日本の地震年表
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日本の地震の年表(にほんのじしんのねんぴょう)は、日本で発生した主な地震の記録である。
凡例
基本的に地震の名称と共に被災した地域や被害の規模を列挙しているが、特に名称がない地震や名称が分からない地震については代わりに震源地を記載している。地名は現在のものを用いるか、当時の地名とともに現在の地名を併記する。年月日や時間は全て日本時間で表記している。なお、1582年10月4日以前はユリウス暦(括弧内にグレゴリオ暦を併記)、1582年10月15日以降はグレゴリオ暦で表記している。また、地震発生当時に旧暦を用いていた場合、太陽暦に換算している。
この年表では以下の基準を満たす地震を記載している。
近代以前
- 1世紀頃
- 紀元前100年頃(BP2030 - 2190)、仙台付近で巨大津波の被害[1][2]。
- 高知県土佐市蟹ヶ池(海岸から400m内陸)で、約2,000年前の地層から津波による厚さ50cmの堆積物が見つかっており、これは宝永地震(1707年、M8.4 - Mw8.7)の津波堆積物の約3倍にあたる[3][4]。
- 679年初頭 筑紫国(福岡県)で地震 - M 6.5〜7.5、幅二丈、長さ三千余丈の地割れ。
- 684年11月26日(11月29日) 白鳳地震(南海地震、東海・東南海連動説有) - M 8.0〜8.3、死者多数。土佐で津波により大きな被害。田園(約12km²)が海面下へ沈下。地質調査によればほぼ同時期に東南海・東海地震も発生。日本最古の津波記録。
- 701年5月8日(5月12日) 丹波で地震、若狭湾の冠島と沓島が海没したと伝えられるが疑わしい。
- 715年6月30日・7月1日(7月4・5日) 三河国・ 遠江国(静岡・愛知)で地震 - M 6.5〜7.5、正倉47棟が倒壊。天竜川が塞き止められ、数十日後に決壊して洪水。
- 734年5月14日(5月18日) 天平地震(畿内七道地震) - M 7.0、死者多数。
- 745年6月1日(6月5日) 岐阜県美濃地方で地震 - M 7.9。
- 762年6月5日(6月9日) 岐阜・長野で地震。
- 818年8月頃 北関東で地震 - M 7.9、死者多数。
- 827年8月7日(8月11日) 京都で地震 - M 6.5〜7.0。
- 830年1月30日(2月3日) 出羽で地震 - M 7.0〜7.5。
- 841年前半 伊豆地震 - M 7.0、死者多数。
- 850年11月23日(11月27日) 出羽地震 - M 7.0、死者多数。
- 863年7月6日(7月10日) 越中・越後地震 - 死者多数、直江津付近にあった数個の小島が壊滅したと伝えられる。
- 868年7月30日(8月3日) 播磨・山城地震 - M 7台。
- 869年7月9日(7月13日) 貞観三陸地震 - M 8.3〜8.6、地震に伴う津波(貞観津波)の被害が甚大で死者約1,000人。多賀城損壊。津波堆積物調査から震源域が岩手県沖〜福島県沖、または茨城県沖の連動型超巨大地震の可能性も指摘される[5]。
- 878年10月28日(11月1日) 相模・武蔵地震 - M 7.4、死者多数。京都でも揺れが感じられる。
- 880年11月19日(11月23日) 出雲で地震 - M 7.0。
- 887年8月22日(8月26日) 仁和地震(南海地震、東海・東南海連動説有) - M 8.0〜8.5、京都・摂津を中心に死者多数。津波あり。地質調査によればほぼ同時期に東南海・東海地震も発生。
- 938年5月17日(5月22日) 京都などで地震 - M 7.0、死者あり。高野山でも建物損壊。その後も余震が多く、8月6日に大きな余震。
- 976年7月17日(7月22日) 山城・近江地震 - M 6.7以上、死者50人以上。
