コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

プリーズ・ミスター・ポストマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーヴェレッツ > プリーズ・ミスター・ポストマン
ビートルズ > 作品リスト > プリーズ・ミスター・ポストマン
ビートルズ > 曲名リスト > プリーズ・ミスター・ポストマン
カーペンターズ > ディスコグラフィ > プリーズ・ミスター・ポストマン
「プリーズ・ミスター・ポストマン」
マーヴェレッツシングル
初出アルバム『プリーズ・ミスター・ポストマン』
B面 ソー・ロング・ベイビー
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ポップ[1][2]
時間
レーベル モータウン
作詞・作曲
プロデュース ブライアンバート
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
マーヴェレッツ シングル 年表
  • プリーズ・ミスター・ポストマン
  • (1961年)
  • トゥイスティン・ポストマン
  • (1961年)
プリーズ・ミスター・ポストマン 収録曲
アイ・ウォント・ア・ガイ
(A-2)
プリーズ・ミスター・ポストマン
(A-3)
ソー・ロング・ベイビー
(A-4)
テンプレートを表示

プリーズ・ミスター・ポストマン」(Please Mr. Postman) は、マーヴェレッツの楽曲である。大元の作詞作曲者はウィリアム・ギャレットで、ジョージア・ドビンズ、フレディ・ゴーマン、ブライアン・ホーランド、ロバート・ベイトマンが手を加えた。1961年8月21日にタムラ・レコード(モータウン)よりデビュー・シングルとして発売され[3]Billboard Hot 100では第1位を獲得し、R&Bチャートでも第1位を獲得した[4]。本作はBillboard Hot 100で第1位を獲得した初のモータウンのシングル作品となった。1974年にカーペンターズによってカバーされ、1975年初頭のBillboard Hot 100で第1位を獲得。また、1963年にはビートルズによってカバーされている。

ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲において、第331位にランクインしている[5]

オリジナル・バージョン

[編集]

背景(マーヴェレッツ版)

[編集]

1961年春、当時ザ・マーベルズ名義であったマーヴェレッツは、タムラ・レコードによるオーディションに臨んだ。「プリーズ・ミスター・ポストマン」は、マーヴェレッツのメンバーの友人であるウィリアム・ギャレットが書いたものを、オーディション後に脱退したジョージア・ドビンズが手を加えたものだった[6]。モータウンの創設者であるベリー・ゴーディによってグループ名が「マーヴェレッツ」に改名され、「プリーズ・ミスター・ポストマン」は当時のモータウンで作曲チームとして知られていたフレディ・ゴーマン、ブライアン・ホーランド、ロバート・ベイトマンの3名によって手直しされた[6]

歌詞は遠く離れた場所で暮らすボーイフレンドからの手紙を待ちわびている心情を歌ったもの[6]。なお、本作の作曲に携わったゴーマンは実際に郵便配達員として働いたことがある[6]

曲の構成・レコーディング(マーヴェレッツ版)

[編集]

本作の作曲者のクレジットについては変遷があり、マーヴェレッツのシングル盤では「ドビンズ/ギャレット/ブライアンバート」、ビートルズによるカバー・バージョンが収録されたオリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』では「ブライアン・ホーランド」のみ[注釈 1]、1976年に発売された書籍『All Together Now: The First Complete Beatles Discography, 1961-1975』では「ホーランド/ベイトマン/ゴーディ」、1992年に発売されたボックス・セット『Hitsville USA: The Motown Singles Collection』では、「ドビンズ/ギャレット/ホーランド/ベイトマン/ゴーマン」と表記されている。その一方で、ソングライターの殿堂英語版では「ホーランド/ベイトマン/ゴーマン」と表記されている[7]

4分の4拍子で演奏される本作は、「I-vi-IV-V」というコード進行が用いられている[8]。メロディーは六音音階となっている[9]

