ah1711"/>。[[慢性疾患]]を抱える島民もおり、重篤化すると本土の家族や高齢者向け施設へ転居を余儀なくされるケースが散見される<ref name="cg"/>。緊急時には自治会所有の救急艇を出動し、本土へ搬送する<ref name="mg4"/><ref name="cg"/>規定になっているが、高齢の島民は荒天時に出動できないのではないかという不安を感じている<ref name="cg"/>。
 === 間崎漁港 ===
 [[File:Masaki Fishing Port 01.JPG|thumb|間崎漁港]]
-'''間崎漁港'''（まさきぎょこう）は、三重県志摩市志摩町和具の間崎島にある、志摩市の管理する第1種[[漁港]]。[[戦前]]までは[[カツオ]]の釣り餌用のイワシを供給する機能を持っていたが、戦後は真珠養殖の隆盛により、主として真珠養殖漁船が利用するようになった<ref name="gk">三重県農林水産部水産基盤整備課"[http://www.pref.mie.lg.jp/SUIKIBAN/HP/miegyoko/masaki/masaki.htm 三重県農林水産部水産基盤整備課/間崎漁港]"（2013年5月13日閲覧。）</ref>。[[1963年]]（昭和38年）[[2月14日]]に漁港指定を受けて以降、港湾機能の整備が進められた<ref name="gk"/>。
+'''間崎漁港'''（まさきぎょこう）は、三重県志摩市志摩町和具の間崎島にある、志摩市の管理する第1種[[漁港]]。[[戦前]]までは[[カツオ]]の釣り餌用のイワシを供給する機能を持っていたが、戦後は真珠養殖の隆盛により、主として真珠養殖漁船が利用するようになった<ref name="gk">{{Cite web|publisher=三重県農林水産部水産基盤整備課|url=http://www.pref.mie.lg.jp/SUIKIBAN/HP/miegyoko/masaki/masaki.htm |title=間崎漁港|accessdate=2013-05-13}}</ref>。1963年（昭和38年）2月14日に漁港指定を受けて以降、港湾機能の整備が進められた<ref name="gk"/>。
-[[2009年]]（平成21年）の[[統計]]では、属地陸揚量・属人漁獲高はともに71.3[[トン|t]]、属地陸揚金額は82百万円である<ref name="gk"/>。
+年（平成21年）の統計では、属地陸揚量・属人漁獲高はともに71.3[[トン|t]]、属地陸揚金額は82百万円である<ref name="gk"/>。島内に[[海人|海女]]はいない<ref>石田ほか（2013）：102ページ</ref>。
 == 観光 ==
-[[1992年]]（平成4年）には34,900人の観光客が訪れたが、[[2001年]]（平成13年）には17,400人に減っている<ref name="振興">三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第1章Ⅱ-8観光の現況</ref>。2001年現在、宿泊施設として2つの[[民宿]]があり、合計67名宿泊可能であった<ref name="振興"/>。2013年現在、営業しているのは1軒のみで、島内には廃業した宿泊施設が散見される。元々観光地ではないため、島民による試行錯誤が繰り返され、住民組織と行政、民間企業の共催による[[ツアー]]を通して、魅力の発信に努めている<ref name="kw"/>。
+島民が観光客の大量訪問を危惧し、架橋が頓挫した過去はあるが、移住者や学術調査を受け入れるなど、外部からの人の訪問に対する島民の抵抗感は低い<ref name="cg"/>。1970年（昭和45年）頃から間崎島では観光業に進出し<ref name="mg6"/>、最盛期には20軒の[[宿泊施設]]が営業していた<ref name="cg"/><ref name="mg6"/>。[[1992年]]（平成4年）には34,900人の観光客が訪れたが、[[2001年]]（平成13年）には17,400人に減っている<ref name="振興">三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第1章Ⅱ-8観光の現況</ref>。2001年（平成13年）時点では[[民宿]]が2軒あり、合計67名が宿泊可能であった<ref name="振興"/>が、2017年（平成29年）に最後の1軒が廃業し、島内から宿泊施設がなくなった<ref name="ik1902"/>。元々観光地ではないため、島民による試行錯誤が繰り返され、住民組織と行政、民間企業の共催による[[ツアー]]を通して、魅力の発信に努めている<ref name="kw"/>。賢島に拠点を置く一般社団法人伊勢志摩里海学舎は、間崎島を「宝石の島」に戻すべく、島内で清掃活動を行っている<ref>{{Cite web|和書|url=https://iseshima.keizai.biz/headline/2948/|title=英虞湾に浮かぶ間崎島を再び光り輝く「宝石の島」に 伊勢志摩里海学舎|date=2018-03-16|publisher=伊勢志摩経済新聞|accessdate=2019-11-08}}</ref>。
