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海津市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かいづし ウィキデータを編集
海津市
海津市旗 海津市章
海津市旗 海津市章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
市町村コード 21221-1
法人番号 9000020212211 ウィキデータを編集
面積 112.03km2
総人口 30,620[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 273人/km2
隣接自治体 羽島市養老郡養老町安八郡輪之内町
愛知県愛西市稲沢市
三重県桑名市いなべ市
市の木
市の花 みかんの花
海津市役所
市長 横川真澄
所在地 503-0695
岐阜県海津市海津町高須515
北緯35度13分14秒 東経136度38分11秒 / 北緯35.22056度 東経136.63647度 / 35.22056; 136.63647座標: 北緯35度13分14秒 東経136度38分11秒 / 北緯35.22056度 東経136.63647度 / 35.22056; 136.63647
海津市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

海津市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
ウィキプロジェクト

海津市(かいづし)は、岐阜県南西部にある西濃地域に含まれる。旧南濃町区域に山地があるが、旧海津町と旧平田町域はほぼ全域が海抜ゼロメートル地帯であり、輪中が数多く見られる。

地理

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海津市歴史民俗資料館に再現されている堀田
木曽三川公園展望タワー
千本松原
長良川国際レガッタコース

市の中央を流れる揖斐川から東側の地域では長良川との間に輪中が多くみられる[1]。一方、揖斐川から西側の地域では養老山地があり、その麓に扇状地や平地が広がる[1]

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河川

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主な河川

人口

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31,766人令和6年5月1日現在


海津市と全国の年齢別人口分布(2005年) 海津市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 海津市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
海津市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 31,206人
1975年(昭和50年) 34,380人
1980年(昭和55年) 37,671人
1985年(昭和60年) 39,538人
1990年(平成2年) 40,811人
1995年(平成7年) 41,694人
2000年(平成12年) 41,204人
2005年(平成17年) 39,453人
2010年(平成22年) 37,941人
2015年(平成27年) 35,206人
2020年(令和2年) 32,735人
総務省統計局 国勢調査より


地名・町名

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海津市の地名を参照

歴史

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木曽三川分流工事前の海津市中心地の様子

縄文時代

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南濃町羽沢に貝塚羽沢貝塚)があり、土器・石器・人骨・甕棺が出土していることから、遅くとも縄文晩期後半(約2500年前)には海津一帯に縄文人が定住していたと考えられる。なお、この時代の海津は海に面しており、貝塚からはヤマトシジミなどが見つかっている。

中世

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1606年慶長11年)ごろ[2][3] - 標高が低いために高潮などによる水害に苦しんだ農民たちが、それまで下流側に堤防がない「尻無堤」に堤防を追加し、集落全体を囲う最初の輪中である高須輪中が完成した。その後周辺の集落もこれに習い、周辺地域には数十の輪中が形成された。木曽川長良川の強力な水流が作りかけの堤防を流してしまうことも多く、川に人柱が捧げられることもあった。

近世

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1700年元禄13年) - 尾張藩徳川光友の二男松平義行高須に封じられた時、行基創建の寺院跡といわれていた場所に、松平家菩提寺として1705年宝永2年)に再建されて行基寺と命名された。地元産の河戸石を用いた城郭造りで、濃尾平野を一望できる山腹にある。

木曽三川の全てが集中するという地理上の理由と、「堤を作るときは尾張藩の御囲堤(おかこいづつみ)より3尺(約91cm)低く堤防を作らなければならない」という幕府の命令により、江戸時代の海津市周辺は洪水が多発していた。これを改修するために薩摩藩士が動員され、そのうち33名が病死、平田靱負をはじめとする51名が引責、または、幕府への抗議のため自害した(宝暦治水)。治水神社は彼らを祭神とする。

宝暦治水は絶大な効果を挙げるように思われていたものの、完成した堤が川底への土砂の堆積を促したため実際には輪中地帯の洪水の回数はむしろ増加した。したがって明治期のお雇い外国人であるヨハネス・デ・レーケによる木曽三川分流工事が行われるまで、輪中地域はたびたびの洪水被害に苦しんだ。

近代・現代

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高須四兄弟(明治11年9月撮影)
左から松平定敬松平容保徳川茂栄徳川慶勝

高須藩から、徳川慶勝松平容保をはじめ高須四兄弟を輩出した。彼らは後に、全員が主要な藩の跡目を継ぎ、旧幕府と新政府の両政府で中心的な役割を果たした。彼らは、それぞれ新政府側、旧幕府側に分かれたとはいえ兄弟間の関係は良く、1878年(明治11年)には4人揃って撮影された記念写真が現存している。

