コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

加西市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かさいし ウィキデータを編集
加西市
一乗寺三重塔
加西市旗 加西市章
加西市旗
1967年5月6日制定
加西市章
1967年5月6日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
市町村コード 28220-1
法人番号 4000020282201 ウィキデータを編集
面積 150.98km2
(境界未定部分あり)
総人口 40,666[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 269人/km2
隣接自治体 姫路市加古川市小野市西脇市加東市多可郡多可町神崎郡市川町福崎町
市の木 カシ
市の花 サルビア
他のシンボル -
加西市役所
市長 高橋晴彦
所在地 675-2395
兵庫県加西市北条町横尾1000番地
北緯34度55分40秒 東経134度50分31秒 / 北緯34.92783度 東経134.84189度 / 34.92783; 134.84189座標: 北緯34度55分40秒 東経134度50分31秒 / 北緯34.92783度 東経134.84189度 / 34.92783; 134.84189
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

加西市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

加西市(かさいし)は、兵庫県南部にある。地域的には東播磨(東播)または北播磨(北播)だが、兵庫県北播磨県民局管内に区分されている。1967年(昭和42年)市制施行。

概要

[編集]

播磨平野のほぼ中央に位置しており、北部には山林も目立ち、南端部の低山にも山林が目立つ。加西市は「花、ゆめ、根日女(ねひめ)」をキャッチコピーとしており[1]、市域には山林の他に畑作地帯や田園地帯が目立ち、さらに加西市の南東端部には乳牛育成牧場もあるなど、基幹産業の1つとして農業が挙げられる。また大型の植物園である兵庫県立フラワーセンターも有する他、大型のゴルフ場も目立つ。他にも気球がよく飛んでいる。

播磨地方の中心都市姫路市の東隣に位置し、姫路との繋がりが強い。JRの姫路駅の北口を始発とする路線バスが、加西市の中心市街地がある北条町まで運行されるなどしている。

地理

[編集]
市役所のある北条地区周辺の空中写真。
1985年撮影の4枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

播磨平野の中央部に位置し、市の面積は150.19㎢、東西12.4㎞、南北19.8㎞の広がりを持つ。北側は中国山地の山裾が迫り、西側と東側は台地であり、南側は低い山が連なっている[1]。海には面しておらず、市域は標高の高い部分に囲まれており、ここを流れる主な河川は、加古川の支流の中の1本である万願寺川と、万願寺川の支流の普光寺川や下里川である。

気候は瀬戸内式気候に属し冬季の降水量は少なく、年間1300㎜前後である。全国平均1700㎜前後より、いささか降水量が少なく、水不足に備え、多数のため池が造成された[2] [3]。年間平均気温は16℃前後である。

人口

[編集]

1967年の市制施行時の人口は48,219人だった[4]。1980年代後半は微増ながら、53,000人を超えた。しかし2007年には5万人を下回った[5]

2010年に実施された国勢調査と前回調査からの人口増減を比較すると、2.78%減の48,022人であり、増減率は兵庫県下41市町中21位、49行政区域中29位であった。

加西市と全国の年齢別人口分布(2005年) 加西市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 加西市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
加西市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 48,354人
1975年(昭和50年) 50,161人
1980年(昭和55年) 51,051人
1985年(昭和60年) 52,107人
1990年(平成2年) 51,784人
1995年(平成7年) 51,706人
2000年(平成12年) 51,104人
2005年(平成17年) 49,396人
2010年(平成22年) 47,993人
2015年(平成27年) 44,313人
2020年(令和2年) 42,700人
総務省統計局 国勢調査より


隣接する自治体

[編集]

地区

[編集]

人口、面積、人口密度は2021年5月31日現在

北条地区

[編集]

人口13,417人、面積7.69k㎡、人口密度 1,745人/k㎡

  • 旧々北条町と同一区域である。
  • 地区内の子供は北条小学校、北条東小学校に通い、北条中学校に進学する。
  • 人口が微減しているが、宅地化が進んでおり、新しい店も増えている。
  • 子供が減っており、児童数は全盛期の2/5ほどになっている。
  • 地区内には北条鉄道が通っており北条町駅がある。
  • 北条BSで高速バスに乗車できる。中国ハイウェイバスの特急、準特急、急行がすべて停車する。
  • アスティアかさい(北条町駅)、加西市役所前、古坂三丁目の各バス停からも高速バスに乗車できる。
  • 地区内にはイオンモール加西北条アスティアかさいなどの大型商業施設がある。
  • 加西市北条町東高室プロジェクトで4haのオープン型モール『エルズモール加西』がオープンした。
  • 丸山公園内には世界一大きな地球儀がある。
  • 地区内には古くから住吉神社酒見寺の門前町としてや山陽と山陰を結ぶ交通の要衝として栄え、東西南北5つの街道が通っていた。うだつ虫籠窓など商家の名残が残っている『北条の宿』がある。他にも五百羅漢などがあり、住吉神社酒見寺、大歳神社などでは播州三大祭りの北条節句祭りが行われる。
  • 玉丘古墳群円墳の笹塚古墳が復元・公園化されており、円墳のマンジュウ古墳も復元・公園化される予定である。ガスト加西店の辺りには前方後円墳があったことが確認されている。
  • 赤松氏居城の小谷城跡があり、『田舎なれども北条は都、月に六斎(回)市が立つ』と謳われるほど繁栄していた。