+英虞湾では伊勢志摩サミットを前後して日本国内外の資本の進出が相次いでおり、間崎島でも再開発の話題が上がりつつある<ref name="cg"/>。また島の風景を気に入った若年移住者も現れており、彼らは観光業に従事している<ref name="cg"/>。空き家や空き店舗の多くは[[所有権]]がはっきりしている上、所有者は再活用する予定がないため、売買が成立すれば観光事業に活用できる素地はある<ref name="cg"/>。[[三重大学]]の東大史は、観光業と緊急時の救援体制が連携すれば、元からの島民にもメリットがあるのではないかと説いている<ref name="cg"/>。
 === 主な観光スポット ===
 [[File:Masaki Small Park.jpg|thumb|間崎小公園]]
 * 間崎海水浴場
-** 海岸環境整備事業で整備された。三重県はこの[[海水浴場]]を観光の核として体験型・参加型イベントの支援をしていく方針である<ref>三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第3章-8観光の開発に関する事項</ref>。
+** 海岸環境整備事業で整備された。三重県はこの[[海水浴場]]を観光の核として体験型・参加型イベントの支援をしていく方針である<ref>三重県政策部地域づくり支援室（2003）：第3章-8観光の開発に関する事項</ref>。湾内のため波が少なく、海の透明度が高い<ref name="ikc"/>。
 * 間崎小公園
-** 英虞湾の真珠[[筏]]（いかだ）や対岸の[[志摩町御座|御座岬]]が見え、夕日の名所として紹介されている<ref>志摩市観光協会"[http://www.kanko-shima.com/leisure/park.html 志摩市観光協会>レジャー>公園・スポーツ]"（2013年5月13日閲覧。）</ref><ref>[[伊勢志摩きらり千選]]実行グループ"[http://www.kirari1000.com/www.kirari1000.com.base_data.base_data.phpQkirari_cd=01292.html 伊勢志摩きらり千選／間崎小公園]"財団法人伊勢志摩国立公園協会（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
+** 英虞湾の真珠[[筏]]（いかだ）や対岸の[[志摩町御座|御座岬]]が見え、夕日の名所として紹介されている<ref>{{Cite web|publisher=志摩市観光協会|url=http://www.kanko-shima.com/leisure/park.html |title=レジャー>公園・スポーツ|accessdate=2013-05-13}}</ref><ref>{{Cite web|work=[[伊勢志摩きらり千選]]実行グループ|url=http://www.kirari1000.com/www.kirari1000.com.base_data.base_data.phpQkirari_cd=01292.html |title=伊勢志摩きらり千選／間崎小公園|publisher=財団法人伊勢志摩国立公園協会|accessdate=2013-05-13}}</ref>。
 * 旧・間崎分校
 ** 春にはサクラが咲き、[[花見]]ができる<ref name="賢島大学"/>。
+* 鮨裕・禅
+** 会員制、1日1組限定、全6席の寿司店<ref name="kk1908">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20191108012621/https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=12203/episodeID=1287822/|title=「NEWS23」 2019年8月12日（月）放送内容|work=テレビ紹介情報|publisher=[[カカクコム]]|accessdate=2019-11-08}}</ref>。[[テレビ番組]]『[[NEWS23]]』（[[TBSテレビ]]）<ref name="kk1908"/>、『仰天!超立地レストラン』（[[テレビ東京]]）で取り上げられた<ref>{{Cite web|和書|url=http://jcc.jp/news/15300278/|title=仰天!超立地レストラン|work=JCCテレビすべて|accessdate=2019-11-08}}</ref>。『NEWS23』では入会金250万円、年会費36万円、[[ヘリコプター]]で来店する高級店であり、島民の多くが年金生活の高齢者で占められる限界集落であることと対比する形で紹介された<ref name="kk1908"/>。
-== 間崎分校 ==
+== 教育 ==