1883年(明治16年)11月1日、三重県桑名郡の金廻村・油島新田・江内村を岐阜県下石津郡が編入。

自治体域の変遷

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  • 1889年(明治22年)7月1日 - 町村制施行(1町34村)
    • 高須町、高須村、萱野村、札野村、内記村、馬目村、福岡村、日下丸村、西小島村、東小島村 (高須町 → 海津町 → 海津市)
    • 稲山村、安田村、安田新田、本阿弥新田、沼新田、帆引新田、深浜村 (西江村 → 海津町 → 海津市)
    • 万寿新田 (西江村及び大江村 → 海津町 → 海津市)
    • 福江村、金廻村、油島村、古中島村 (大江村 → 海津町 → 海津市)
    • 西駒野村、徳田村、徳田新田、庭田村、奥条村、羽沢村、山崎村、上野河戸村 (城山町 → 南濃町 → 海津市)
    • 太田村、吉田村、田鶴村、松山村、境村 (石津村 → 南濃町 → 海津市)
  • 1897年(明治30年)4月1日 - 海西郡、安八郡の一部(今尾町、高田村、三郷村、仏師川村、平原村、土倉村、脇野村、西島村)と合併して海津郡となった[4]
  • 1954年(昭和29年)
    • 11月3日 - 城山町が池辺村のうち大字駒野新田、釜段字徳島を編入
    • 11月5日 - 城山町、石津村、下多度村が合併、南濃町を設置
  • 1955年(昭和30年)
    • 1月15日 - 高須町、吉里村、東江村、大江村、西江村が合併、海津町を設置
    • 2月1日 - 海津町が今尾町字平原を編入
    • 2月1日 海西村、今尾町(字平原を除く)が合併、平田町を設置
  • 1966年(昭和41年)12月2日 - 海津町と平田町大字脇野の境界変更
  • 2005年(平成17年)3月28日 - 海津郡の3町、海津町平田町南濃町が合併、海津市を設置

行政

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市長

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姉妹都市・提携都市

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日本国外

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姉妹都市

日本国内

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姉妹都市
提携都市
  • 愛知県の旗愛西市愛知県
    2007年(平成19年)3月1日 災害時相互応援協定締結
その他
  • 日本の旗全国門前町サミット
    全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。

議会

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市議会

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  • 定数:15人
  • 任期:2021年9月28日 - 2025年9月27日

※ 2024年3月22日、「市長選挙と市議会議員選挙を同時選挙とするための議会解散についての意思確認投票」を実施(賛成12人、反対3人)[5] [6]

  • 議長:橋本武夫(無会派)
  • 副議長:二ノ宮一貴(for かいづ)
会派名 議席数 議員名
政和会・清流くらぶ 4 伊藤誠、里雄淳意、水谷武博、服部寿
海津市議会公明党 1 浅井まゆみ
幸福実現党 1 伊藤久恵
日本共産党 1 松岡唯史
for かいづ 1 二ノ宮一貴
無会派 7 藤田敏彦、川瀬厚美、橋本武夫、片野治樹、北村富男、小粥努、古川理沙
15

衆議院

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施設

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海津警察署
海津市消防本部
海津市医師会病院
海津市海津図書館

市役所・支所

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警察

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消防

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医療

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郵便局

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図書館

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公園

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その他施設

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経済

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自動車部品製造

菓子製造

  • 湖池屋中部工場《駒野工業団地建設予定》

電力

教育

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高等学校

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特別支援学校

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中学校

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小学校

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指定自動車教習所

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交通

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駒野駅

鉄道

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  • 中心となる駅:駒野駅

南濃地区を通っている。市役所のある海津地区及びお千代保稲荷のある平田地区に鉄道は通っていない。海津地区および平田地区の最寄駅は東海道新幹線岐阜羽島駅及び名鉄羽島線新羽島駅

バス

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道路

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高速道路

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東海環状自動車道に属する海津スマートインターチェンジ[8]が設置される予定である。名神高速道路岐阜羽島インターチェンジまたは大垣インターチェンジを利用する。南部地区は東名阪自動車道桑名東インターチェンジまたは弥富インターチェンジを利用する。

一般国道

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県道(主要地方道)

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道の駅

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放送通信

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名所・旧跡・観光スポット

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千代保稲荷神社の門前町
今尾の左義長(今尾秋葉神社於)

名所・旧跡

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城郭
主な寺院
主な神社
主な史跡
街道

観光スポット

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温泉施設
その他

祭事・催事

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著名な出身者

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脚注

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  1. ^ a b 海津市地域公共交通計画”. 海津市. 2024年10月19日閲覧。
  2. ^ 安藤萬寿男: “輪中に関する二,三の考察(1)” (PDF). 2022年7月5日閲覧。
  3. ^ 青木哲哉: “輪中の地形学的再検討” (PDF). 2022年7月5日閲覧。
  4. ^ 揖斐郡志』、揖斐郡教育会、1924年12月、292-295頁
  5. ^ 議会解散についての意思確認投票を行いました”. 海津市議会 (2024年5月1日). 2024年9月14日閲覧。
  6. ^ 海津市議会自主解散検討 市長選同日に”. 読売新聞 (2024年5月31日). 2024年9月14日閲覧。
  7. ^ "停電情報 大垣営業所"”. 中部電力. 2019年12月11日閲覧。
  8. ^ パーキングエリアを併設する。
  9. ^ 長良川国際トライアスロン大会公式サイト 2020年3月8日閲覧

外部リンク

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