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嘉義市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台湾省 嘉義市
別称: 諸羅山・桃城
時計回りに上から: 嘉義市の夜景、嘉義孔子廟蘭潭ダム湖、港坪運動公園体育館、射日塔国立嘉義大学
地理
座標: 北緯23度29分0秒 東経120度27分0秒 / 北緯23.48333度 東経120.45000度 / 23.48333; 120.45000座標: 北緯23度29分0秒 東経120度27分0秒 / 北緯23.48333度 東経120.45000度 / 23.48333; 120.45000
面積: 60.0256 km²
各種表記
繁体字: 嘉義
日本語読み: かぎ
拼音: Jiāyì
ウェード式: Chia¹-i⁴
注音符号: ㄐㄧㄚ ㄧˋ
片仮名転写: ジアイー
台湾語: Ka-gī
客家語: Kâ-ngi
行政
嘉義市旗
嘉義市章
嘉義市旗
嘉義市旗
嘉義市徽
嘉義市徽
行政区分:
上位行政区画: 台湾省
下位行政区画: 2区
嘉義市長: 黄敏恵( 中国国民党
公式サイト: 嘉義市政府
情報
総人口: 262,553[1] 人(2024年9月)
世帯数: 100,592[1] 戸(2024年9月)
郵便番号: 600
市外局番: 05
嘉義市の木: 洋紫(バウヒニア)
嘉義市の花: 洋紫
テンプレートを表示

嘉義市(ジアイー/かぎ-し)は、台湾省。当市を中心に嘉義都市圏を形成している。

地理

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嘉義市は台湾西南部の嘉南平原北端に位置し北回帰線が市内南部を通過している。東西約1.5km、南北約10.5kmであり、嘉義県周囲を囲まれている。地形は東部の一部が竹崎丘陵地になっている以外は平原に属し、地勢は東から西にかけて緩やかな下り勾配を形成している。

主要河川には八掌渓朴子渓中国語版があり、それぞれ市内の南北を流れており、嘉義県との境界を形成している。土壌はきめ細かい粘土質であり保水性に乏しく、そのため水は八掌渓の蘭潭水庫中国語版および仁義潭水庫中国語版より灌漑されている。

気候

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気候は温帯夏雨気候 (Cwa)(熱帯モンスーン気候 - 温暖湿潤気候移行部型)に属し、気温は7月が最高、1月が最低であり、年間平均気温は23.3℃である。年間降水量は2,000mm、温暖な気候と豊富な降水量により農業が発展する有利な条件を有している。

嘉義市 (1971-2000)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 21.8
(71.2)
22.0
(71.6)
24.7
(76.5)
27.9
(82.2)
30.3
(86.5)
32.2
(90)
32.9
(91.2)
32.2
(90)
31.6
(88.9)
29.8
(85.6)
26.9
(80.4)
23.7
(74.7)
28.0
(82.4)
日平均気温 °C°F 16.1
(61)
16.8
(62.2)
19.4
(66.9)
22.9
(73.2)
25.5
(77.9)
27.6
(81.7)
28.4
(83.1)
27.8
(82)
26.7
(80.1)
24.3
(75.7)
20.9
(69.6)
17.4
(63.3)
22.8
(73)
平均最低気温 °C°F 12.1
(53.8)
13.3
(55.9)
15.5
(59.9)
18.9
(66)
21.8
(71.2)
24.0
(75.2)
24.9
(76.8)
24.6
(76.3)
23.2
(73.8)
20.6
(69.1)
16.8
(62.2)
13.0
(55.4)
19.1
(66.4)
雨量 mm (inch) 27.6
(1.087)
57.7
(2.272)
62.2
(2.449)
107.6
(4.236)
189.2
(7.449)
350.7
(13.807)
304.3
(11.98)
422.1
(16.618)
148.9
(5.862)
22.7
(0.894)
12.2
(0.48)
20.9
(0.823)
1,726.1
(67.957)
平均降雨日数 (≥0.1 mm) 5.4 7.0 7.4 8.4 11.1 14.4 14.9 18.1 9.8 3.6 3.0 3.7 106.8
湿度 81.8 83.1 83.7 84.1 84.5 82.0 80.4 83.6 84.7 84.1 81.4 80.3 82.8
平均月間日照時間 153.2 121.8 143.0 150.3 156.8 176.9 208.6 184.1 186.9 174.0 151.7 158.7 1,966
出典:[2]