+島内に教育機関はないため、児童生徒は本土の学校へ通学する<ref name="ild2">{{Cite web|和書|publisher=アイランダー2012|title=定住情報 鳥羽・志摩諸島|url=https://megalodon.jp/2013-0513-1052-44/i-lander.com/2012/profiles/pdf/tobasima02.pdf|date=2012|accessdate=2016-07-09|quote=ウェブ魚拓による2013年5月13日時点のアーカイブページ。}}</ref>。志摩市教育委員会の指定する[[学区]]は和具小学校・[[志摩市立志摩中学校|志摩中学校]]となる<ref>{{Cite web|和書|publisher=志摩市教育委員会事務局学校教育課|url=https://www.city.shima.mie.jp/kosodate_kyoiku/sho_chugakko/1458721507107.html|title=学校通学区|accessdate=2016年7月9日}}</ref>。通学にかかる乗船代は[[義務教育]]の間、志摩市が全額負担する<ref name="ild2"/>。ただしこれは制度上の規定であり、2016年（平成28年）6月現在で最も若い島民は19歳であり、就学年齢の子どもは存在しない<ref name="wn"/>。
+=== 間崎分校 ===
 [[File:Site of Wagu Elementary School Masaki Branch.jpg|thumb|間崎分校跡地（2013年）]]
-'''志摩市立和具小学校間崎分校'''（しましりつわぐしょうがっこうまさきぶんこう）は三重県志摩市の間崎島にかつてあった[[小学校]]の[[分校]]である。
+'''志摩市立和具小学校間崎分校'''（しましりつわぐしょうがっこうまさきぶんこう）は三重県志摩市の間崎島にかつて存在した[[小学校]]の[[分校]]である。
-[[1881年]]（明治14年）に和具小学校間崎分教場として開校し、[[1955年]]（昭和30年）には間崎小学校として独立した<ref name="分校"/>。一時休校を経て間崎分校として再出発したが、[[2006年]]（平成18年）[[3月31日]]をもって廃校した。この間に318人の卒業生を送り出し<ref name="分校">安立康宏"[http://www5a.biglobe.ne.jp/~haze/mie/21.html 和具小学校間崎分校]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0206-52/www5a.biglobe.ne.jp/~haze/mie/21.html ウェブ魚拓]>2004年6月30日（2010年2月4日閲覧）</ref>、廃校時の在籍児童は2人で兄妹であった<ref name="mtv">脇こず恵"[http://blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=213 さよなら、間崎分校]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0207-46/blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=213 ウェブ魚拓]>三重テレビ放送、2006年4月3日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。地元の[[三重テレビ放送|三重テレビ]]が3年間に渡ってこの分校を取材し<ref name="mtv"/>、その模様は2006年に[[特別番組]]「さよなら〜島の小学校」で放送された<ref>三重テレビ放送"[http://www.mietv.com/company/banshin/?year=2006 番組審議会|三重テレビ]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0212-42/www.mietv.com/company/banshin/?year=2006 ウェブ魚拓]>平成18年7月18日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。校舎は廃校後に取り壊され、現存しない。
+[[1881年]]（明治14年）に和具小学校間崎分教場として開校し、[[1955年]]（昭和30年）には間崎小学校として独立した<ref name="分校"/>。一時休校を経て間崎分校として再出発したが、[[2006年]]（平成18年）[[3月31日]]をもって廃校した。この間に318人の卒業生を送り出し<ref name="分校">安立康宏"[https://www5a.biglobe.ne.jp/~haze/mie/21.html 和具小学校間崎分校]"<[https://megalodon.jp/2013-0513-0206-52/www5a.biglobe.ne.jp/~haze/mie/21.html ウェブ魚拓]>2004年6月30日（2010年2月4日閲覧）</ref>、廃校時の在籍児童は2人で兄妹であった<ref name="mtv">{{Cite web|和書|author=脇こず恵|title=さよなら、間崎分校|url=https://megalodon.jp/2013-0513-0207-46/blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=213|publisher=三重テレビ放送|date=2006年4月3日|accessdate=2016-07-09|quote=[[ウェブ魚拓]]による2013年5月13日時点のアーカイブページ。