台南州
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台南州(臺南州、たいなんしゅう)は、かつて台湾の地方行政区分だった五州三庁の一つで、現在の台南市、嘉義市、嘉義県、雲林県を合わせた地域にあたる。
人口
[編集]1941年台湾常住戸口統計より
- 総人口 155万695人
- 内訳
- 内地人 5万3446人
- 台湾人 148万9621人
- 朝鮮人 253人
- その他 7375人
- 内訳
行政区分
[編集]- 1945年当時
- 背景色が■である部分は1945年以前に廃止された行政区分
市
[編集]市 | 現在の行政区分 | 備考 | |
---|---|---|---|
台南市 | 台南市 | 中西区、東区、南区、北区、安平区 | |
嘉義市 | 嘉義市 |
郡・街庄
[編集]郡 | 街庄 | 現在の行政区分 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
新 豊 郡 |
仁徳庄 | 台 南 市 |
仁徳区 | |
帰仁庄 | 帰仁区 | |||
関廟庄 | 関廟区 | |||
龍崎庄 | 龍崎区 | |||
永康庄 | 永康区 | |||
安順庄 | 安南区 | |||
永寧庄 | 南区・仁徳区の一部 | 1940年廃庄、台南市・仁徳庄に編入 | ||
新 化 郡 |
新化街 | 新化区 | ||
善化街 | 善化区 | |||
新市庄 | 新市区 | |||
安定庄 | 安定区 | |||
山上庄 | 山上区 | |||
玉井庄 | 玉井区 | |||
楠西庄 | 楠西区 | |||
南化庄 | 南化区 | |||
左鎮庄 | 左鎮区 | |||
曽 文 郡 |
麻豆街 | 麻豆区 | ||
下営庄 | 下営区 | |||
六甲庄 | 六甲区 | |||
官田庄 | 官田区 | |||
大内庄 | 大内区 | |||
北 門 郡 |
佳里街 | 佳里区 | ||
西港庄 | 西港区 | |||
七股庄 | 七股区 | |||
将軍庄 | 将軍区 | |||
北門庄 | 北門区 | |||
学甲庄 | 学甲区 | |||
新 営 郡 |
新営街 | 新営区 | ||
塩水街 | 塩水区 | |||
白河街 | 白河区 | |||
柳営庄 | 柳営区 | |||
後壁庄 | 後壁区 | |||
番社庄 | 東山区 | |||
嘉 義 郡 |
大林街 | 嘉 義 県 |
大林鎮 | |
水上庄 | 水上郷 | |||
民雄庄 | 民雄郷 | |||
新巷庄 | 新港郷 | |||
渓口庄 | 渓口郷 | |||
小梅庄 | 梅山郷 | |||
竹崎庄 | 竹崎郷 | |||
番路庄 | 番路郷 | |||
中埔庄 | 中埔郷 | |||
大埔庄 | 大埔郷 | |||
蕃地 | 阿里山郷 | |||
東 石 郡 |
朴子街 | 朴子市 | ||
六脚庄 | 六脚郷 | |||
東石庄 | 東石郷 | |||
布袋庄 | 布袋鎮 | |||
鹿草庄 | 鹿草郷 | |||
太保庄 | 太保市 | |||
義竹庄 | 義竹郷 | |||
斗 六 郡 |
斗六街 | 雲 林 県 |
斗六市、林内郷 | |
斗南街 | 斗南鎮 | |||
古坑庄 | 古坑郷 | |||
大埤庄 | 大埤郷 | |||
莿桐庄 | 莿桐郷 | |||
虎 尾 郡 |
虎尾街 | 虎尾鎮 | ||
西螺街 | 西螺鎮 | |||
土庫街 | 土庫鎮、褒忠郷 | |||
二崙庄 | 二崙郷 | |||
崙背庄 | 崙背郷、麦寮郷 | |||
海口庄 | 台西郷、東勢郷 | |||
北 港 郡 |
北港街 | 北港鎮 | ||
元長庄 | 元長郷 | |||
四湖庄 | 四湖郷 | |||
口湖庄 | 口湖郷 | |||
水林庄 | 水林郷 |
(戦後)
[編集]- 台南市と嘉義市は台湾省へ移管、台南州より離脱。
- 1946年嘉義区公所は民雄庄へ移転。3月安順郷は台南市へ移管。4月台南県政府は新営鎮へ移転。8月新営区廃区、同区管内の街庄は台南県の直接管轄となる。
- 1950年台南県の全部の郡を廃止、旧嘉義東石・区管内の郷鎮は現在の嘉義県に、旧新豊・新化・曽文・北門・新営区管内の郷鎮は現在の台南県に、旧斗六・虎尾・北港区管内の郷鎮は現在の雲林県に統合。
- 2010年12月25日台南県と台南市を合併して、新たに中華民国の直轄市となった。
歴代知事
[編集]- 枝徳二:1920年9月1日 -
- 吉岡荒造:1921年10月8日 -
- 松井栄尭:1923年12月8日 -
- 喜多孝治:1924年12月23日 -
