チェンジ・ザ・ワールド (ワイノナ・ジャッドの曲)
「チェンジ・ザ・ワールド」 | |
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ワイノナ・ジャッドの楽曲 | |
収録アルバム | 『Revelations』 |
リリース | 1996年2月13日 |
ジャンル | カントリー |
時間 | 3分16秒 |
作曲者 | トミー・シムズ、ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリック |
プロデュース | トニー・ブラウン |
「チェンジ・ザ・ワールド」 (Change the World) は、アメリカのミュージシャンであるトミー・シムズ、ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリックが制作した楽曲である。1996年の映画『フェノミナン』のサウンドトラックに収録されたエリック・クラプトンが歌ったバージョン(ベイビーフェイスがプロデュース)が、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀ポップ男性ボーカル賞を受賞し、RIAAが選んだ世紀の歌では270位にランクされている[1]。
ワイノナ・ジャッドのオリジナル・バージョン
[編集]この曲を最初にリリースしたのは、アメリカの女性カントリー歌手であるワイノナ・ジャッドで、彼女が1996年2月にリリースしたアルバム『Revelations』に収録された。アルバムは全米アルバムチャートで最高9位を記録する[2]などヒットしたが、この曲はシングルカットされなかった。
エリック・クラプトンのバージョン
[編集]「チェンジ・ザ・ワールド」 | ||||
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エリック・クラプトン の シングル | ||||
初出アルバム『フェノミナン(サウンドトラック)』 | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
作詞・作曲 | トミー・シムズ、ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリック | |||
プロデュース | ベイビーフェイス | |||
チャート最高順位 | ||||
エリック・クラプトン シングル 年表 | ||||
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映画『フェノミナン』において音楽総指揮を務めていた、ロビー・ロバートソンの提案により実現したエリック・クラプトンによるカヴァーは、R&Bプロデューサーで、当時グラミー賞の常連であったベイビーフェイスが、大御所ロック・ミュージシャンをプロデュースしたことで話題となり、楽曲の美しさもあって、シングルは大ヒットした。
1997年5月には、全米シングルチャートで最高5位を記録した[2]。また、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位を13週も記録し、1年半(80週)もの間チャート内に居座る当時としては珍しいロングヒットとなった[3]。この曲以降、アダルト・コンテンポラリー・チャートでロングヒットがよく発生するようになった。
1997年10月25日には、「ティアーズ・イン・ヘヴン」「ワンダフル・トゥナイト」をカップリングとした編集盤シングルが日本限定で発売された。
イギリスでは、最高18位に留まった[4]が、日本のラジオ局J-WAVEのチャートでは年間1位を記録する大ヒットとなった(ただし、週間チャートでは1位を記録していない)[5]。
チャート
[編集]チャート | 最高位 |
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アメリカ合衆国[2] | 5 |
イギリス[4] | 18 |
オーストリア[6] | 10 |
フランス[6] | 7 |
オランダ[6] | 24 |
ベルギー[6] | 27 |
スウェーデン[6] | 22 |
ノルウェー[6] | 15 |
オーストラリア[6] | 8 |
ニュージーランド[6] | 3 |
カナダ[7] | 1 |
その他のカバー・バージョン
[編集]- ベイビーフェイス - 1997年のアルバム『MTV アンプラグド NYC 1997』に収録。エリック・クラプトンがギターで参加している(ライブではクラプトン本人も歌っていたが、レコード会社の契約の都合上、クラプトン歌唱部分はベイビーフェイスのボーカルに差し替えられた。2000年のベストアルバム『A Collection Of His Greatest Hits』にはクラプトンの歌唱も入った本来のバージョンが収録されている)。日本のラジオ局J-WAVEのチャートでは、このバージョンは週間1位を記録している[8]。
- 佐藤竹善 - Charとの共演によるカバーバージョンが日産自動車のCMで使用された。2002年の佐藤のアルバム「CORNERSTONES2」に収録されている[9]。
- 原田知世 - 上記の佐藤竹善のカバー同様、日産自動車のCMで使用された。CD化はされていない[10]。
- 中村耕一 - 2003年発売のアルバム「Dearest」に収録。ミズノ・インテージのCM曲として使用された[11]。
- CHEMISTRY - 2005年のシングル「Wings of Words」のカップリングとして収録。サントリーウイスキー「角瓶」のCM曲として使用された[12]。
- 倉木麻衣 - 2011年に発売された「Your Best Friend」「Strong Heart」の2ヶ月連続リリース連動応募特典にて、抽選で500名が当選したCDに収録されている。
- 井上銘 - 2011年発売のアルバム「ファースト・トレイン」に収録されている[13]。ギターソロによるインストゥルメンタル曲。
- Aimer-2012年に発売されたアルバム「Bitter & Sweet」に収録されている[14]。
- JAY'ED - 2013年に発売されたカバーアルバム『JAY'EDISCO』に収録されている。
- 城南海 - 2021年に発売されたカバーアルバム『Reflections』に収録されている。
脚注
[編集]- ^ CNN.com (2001年3月7日). “Songs of the Century”. 2008年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月31日閲覧。
- ^ a b c 東ひさゆき、FMFAN編集部『97 MUSIC CHART BOOK』共同通信社、1997年6月11日。ISBN 978-4764103863。
- ^ Hyatt, Wesley (1999). The Billboard Book of #1 Adult Contemporary Hits. Billboard Publications
- ^ a b “ChartArchive - Eric Clapton - Change The World”. 2012年6月29日閲覧。
- ^ J-WAVE TOKIO HOT 100 監修『J-WAVE TOKIO HOT 100 ('88-'97) TOKIOヒットチャート・ヒストリー』音楽之友社、1997年。ISBN 978-4276236394。
- ^ a b c d e f g h “australian-charts.com - Eric Clapton - Change The World”. Hung Medien. Design. 2011年7月6日閲覧。
- ^ “Item Display - RPM - Library and Archives Canada” (1996年8月5日). 2011年7月6日閲覧。
- ^ “81.3 FM J-WAVE : TOKIO HOT 100”. TOKIO HOT 100 CHART - 1997年12月第4回放送日. 2010年3月31日閲覧。
- ^ “CORNERSTONES 2”. シングライクトーキング. 2014年9月20日閲覧。
- ^ “企業CM/日産グループCM情報 (80周年)”. www.nissan.co.jp. 2014年9月20日閲覧。
- ^ “中村耕一 / ディアレスト - CDJournal”. ONGAKU SHUPPANSHA. 2014年9月20日閲覧。
- ^ “CHEMISTRY / Wings of Words - CDJournal”. ONGAKU SHUPPANSHA. 2014年9月20日閲覧。
- ^ “井上銘 / ファースト・トレイン - CDJournal”. ONGAKU SHUPPANSHA. 2014年9月20日閲覧。
- ^ “Aimer(エメ) / Bitter&Sweet - CDJournal”. ONGAKU SHUPPANSHA. 2014年9月20日閲覧。