}}</ref>。地元の[[三重テレビ放送|三重テレビ]]が3年間に渡ってこの分校を取材し<ref name="mtv"/>、その模様は2006年6月に[[特別番組]]「さよなら〜島の小学校」で放送された<ref>{{Cite web|和書|publisher=三重テレビ放送|url=http://www.mietv.com/company/banshin/?year=2006|title=番組審議会<nowiki>|</nowiki>三重テレビ|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709084515/http://www.mietv.com/company/banshin/?year=2006|date=2006年7月18日|accessdate=2016年7月9日|archivedate=2016-07-09}}</ref>。校舎は廃校後の2010年（平成22年）10月に解体され、現存しない<ref>{{Cite web|和書|url=http://iseshima.org/2010/07/82829.html|title=島の学校の感動物語 間崎島プロジェクト|date=2010-08-29|accessdate=2016-07-09|publisher=伊勢志摩元気プロジェクト 賢島大学|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709084731/http://iseshima.org/2010/07/82829.html|archivedate=2016-07-09}}</ref>。
 校庭は、地元の和具出身で[[伊勢志摩国立公園]]の指定に尽力した石原円吉が植えた[[サクラ]]の木に囲まれていた<ref name="賢島大学"/>。
 * 所在地：三重県志摩市志摩町和具4354番地
 * 校地面積：3,635[[平方メートル|m<sup>2</sup>]]
-** 校舎面積：477m<sup>2</sup>〔[[1953年]]（昭和28年）築〕<ref name="合併">志摩地域合併協議会"[http://www.city.shima.mie.jp/gappei/ninni/research/kyouiku/4-004.pdf 行財政現況調査集計表]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0213-54/www.city.shima.mie.jp/gappei/ninni/research/kyouiku/4-004.pdf ウェブ魚拓]>（2010年2月4日）</ref>
+** 校舎面積：477m<sup>2</sup>〔[[1953年]]（昭和28年）築〕<ref name="合併">志摩地域合併協議会"[http://www.city.shima.mie.jp/gappei/ninni/research/kyouiku/4-004.pdf 行財政現況調査集計表]"<[https://megalodon.jp/2013-0513-0213-54/www.city.shima.mie.jp/gappei/ninni/research/kyouiku/4-004.pdf ウェブ魚拓]>（2010年2月4日）</ref>
 ** [[体育館]]面積：183m<sup>2</sup>〔[[1958年]]（昭和33年）築〕<ref name="合併"/>
 * [[グラウンド]]：1周100m<ref name="賢島大学"/>
@@ 67行目: / 121行目: @@
 * [[1947年]]（昭和22年）4月 - 志摩町立和具小学校間崎分校に改称<ref name="分校"/>。
 * 1955年（昭和30年）12月 - 志摩町立間崎小学校として独立<ref name="分校"/>。
-* [[2002年]]（平成14年）3月 - 志摩町立間崎小学校を閉校。翌4月から志摩町立和具小学校間崎分校に移行、休校に入る<ref name="運動会">脇こず恵"[http://blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=217 島の分校〜最後の運動会〜]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0221-03/blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=217 ウェブ魚拓]>2005年11月30日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