- 片山三郎:1927年7月27日 -
- 永山止米郎:1929年4月20日 -
- 名尾良辰:1930年5月23日 -
- 横光吉規:1931年5月8日 -
- 今川淵:1932年3月15日 -
- 藤田傊治郎:1936年2月26日 -
- 川村直岡:1936年10月16日 -
- 石井龍猪:1939年12月27日 -
- 一番ヶ瀬佳雄:1940年5月25日 -
- 宮木広大:1942年7月3日 -
- 宮尾五郎:1943年3月29日 -
医療
[編集]法院
[編集]昭和20年(1945年)当時
(審判の行うことの無かったものを「裁判所」とカウントしなかった)(沿革略)
- 台南地方法院
- 台南地方法院嘉義支部
刑務所
[編集]昭和7年(1932年)当時
- 台南刑務所
- 台南刑務所嘉義刑務支所
警察
[編集]昭和20年(1945年)当時
- 台南州警務部
- 台南警察署
- 嘉義警察署
- 新豊郡警察課
- 新化郡警察課
- 曽文郡警察課
- 北門郡警察課
- 新営郡警察課
- 嘉義郡警察課
- 斗六郡警察課
- 虎尾郡警察課
- 北港郡警察課
- 東石郡警察課
林政
[編集]昭和7年(1932年)当時
- 営林所嘉義出張所
専売局
[編集]昭和20年(1945年)当時
- 番子田酒工場(専売局総局管内)
- 台南支局
- 台南酒工場
- 嘉義支局
- 嘉義酒工場
- 二萬坪酒工場
気象
[編集]昭和17年(1942年)当時
教育
[編集]高等教育機関
[編集]中等教育機関
[編集]- 台南州立台南第一中学校(現 国立台南第二高級中学)
- 台南州立台南第二中学校(現 国立台南第一高級中学)
- 台南州立嘉義中学校(現 国立嘉義高級中学)
- 台南州立台南第一高等女学校(国立台南女子高級中学に統合)
- 台南州立台南第二高等女学校(国立台南女子高級中学に統合)
- 台南州立嘉義高等女学校(現 国立嘉義女子高級中学)
- 台南州立虎尾高等女学校(現 国立虎尾高級中学)
- 台南州立台南工業学校(現 国立台南高級工業職業学校)
- 台南州立嘉義工業学校(現 国立嘉義高級工業職業学校)
- 台南州立嘉義商業学校(現 国立嘉義高級商業職業学校)
- 台南州立台南農業学校(現 国立台南大学附屬高級中学)
- 台南州立嘉義農林学校(現 国立嘉義大学)
日本軍駐屯地
[編集]昭和11年(1936年)の平時編制
- 台湾歩兵第2連隊(台南市)
鉄道
[編集]昭和19年(1944年)の路線
総督府鉄道
[編集]- 縦貫線(現縦貫線)
営林所鉄道
[編集]私設鉄道
[編集]道路
[編集]昭和14年(1939年)当時
指定道路
[編集]- 縦貫道路
- 西螺崙背道
- 北港崙背道
- 斗南北港道
- 莿桐斗六道
- 斗南林内道
- 林内竹山道
- 斗六小梅道
- 大林小梅道
- 民雄北港道
- 北港新港道
- 嘉義竹崎道
- 嘉義中埔道
- 嘉義頂東石道
- 嘉義白河道
- 草店内角道
- 後壁白河道
- 白河関子嶺道
- 白河前大埔道
- 番子田六甲道
- 六甲番社道
- 林鳳営六甲道
- 朴子塩水道
- 新営布袋道
- 北門塩水道
- 麻豆番子田道
- 麻豆佳里道
- 台南北門道
- 新市新化道
- 台南新化道
- 新化玉井道
- 関廟旗山道
- 新化関廟道
- 台南関廟道
- 台南湾裡道
- 台南安平道
- 小梅竹崎道
- 嘉義北港道
- 朴子北港道
港湾
[編集]昭和13年(1938年)当時
開港
[編集]- 安平港
特別輸出入港(対中貿易専用港)
[編集]- 東石港
油田
[編集]- 新営油田
- 凍子脚油田
神社
[編集]国立公園
[編集]企業
[編集]州内に本社を有する資本金50万円以上の企業である(昭和7年・1932年当時)
農林水産業
[編集]- 台湾漁業
製造業
[編集]- 塩水港製糖(現 塩水港精糖)
- 台湾織布
- 台湾製塩
- 台南煉瓦
- 台湾生薬
電気業
[編集]- 嘉義電灯
金融業
[編集]- 台湾南部無尽
マスメディア
[編集]ラジオ放送局
[編集]昭和20年(1945年)8月当時
- 台湾放送協会台南放送局(呼出符号JFBK)
- 台湾放送協会嘉義放送局(呼出符号JFDK)
日本語新聞
[編集]昭和7年(1932年)当時
- 台南新報
出身有名人
[編集]この時代に生まれ育つか、または活躍した者を掲載
- 邱永漢(評論家)
- 八田與一(台湾総督府土木技師。烏山頭水庫や嘉南大圳建設に従事)
- 余清芳(西来庵事件の首謀者)
- 安藤百福(実業家)
- 許文龍(実業家)
- 住吉秀松(実業家、『台南消防の父』)
- 梅澤捨次郎(台湾総督府および台南州土木技師、建築家。ハヤシ百貨店のほか政府建築物を担当した)