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台南駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台南駅
駅舎
臺南
タイナン
Tainan
地図
所在地 中華民国の旗台南市東区北門路2段4号
北緯22度59分49秒 東経120度12分45秒 / 北緯22.99694度 東経120.21250度 / 22.99694; 120.21250座標: 北緯22度59分49秒 東経120度12分45秒 / 北緯22.99694度 東経120.21250度 / 22.99694; 120.21250
所属事業者 台湾鉄路管理局
台湾糖業股份有限公司
(台湾糖業鉄道 (廃止))
等級 一等駅
駅コード 4220[1]
(旧)175[2]
電報略号 ㄊㄋ
駅構造 地上駅
ホーム 単式・島式 2面3線
乗車人員
-統計年度-
#利用状況節参照
-人/日(降車客含まず)
乗降人員
-統計年度-
#利用状況節参照
-人/日
開業年月日 1900年11月29日
乗入路線
所属路線 縦貫線
キロ程 142.3km(彰化起点)
353.2* km(基隆起点)
大橋 (2.5 km)
(7.6 km) 保安
所属路線 関廟線廃線
備考 * - キロ程は台中線(山線)経由で計算。
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台南駅
各種表記
繁体字 臺南車站
簡体字 台南车站
拼音 Táinán Chēzhàn
通用拼音 Táinán Chējhàn
注音符号 ㄊㄞˊ ㄋㄢˊ ㄔㄜ ㄓㄢˋ
発音: タイナン チャーヂャン
台湾語白話字 Tâi-lâm Chhia-thâu(車頭)
客家語白話字: Thòi-nàm Chhâ-theù(車頭)
日本語漢音読み たいなんえき
英文 Tainan Station
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台南駅舎(前站)
中華民国の旗 中華民国 文化資産
駅舎入口
登録名称台南火車站
種類車站(駅)
等級国定古蹟
文化資産登録
公告時期
1998年12月18日[3]
位置中華民国の旗 中華民国台湾
建設年代大日本帝国の旗昭和11年(1936年)3月15日

台南駅(たいなんえき)は、台湾台南市東区にある、台湾鉄路管理局縦貫線である。かつては台湾糖業鉄道関廟線が接続していた。台南市の市中心部に位置する。台南の玄関口として市を代表する中心駅であり、縦貫線の全列車が停車する。台湾最西端の駅。

利用可能な鉄道路線

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歴史

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  • 1900年(明治33年)
  • 1936年(昭和11年)3月15日 - 2代目の現駅舎(前站)が落成(設計:宇敷赳夫、施工:池田組)[5]。同25日には市内で落成式典が行われた[6][注 1]
  • 1998年12月18日 - 国定古蹟に指定[8]
  • 2011年1月2日 - 沙崙線が開業し、本駅へも乗り入れを開始[9]
  • 2019年11月29日 - 地下化の工事着手(C212工区)[10]
  • 2021年4月8日 - 地下化事業に伴い後站(西口)の臨時駅舎供用[11]
  • 2024年6月 - 地下化計画の竣工予定[12]

2代目駅舎(国定古蹟)

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かつて2階に鉄道ホテル(戦後は台南鉄路飯店中国語版)とレストランが営業していたが、1965年にホテル、1986年にレストランが休止され[13]、現在は閉鎖されている。

2022年6月、修復中のホテルエリアで、元の建材が撤去されていることが判明[14]。 修復事業では外壁の煉瓦は88.47%がオリジナル、残り約11%がレプリカ、窓枠は23.45%がレプリカ、8.65%が再利用、残り67.9%を補修で賄う計画だったが[14]、外壁部は28.54%がオリジナル、63.15%がレプリカ、補修8.31%、窓枠は97.53%がレプリカ、でオリジナルが2.47%と、オリジナルの比率が大幅に低下する見通しになったため、工事は中断された[14]

駅構造

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  • 地平島式・単式複合型ホーム2面3線の地上駅
  • 南北に延びる路線の地上駅であるため、乗客以外は駅舎の中を東西方向に横切ることはできないが、駅をくぐる地下通路がある。
  • 前站構内にはセブンイレブン エクスプレス、持ち帰り寿司店が営業、出口には觀光案內所が設置されている。
  • 2009年に交通部鉄道局が策定した台南市区鉄路地下化計画(台南計画)により、台南駅を挟んだ南北8.23kmの地上路線を地下路線に切り替えることとなっている[12]。このうち台南駅の地下化はC212工区の一部として2019年11月に工事着手しており[10]、2面4線となる地下駅は2024年6月に竣工予定である。台南市の東西方向の交通を阻害していた台鉄縦貫線の地上路線を除却するとともに、市内に新駅を新設して都市交通としての利用価値を高める「台鉄捷運化」の達成も目的とされている[12]。また、現在の前站駅舎などの一部施設は保存、2階部分の鉄道ホテルは復元される見通しである。