- 1096年12月11日(12月17日) 永長地震(東海・東南海地震) - M 8.0〜8.5、死者1万人以上と推定。東大寺の鐘が落下、伊勢・駿河で津波による大きな被害など。
- 1099年2月16日(2月22日) 康和地震(南海地震) - M 8.0〜8.5、死者数万と推定。土佐で津波により大きな被害。興福寺、天王寺も被害。
- 1154年9月18日(9月25日) 富山付近で地震。新川郡で陥没、死傷者多数。
- 1185年8月6日(8月13日) 文治京都地震 - M 7.4、死者多数。法勝寺や宇治川の橋など損壊。余震が2か月ほど続く。鴨長明が『方丈記』で詳述。東海・東南海・南海地震との説有。
- 1200年頃 地質調査によれば南海・東南海・東海地震が発生。
- 1241年5月15日(5月22日) 鎌倉で地震 - M 7.0、津波を伴い由比ヶ浜大鳥居内拝殿流失。
- 1257年10月2日(10月9日) 正嘉地震 - M 7.0〜7.5、関東南部に大きな被害。
- 1293年5月20日(5月27日) 鎌倉大地震 - M 7.1、建長寺などで火災発生、死者2万3,000人あまり、余震多発。
- 1317年2月16日(2月24日) 京都で地震 - M 6.5〜7.0。清水寺出火、死者5人。
- 1331年
- 1360年11月13・14日(11月21・22日) 紀伊・摂津地震(東南海地震?) - M 7.5〜8.0、死者多数。津波あり。
- 1361年7月26日(8月3日) 正平・康安地震(南海地震、東海・東南海連動説有) - M 8.0〜8.5、死者多数。摂津・阿波・土佐で津波により大きな被害。
- 1408年1月12日(1月21日) 紀伊・伊勢で地震 - M 7.0〜8.0。熊野本宮の温泉湧出が、80日間止まる。
- 1433年10月29日(11月7日) 相模地震 - M 7.0程度、死者多数。津波により利根川が逆流。
- 1449年5月4日(5月13日) 山城・大和地震 - M 6.5、死者多数。
- 1498年
- 1502年1月18日(1月28日) 越後地震 - M 6.5〜7.0、死者多数。
- 1510年9月11日(9月21日) 摂津・河内地震 - M 6.5〜7.0、死者多数。余震が2か月あまり続く。
- 1520年3月25日(4月4日) 紀伊・京都で地震 - M 7.0〜7.7。熊野・那智の寺院破壊、津波有り。
- 1586年1月18日 天正大地震(東海東山道地震、飛騨・美濃・近江地震) - M 7.8〜8.1、死者多数。飛騨・越中などで山崩れ多発、白川郷で民家数百軒が埋まる。内ヶ島氏、帰雲城もろとも滅亡。余震が1か月以上続く。
- 1596年
- 17世紀前半 津波堆積物の分析から、この時期に千島海溝南部(十勝沖から根室沖まで)を震源とするM 8.6クラスの地震が発生したと推定されている。
- 1605年2月3日 慶長地震(東海・東南海・南海連動型地震) - M 7.9〜8、関東から九州までの太平洋岸に津波、紀伊・阿波・土佐などで大きな被害。八丈島でも津波による死者数十人。死者1万〜2万人と推定されるが、津波以外の被害はほとんどなかった。
- 1611年
- 1615年6月26日 江戸地震 - M 6、死者多数。
- 1616年9月9日 宮城県沖地震 - M 7.0、仙台城が破損。
- 1619年5月1日 肥後八代で地震 - M 6.0
- 1625年7月21日 熊本で地震 - M 5〜6、死者約50人。
- 1627年10月22日 松代地震 - M 6、死者多数。
- 1633年3月1日 相模・駿河・伊豆地震 - M 7.1、死者110〜150人。駿河・熱海に津波。
- 1640年11月23日 大聖寺地震 - M 6、死者多数。
- 1649年
- 1659年4月21日 会津で地震 - M 6.8〜7.0、死者多数。
- 1662年
- 1666年2月1日 越後高田地震 - M 6.4、死者1,400〜1,500人。
- 1670年6月22日 越後村上地震 - 死者13人。
- 1677年
