コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

垂水区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 近畿地方 > 兵庫県 > 神戸市 > 垂水区
たるみく ウィキデータを編集
垂水区
舞子公園・明石海峡大橋と移情閣
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
神戸市
市町村コード 28108-5
面積 28.07km2
総人口 206,274[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 7,349人/km2
隣接自治体
隣接行政区
神戸市須磨区西区
明石市淡路市(海上で隣接)
区の花 ゼラニウム
垂水区役所
所在地 655-8570
兵庫県神戸市垂水区日向一丁目5番1号
北緯34度37分49.9秒 東経135度3分24.2秒 / 北緯34.630528度 東経135.056722度 / 34.630528; 135.056722座標: 北緯34度37分49.9秒 東経135度3分24.2秒 / 北緯34.630528度 東経135.056722度 / 34.630528; 135.056722
垂水区役所
垂水区役所
地図
区役所位置
外部リンク 神戸市垂水区
垂水区位置図
ウィキプロジェクト

垂水区(たるみく)は、神戸市を構成する9行政区の一つで、同市の南西部に位置する。明石海峡大橋の起点がある。 西区と同様に全域が播磨国明石郡に属していた。須磨区との境を流れる堺川は摂津国との国境であることから「境川」とも表記される。ただし、須磨区須磨ニュータウン西部は垂水区から割譲された地域で播磨国に含まれる。

概要

[編集]
淡路サービスエリアから望む垂水区中心部

区域は1941年7月1日に神戸市に編入された明石郡垂水町の旧町域におおむね一致する。編入当初は須磨区の一部だったが、1946年11月1日に分立し、1977年6月6日に旧垂水町北東部が再び須磨区の一部となった。

神戸市の海に面する7区のうち当区のみ六甲連山の北西側に位置しており、神戸港港湾区域臨港地区からも外れている。区の南東端に六甲連山の末端部が少しかかっている他はなだらかな丘陵が広がっており、神戸市街および神戸港が位置する六甲連山の南東側とは異なる海の眺望が人気を呼び、近代以降芸術家・作家・音楽家など多くの文化人が住んだ。塩屋町6丁目には「神戸ジェームス山外国人特別居住区」がある。

丘陵が広がる当区域は山地が横たわる神戸市域において宅地造成の好適地でもあり、高丸団地や明舞団地、多聞団地などの団地群が形成されている。1995年阪神・淡路大震災後は壊滅状態となった神戸市街からの避難地(垂水区は神戸市の中でも比較的被害が少なかったため)としてその後も人口は増え、神戸市全人口の約15%以上を占めた。

JR神戸線山陽電車が東西に走っており、「明石駅」まで約5分、「三宮駅」まで約15分、「大阪駅姫路駅」までそれぞれ約35分。

地理

[編集]
  • 河川:福田川・山田川・塩屋谷川

歴史

[編集]

地名の由来

[編集]

垂水という地名は、かつて東垂水に駒捨瀧・琵琶瀧・御池ヶ瀧(おんぢがたき)の三小瀑布があったという記述や[1]駒捨瀧(こますてのたき)・琵琶瀧(びわのたき)・恩地瀧(おんぢのたき)・白瀧は昭和初期迄は東垂水から塩屋にかけてあった事に由来する[2][3]と思われる。 この(垂水)の歴史は古く、万葉集でも「石ばしる/垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」(志貴皇子)と詠まれている。 山陽電気鉄道本線滝の茶屋駅の西側約80mの地蔵の右脇に白滝川と書かれた城ケ山橋の橋名板がある。

沿革

[編集]

人口

[編集]
  • 1947年  79,871
  • 1950年  87,888
  • 1955年  95,225
  • 1960年 111,028
  • 1965年 148,017
  • 1970年 207,899
  • 1975年 275,268
  • 1980年 299,700
  • 1985年 224,212
  • 1990年 235,254
  • 1995年 240,203
  • 2000年 226,230
  • 2005年 222,729
  • 2010年 220,411
  • 2015年 219,474

漁業

[編集]

地域

[編集]

健康

[編集]
  • 医療法人沖縄徳洲会 神戸徳洲会病院
  • 医療法人薫風会 佐野病院
  • 舞子台病院
  • 神戸掖済会病院
  • 大澤病院(閉業)
  • 医療法人社団菫会 名谷病院
  • 在宅治療 新国医院

教育

[編集]