+* [[2002年]]（平成14年）3月 - 志摩町立間崎小学校を閉校。翌4月から志摩町立和具小学校間崎分校に移行、休校に入る<ref name="運動会">脇こず恵"[http://blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=217 島の分校〜最後の運動会〜]"<[https://megalodon.jp/2013-0513-0221-03/blg.mietv.com/item.php?blog_command=103&d=217 ウェブ魚拓]>2005年11月30日（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
 * [[2003年]]（平成15年）4月 - 児童の入学により分校を再開<ref name="運動会"/>。
 * [[2004年]]（平成16年）10月 - 市町村合併に伴い、志摩市立和具小学校間崎分校に改称。
 * 2006年（平成18年）3月 - [[3月25日|25日]]に閉校式を挙行し、31日に廃校。
+[[ファイル:ＯＫＵＳＨＩＭＡ.jpg|サムネイル|192x192ピクセル]]
+島内に公共交通機関はなく<ref name="ild"/>、訪問者は徒歩移動となる。[[自転車]]や[[軽トラック]]などの[[車両]]を所有する島民もいる。港から島の東端に至る一本の道がメインストリートであり、島の端から端まで徒歩でも15分程度である<ref name="mg1"/>。この道路は好況時に島民らがお金を出し合い、[[登茂山]]から架橋することを期待して整備したものである{{sfn|石田ほか|2013|p=96}}。ただし架橋計画は「観光客が押し寄せる」として島民の反対多数で実現していない<ref name="cg"/>。
+島へは[[志摩マリンレジャー]]によって以下の[[航路]]が就航する<ref name="sml">{{Cite web|和書|publisher=志摩マリンレジャー|url=http://shima-marineleisure.com/cruise/bayliner/ |title=あご湾定期船|accessdate=2016-07-09}}</ref>。賢島 - 間崎間は約15分である<ref name="ikc"/>。
-== 交通 ==
-島内に公共交通機関はなく<ref name="ild"/>、訪問者は徒歩移動となる。[[自転車]]や[[軽トラック]]などの[[車両]]を所有する島民もいる。港から島の東端に至る一本の道がメインストリートである。
-島へは[[志摩マリンレジャー]]によって以下の[[航路]]が就航する<ref>志摩マリンレジャー"[http://shima-marineleisure.com/cruise/bayliner/ あご湾定期船]"（2013年5月13日閲覧。）</ref>。
 ;賢島 - 和具航路
 * 賢島 - 間崎 - 和具
-** 賢島 - 間崎間の方が間崎 - 和具間よりも運航時間は短いが、料金は賢島 - 間崎間の方が高い<ref name="ild"/>。就航率は99%と高く、年間利用者約34,000人は島民と[[三重県立水産高等学校]]への通学生でほとんどを占める<ref name="kw"/>。
+** 1日の運航便数は賢島発9便、和具発9便<ref name="sml"/>。運賃は2016年7月現在、賢島 - 間崎が370円、和具 - 間崎が250円<ref name="sml"/>。
+** 賢島 - 間崎間の方が間崎 - 和具間よりも運航時間は短いが、運賃は賢島 - 間崎間の方が高い<ref name="ild"/>。就航率は99%と高く、年間利用者約34,000人は島民と[[三重県立水産高等学校]]への通学生でほとんどを占める<ref name="kw"/>。
+半数弱の世帯は船を所有しており、定期船に頼らずに本土へ渡ることができる<ref name="cg"/>。本土で利用するための[[自家用自動車]]（[[自動二輪車]]、自転車を含む<ref name="cg"/>）を賢島に駐車、駐輪している島民もいる<ref name="cn1605"/>。本土に車両を所有していない島民は、[[タクシー]]や本土の家族の送迎車を利用する<ref name="cg"/>。
 == 施設 ==
-[[File:Masaki Kan'i Post Office.jpg|thumb|間崎簡易郵便局・間崎真珠養殖漁業協同組合]]
+[[File:Masaki Island General Develop Center.jpg|thumb|間崎島開発総合センター]]
+[[ファイル:間崎簡易郵便局.jpg|サムネイル|間崎簡易郵便局]]
-[[平地]]が限られているため、狭い範囲に[[民家]]などが集中している<ref>志摩町役場企画課（2004）：64ページ</ref>。
+[[平地]]が限られているため、狭い範囲に[[住宅|民家]]などが集中している<ref>志摩町役場企画課（2004）：64ページ</ref>。集落は島の西部にあり、東部は真珠工場と畑が点在する程度である<ref>石田ほか（2013）：100ページ</ref>。