富田地区

[編集]

人口2,886人、面積11.66k㎡、人口密度248人/k㎡

  • 富田村と同一区域である。
  • 地区内の子供は富田小学校に通い、北条中学校に進学する。
  • 地区内に鉄道は通っていない。
  • 市内唯一の高速道路のサービスエリア加西SAがある。一部の高速バスが休憩停車するがバス停はなく、休憩以外の乗降はできない。

賀茂地区

[編集]

人口3,082人、面積16.34k㎡、人口密度189人/k㎡

下里地区

[編集]

人口4,504人、面積19.33k㎡、人口密度233人/k㎡

九会地区

[編集]

人口6,039人、面積25.37k㎡、人口密度238人/k㎡

富合地区

[編集]

人口3,634人、面積12.50k㎡、人口密度291人/k㎡

  • 富合村と同一区域である。
  • 地区内の子供は富合小学校に通い、加西中学校に進学する。
  • 地区内に鉄道は通っていない。
  • 泉BSがあり、高速バスに乗車できる。泉BSとあるが泉・多加野地区ではなく、富合地区の都染町である。

多加野地区

[編集]

人口4,002人、面積21.50k㎡、人口密度186人/k㎡

  • 多加野村と同一区域である。
  • 地区内の子供は日吉小学校、宇仁小学校に通い、泉中学校に進学する。
  • 北条東小学校が開校するまで加西市内で唯一2つの小学校がある地区だった。
  • 地区内に鉄道は通っていない。
  • 加西市最高峰「鎌倉山」がある。

西在田地区

[編集]

人口1,951人、面積18.10k㎡、人口密度108人/k㎡

  • 西在田村と同一区域である。
  • 地区内の子供は西在田小学校に通い、泉中学校に進学する。
  • 地区内に鉄道は通っていない。

在田地区

[編集]

人口3,599人、面積17.73k㎡、人口密度203人/k㎡

  • 在田村と同一区域である。
  • 地区内の子供は泉小学校に通い、泉中学校に進学する。
  • 地区内に鉄道は通っていない。
  • 市内唯一のインター、加西インターがあり、加西インターBSから高速バスに乗車できる。
  • 加西インター産業団地が建設中

歴史

[編集]

行政

[編集]

市長

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:15人

市章・市旗

[編集]

「カ」を図案化したものを1967年5月6日に制定され、同年6月10日に市章・市旗とも告示された[6][7]

衆議院

[編集]
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
兵庫県第4区(加西市、神戸市西区西脇市三木市小野市加東市多可町 藤井比早之 自由民主党 4 選挙区

経済

[編集]

金融

[編集]

指定金融機関:三井住友銀行[8]

産業

[編集]

加西市に本社・本部を置く会社等

[編集]

(アイウエオ順)

農業・特産物

[編集]
  • 加西ゴールデンベリーA(ブドウ)
  • 根日女のかがやき(キヌヒカリ)
  • 山田錦(酒米)
  • むらさきの舞(紫黒米)
  • 根日女みどり(甘唐辛子)
  • 根日女の舞(ワイン)
  • ハリマ王(ニンニク)

特産品

[編集]
  • 加西へらへとバーガー(ご当地バーガー)

姉妹都市・提携都市

[編集]

海外

交通

[編集]

鉄道

[編集]

加西市には北条鉄道が万願寺川の下流の方向、すなわち市域の南東端より入り、下里川に沿って加西市の中心市街地までを結んでおり、ここに北条町駅がある。なお粟生駅を除くと、北条鉄道の路線の駅は全て加西市内に立地している。このうち途中駅の法華口駅播磨下里駅長駅の3駅の駅舎及びプラットフォーム、並びに法華口駅の便所は登録有形文化財に登録されている[11]

バス

[編集]

加西市には中国自動車道が市域の中央部を東西へと横断するように通っており、大阪(大阪駅)・神戸(三ノ宮駅)いずれとも高速バスの路線が設定され、これらの都市へは乗り換えなしで移動できる。所要時間は新大阪駅-北条間約69分、神戸三宮-北条間約69分である。

一般路線

高速バス

加西市内で高速バスを利用できる停留所と路線

  • ▲…上りは乗車のみ、下りは降車のみの扱い
  • ▼…下りは乗車のみ、上りは降車のみの扱い
  • ◆…双方向乗降可能
  • - …通過
  • = …経路外
種別 路線 始発 泉BS 加西IC 古坂3丁目 加西市役所前 アスティアかさい 北条BS 終点 経由 運行会社
特急 中国ハイウェイバス津山線 大阪駅USJ - = = = = 津山駅 中国道 JR・神姫
準特急 中国ハイウェイバス津山線 大阪駅・USJ = = = = 津山駅 中国道 神姫
急行 中国ハイウェイバス津山線 大阪駅・USJ = = = = 津山駅 中国道 JR・神姫
急行 中国ハイウェイバス北条線 新大阪駅・大阪駅 = アスティアかさい 中国道 JR・神姫
高速 山崎 - 三ノ宮線 三ノ宮駅 = = = = 山崎 新神戸TN・中国道 ウエスト神姫
特急 特急バス 三ノ宮駅 - = = = = 浜坂駅 新神戸TN・中国道 全但