リード・ボーカルは、グラディス・ホートン英語版が担当[10]。ホーランドとベイトマンは、「ブライアンバート」という共同名義を使用してセッションのプロデュースを手がけた[11]。曲のリズム・セクションは、ピアノエレクトリックベースドラムで構成されている[12]マーヴィン・ゲイは、1961年に発売したデビュー・アルバム『ソウルフル・ムード英語版』の商業的失敗により、その年の残りの期間をスタジオ・ミュージシャンとして過ごすこととなった[13]。「プリーズ・ミスター・ポストマン」は、ゲイがスタジオ・ミュージシャンとしてドラムを演奏した楽曲の1つとなっており[14]ハーフビート英語版ごとにライドシンバルを叩きながら、2拍子と4拍子でスネアドラムを叩いている[12]。ベースは主にルート音とパワーコードを交互に弾いている[15]

リリース(マーヴェレッツ版)

[編集]

タムラ・レコード(モータウン)は、1961年8月に「プリーズ・ミスター・ポストマン」をアメリカでシングル盤として発売し、同年11月に発売した同名のアルバムに収録した[16]。シングル盤は商業的な成功を収め、モータウン史上2作目のミリオンセラー作品となり、初の第1位獲得作品となった[11]。本作は、Billboard Hot 100で23週にわたってチャートインし、1961年12月11日の週に第1位を獲得し[17]、R&Bチャートでも第1位を獲得した[18]。プロデューサーのベリー・ゴーディは、本作の商業的な成功を受けてバーニー・エイルズ英語版のPR活動を評価した[19]。ジャーナリストのベン・フォン・トーレス英語版は、次作『トゥイスティン・ポストマン』を「計算されたフォローアップ作品」と表現している[20]。本作の商業的な成功はモータウンの取り組みの拡大に貢献し、1962年にはザ・ミラクルズ英語版の「アイル・トライ・サムシング・ニュー英語版」や「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」がヒットを記録した[21]

イギリスでは、1961年11月にフォンタナ・レコードから発売された[22]

ビルボード』誌が2017年に発表した「100 Greatest Girl Group Songs of All Time」では、第22位にランクインした[23]

クレジット(マーヴェレッツ版)

[編集]

※出典[10](特記を除く)

チャート成績(マーヴェレッツ版)

[編集]
チャート (1961年 - 1962年) 最高位
ニュージーランド (Lever Hit Parade)[26] 4
US Billboard Hot 100[17] 1
US Hot R&B/Hip-Hop Songs (Billboard)[18] 1

認定(マーヴェレッツ版)

[編集]
国/地域 認定 認定/売上数
イギリス (BPI)[27] Silver 200,000double-dagger
アメリカ合衆国 (RIAA)[28] Gold 500,000^

^ 認定のみに基づく出荷枚数
double-dagger 認定のみに基づく売上数と再生回数

カバー・バージョン

[編集]

「プリーズ・ミスター・ポストマン」は、多数のアーティストによってカバーされている。

ビートルズによるカバー

[編集]
「プリーズ・ミスター・ポストマン」
ビートルズシングル
初出アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ
A面 カナダの旗 ロール・オーバー・ベートーヴェン
B面 日本の旗 マネー
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル
作詞・作曲
  • ジョージア・ドビンズ
  • ウィリアム・ギャレット
  • フレディ・ゴーマン
  • ブライアン・ホーランド
  • ロバート・ベイトマン
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
後述を参照
ビートルズ シングル 日本 年表
  • プリーズ・ミスター・ポストマン
  • (1964年)
ウィズ・ザ・ビートルズ 収録曲
ティル・ゼア・ウォズ・ユー
(A-6)
プリーズ・ミスター・ポストマン
(A-7)
ロール・オーバー・ベートーヴェン
(B-1)
テンプレートを表示

背景・レコーディング(ビートルズ版)

[編集]