 * 志摩市間崎島開発総合センター
 * 志摩市志摩介護予防拠点施設「間崎いきいきセンター」
 * 間崎真珠養殖漁業協同組合
-* 間崎簡易郵便局 - 廃業した民宿を利用<ref>[[朝日新聞社]]"[http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/mie/NGY200508280007.html <「改革劇場」の外で>過疎地の局、10年後は]"<[http://megalodon.jp/2013-0513-0239-06/www.asahi.com/senkyo2005/local_news/mie/NGY200508280007.html ウェブ魚拓]>2005年8月28日（2013年5月13日閲覧。）</ref>
+* [https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300122846000/ 間崎簡易郵便局] - 廃業した民宿を利用していた<ref>{{Cite web|和書|publisher=[[朝日新聞社]]|url=http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/mie/NGY200508280007.html|title=<「改革劇場」の外で>過疎地の局、10年後は|date=2005年8月28日|accessdate=2016年7月9日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210709170914/http://www.asahi.com/senkyo2005/local_news/mie/NGY200508280007.html|archivedate=2016年7月9日}}</ref>が、2013年（平成25年）[[11月5日]]に移転した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=1870|title=移転：間崎簡易郵便局（三重県）|date=2013年10月30日|publisher=[[日本郵便]]|accessdate=2016年7月9日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160709101948/http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=1870|archivedate=2016年7月9日}}</ref>。ATMはないが、貯金窓口でキャッシュカードの利用は可能。
-年11月5日移転:三重県志摩市志摩町和具4536-12　http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300122846000
 * 天真名井神社（あまのまないじんじゃ） - [[スサノオ|スサノオノミコト]]など7柱を祀り、[[6月14日]]の[[天王祭]]、[[9月15日]]の中祭、[[12月1日]]の大祭が行われる<ref name="ild"/>。
+* いきいきショップ
-* 民宿旅館美城
+* 鮨裕・禅
 == 脚注 ==
-{{Reflist}}
+{{脚注ヘルプ}}
+{{Reflist|2}}
 == 参考文献 ==
+* 石田易司・小柳敬明・川井太加子・福山正和（2013）"限界集落の高齢者のいきがいと介護"[[桃山学院大学]]総合研究所紀要.'''39'''(1):91-137.
 * 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『[[角川日本地名大辞典]] 24三重県』[[角川書店]]、昭和58年6月8日、1643p.
+* 志摩市市長公室 編『広報しま 2016年5月号 Vol.195』2016年5月、志摩市市長公室、32p.
 * 志摩町役場企画課『志摩町町勢要覧 町制50周年記念号 〜磯笛と潮騒のまちを記録する〜』志摩町役場企画課、2004年7月、121p.
 * 菅田正昭『日本の島事典』財団法人日本離島センター監修、三交社、1995年6月25日、495p.、ISBN 4-87919-554-5
@@ 106行目: / 166行目: @@
 == 外部リンク ==
 {{Commonscat|Masaki Island}}
-* [http://www.amigo2.ne.jp/~sono/masaki.htmm 間崎島]
+* [https://sites.google.com/site/masakiportal/ 間崎島ポータル]
+* [http://www.iseshima-kanko.jp/spot/1689/ 間崎島] - 伊勢志摩観光ナビ（伊勢志摩観光コンベンション機構）
+* [https://syzn.jp/ 鮨裕 禅]
+{{Good article}}
+{{日本の指定離島}}
 {{DEFAULTSORT:まさきしま}}
 [[Category:三重県の島]]