地域

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嘉義市地域区分

行政区画の変遷

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1946年-1950年嘉義市地域区分
  • 1950年 - 行政区域調整が実施され、6区を4鎮2郷に統合(4鎮2郷)と台南県嘉義区・台南県東石区が合併し、嘉義県を設置。
    • 新東区が新東鎮に改称。
    • 新西区が新西鎮に改称。
    • 新南区が新南鎮に改称。
    • 新北区が新北鎮に改称。
    • 水上区が水上郷に改称。
    • 太保区が太保郷に改称。
  • 1951年 - 新東鎮・新西鎮・新南鎮・新北鎮が合併し、嘉義市を設置し、県轄市となる。
  • 1982年 - 嘉義市は県轄市より省轄市に昇格。
  • 1990年 - 区制施行し、東区西区二区を設置。
  • 1994年 - 省轄市がに改称される。

日本統治時代嘉義市の町名一覧

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  • 新高町
  • 栄町
  • 山下町
  • 西門町
  • 宮前町
  • 新富町
  • 東門町
  • 末広町
  • 朝日町
  • 黑金町
  • 檜町
  • 堀川町
  • 北門町
  • 玉川町
  • 元町
  • 白川町
  • 南門町

歴史

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古代

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嘉義市の旧称は諸羅山 (Tirosen)である。台湾原住民平埔族ホアニア族ロツァ支族の集落「ツウロウサン」と台湾語音が類似する諸羅山社 (Chu-lo5-san) に宛てた。別称には桃城があるが、これはこの地に築城された古城が桃に似ていたことから命名された。現在でも古城が位置した中央七彩噴水一帯を桃仔尾と称している。

近世

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諸羅山は中国大陸からの移民の拠点の一つとして発展した。

  • 1621年、福建漳州より顔思斉が笨港より上陸し付近の開墾に着手した。

オランダ統治

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  • 1624年、オランダ人による台湾統治が開始されると、当初は台南を中心にしていたが、その後諸羅山一帯の平埔族集落を占領すると、嘉義地区の経営にも着手した。

鄭氏政権

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大清帝国

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  • 1683年、台湾を領有した清朝は翌年台湾府を設置、3県を統括することとなり、嘉義は諸羅県中国語版の管轄とされ、県治は佳里興(現在の台南市佳里区)に設置された。
  • 1704年、県治が佳里興より諸羅山(現在の嘉義市)に移され、木柵の築城が見られた。雍正年間、知県の孫魯は木城を土城に改築、1727年には知県の劉良により門楼、砌水洞、砲座が設置された。このように防備を固めた県城は1786年林爽文の反乱が発生し諸羅城を10ヶ月に亘り包囲した際にも陥落することは無く、またこの際に城内の住民が清軍に協力して防衛したことから清朝より「嘉其死守城池之忠義(城を死守した忠義を嘉す)」との聖旨を受け、翌年11月3日に詔勅を以って「諸羅」を「嘉義」と改称した。
  • 1885年福建台湾省が設置されると、清朝は台湾に3府1直隸州11県3庁を設置、嘉義県は台湾府に帰属し、県治が嘉義市地区に設置された。

近代

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日本統治

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  • 1895年下関条約により日本に割譲された台湾では、台湾総督府によりたびたび地方改制が実施された。
  • 1906年梅山地震中国語版が発生すると、清代に建築された県城は東門を除いて全壊する。災害復興に際し総督府は都市計画を実施し新生嘉義市の建設に力を注ぐこととなる。近代都市として再生された嘉義市は商業及び交通の発展により、南部地域の中心都市としての地位を確立することとなった。
  • 1920年の第8次改革では台南州嘉義郡の管轄下での地方自治が開始されることとなり「嘉義街」が成立した。その後も発展を続け、1930年には市に昇格する。

現代

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戦後

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戦後、嘉義市は中華民国の省政府直属の省轄市に指定され、1950年の地方改制により県轄市に一旦改編されたが、1982年7月1日、再び省轄市に昇格(現在の名称は「市」)し現在に至っている。

政治

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行政

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市長

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歴代市長
氏名 所属政党 任期
初代 許世賢 中国民主社会党 1982年7月1日‒1983年7月1日
代理 江慶林 中国国民党 1983年7月1日‒1983年12月15日
補選 張博雅 無所属 1983年12月15日‒1985年12月20日
第2代 張博雅 無所属 1985年12月20日‒1989年12月20日
第3代 張文英 無所属 1989年12月20日‒1993年12月20日
第4代 張文英 無所属 1993年12月20日‒1997年12月20日
第5代 張博雅 無所属 1997年12月20日‒2000年5月22日
代理 陳麗貞 無所属 2000年5月22日‒2001年12月20日
第6代 陳麗貞 無所属→ 民主進歩党 2001年12月20日‒2005年12月20日
第7代 黄敏恵 中国国民党 2005年12月20日‒2009年12月20日
第8代 黄敏恵 中国国民党 2009年12月20日‒2014年12月25日
第9代 涂醒哲 民主進歩党 2014年12月25日‒2018年12月25日
第10代 黄敏恵 中国国民党 2018年12月25日‒(現任)