ビートルズは、ガールズ・グループの音楽に興味を示し、シュレルズクッキーズザ・ドネイズをはじめとしたガールズ・グループの楽曲をカバーしていた[29]。ビートルズは1961年12月のライブで、「プリーズ・ミスター・ポストマン」をレパートリーに加えた[30]。本作はイギリスのシングルチャートのトップ50以内に入っておらず、イギリス国内ではほとんど知られていなかった[31]ジョン・レノンリード・ボーカルポール・マッカートニージョージ・ハリスンバッキング・ボーカルを担当し、3人はハンドクラップ英語版を加えた[32]。2004年にザ・フォー・ジェイズ英語版のビリー・ハットンは、ビートルズが初めてライブで本作を演奏したときのことについて「すごい瞬間だった。僕は彼らがどれほどしっかりとしているかがわかった。フォー・ジェイズなら新曲を上手に演奏できるまでに1か月はかかっていただろう」と振り返っている[33]。ビートルズは、1962年3月7日にBBCラジオで本作を演奏しており、これはタムラ・レコードから発売された楽曲がBBCラジオで演奏された初の例となった[34]。ビートルズの伝記作家であるマーク・ルイソン英語版は、「そのことに気づかないまま(知っていたら興奮したことだろう)、ビートルズはデトロイトのモータウン・サウンドをイギリスのリスナーに知らしめたのだった」と語っている[35]

1963年、ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインは、ゴーディに「プリーズ・ミスター・ポストマン」、「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」、「マネー」をはじめとしたモータウンの楽曲を録音する権利を求めたが、エプスタインは業界標準の2セントではなく、販売されたレコードあたり1セント半しか提示していなかった[36]。ゴーディは当初この要求を拒否していたが、オファーの有効期限が切れる2分前に承認した[37]

1963年7月30日、ビートルズは2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録するにあたり、本作のカバー・バージョンのレコーディングを行なった。レコーディングは、バランス・エンジニアのノーマン・スミスのサポートを受けたジョージ・マーティンによるプロデュースのもと、EMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で行なわれた[38]。女性コーラスグループであるマーヴェレッツのオリジナルは、ボーイフレンドからの手紙を待ち焦がれる女子の歌詞だったが、ビートルズ版はガールフレンドからの手紙を待つ男子の目線に歌詞が変更され歌っている[3]。ビートルズは、BBCラジオでの演奏と同じスタイルで3テイク録音したが、仕上がりに不満を持った。そこで、マーヴェレッツによる原曲に近いアレンジに変更し、ストップ・タイム英語版が用いられたイントロ、ドラムブレイク、コーダを加えて4テイク録音し、最後のテイク7が「ベスト」と判断された。2テイクにわたってオーバー・ダビングが行なわれ、ハンドクラップとダブルトラッキングされたレノンのボーカルが加えられ[39]、テイク9が「ベスト」と判断された[38]。マーティンとスミスは、8月21日にモノラル・ミックス、10月29日にステレオ・ミックスを作成した[40]

リリース・評価(ビートルズ版)

[編集]

パーロフォンは、1963年11月22日にイギリスで2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』を発売し、「プリーズ・ミスター・ポストマン」は「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」に続くA面を締めくくる楽曲として収録された[41]。アメリカでは、1964年4月10日にキャピトル・レコードから発売された『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』の9曲目に収録された[42]。いずれの作品も、作曲者のクレジットはホーランドのみとなっている[41][8]。なお、キャピトル・レコードは、1964年5月11日に発売した4曲入りEP『Four by the Beatles』にも本作を収録している[43]。2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』には、1963年7月30日に放送された『Pop Go the Beatles』(1963年7月10日に録音[44])での演奏が収録されている[45]

イギリスやアメリカではシングル・カットされなかったが、カナダではシングル盤『ロール・オーバー・ベートーヴェン』のB面曲としてリカットされ、Billboard Hot 100では最高位68位を獲得した[46]。日本では独自の編集盤『ビートルズ!』に収録された後にシングル・カット(B面曲は「マネー」)され、ミュージック・マンスリー洋楽チャートで最高位7位を記録した[47]