高等学校

[編集]

中学校

[編集]

小学校

[編集]
かつて存在した小学校
[編集]

特別支援学校

[編集]

各種学校

[編集]

住宅団地

[編集]
  • 都市再生機構明石舞子団地(通称「明舞団地」。明石市と跨っていてC街区のみ当区に所在する)
  • 都市再生機構多聞台団地
  • 都市再生機構上高丸団地
  • 都市再生機構新多聞団地
  • 都市再生機構グリーンヒルズ東舞子(東舞子団地を建て替えた住宅団地)
  • 兵庫県住宅供給公社東垂水住宅
  • 兵庫県住宅供給公社アメニティコート明舞
  • 神戸市住宅供給公社多聞台ビル
  • 県営神陵台住宅
  • 県営明石舞子住宅
  • 県営南多聞台住宅
  • 県営小束山住宅
  • 県営新多聞住宅
  • 県営桃山台住宅
  • 県営下畑住宅
  • 県営高丸住宅
  • 県営城が山住宅
  • 市営王居殿住宅
  • 市営上高丸住宅
  • 市営狩口住宅
  • 市営北舞子住宅
  • 市営新東多聞住宅
  • 市営多聞台中央住宅
  • 市営西高丸住宅
  • 市営東高丸住宅
  • 市営東多聞住宅
  • 市営東垂水住宅
  • 市営本多聞住宅
  • 市営舞子山手住宅
  • 明舞団地
  • 狩口台団地
  • 垂水高丸住宅
  • グリーンヒル新多聞
  • ベルデ名谷
かつて存在した住宅団地
  • 都市基盤整備公団東舞子団地(建て替えられ「グリーンヒルズ東舞子」となった)
  • 兵庫県住宅供給公社明舞センタービル(老朽化により廃止され解体された)
  • 市営泉が丘住宅(マネジメント計画による市営住宅再編のため廃止された)

隣接している自治体・行政区

[編集]

交通

[編集]

鉄道

[編集]

なお、区内に市営地下鉄は通過していない。ただし、一部西神線学園都市駅を最寄りとする地域もある。

路線バス

[編集]
  • 神戸市営バス - 区内に垂水営業所を持ち、山陽バスと共同運行で区内の一部の路線を担当する。
  • 山陽バス - 区内に本社、垂水営業所と小束山営業所(高速路線を担当)を持ち、区全域に路線網があり、区内の路線バスはほぼ同社による独占状態である。ただし、一部の路線は前述通り神戸市営バスと共同運行を行っている。

かつて明石市営バスも乗り入れ神戸市営バスと山陽バスとの3社局で共同運行を行っていたが、2012年3月16日に事業廃止により山陽バスに移管し、神戸市営バスと山陽バスの2社局の共同運行となった。また、神戸市9区では東灘区灘区長田区とともに神姫バスの路線が乗り入れていない区でもある[注釈 1]

道路

[編集]
自動車専用道路
一般国道
主要地方道
一般県道


高速バス

[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]
孫文記念館
舞子延命地蔵
五色塚古墳
マリンピア神戸
有栖川宮熾仁親王が別邸として建築。現在は神戸市の外郭団体による管理。庭園は当時のままだが、明石大橋を望む宿泊施設・結婚式場として運営。
1893年築。明石海峡の難所、平磯暗礁に建てられた、日本でも古い鉄筋コンクリート製の灯台。国産セメント第一号(小野田セメント)で建造。

出身有名人

[編集]

ゆかりの人物

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ ただし、区内にある高速バスのバス停である「舞子高速」には同社が運営する高速バスが停車するため本区で同バスに乗ることができるが、クローズドドアシステムを採用しているため神戸市内の移動は不可能となっている。

出典

[編集]
  1. ^ 遊覧の日本社 編『沿線名勝案内 : 兵庫電気軌道会社』 34頁 1917年
  2. ^ 神戸市垂水区:地名あれこれ 神戸市ホームページ
  3. ^ 『播磨名所巡覧図会』 垂水 1804年

関連項目

[編集]
  • 垂水区役所 - JR垂水駅前のレバンテ垂水2番館の2階にある。
  • 困ったときの友 - 文豪ウィリアム・サマセット・モームの短編小説「コスモポリタン」に収録。福田川、平磯灯台を舞台にした殺人事件…。
  • いかなごの釘煮

外部リンク

[編集]