- 1678年10月2日 宮城県北部沖で地震 - M 7.5、死者1人、東北地方の広範囲で被害。
- 1686年10月3日 遠江・三河地震 - M 6.5〜7、死者多数。
- 1694年6月19日 能代地震 - M 7.0、陸奥で山崩れなど。死者394人。
- 1700年4月15日 壱岐・対馬地震 - M 7.3、石垣・家屋倒壊。福岡・佐賀・長崎でも被害[7]。
- 1703年12月31日 元禄地震(元禄関東地震) - M 8.1、死者5,200人(20万人とも)。関東南部に津波。
- 1707年10月28日 宝永地震(東海・東南海・南海連動型地震) - M 8.4〜8.7、死者2,800〜2万人以上、倒潰・流出家屋6万〜8万軒。関東から九州までの太平洋岸に津波、伊豆・伊勢・紀伊・阿波・土佐などで大きな被害。地震から49日後に富士山の宝永大噴火。道後温泉の湧出が数ヶ月間止まる。
- 1710年10月3日 因伯美地震 - M 6.6、山崩れなど。死者多数。
- 1714年4月28日 信濃北西部で地震 - M 6.2、山崩れなど。死者56人。
- 1717年5月13日 宮城県沖で地震 - M 7.5、陸前、陸中で津波や液状化により被害。
- 1718年8月22日 三河、伊那遠山谷で地震 - M 7.0、遠山川の河道閉塞が後日決壊し、死者50人。
- 1729年 能登半島で地震 - M 6.6〜7、死者少なくとも5人。
- 1731年10月7日 宮城県南部で地震 - M 6.5、死者数名、家屋が倒壊。
- 1741年8月28日 北海道西南沖の大島で火山性地震 - M 6.9、死者2,033人。大津波発生。
- 1751年5月21日 越後・越中地震 - M 7.0〜7.4、死者1,541人。高田で火災など。
- 1762年10月31日 佐渡島北方沖で地震 - M 7.0、死者あり。液状化現象、津波による家屋流出など。
- 1766年3月8日 津軽地震 - M 6.9、弘前城損壊など。死者約1,500人。
- 1771年4月24日 八重山地震(明和の大津波) - M 7.4〜8.0、死者約12,000人。最大波高85m。
- 1782年8月23日 天明小田原地震 - M 7.0、住宅約800破損、小田原城損壊など。
- 1789年5月11日 阿波で地震 - M 7.0、土佐室津に津波。
- 1792年
- 1793年
- 1799年6月29日 石川県などで地震 - M 6。金沢で640人死亡、その他の地域でも死傷者あり。
- 1802年12月9日 佐渡、小木地震 - M 6.8、死者37人。
- 1804年7月10日 象潟地震 - M 7.1、死者500〜550人。象潟で2mの地盤隆起と3〜4mの津波。
- 1810年9月25日 男鹿半島で地震 - M 6.5、死者60人
- 1812年12月7日 武蔵・相模地震 - M 6、死者多数。
- 1819年8月2日 伊勢・美濃・近江地震 - M 7.3、死者多数。
- 1828年12月18日 越後三条地震 - M 6.9、死者1,681人。
- 1830年12月19日 京都地震 - M 6.4、死者280人。二条城など損壊。
- 1833年12月7日 出羽・越後・佐渡地震 - M 7.4、死者40〜130人。東北・北陸の日本海沿岸に津波。 1964年新潟地震の津波よりも規模が大きい。
- 1834年2月9日 石狩地震 - M 6.4、旧暦の1月1日に発生、イシカリ場所を中心に81戸全半壊。JR札幌駅以北の複数個所で液状化の跡が見つかっているため、M6.5〜6.6という説もある。
- 1835年7月20日 仙台地震 - M 7、死者多数。仙台城損壊、津波あり。
- 1843年4月25日 十勝沖地震 - M 8.0、死者46人。厚岸に津波。
- 1847年5月8日 善光寺地震 - M 7.4。山崩れにより犀川の河道閉塞と閉塞部の決壊により洪水、死者約1万〜1万3,000人。