『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』のレビューを書いた音楽評論家のロバート・クリストガウは、「プリーズ・ミスター・ポストマン」と「マネー」の2曲を「ビートルズ史上最高のレコーディング」として挙げ、「どちらも素晴らしく、モータウンのオリジナルを上回っている」と評している[48]。音楽評論家のティム・ライリー英語版は、本作のビートを「すばらしい」とし、「あらゆる偉大なロックンロールのように、いつでもバラバラになりそうなほど危ういサウンドだ」と評している[49]。また、ライリーは、「『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面で最も無謀でありながら、十分に魅力的な演奏で、『シー・ラヴズ・ユー』以来となる、ビートルズが我々に与えた最も燃えるロックンロールだ」と述べている[49]。音楽学者のアラン・W・ポラック英語版は、本作の冒頭の「Wait!」というシャウトを、ビートルズが1965年に発表した「ヘルプ!」の冒頭のシャウトとの共通点を見出している[8]。作家のクリス・インガムは、本作を「ギターとハーモニーの密なカーテンが、かんばしくて弾力のあるグルーヴに支えられている」と述べている[50]。作家のジョナサン・グールドは、ビートルズのカバーの中で、「ツイスト・アンド・シャウト」(『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録)のクオリティに近い唯一の出来と述べている[51]イアン・マクドナルド英語版は「音の壁があって、オリジナルにあるゆったりとした遊び心を欠いている」と批判している[52]

クレジット(ビートルズ版)

[編集]

※出典[52](特記を除く)

チャート成績(ビートルズ版)

[編集]
週間チャート
チャート (1964年) 最高位
ドイツ (GfK Entertainment charts)[53] 47
スウェーデン (Kvällstoppen Chart)[54] 11
US Billboard Hot 100[46] 68
US Cash Box Top 100[55] 30
月間チャート
チャート(1964年) 最高位
日本 (ミュージック・マンスリー洋楽チャート)[47] 7

カーペンターズによるカバー

[編集]
「プリーズ・ミスター・ポストマン」
カーペンターズシングル
初出アルバム『緑の地平線〜ホライゾン
B面 マスカレード
リリース
規格 7インチシングル
録音
1974
ジャンル ポップ
時間
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲
  • ジョージア・ドビンズ
  • ウィリアム・ギャレット
  • フレディ・ゴーマン
  • ブライアン・ホーランド
  • ロバート・ベイトマン
プロデュース
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
カーペンターズ シングル 年表
  • プリーズ・ミスター・ポストマン
  • (1974年)
緑の地平線〜ホライゾン 収録曲
愛は虹の色 (デスペラード)
(3)
プリーズ・ミスター・ポストマン
(4)
アイ・キャン・ドリーム
(5)
テンプレートを表示

カーペンターズによるカバー・バージョンは、1974年にオリジナル・アルバム『緑の地平線〜ホライゾン』からの先行シングルとして発売され、『ビルボード』誌では、1975年1月25日付のBillboard Hot 100及びイージーリスニング・チャート英語版にて第1位を獲得し[57]、カーペンターズにとって3作目の全米1位獲得シングル作品となり、10作目かつ最後のミリオンセラー作品となった。1975年に全英シングルチャートで最高位2位を獲得した[58]オリコン洋楽シングルチャートでは1974年12月23日付〜1975年3月10日付にかけて12週連続1位を記録する[59]

2006年にラッパーのジュエルズ・サンタナは、カーペンターズによるカバー・バージョンをサンプリングした楽曲「オー・イエス英語版」を発表した[60]

ミュージック・ビデオが制作されており、1985年にVHSレーザーディスク形態で発売された『Yesterday Once More』に収録された後、2002年にDVD形態で発売された『Gold: Greatest Hits』に収録された。

クレジット(カーペンターズ版)

[編集]

チャート成績(カーペンターズ版)