のりば

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1 1 西部幹線(上り) 嘉義台中台北方面
東部幹線直通列車(下り) 宜蘭花蓮方面
2 2A 西部幹線(下り) 高雄潮州方面
南廻線直通列車(下り) 台東方面
3 2B 西部幹線(下り始発列車・待避列車) 高雄・潮州・沙崙方面
西部幹線(上り始発列車・待避列車) 新営・嘉義・斗六方面

利用状況

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  • かつて収入は台湾鉄路管理局が管理する駅の中で、台北高雄に次ぐ第3位であったが、台湾高速鉄道の開通に伴い、第2位になる。(高雄駅は第7位になった。)

年別利用推移は以下のとおり。

-2000年
年間 1日平均
乗車 下車 乗降計 出典 乗車 乗降計
1946 1,954,645 1,750,151 3,704,796 [15] 5,355 10,150
1949 3,255,802 2,765,426 6,021,228 [16] 8,920 16,497
1950 1,810,777 1,970,728 3,781,505 [17] 4,961 10,360
資料なし
1960 2,976,503 資料なし [18] 8,133 資料なし
1961 2,949,824 8,082
1962 2,653,500 7,270
1963 2,557,932 7,008
1964 2,856,442 7,804
1965 3,023,349 8,283
1966 3,300,548 9,043
1967 3,614,340 9,902
1968 3,881,179 10,604
1969 4,152,918 11,378
1970 4,343,355 11,900
1971 4,419,553 12,108
1975 5,581,712 6,025,047 11,606,759 [19] 15,292 31,799
1976 5,958,531 6,232,639 12,191,170 [20] 16,280 33,309
1977 5,694,234 5,888,200 11,582,434 [21] 15,601 31,733
1978 資料なし
1979
1980 5,035,969 5,141,475 10,177,444 [22] 13,759 27,807
1981 4,994,674 5,165,460 10,160,134 [23] 13,684 27,836
1982 5,290,823 5,427,666 10,718,489 [24] 14,495 29,366
1983 5,317,759 5,521,548 10,839,307 [25] 14,569 29,697
1984 5,249,950 5,604,278 10,854,228 [26] 14,344 29,656
1985 5,064,945 5,488,690 10,553,635 13,877 28,914
1986 4,879,478 5,185,346 10,064,824 13,368 27,575
1987 4,682,061 4,980,225 9,662,286 12,828 26,472
1988 4,727,053 5,015,710 9,734,763 12,915 26,598
1989 4,566,996 4,999,152 9,566,148 12,512 26,209
1990 4,715,667 5,027,404 9,743,071 12,920 26,693
1991 4,842,284 5,079,227 9,921,511 13,267 27,182
1992 5,215,837 5,402,756 10,618,593 14,251 29,013
1993 5,519,455 5,788,376 11,307,831 15,122 30,980
1994 5,676,924 5,981,462 11,658,386 15,553 31,941
1995 5,775,539 6,064,878 11,840,417 15,823 32,439
1996 5,596,236 5,976,100 11,572,336 15,290 31,618
1997 6,009,216 6,493,912 12,503,128 16,464 34,255
1998 6,174,459 6,959,793 13,134,252 16,916 35,984
1999 7,022,370 7,524,020 14,546,390 19,239 39,853
2000 8,739,455 8,287,074 17,026,529 23,878 46,521
2001年-
年間 1日平均
乗車 下車 出典 乗車 乗下車
2001 7,870,669 8,045,721 15,916,390 [26] 21,563 43,607
2002 7,844,264 7,884,641 15,728,905 21,491 43,093
2003 7,171,307 7,203,201 14,374,508 19,647 39,382
2004 7,470,036 7,522,323 14,992,359 20,410 40,963
2005 7,465,794 7,500,274 14,966,068 20,454 41,003
2006 7,407,975 7,457,246 14,865,221 20,296 40,727
2007 7,210,141 7,218,499 14,428,640 19,754 39,531
2008 7,618,343 7,615,051 15,233,394 20,815 41,621
2009
2010 7,462,563 7,486,560 14,949,123 [27] 20,445 40,957
2011 8,067,500 8,262,227 16,329,727 [28] 22,103 44,739
2012 8,618,439 8,896,410 17,514,849 [29] 23,548 47,855
2013 9,069,671 9,312,918 18,382,589 [30] 24,848 50,363
2014 9,363,002 9,646,540 19,009,542 [31] 25,548 52,081
2015 9,574,617 9,789,159 19,363,776 [32] 26,232 53,051
2016 9,556,572 9,786,231 19,342,803 [33] 26,111 52,849
2017 9,743,779 9,925,810 19,669,589 [34] 26,695 53,889
2018 9,629,053 9,589,096 19,218,149 [35] 26,381 52,652
2019 9,590,062 9,825,668 19,415,730 [36] 26,274 53,194
2020 8,189,000 8,352,132 16,541,132 [37] 22,374 45,194
2021 6,283,940 6,414,753 12,698,693 [38] 17,216 34,791

