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ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リトル・リチャード > ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
ビートルズ > 作品リスト > ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
ビートルズ > 曲名リスト > ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
リトル・リチャード楽曲
英語名Hey-Hey-Hey-Hey
リリース1958年1月
規格7インチシングル
A面グッド・ゴリー・ミス・モリー英語版
録音
  • 1956年5月9日
  • J&Mスタジオ
ジャンル
時間2分2秒
レーベルスペシャルティ・レコード
作詞者リチャード・ペニーマン
作曲者リチャード・ペニーマン
プロデュースバンプス・ブラックウェル
リトル・リチャード シングル 年表
リトル・リチャード英語版 収録曲
ベイビー・フェイス
(B-2)
ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
(B-3)
ウー! マイ・ソウル
(B-4)

ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」(Hey-Hey-Hey-Hey[注釈 1])は、リトル・リチャードの楽曲である。1956年5月9日にルイジアナ州ニューオーリンズにあるJ&Mスタジオでレコーディングされ、1958年1月にシングル盤『グッド・ゴリー・ミス・モリー英語版』のB面曲として発売された。後にビートルズボブ・シーガーらによってカバーされている。

背景

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1955年にリトル・リチャードは、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーによって書かれた楽曲「カンサス・シティ」のカバー・バージョンのレコーディングを行なった。カバー・バージョンのレコーディングは、1955年9月13日(ロバート・ブラックウェルがプロデュース)と11月29日(アート・ループ英語版がプロデュース)の2回に分けて行われた[1]

1955年9月13日に録音された音源は、1952年に発売されたリトル・ウィリー・リトルフィールド英語版によるカバー・バージョンに近いアレンジで、1970年11月に発売されたコンピレーション・アルバム『Well Alright!』に収録された。1955年11月29日に録音された音源は、リトル・リチャードによって大幅に作り変えられ、後半が「Hey, hey, hey, hey; Hey baby, hey child, hey now」というフレーズのリフレインに変更された。11月29日版は、1958年後半に発売された3作目のアルバム『ザ・ファビュラス・リトル・リチャード英語版』に収録された[2]のち、1959年4月にはシングル盤としてリリースされた[1]

「カンサス・シティ」の第2バージョンがレコーディングされた6か月後、本作のレコーディングが行なわれた。本作には「カンサス・シティ」の第2バージョンの後半のフレーズが含まれている。本作は、1958年1月にシングル盤「グッド・ゴリー・ミス・モリー英語版」のB面曲としてリリースされた後、7月に発売されたアルバム『リトル・リチャード英語版』に収録された[2]

クレジット(リトル・リチャード版)

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カバー・バージョン

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ビートルズによるカバー

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カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」
ビートルズシングル
初出アルバム『ビートルズ・フォー・セール
B面 アイル・フォロー・ザ・サン
リリース
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル 日本の旗 オデオン / 東芝音楽工業
作詞・作曲
  • ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー(カンサス・シティ)
  • リチャード・ペニーマン(ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ)
プロデュース ジョージ・マーティン
ビートルズ シングル 日本 年表
ビートルズ・フォー・セール 収録曲
ミスター・ムーンライト
(A-6)
カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
(A-7)
エイト・デイズ・ア・ウィーク
(B-1)
テンプレートを表示

ビートルズは、1962年9月5日にキャヴァーン・クラブ公演で初めて演奏しており、同年12月にハンブルクのスター・クラブ公演でも演奏した[3]

1964年10月18日に「カンサス・シティ」のカバー・バージョンをレコーディングした際、ビートルズはリチャードによるカバー・バージョンに忠実なアレンジで演奏した[4]。この日に録音された演奏は、1964年12月4日にパーロフォンから発売された4作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール』のA面6曲目に収録され[5]、アメリカでは1965年6月14日にキャピトル・レコードから発売された『ビートルズ VI』にオープニング・ナンバーとして発売された[5][注釈 2]。日本ではシングル盤としても発売され、B面には「アイル・フォロー・ザ・サン」が収録された。

1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』には、1963年7月16日にBBCラジオの番組用に録音された演奏が収録されている[6]

クレジット(ビートルズ版)

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※出典[7]

その他のアーティストによるカバー

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1974年、テン・イヤーズ・アフターはアルバム『バイブレーションズド英語版』に「Going Back to Birmingham」というタイトルでカバー・バージョンを収録。

ボブ・シーガーのカバー・バージョンは、1989年公開の映画『ロードハウス/孤独の街』のサウンドトラック盤に収録された。ファッツ・ドミノによる「Blue Monday」のカバー・バージョンと同じセッションで録音されたが、長らく未発表のままであった。その後、2011年に発売されたコンピレーション・アルバム『Ultimate Hits: Rock and Roll Never Forgets』からの先行シングルとしてリリースされて22年越しに日の目を見ることとなった[8][9][10]

ザ・ジム・ジョーンズ・レビュー英語版は、2008年に発売したデビュー・アルバムに本作のカバー・バージョンを収録。その後ライブの定番曲となった。

脚注

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注釈

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  1. ^ Hey-Hey-Hey-Hey! (Goin' Back to Birmingham)」とされる場合もある。
  2. ^ 発売当初、曲目には「カンサス・シティ」と表記されていたが、後に「カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」(Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey)に改められた。また、作曲者のクレジットも「Leiber-Stoller/Penniman」に変更された。

出典

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  1. ^ a b c Little Richard - The Specialty Sessions – 8 Album Set (booklet). Little Richard. Ace Records. 1989. p. 29. ABOXLP 1 (set), ABOXBK1 (booklet)。
  2. ^ a b Charles 1994, p. 259.
  3. ^ Unterberger, Richie (November 15, 2006). The Unreleased Beatles: Music & Film. Backbeat Books. pp. 34, 36–41. ISBN 978-0879308926 
  4. ^ Dogget & Humphries 2010, p. 62.
  5. ^ a b Russell 2006, p. 40.
  6. ^ Everett 2001, p. 160.
  7. ^ Dowlding 2009, p. 142.
  8. ^ Recorded but Unreleased”. The Seger File. 2019年10月10日閲覧。
  9. ^ Ultimate Hits”. BobSeger.com. 2012年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月26日閲覧。
  10. ^ ボブ・シーガー、未発表音源を含む新ベスト盤登場”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2012年2月19日). 2019年10月10日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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