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コロムビア・レコード Columbia Records | |
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親会社 | ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国) |
設立 | 1888年(ノース・アメリカン・フォノグラフとして) |
販売元 | ソニー・ミュージックエンタテイメント ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/ソニーレコーズインターナショナル |
ジャンル | ポップス全般 |
国 | アメリカ合衆国 |
本社所在地 | ニューヨーク |
公式サイト | COLUMBIARECORDS.com |
HIGH SUPREME RECORDS(ハイスプレイムレコード)は、日本のレコードレーベルの一つ。
概要
[編集]1953年に当時の親会社であるCBSは別レーベルであるエピックを設立し、傘下のレーベル群を束ねる存在としてCBSレコード・グループという法人を作った。コロムビアはその中核レーベルとなったが、アメリカ以外の国では“コロムビア”という商標を他社が保有していることが多く、日本では日本コロムビア(2002年10月にコロムビアミュージックエンタテインメントへ一時社名変更、2010年10月をもって社名復帰)が名称とツイン・ノーツと言われる音符マークを登録商標として保有している。このような場合はレーベル名として代わりに“CBS”が使われており、コロムビア・レコードとCBSレコードは混同されることが多い。1990年代より、コロムビア・レコードレーベルで発売されてきたクラシックジャンルについては「ソニークラシカル」レーベルへ移行している。
CBSとソニーが合弁で発足させた株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの前身であるCBS・ソニーレコードでは、国内作品(J-POP等)ではソニーレコーズレーベルが中心であり、Columbia/CBSのレーベルは洋楽・クラシックといった輸入盤にほぼ限定されている。
日本に於ける正規輸入盤・日本版(日本語ライナーノーツ付き)のレーベル作品については、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ.SMEIとは直接の資本関係は無い)の子会社であるソニー・ミュージックジャパンインターナショナル・ソニーレコーズインターナショナルから、コロムビアレコードの商標を国内で保有している日本コロムビア[1]の商標許諾シールが貼付される形態で発売されている。
沿革
[編集]- 1888年 ノース・アメリカン・フォノグラフ(1888年に設立されるが、1894年には破産する)の子会社「コロムビア・フォノグラフ」として創立される。
- 1894年 アメリカン・グラフォフォン(1886年に設立)を買収する。
- 1897年 イギリス法人「英コロムビア」(今の英EMI)を設立する。
- 1906年 社名をコロムビア・グラフォフォンと改称する。
- 1927年 放送局「CBS(Columbia Broadcasting System)」を設立する。また(株)日本蓄音器商会と提携し、日本国内でコロムビア・レコードの発売を本格的に開始する。
- 1938年 元子会社のCBSに買収される。
- 1948年3月1日 LP盤を初めて商品化[2]。
- 1956年 ステレオ録音開始。
- 1958年7月1日 ステレオ・レコードを発売する(レスピーギ「ローマの松」ほか)。
- 1961年 LPレコードの高品質の印として「360°SOUND」のマークの使用を開始。
- 1968年3月1日 日本でソニーとの合弁会社CBS・ソニーレコードを設立。
- 1968年7月1日 CBSの日本盤の発売元が日本コロムビアから順次、CBS・ソニーレコードに移る。
- 1979年5月5日 デジタル録音開始(ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」メータ指揮ニューヨーク・フィル)。
- 1988年 ソニーがCBSレコーズ・グループを買収。
- 2004年 ソニーとベルテルスマンが合弁会社ソニーBMGミュージックエンタテインメントを設立。
- 2008年 ソニーがソニーBMGのベルテルスマン持分を取得、ソニーBMGを完全子会社化する。
- 2009年 ソニーBMGがソニー・ミュージックエンタテインメントに改称。
主なアーティスト
[編集]ポピュラー音楽
[編集]- 注:過去に所属していたアーティストも含む。
クラシック音楽
[編集]- ブルーノ・ワルター
- レナード・バーンスタイン
- ユージン・オーマンディ
- ジョージ・セル
- ブダペスト弦楽四重奏団
- ジュリアード弦楽四重奏団
- ヴラディーミル・ホロヴィッツ
- ルドルフ・ゼルキン
- グレン・グールド
- アイザック・スターン
商標
[編集]レコード・ビジネスにおける「コロムビア」という商標は、米国以外の国では他社が保有していることが多い(イギリスでは英コロムビア→EMIが、日本では日本コロムビアが保有。いずれも創業期には米コロムビアとも資本関係があった)。この為、コロムビア・レコードはそれらの国では「コロムビア」(Columbia)というブランド名を使用することができない。