- 1853年3月11日 小田原地震 - M 6.7、死者約20〜100人。
- 1854年
- 7月9日 伊賀上野地震(伊賀・伊勢・大和地震) - M 7.6、死者約1,800人。
- 12月23日 安政東海地震(東海・東南海地震) - M 8.4、死者2,000〜3,000人。房総半島から四国に津波、特に伊豆から熊野にかけて大きな被害。ロシア船ディアナ号沈没。
- 12月24日 安政南海地震 - M 8.4、死者1,000〜3,000人。紀伊・土佐などで津波により大きな被害(串本で最大波高11m)。大坂湾に注ぐいくつかの川が逆流。道後温泉の湧出が数ヶ月間止まる。
- 安政東海・南海地震は32時間の時間差で発生した。両地震による死者の合計は約3万人との説もある。余震とみられる地震は9年間で3,000回近く。
- 1855年
- 1856年8月23日 十勝沖付近を震源 - M 7.5、三陸及び北海道に津波。死者29人。
- 1857年10月12日 伊予・安芸で地震 - M 7.2、今治で城内破損、死者5人。
- 1858年
- 1861年10月21日 宮城県沖地震 - M 7.4、津波、家屋倒壊、死者あり。
- 1872年3月14日 浜田地震 - M 7.1、死者552人。
- 1880年2月22日 横浜で地震 - M 5.5、煙突多数倒壊。地震学会(現在の日本地震学会。世界初の地震学会)が結成されるきっかけになる。
- 1881年10月25日 国後島で地震 - M 7.0、津軽でも揺れる。
- 1889年7月28日 熊本地震 - M 6.3、死者20人。
- 1891年10月28日 濃尾地震 - M 8.0、死者・行方不明者7,273人。根尾谷断層の発生。
- 1892年12月9日・11日 石川県・富山県で地震 - M 6.4(9日)、弱い津波。死者計2人。
- 1893年6月4日 色丹島・択捉島で地震 - M 7.0、色丹島で2.5mの津波。
- 1894年
- 1895年1月18日 茨城県南部で地震 - M 7.2、死者6人。
- 1896年
- 1897年
- 1898年4月23日 宮城県沖で地震 - M 7.2、北海道から近畿にかけて有感、岩手県と宮城県の県境付近で被害。
- 1899年
- 1900年5月12日 宮城県北部で地震 - M 7.0、死傷者17人、家屋などに被害。
20世紀
注: 2003年9月17日に気象庁マグニチュードの算出方法が改訂され、これに伴い1924年以降に発生したほとんどの地震のマグニチュードも改訂された。一部は先行して2001年4月23日に改訂されている。このため、マグニチュードが改訂された地震については改訂前の値を括弧書きで併記している。例: 2001年3月24日、芸予地震。M6.7(旧M6.4)。
気象庁震度階級については1995年の兵庫県南部地震において従来の震度測量法の問題点が示されたため、それまで体感震度と計測震度を併用していたものを、1996年4月からは全て計測震度計による機械観測で判定することになった。また、1996年10月からは震度6、震度5がそれぞれ強、弱の2段階に分けられた。
- 1901年8月9日、8月10日 青森県東方沖で地震 - M 7.2・7.4、死者18人。
- 1902年1月30日 青森県東部で地震 - M 7.0、死者1人。
- 1905年6月2日 芸予地震 - M 7.2、死者11人。
- 1909年
- 1911年6月15日 喜界島地震 - M 8.0、死者12人。
- 1914年
- 1915年
- 3月15日 北海道十勝沖で地震 - M 7.0、死者2人。
- 11月1日 宮城県沖で地震 - M 7.5、岩手県や宮城県の沿岸に小津波。
- 1916年11月26日 明石付近で地震 - M6.1、死者1人。
- 1917年5月18日 静岡付近で地震 - M 6.0、死者2人。
- 1918年9月8日 千島列島ウルップ島沖で地震 - M 8、死者24人。