[編集]
週間チャート
チャート (1974年 - 1975年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report[61] 1
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[62] 35
カナダ アダルト・コンテンポラリー (RPM)[63] 1
カナダ トップシングルス (RPM)[64] 1
ドイツ (GfK Entertainment charts)[65] 10
アイルランド (IRMA)[66]
2
オランダ (Single Top 100)[67] 29
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[68] 4
日本 (オリコン洋楽シングルチャート)[59] 1
日本 (オリコン)[56] 11
南アフリカ (Springbok)[69] 1
スイス (Schweizer Hitparade)[70] 5
UK シングルス (OCC)[58] 2
US Billboard Hot 100[71] 1
US Adult Contemporary (Billboard)[72] 1
US Cash Box Top 100[73] 1
西ドイツ (Official German Charts)[74] 1
年間チャート
チャート (1975年) 順位
オーストラリア (Kent Music Report)[61] 7
Canada Top Singles (RPM)[75] 11
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[76] 34
南アフリカ (RISA)[77] 10
UK Singles (Official Charts Company)[78] 28
US Billboard Hot 100[79] 32
US Cash Box[80] 21
日本 (オリコン洋楽シングルチャート)[81] 1
日本 (オリコン)[82] 40

認定(カーペンターズ版)

[編集]
国/地域 認定 認定/売上数
カナダ (Music Canada)[83] Gold 75,000^
イギリス (BPI)[84] Silver 250,000^
アメリカ合衆国 (RIAA)[85] Gold 1,000,000^

^ 認定のみに基づく出荷枚数

その他のアーティストによるカバー

[編集]
  • リン・バーネット英語版 with ガース・ヤング&ヒズ・オーケストラ - 1962年5月5日にシングル盤として発売。ニュージーランドのシングルチャートで最高位4位を記録[86]
  • ザ・オリジナルズ英語版 - 1981年にメドレー「Waiting On a Letter / Mr. Postman」としてカバー

[87]。アメリカのR&Bチャートでは最高位74位を記録し[88]、バンドにとって最後のチャートイン作品となった。

  • 浪花可憐 - 1996年に発売された大阪弁直訳カバーアルバム『涙の工務店』に収録。タイトルは「郵便屋の兄ちゃん」と訳された[89]
  • 王様 - 2005年に発売されたアルバム『カブトムシ外伝』に収録。独自の訳詞が付けられた日本語バージョンで、タイトルは「お願い郵便屋さん」と訳された[90]

この他にポルトガル・ザ・マンは、2017年に発表した楽曲「Feel It Still」にて、この曲のメロディーをサンプリングしている[91]。また、2015年に放送された本田技研工業ステップワゴン」のCMでは、CMオリジナルのアレンジが施された音源が使用された。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ ただし、1987年のCD化以降は「ドビンズ/ギャレット/ゴーマン/ブライアンバート」となっている。

