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太田考則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
太田 考則
おおた たかのり
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1968-04-12) 1968年4月12日(56歳)
出生地 日本の旗 日本愛知県西春日井郡西春町
(現:北名古屋市
出身校 名城大学法学部
前職 水野富夫愛知県議会議員秘書[1]
所属政党自由民主党→)
無所属
公式サイト 太田たかのり(太田考則)

当選回数 1回
在任期間 2022年4月23日 - 現職

当選回数 3回
在任期間 2006年 - 2018年

当選回数 1回
在任期間 2006年1月22日 - 同年3月19日

当選回数 2回
在任期間 1999年 - 2006年
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太田 考則(おおた たかのり、1968年昭和43年)4月12日[2] - )は、日本の政治家愛知県北名古屋市長、元北名古屋市議会議員。2006年師勝町と合併し廃止された西春町の最後の町長。当時の全国最年少町長でもあった。

来歴

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1968年(昭和43年)4月12日愛知県西春日井郡西春町(現・北名古屋市)に生まれる[3]愛知県立西春高等学校を経て、名城大学法学部卒業。1999年(平成11年)、西春町議会議員に初当選。2002年(平成14年) 自由民主党愛知県連青年部長に就任。2003年(平成15年)、西春町議会議員に再選。

2006年西春町長選挙

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2005年(平成17年)12月2日上野政夫町長が自殺しているのが発見される。これに伴い、2006年(平成18年)1月17日告示、22日投開票で町長選が実施されることとなった。告示2週間前の1月12日、太田が立候補を表明[4]。争点もないため無投票当選の観測も流れたが、翌13日、上野の妻、津美子が出馬を表明し[5]、二転三転の末選挙戦に突入。僅か2ヶ月後に合併を控える中現役町長が自殺するという異常事態の中、弔い合戦の様相を呈した選挙戦だったが、22日の投開票の結果、太田が初当選した[6]

※当日有権者数:人 最終投票率:34.59%(前回比:-13.13pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
太田孝則37無所属6,886票76.9%
上野津美子65無所属2,071票23.1%

両者とも前町長が進めた改革路線の町政の継承を訴えて争点は見当たらなかったことに加え、4月には合併後の新市長選も予定されていることから、有権者の関心は最後まで高まらず、投票率は前回選挙時を大きく下回り、同町長選では過去最低となった[7]。ちなみに、太田は当時全国最年少の町長となった[8][注釈 1]。任期は西春町が師勝町と合併し、北名古屋市になるまでの57日間であった。

北名古屋市議に転身

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3月12日、西春町文化勤労会館で閉町式が開かれ、西春町は100年の歴史に幕を下ろし、同月20日、師勝町と合併し、北名古屋市が発足。太田は初代市長が選ばれるまでの間の市長職務執行者に就任したが[9]北名古屋市議会議員選挙に出馬するため合併初日の一日限りで辞職。太田は市長選に出るとみられていたが、「市として一つになった以上、あえて旧町の間の戦いという色を出すことはないと身を引くことにした」と話し、市議選に出馬。23日の投開票の結果、トップ当選[10]2007年(平成19年)5月、会派「市政クラブ」の幹事長に就任。2009年(平成21年)5月13日、市議会議長に就任[11]2010年(平成22年)4月18日、再選。2014年(平成26年)4月20日、3選。

2015年愛知県議会議員選挙

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2015年(平成27年)2月13日愛知県議会議員選挙への立候補を表明[12]清須市北名古屋市西春日井郡選挙区は8期32年の実績を誇る自由民主党水野富夫が当選し続けており、「水富王国」ともいわれていた。太田はかつて水野の秘書を務めており、自民党の中で太田と旧知の市議がいたことや、水野への多選批判などもあり、保守分裂の師弟対決と色づけられたが、「身内から対立候補が出る」という緊急事態への危機感から水野陣営は後援会組織や保守系を支持する有権者を固め、旧西春町議を含めて通算で議員40年の実績や信念を前面に訴え、水野が師弟対決を制し、9選を勝ち取った[13]。世代交代を訴えた太田だったが、市議を務めた北名古屋以外での知名度の低さから票を伸ばせず、次点で落選した[14][15]

候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
水野富夫 65 自由民主党 16,775票
安藤敏毅 57 民主党 14,119票
太田考則 47 無所属 9,221票
中川敦史 43 無所属 4,713票

2018年北名古屋市長選挙

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2018年(平成30年)4月15日、北名古屋市長選挙に立候補するも現職の長瀬保423票差で落選[16]

※当日有権者数:67,846人 最終投票率:46.12%(前回比:-1.69pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
長瀬保77無所属15,637票50.7%自由民主党立憲民主党公明党推薦
太田孝則50無所属15,214票49.3%

2022年北名古屋市長選挙

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2022年 (令和4年) 4月17日執行の、北名古屋市長選挙に再出馬。長瀬や市議会最大会派の支援を受けた前副市長の日置英治を破って初当選[17]

※当日有権者数:69,849人 最終投票率:43.46%(前回比:-2.66pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
太田孝則54無所属17,229票57.98%
日置英治64無所属12,486票42.02%

脚注

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注釈

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  1. ^ 太田の当選前の最年少町長は北海道松前町前田一男町長の39歳。

出典

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  1. ^ 『中日新聞』2006年1月19日朝刊尾張総合15頁、「候補者はこんな人 西春町長選」
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、244頁。
  3. ^ プロフィール | 太田たかのり(太田考則) | 北名古屋市市議会議員 公式WEBサイト
  4. ^ 『中日新聞』2006年1月12日朝刊県内版16頁、「太田町議が 出馬を表明 西春町長選」
  5. ^ 『中日新聞』2006年1月14日朝刊県内版20頁、「前西春町長の妻 上野氏が出馬へ 17日告示の町長選」
  6. ^ 『中日新聞』2006年1月23日朝刊県内版20頁、「西春町長選 太田氏が当選」
  7. ^ 『中日新聞』2006年1月23日朝刊知多版18頁、「新市移行作業 懸命に 西春町長選 当選の太田氏抱負」
  8. ^ 『中日新聞』2006年1月23日朝刊二社32頁、「最年少の町長誕生 西春町」
  9. ^ 『中日新聞』2006年3月11日朝刊尾張版18頁、「市長職務執行者に 太田西春町長就任 新北名古屋市」
  10. ^ 『中日新聞』2006年4月25日朝刊尾張版18頁、「北名古屋市長選 旧両町の温度差はっきり」
  11. ^ 『中日新聞』2009年05月14日朝刊尾張版16頁、「正副議長決まる 北名古屋市議会」
  12. ^ 『中日新聞』2015年02月14日朝刊尾張版16頁、「太田北名古屋市議 県議選に立候補へ 清須市など選挙区 」
  13. ^ 『中日新聞』2015年04月13日朝刊尾張版10頁、「15年統一地方選 県議選 あいち 水野さん9選 元秘書との師弟対決制す 清須市・北名古屋市・西春日井」
  14. ^ 『中日新聞』2015年4月14日朝刊尾張版22頁、「県議選を振り返って 低かった有権者の関心」
  15. ^ 開票結果-道府県議選・愛知県【統一地方選2015】:読売新聞
  16. ^ 選挙:愛知・北名古屋市長選 長瀬氏が4選 - 毎日新聞
  17. ^ 北名古屋市長に太田氏初当選 - 中日新聞

外部リンク

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公職
先代
長瀬保
愛知県北名古屋市長
2022年4月23日 -
次代
現職
先代
上野政夫
西春町長
2006年1月22日 - 同年3月19日
次代
廃止