道路

[編集]

(大阪方面) - 泉BS - 加西IC/BS - 北条BS - 加西SA - (鳥取・津山方面)

教育

[編集]

大学・大学院

[編集]
  • 国立神戸大学大学院附属食資源教育研究センター

専修学校

[編集]

特別支援学校

[編集]

高等学校

[編集]

中学校

[編集]

小学校

[編集]

認定こども園

[編集]

公立

  • 北条ならの実こども園
  • 賀茂幼児園
  • 加西こども園
  • 泉よつばこども園

私立

  • 北条こども園(社会福祉法人)
  • 北条東すみれこども園(公私連携(市立から移管=元幼稚園)・社会福祉法人)
  • 幼保連携型認定こども園とみた(社会福祉法人)
  • 認定愛の光こども園(学校法人=元幼稚園)
  • 善防こども園(社会福祉法人)
  • 多聞こども園(社会福祉法人)
  • 認定白龍こども園(社会福祉法人)

精神保健福祉士養成施設

[編集]

施設

[編集]

文化施設

[編集]
加西市立図書館、ねひめホール(アスティアかさい

ホール・集会場

図書館

博物館

郵便局

[編集]

集配郵便局

  • 加西郵便局
    • 675-23XX(北条町・旧富田村・旧賀茂村)
    • 675-21XX(旧九会村)
    • 675-22XX(旧下里村)
    • 675-24XX(旧泉町)
    • 679-01XX(旧富合村)

無集配郵便局

  • 加西北条郵便局
  • 加西道山郵便局
  • 加西福住郵便局
  • 加西和泉郵便局
  • 富合郵便局(2007年3月集配業務廃止)
  • 中野郵便局(2007年3月集配業務廃止)
  • 在田郵便局(2007年3月集配業務廃止)
  • 下里郵便局(2007年3月集配業務廃止)

簡易郵便局

  • 富田簡易郵便局
  • 宇仁簡易郵便局
  • 加西玉野簡易郵便局

名所・旧跡・観光スポット

[編集]

名所

[編集]

旧跡

[編集]

社寺

[編集]

祭事・催事

[編集]
市役所周辺で8月第1日曜日に開催。(2006年までと2013年以降)2007年は9月30日に開催。
後述の問題から2013年以降は市役所周辺に会場を戻し、加西サイサイまつりとして復活した。
2020年はコロナウイルスのため中止となった。
  • かさい 夏っ彩 夢フェスタ
従来の加西サイサイまつりを一新し、2009年8月2日に会場を兵庫県立フラワーセンターに移して「かさい 夏っ彩(かっさい)夢フェスタ 2009」として初開催。
2010年も8月1日に兵庫県立フラワーセンターにて「かさい 夏っ彩 夢フェスタ 2010」開催。
2012年まで同所で毎年開催されたが、祭り当日の交通渋滞、シャトルバスの不備、祭り後のゴミの清掃に市職員が借り出されるなど問題が多発し中止。
  • 田遊び・鬼会 - 国の重要無形民俗文化財に指定。毎年1月8日に東光寺で上万願寺町・下万願寺町の両町にて執り行われる。

著名な出身者

[編集]

政治・行政

[編集]

実業家・経営者

[編集]

芸能・スポーツ等

[編集]

その他

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 市の紹介”. 加西市. 2012年7月18日閲覧。
  2. ^ 加西の環境 平成21年度版”. 加西市. 2020年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月27日閲覧。
  3. ^ 日本一のため池地帯 東播磨”. 水土の礎. 2009年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月27日閲覧。
  4. ^ a b 人口告示”. 加西市例規集. 加西市. 2012年7月18日閲覧。
  5. ^ 世帯と人口の推移”. 加西市HP統計情報. 加西市. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月27日閲覧。
  6. ^ a b 加西市旗の制定”. 加西市例規集. 加西市. 2012年7月18日閲覧。
  7. ^ a b 加西市章の制定”. 加西市例規集. 加西市. 2012年7月18日閲覧。
  8. ^ 取り扱い金融機関について加西市
  9. ^ a b c d 日経就職ナビ
  10. ^ (財)建設業情報管理センター
  11. ^ 文化財課(兵庫県教育委員会サイト、「国登録文化財一覧」をクリック)
  12. ^ “「一つ一つの仕事 大切に」 新県警本部長が抱負 記者会見 /山口”. 毎日新聞デジタル (毎日新聞社). (2020年8月26日). https://mainichi.jp/articles/20200826/ddl/k35/010/295000c 2023年7月12日閲覧。 

参考文献

[編集]
  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 
  • 神戸新聞総合出版センター・編 編『兵庫県の難読地名がわかる本』(第一冊発行)のじぎく文庫、2006年12月28日。ISBN 4-343-00382-5 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]