ギャラリー

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駅周辺

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台南駅 前站とロータリー

前站(西口)と後站(東口)は改札内地下通路の南に設置された、地下自由通路で往来できる。

前站(西口)

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いわゆるダウンタウンであり、また古都としての多くの史跡がある。

後站(東口)

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広大な敷地の大学などがある。

舞台となった作品

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※発表年月日順。

隣の駅

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台湾鉄路管理局
縦貫線南段
大橋駅 - 台南駅 - 林森駅 - 南台南駅(建設中)- 保安駅

脚注

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註釈

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  1. ^ 台湾日日新報の紙面は中央研究院のデジタルアーカイブで題字の検索と記事の閲覧が可能[7]

出典

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  1. ^ "車站基本資料集". 台湾鉄路管理局. 2021年6月27日. 2022年4月13日閲覧
  2. ^ 台湾鉄路管理局. "車站基本資料集". 2018年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月25日閲覧
  3. ^ (繁体字中国語)"台南火車站". 文化部文化資産局. 2020年7月11日閲覧
  4. ^ 台湾総督府 (1900年11月13日). "台湾総督府告示第100号". 官報. 1900年11月21日 (第5218号 ed.). 大蔵省印刷局. p. 291. 明治三十三年十一月二十九日ヨリ臺南縣打狗臺南間鐵道運輸營業ヲ開始ス 但運轉時刻哩數及賃金ハ鐵道部ニ於テ掲示ス 国立国会図書館
  5. ^ 傅朝卿 [in 中国語] (1995年1月). 臺南市日據時期歷史性建築. 台南市政府. p. 194. ISBN 957-00-4775-5 國家圖書館 臺灣記憶
  6. ^ “臺南驛の落成祝ひ 二十五日盛大に舉行” (第2版 ed.). 台湾日日新報. (1936年3月25日) 
  7. ^ "臺灣日日新報 「關鍵詞查詢(キーワード検索)」". 中央研究院. 2022年6月1日閲覧
  8. ^ (繁体字中国語)台南火車站 文化部文化資産局国家文化資産網
  9. ^ “台鐵沙崙支線通車 與高鐵接軌”. 自由時報. (2011年1月3日). https://news.ltn.com.tw/news/life/paper/456973 
  10. ^ a b 交通部鐵道局 工程管理 : 各計畫辦理情形
  11. ^ “台南火車站臨時後站4/8啟用 新增售票口、無障礙電梯”. 自由時報. (2021年4月7日). https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/3491824 
  12. ^ a b c 交通部鐵道局 臺南市區鐵路地下化計畫
  13. ^ 片倉佳史『台湾に残る日本鉄道遺産』交通新聞社、2012年、109頁。
  14. ^ a b c 劉榮輝 (2022年6月14日). “台南火車站修壞慘狀令議員搖頭 古蹟窗框全毀!仿作20%變100%” (中国語). 台灣蘋果日報. オリジナルの2022年6月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220614164808/https://tw.appledaily.com/life/20220614/FVREKWBB2ZGNVGEOQC26DNZV7Y/ 
  15. ^ (繁体字中国語)臺灣省行政長官公署交通處鐵路管理委員會 (1947年5月). 臺灣鐵路業務統計要覽 民國35年度. 臺灣省行政長官公署交通處鐵路管理委員會. p. 28. 国家図書館 臺灣記憶
  16. ^ 臺南市政府 (1950年8月). "臺南市臺南站上下客統計 (1949)". 臺南市統計要覽 (Report) (中華民國38年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 71.
  17. ^ 臺南市政府 (1951年7月). "臺南市臺南站火車上下客統計 (1950)". 臺南市統計要覽 (Report) (中華民國39年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 62.
  18. ^ (繁体字中国語)劉阿蘇 (1982年6月). 臺南市志卷三政事志(中)交通篇財政篇. 臺南市政府. p. 5. 国家図書館 臺灣記憶
  19. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1976年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 中華民國64年 臺灣鐵路統計年報 (Report). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 44–59.
  20. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1977年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國65年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 26–41.
  21. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1978年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國66年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 46–61.
  22. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1981年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國69年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 70–87.
  23. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1982年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國70年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 68–81.
  24. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1983年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國71年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 62–75.
  25. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1984年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國72年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 64–75.
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  27. ^ 99年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2011年12月29日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  28. ^ 100年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2012年6月16日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  29. ^ 101年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2013年6月2日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  30. ^ 102年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2014年5月14日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  31. ^ 103年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2015年9月24日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  32. ^ 104年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2016年7月5日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
  33. ^ 105年報 各站客貨運起訖量 - ウェイバックマシン(2017年8月19日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
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  37. ^ "營運 Business and Transportation 各站客貨運起訖量 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國109年 ed.). 臺灣鐵路管理局. 2021年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧
  38. ^ "表11 各站客貨運起訖量". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國110年 ed.). 交通部臺灣鐵路管理局. 2022年4月. 2022年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。

関連項目

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外部リンク

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