これらの国では、CBS傘下の時代には「CBS」というブランド名を使用していた。
日本コロムビアは、1962年の英コロムビアとの契約解消後、一部洋楽(米コロムビア)音源に「CBS」レーベルの使用を開始(通称:CBSコロムビア)、それ以降は洋楽部門「CJ」(CBS JAPANの略称)に所属した邦楽ポップス歌手・グループ(例:エミー・ジャクソン、ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、ヴィレッジ・シンガーズ、伊東きよ子、黒沢年男(現:黒沢年雄)、徳永芽里等)にも1968年6月30日までに発売された新譜に「CBS」レーベルを使用していた。「LL-」で始まるシングル盤の規格番号に因み「L盤」と呼ばれていた。
これらは1968年3月のCBS・ソニーレコード(以下CBS・ソニー)設立後、米コロムビア音源の洋楽は改めて同社で同年7月以降より順次再発売された。邦楽ポップスは一部がCBS・ソニーに販売権を譲渡された一方、引き続き販売権が日本コロムビアに残った作品はレーベルを「コロムビア(Columbia)」や「デノン(Denon)」[3]等に変更して同年9月以降より順次再発売された[4]。
当初、CBS・ソニーは米コロムビアと日本コロムビアとの原版契約を盾に、旧CBSコロムビアレーベル所属の邦楽歌手を全て既発売音源の販売権を含めてCBS・ソニーに移籍させようとしたが、このうちジャッキー吉川とブルー・コメッツは一旦CBS・ソニーに形式的に移籍後、契約切れを経て、事実上日本コロムビアに復帰(実質的には残留)[5]、また旧CBSコロムビアレーベル所属歌手のひとりだった黒沢年男も日本コロムビアに残留している[6]。尤も、ヴィレッジ・シンガーズと伊東きよ子の2組はCBS・ソニー発足後も日本コロムビアから前者は2枚シングル盤を、後者は1枚シングル盤をそれぞれリリースした後、旧譜の販売権を含めて移籍した。
前述した「CBS JAPAN」についても、レーベルを「コロムビア(Columbia)」に変更したうえ、ポピュラーの国内制作部門として存続し、規格番号のみ1973年6月末まで「L盤」として発売された[7]。
ソニー傘下となってからは、「CBS」というブランド名も使用できなくなった為、「Sony」「Sony Music」「SME」などのブランド名を使用している。
日本の輸入レコード店には「Columbia」という商標のついたアメリカ盤が並んでいるが、それらには日本コロムビアによる商標使用許可を受けていることを示すシールが貼られている。
ソニー・ミュージックのクラシック向けレーベル、「ソニークラシカル」の『赤地に音符の型抜き』マークは、コロムビア時代の名残を象徴しているとも言える。
日本において「Colombia(例:コロンビア共和国)」と区別するため、商標はあえて旧仮名遣いで「コロムビア」と表記している。
注
[編集]- ^ ただし2002年10月から2010年9月まではコロムビアミュージックエンタテインメント名義。
- ^ LP商品化第1号は、メンデルスゾーン作曲「ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64」(ミルステイン(ヴァイオリン)ブルーノ・ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック レコード番号:ML 4001)
- ^ 国内向けは「CD-」の規格番号によるポップス向けレーベルとして使用され、L盤では海外輸出用にそれまでの「CBS」に代わって使用された。
- ^ 一例として、エミー・ジャクソンのシングル盤については、1968年9月出荷以降の再プレス盤で同一の型番ながらCBSの目玉マークからコロムビアのツインノーツに置き換えられていた。また1983年に3枚セットで復刻された際も同様の措置が取られたが、コロムビアのマークの色が異なっていた。
- ^ 1968年7月いっぱいでCBS・ソニーとの契約を満了し、以降はフリー扱いとなったが、その後、ブルー・コメッツ側が自主制作した楽曲について日本コロムビアが販売のみを請け負うという「原盤供給契約」を締結、これによりブルー・コメッツは事実上、日本コロムビアに復帰することとなった。
- ^ CBSコロムビアレーベルから出した歌手デビュー曲「僕についておいで」以来、渡辺音楽出版が関わっており(CBS→L盤時代のレコードジャケットに、同出版社の「WP music」マークが見られる)、その絡みがあると思われるが、経緯などの詳細は不明。
- ^ 1968年秋の新譜からは全て「コロムビア(Columbia)」レーベルに集約される形になったが、それ以前から既に、「CBS」レーベルを用いない代わりに、「コロムビア(Columbia)」レーベルを通じて新曲をリリースしていたアーティストも少なからずいた(ザ・ダーツ、いしだあゆみ、日本コロムビア所属末期のヴィレッジ・シンガーズなど)。
関連項目
[編集]- ブルーノ・ワルターやレナード・バーンスタインのレコーディングに使用した臨時編成オーケストラ(日本コロムビア時代に発売されたレコードには「コロムビア交響楽団」とクレジットされていた)。
外部リンク
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