出典

[編集]
  1. ^ Posner 2002, pp. 92, 94.
  2. ^ Fong-Torres 1990, p. 78.
  3. ^ a b Gilliland, John (1969). "Show 25 - The Soul Reformation: Phase two, the Motown story. [Part 4]" (audio). Pop Chronicles. University of North Texas Libraries.
  4. ^ Whitburn, Joel (2004). Top R&B/Hip-Hop Singles: 1942-2004. Record Research. p. 379 
  5. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  6. ^ a b c d uDiscover 2020.
  7. ^ Brian Holland”. Songwriters Hall of Fame. 2008年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  8. ^ a b c Pollack 1991.
  9. ^ Everett 2009, p. 287.
  10. ^ a b Anon. 2005.
  11. ^ a b Posner 2002, p. 92.
  12. ^ a b Everett 2009, p. 83.
  13. ^ Posner 2002, pp. 96–97.
  14. ^ Posner 2002, p. 97.
  15. ^ Everett 2009, p. 84.
  16. ^ Davis 1988, pp. 272, 306.
  17. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard (1961年12月9日). 2020年11月7日閲覧。
  18. ^ a b The Marvelettes Please Mr. Postman Chart History”. Billboard. 2019年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  19. ^ Posner 2002, p. 93.
  20. ^ Fong-Torres 1990, p. 79.
  21. ^ Posner 2002, p. 94.
  22. ^ Davis 1988, p. 322.
  23. ^ 100 Greatest Girl Group Songs of All Time: Critics' Picks”. Billboard (2017年7月10日). 2020年11月7日閲覧。
  24. ^ The Complete Motown Singles Vol. 1: 1959-1961 (Media notes). Hip-O Select/Motown/Universal Records. 2005.
  25. ^ Graff, Gary (2018年8月20日). “Eddie Willis, Original Motown Funk Brother, Dies At 82”. Billboard. https://www.billboard.com/music/music-news/eddie-willis-motown-funk-brothers-dead-8471293/ 2020年11月7日閲覧。 
  26. ^ Flavour of New Zealand, 29 March 1962”. Flavour of New Zealand. 2020年11月7日閲覧。
  27. ^ "British single certifications – Marvelettes – Please Mr Postman". British Phonographic Industry. 2020年11月7日閲覧
  28. ^ "American single certifications – The Marvelettes – Please Mr. Postman". Recording Industry Association of America. 2020年11月7日閲覧
  29. ^ Whiteley 2006, pp. 60–61.
  30. ^ Lewisohn 2013, pp. 845, 1038.
  31. ^ Lewisohn 2013, pp. 1038, 1135.
  32. ^ Lewisohn 2013, p. 1038.
  33. ^ Lewisohn 2013, pp. 1038, 1561n34.
  34. ^ Lewisohn 2013, pp. 1122–1123.
  35. ^ Lewisohn 2013, p. 1123.
  36. ^ Posner 2002, p. 136.
  37. ^ Posner 2002, p. 137.
  38. ^ a b Lewisohn 1988, p. 34.
  39. ^ a b Winn 2008, p. 63.
  40. ^ Lewisohn 1988, pp. 34, 37.
  41. ^ a b Lewisohn 1988, p. 37.
  42. ^ Womack 2009, p. 291.
  43. ^ Womack 2009, p. 290.
  44. ^ Davies 2016, p. 639.
  45. ^ On Air - Live At The BBC Volume 2”. thebeatles.com. 2022年1月8日閲覧。
  46. ^ a b Whitburn 2011, p. 67.
  47. ^ a b 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP、2015年、97頁。ISBN 978-4-8222-7834-2 
  48. ^ Xgau Sez”. Robert Christgau (2020年6月17日). 2022年1月8日閲覧。
  49. ^ a b Riley 2002, p. 77.
  50. ^ Ingham 2009, p. 23.
  51. ^ Gould 2007, p. 193.
  52. ^ a b MacDonald 2005, p. 91.
  53. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – Please Mister Postman". GfK Entertainment Charts. 2020年11月7日閲覧。
  54. ^ Swedish Charts 1962-March 1966/Kvällstoppen - Listresultaten vecka för vecka > Juni 1964” (Swedish). hitsallertijden.nl. 2020年11月7日閲覧。
  55. ^ Hoffmann, Frank (1983). The Cash Box Singles Charts, 1950-1981. Metuchen, NJ & London: The Scarecrow Press, Inc. p. 34 
  56. ^ a b 『カーペンターズ 総特集』河出書房新社、2003年、111頁。ISBN 4-309-97652-2 
  57. ^ Whitburn, Joel (2002). Top Adult Contemporary: 1961-2001. Record Research. p. 47 
  58. ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2020年11月7日閲覧。
  59. ^ a b 『コンフィデンス年鑑 1976年版』39頁。NDLJP:12431083/22
  60. ^ The Number Ones: The Carpenters’ “Please Mr. Postman””. Stereogum. Stereogum Media (2019年6月24日). 2020年11月7日閲覧。
  61. ^ a b Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970-1992. Australian Chart Book, St Ives, N.S.W. ISBN 0-646-11917-6 
