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南濃温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水晶の湯から転送)
南濃温泉
南濃温泉全景
温泉情報
所在地 岐阜県海津市南濃町羽沢
座標 北緯35度12分44.20秒 東経136度36分0.84秒 / 北緯35.2122778度 東経136.6002333度 / 35.2122778; 136.6002333座標: 北緯35度12分44.20秒 東経136度36分0.84秒 / 北緯35.2122778度 東経136.6002333度 / 35.2122778; 136.6002333
交通 養老鉄道養老線駒野駅」下車、徒歩で約15分。施設駐車場より無料シャトルバスにて約5分。
泉質 ナトリウム・カルシウム - 塩化物温泉。
泉温(摂氏 36 °C
pH 7.2
液性の分類 中性
浸透圧の分類 高張性
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南濃温泉(なんのうおんせん)は、岐阜県海津市南濃町羽沢にある温泉

泉質

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財団法人岐阜県公衆衛生検査センター平成20年10月17日発行の検査結果によると

湧出地における調査及び試験成績

  • 泉質:ナトリウム・カルシウム - 塩化物温泉(中性高張性温泉)
  • 泉温:約29.4℃ (調査時の外気の気温27.2℃)
  • 湧出量:90L/min(掘削動力揚水 山麓の源泉深さ1,500mから、地下300mに設置したポンプにより揚湯)
  • pH値:7.3
  • ラドン:測定せず

試験室における試験成績

  • 知覚的試験:黄褐色でわずかな混濁がある。また、強い塩味と鉄味を帯、わずかな硫化水素臭を有する。
  • 密度:1.0073g/cm3 (20℃) (採水後8時間)
  • pH値:7.1
  • 蒸発残留物:16880mg/kg (110℃)
  • 電気伝導率:2540mS/m
  • 泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(中性高調性低温泉)
館内掲示の『温泉分析書』(鉱泉分析試験法による分析)財団法人岐阜県公衆衛生検査センター平成20年10月17日発行より引用

禁忌症および適応症

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禁忌症および適応症は館内掲示の『禁忌症及び適応症』より引用
禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、集結性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の病患、妊娠中(特に初期と末期)
泉質別禁忌症
なし
一般的適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
泉質別適応症
きりきず、やけど、慢性皮膚炎、虚弱児童、慢性婦人病

温泉地

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養老山地の標高130mの中腹に海津市が管理運営する日帰り入浴施設温泉。温泉に入りながら木曽三川をはじめとする濃尾平野全体、御嶽山などの眺望が楽しめること、国道258号沿いにあり交通の便がよいことなどにより東海地方全体から入浴客が訪れ、煌めきの湯、ときめきの湯、檜風呂、壷湯、岩風呂など、全11種の湯船があり各湯船の湯口には「水晶の湯」にちなんで水晶の原石が飾られている[1][2]

歴史

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南濃温泉入り口

海津郡南濃町が約6億円[3]をかけて2001年平成13年)4月から11月にかけて掘削作業を行い[4]2002年(平成14年)12月に開館した[5]2006年(平成18年)10月には利用者が100万人を超えた。源泉名は「水晶の湯」で、源泉近くに水晶の原石が採れる『水晶ざら』と呼ばれる場所が古くからあることから命名された[6][7]2007年(平成19年)1月に源泉の水温が低下(揚湯温度:通常29?30℃が、約4℃低くなり25?26℃に低下)していることが判明し、市は財団法人県公衆衛生検査センターに湯の成分の分析を依頼。調査の結果、源泉井戸の鋼管に穴があき地下水が流入して温泉が薄められていることが判明。泉質には大きな影響がないことから営業は継続されている。2008年(平成20年)6月3日から6月11日の間、源泉井戸修繕工事を行うため臨時休業をした[8]

当初、指定管理者として南濃スカイビュースパ水晶の湯が運営していた[1] [2]

しかし、新型コロナウイルスの影響を受けて2020年(令和2年)4月から休業し、同年6月に当時の指定管理者が撤退した[9]。その後、クアリゾート湯舟沢(中津川市)が指定管理者を引き継ぎ、2021年(令和3年)4月にリニューアルオープンした[9]

2023年(令和5年)10月からケービックス(群馬県)が指定管理者となる[9]

交通アクセス

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南濃温泉シャトルバス乗り場
  • 養老鉄道
    • 養老線駒野駅」下車、徒歩で約15分。施設駐車場より無料シャトルバスにて約5分(バスは12分間隔で運行)[2]

脚注

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  1. ^ a b 南濃温泉 「水晶の湯」”. 海津市. 2017年1月6日閲覧。
  2. ^ a b c 南濃温泉 水晶の湯”. 南濃スカイビュースパ 水晶の湯. 2017年1月6日閲覧。
  3. ^ 南濃 2002b, p. 3.
  4. ^ 南濃 2002a, p. 3.
  5. ^ 南濃 2003.
  6. ^ 館内掲示『南濃温泉「水晶の湯」の由来より』
  7. ^ 南濃 2002c, p. 7.
  8. ^ 海津 2008, p. 26.
  9. ^ a b c 「南濃温泉水晶の湯」新たな指定管理者、ケービックス選定 岐阜・海津市「持続可能な運営目指す」”. 岐阜新聞. 2023年5月18日閲覧。

出典

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  • 「南濃温泉「水晶の湯」掘削作業が完了」『広報なんのう 2002年1月 No.513』、南濃町、2002年1月1日発行。 
  • 「「水晶の湯」建設事業 五億二千万円」『広報なんのう 2002年4月 No.516』、南濃町、2002年4月1日発行。 
  • 「なぜ「水晶の湯」なの命名のルーツを探る」『広報なんのう 2002年7月 No.519』、南濃町、2002年7月1日発行。 
  • 「南濃温泉「水晶の湯」がオープン」『広報なんのう 2003年1月 No.525』、南濃町、2003年1月1日発行。 
  • 「南濃温泉「水晶の湯」がオープン」『市報かいづ 2008年6月 No.39』、海津市、2008年6月1日発行。 

関連項目

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外部リンク

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