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ポカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポカ(ぽか)は、

  1. 花札を用いた競技の一つ。
  2. 失敗、凡プレイ 特に重大なものは「大ポカ」ともいう。
  3. 日本のアイドルグループ・日向坂46のマスコットキャラクター。

以下、1.花札の遊戯について記載する。

概要

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  • 親とビキの二人で対戦し、手札を相手よりも早く出しきり、碁石5個を先取りした方が勝者となるスピーディな競技。内容が単純明快で、初心者でもわかりやすくできるのが特徴。
  • 碁石5個で勝負が決まることから「五文勝負(ごもんしょうぶ)」とも呼ばれる。また、碁石3個で勝負を競う方法もあり、その場合は「三文勝負(さんもんしょうぶ)」と云われた。
  • ポカ(もしくは大ポカ)は「失敗」「凡プレイ」といった意味があるが、花札における「ポカ」の由来は定かではない。

競技の流れ

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使用道具
花札(1組48枚)、碁石などの点数表示が出来るもの
必要人数
基本的に2人(親とビキ)で行う。3人以上参加する場合は親を決める「めくり札」で上位者(月の若い札)2人が参加することになる。

競技方法

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  1. 親とビキを決め、競技開始前に碁石を十数個用意し場の一隅へ置く。
  2. 互いに手札を6枚ずつ持つ。残りの36枚は山札とする。
  3. 山札の一番上をめくり、台札(だいふだ - 基準となる札)を決める。
  4. 台札を基準に、親から1月上がりの札を手札から出す。例えば、台札が藤(4月)なら、親は菖蒲(5月)を出す。桐(12月)からは松(1月)に続く。親が該当する札がなければビキに順番を交代する。ビキも該当する札がない場合、親がもう一枚山札をめくり、それを新しい台札とする。
  5. 台札に続く札を、連続する順序で複数所持している場合はまとめて一括で出せる。例えば、台札が菊(9月)で、手札に紅葉(10月)・柳(11月)・桐(12月)・松(1月)とある場合はそれらをまとめて出せる。ただし、二重する同じ月の札はまとめて出すことは出来ない。例えば、台札が菊(9月)で手札に紅葉(10月)を2枚以上所持していたとしても、出せるのは1枚に限定されている。
  6. 競技が途中まで進み、出せる手札がなくなった場合は、そのプレイヤーが山札をめくり、新たな台札とする(この際、山札は台札の予備を果たす)。
  7. 新しい台札を決めたプレイヤーは、相手に順番を回す。
  8. 先述の説明を繰り返し、先に手札を出し切ったプレイヤーは碁石1個を獲得する。その時点で競技は打ち切られ、先述から新たにやり直す。それを繰り返し、先に碁石を5個獲得したプレイヤーを勝者とする。

このほかにも、以下のような特殊ルールが存在する。

特殊ルール

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一二つけ打ち(いちにつけうち)
場の台札が松(1月)で、(本来、梅(2月)から出さなければならないが)手札に松(1月)と梅(2月)があれば2枚まとめて出せる。

 別のルールでは、  場の台札が松(1月)か、梅(2月)の場合、台札と同じ月の札を何枚でも出せる。この場合付け打ちとは、台札に便乗して打つことをいう。

化札(ばけふだ)
他の札の代用となる札のことで鬼札(おにふだ)ともいう。本項ではポカについての化札について説明する。
本競技では「松のタン」「松に鶴」「梅に鴬」の3枚が化札となる。ただし、同じ松や梅でもこれ以外の化札にはならない。
使用例は、台札が藤(4月)の場合、「松に鶴(1月)」を菖蒲(5月)の代わりに出すことができる。また、「梅に鴬(2月)」を牡丹(6月)の代わりとして出すことができる。さらに、2枚ともある場合は2枚とも出せる。といった具合である。
役と役代
以下の表が、ポカにおける役である。「総出し」以外はすべて手役。また、手役のみで碁石を5個獲得すれば、その時点で一回戦終了となる。
名称 役の内容 役代
総出し 最初の一手で全手札を出しきること
(競技開始前に公表しなければならない)
碁石2個
三双(みつくっつき) 同月札が2枚ずつ、3組手札にあるとき
ピン三枚 松が手札に3枚あるとき
化三枚(ばけさんまい) 3枚の化札がそっくり手札にあるとき
ブッタクリ 同月札が4枚とも手札にあるとき
(ただし、二人ともブッタクリだった場合は引き分けとなる)
碁石5個

参考文献

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PCゲーム

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  • 『花札てんこもり』
UNBARANCEから発売されたPC用ディスク。当作品に「ポカ」が収録されている。Windows 98/Me/XP/Vista/7に対応。

関連項目

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