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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国内

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海外

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経済

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産業

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近代の嘉義市は、林業製糖業観光業風俗営業などの産業から生まれた町であり、特に日本統治時代には金融業運輸業が大きく発展した。第二次世界大戦後、市内の多くの建物が倒壊したため、当時の日本人市長はこの問題を解決するために、嘉義市復興建築信用購買組合(現在の嘉義市第三信用合作社)を創立した。かつて存在した地場銀行の嘉義銀行は台湾商工銀行(現・第一商業銀行)に吸収合併され現在は存在しない。

商業

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主な商業施設

拠点を置く企業

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教育

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小学校

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国民小学は日本の小学校に相当する。

中学校

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国民中学は日本の中学校に相当する。

高等学校

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高級中学・高級職業学校は日本の高等学校に相当する。

国立嘉義高級中学の校門

特別支援学校

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特殊教育学校は日本の特別支援学校に相当する。

大学

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交通

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嘉義BRT
嘉義駅駅舎
嘉北駅駅舎
阿里山森林鉄路北門駅駅舎
嘉義市バス成運 Master MB120NSEノンステップバス(電気バス)
種別 路線名 乗り場 その他
台湾鉄路管理局 縦貫線 嘉義駅(中心となる駅)、嘉北駅
林務局阿里山森林鉄路 阿里山線 嘉義駅、北門駅
嘉義BRT 7211(BRT1)、7212(BRT2)
嘉義市公車 中山幹線
忠孝新民幹線
光林我嘉線
2021年6月30日までICカードで無料乗車
嘉義県市区公車 101、102、105、106
公路客運 嘉義客運の路線バス 中山総站(嘉義站)、嘉義市交先期交通転運中心、火車站
公路客運 嘉義県公共汽車管理処の路線バス 大雅站、嘉義站
公路客運 台西客運の路線バス 嘉義站、後湖站
公路客運 員林客運の路線バス 嘉義市先期交通転運中心、後湖站
国道客運(高速バス) 阿羅哈客運 嘉義市先期交通転運中心、嘉義北站
国道客運 和欣客運 嘉義市先期交通転運中心、嘉義交流道站
レンタサイクル YouBike 30分以内に返却し再度レンタルする場合は次の30分も無料
国道客運 国光客運 嘉義市先期交通転運中心、竹子脚站
国道客運 統聯客運 嘉義市先期交通転運中心、北港路站
国道客運 台中客運 嘉義市先期交通転運中心
国道 国道1号 嘉義交流道(嘉義IC)
省道
台1線
民雄郷 - 嘉義市 西区 - 水上郷
省道
台18線
嘉義市 東区 - 嘉義市 西区 - 太保市
県道
県道159号
太保市-嘉義市 西区 -嘉義市 東区 - 竹崎郷
県道
県道159号甲線
嘉義市 西区 -嘉義市 東区 - 番路郷 - 竹崎郷
県道
県道163号
嘉義市 西区- 水上郷

観光

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台湾基督長老教会嘉義西門教会礼拝堂
台湾基督長老教会嘉義西門教会礼拝堂の紹介(日本語は右)
檜意森活村
文化路夜市
蘭潭·月影潭心

文化・名物

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祭事・催事

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嘉義市の吹奏楽は台湾一番有名なので、管樂之都(吹奏楽の都)とも呼ばれる[6]

名産・特産

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福義軒本店

(嘉義BRT新光三越遠東駅 徒歩約3分)

スポーツ

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2018世界大学野球選手権大会主開催地。

嘉義市国民民運動中心

出身関連著名人

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脚注

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  1. ^ a b 中華民國內政部戶政司 (2018年5月1日). “中華民國 內政部戶政司 全球資訊網”. 中華民國內政部戶政司. 2019年11月14日閲覧。
  2. ^ Statistics > Monthly Mean”. Central Weather Bureau. 2013年4月21日閲覧。
  3. ^ “[【祝】 広島県尾道市と嘉義市が友好交流協定を締結 今年13件目の日台都市間提携 お知らせ-日台姉妹交流]”. 日本李登輝友の会. 2018年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月13日閲覧。
  4. ^ http://www.chiayi.gov.tw/2015web/04_hot_news/content.aspx?id=49954
  5. ^ [:zh]
  6. ^ 嘉義市国際バンドフェスティバル”. 台湾観光年暦. 2018年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月4日閲覧。

注釈

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関連項目

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外部リンク

[編集]

(中国語)