  62. ^ "Ultratop.be – Carpenters – Please Mr. Postman" (in French). Ultratop 50. 2020年11月7日閲覧。
  63. ^ "Top RPM Adult Contemporary: Issue 3909." RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月8日閲覧。
  64. ^ "Top RPM Singles: Issue 3918a." RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月8日閲覧。
  65. ^ "Offiziellecharts.de – Carpenters – Please Mr. Postman". GfK Entertainment Charts. 2020年11月7日閲覧。
  66. ^ The Irish Charts - Search Results - Carpenters”. Irish Singles Chart. 2022年3月27日閲覧。
  67. ^ "Dutchcharts.nl – Carpenters – Please Mr. Postman" (in Dutch). Single Top 100. 2020年11月7日閲覧。
  68. ^ charts.nz - Carpenters - Please Mr. Postman”. Top 40 Singles. 2020年11月7日閲覧。
  69. ^ SA Charts 1965-March 1989”. 2020年11月7日閲覧。
  70. ^ "Swisscharts.com – Carpenters – Please Mr. Postman". Swiss Singles Chart. 2020年11月7日閲覧。
  71. ^ The Hot 100 Chart”. Billboard (1975年1月25日). 2020年11月7日閲覧。
  72. ^ "Carpenters Chart History (Adult Contemporary)". Billboard. 2020年11月7日閲覧。
  73. ^ Cash Box Top 100 1/25/75”. tropicalglen.com. 2015年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  74. ^ Offizielle Deutsche Charts - Offizielle Deutsche Charts”. GfK Entertainment charts. 2022年1月8日閲覧。
  75. ^ Top Singles - Volume 26, No. 14 & 15”. RPM. Library and Archives Canada (1977年1月8日). 2014年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  76. ^ The Official New Zealand Music Chart - NZ End Of Year Charts 1975”. The Official New Zealand Music Chart. Recorded Music NZ. 2020年11月7日閲覧。
  77. ^ Top 20 Hit Singles of 1975”. South African Rock Lists Website. 2020年11月7日閲覧。
  78. ^ “Britain's best selling records of '75”. Record Mirror (London: Billboard): 12. (January 10, 1976). http://scans.chartarchive.org/UK/1975/53%20-%20Best%20Selling%20Singles%20Albums%20Record%20Mirror.jpg. 
  79. ^ “Top Records of 1975”. Billboard: 10. (December 27, 1975). https://worldradiohistory.com/Archive-Billboard/70s/1975/Billboard-1975-12-27-II-Talent-in-Action.pdf. 
  80. ^ Cash Box YE Pop Singles - 1975”. tropicalglen.com. 2016年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  81. ^ 『コンフィデンス年鑑 1976年版』38頁。NDLJP:12431083/22
  82. ^ 『コンフィデンス年鑑 1976年版』18頁。NDLJP:12431083/12
  83. ^ "Canadian single certifications – Carpenters – Please Mr. Postman". Music Canada. 2020年11月7日閲覧
  84. ^ "British single certifications – Carpenters – Please Mr. Postman". British Phonographic Industry. 2020年11月7日閲覧
  85. ^ "American single certifications – The Carpenters – Please Mr. Postman". Recording Industry Association of America. 2020年11月7日閲覧
  86. ^ “Billboard Music Week Hits of the World, New Zealand”. Billboard: 18. (May 5 1962). https://books.google.com/books?id=1RMEAAAAMBAJ&pg=PA18&dq=%22Lynn+Barnett%22Viking&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwip7M6hx6HVAhXoiFQKHeptDuoQ6AEIKjAB#v=onepage&q=%22Lynn%20Barnett%22Viking&f=false. 
  87. ^ Whitburn, Joel (2004). Joel Whitburn presents Top R&B/Hip-Hop Singles, 1942-2004. Record Research. p. 443. ISBN 978-0-898-20160-4 
  88. ^ The Originals | Awards”. AllMusic. All Media Network. 2013年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月31日閲覧。
  89. ^ 浪花可憐 / 涙の工務店 [廃盤]”. CDJournal. 音楽出版社. 2020年11月7日閲覧。
  90. ^ 王様が語るニューアルバム『カブトムシ外伝』の全貌&全曲試聴”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2005年12月15日). 2020年11月7日閲覧。
  91. ^ Ryan, Patrick (2017年10月6日). “5 things you didn't know about 'Feel It Still' crossovers Portugal. The Man”. USA Today. https://eu.usatoday.com/story/life/music/2017/10/03/5-things-you-didnt-know-feel-still-crossovers-portugal-man/718270001/ 2019年2月26日閲覧。 

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
先代
Billboard Hot 100 第1位
1975年1月25日
次代