- 1921年12月8日 竜ヶ崎地震 - 千葉県・茨城県県境付近で発生。M 7.0。家屋倒壊、道路亀裂。
- 1922年
- 1923年
- 1924年1月15日 丹沢地震 - M 7.3、死者19人。大正関東地震の余震と見られている。
- 1925年5月23日 北但馬地震 - M 6.8、火災発生、死者428人。
- 1926年
- 1927年3月7日 北丹後地震 - M 7.3、死者2,925人。
- 1940年8月2日 積丹半島沖地震(神威岬沖地震) - M 7.5、死者10人。
- 1941年
- 1943年
- 1944年12月7日 昭和東南海地震 - 三重県沖、M 7.9、死者・行方不明者1,223人、伊豆から紀伊にかけて津波。
- 1945年
- 1946年12月21日 昭和南海地震 - 和歌山県沖〜四国沖、M 8.0、死者・行方不明者1,443人、房総から九州にかけて津波。
- 1947年9月27日 与那国島近海で地震 - M 7.4、死者5人。
- 1948年
- 1949年
- 1950年2月28日 宗谷東方沖で地震 - M 7.5。
- 1951年7月12日 小笠原諸島西方沖で地震 - M 7.2。
- 1952年
- 1953年11月26日 房総沖地震 - M 7.4。
- 1955年7月27日 徳島県南部で地震 - M 6.4、死者1人。
- 1956年9月30日 白石地震 - M 6.0、福島市で震度4、死者1名、蔵王山噴火のデマにより混乱。
- 1958年
- 1960年
- 1961年
- 1962年
- 1963年10月13日 択捉島沖で地震 - M 8.1、三陸沿岸で津波。
- 1964年6月16日 新潟地震 - M 7.5、死者26人。
- 1965年
- 1966年 与那国島近海で地震 - M 7.8、与那国島で震度5、死者2人。
- 1968年
- 1969年
- 1970年5月27日 小笠原諸島西方沖で地震、- M 7.0、深さ440km。
- 1971年2月26日 新潟県南部で地震 - M 5.5、死傷者13人。新潟県上越市で最大震度 4。
- 1972年
- 1973年6月17日 根室半島沖地震 - M 7.4、北海道で最大震度 5、津波あり。
- 1974年
- 1975年6月10日 北海道東方沖で地震 - M 7.0 (Mt7.9、Mw7.7)、最大震度は1と小さいが色丹島で4~3.5m、花咲港で95cmの津波を観測。
- 1978年
- 2000年
- 1月28日 根室半島南東沖で地震 - M 7.0、釧路市などで最大震度 4。
- 3月28日 硫黄島近海で地震 - M 7.9、震源の深さ128km、小笠原で震度3。
- 7月1日〜8月18日 新島・神津島・三宅島近海で地震 - M 6.5が2回(7月1、30日)、M 6.3が1回(7月15日)、最大震度 6弱の地震を6回観測(7月1、9、15、30日に各1回、8月18日に2回)、死者1人。約1ヶ月後に三宅島が噴火。地震活動は6月26日から始まった。
- 8月6日 小笠原諸島西方沖で地震 - M 7.2、震源の深さ445km、小笠原で震度 4。
- 10月6日 鳥取県西部地震 - M 7.3、鳥取県西部で最大震度 6強。(日野町で震度 7相当を観測、防災科学技術研究所Kik-netの計測震度計による[11])
21世紀
- 2000年代
- 2001年
- 2003年
- 2004年
- 9月5日 紀伊半島南東沖地震 - 最も大きい地震は M 7.4、奈良県・和歌山県・三重県で最大震度 5弱。一時津波警報が発令。
- 10月23日 新潟県中越地震(新潟県中越大震災) - M 6.8、新潟県中越地方で最大震度 7。計測震度計で震度7が観測された最初の地震。死者68人。震度6弱以上の余震を4回観測。川口町の地震計で当時世界最高の2,516ガルを記録。
- 11月29日 釧路沖で地震 - M 7.1、北海道釧路町、弟子屈町などで最大震度 5強、深さ48km。最大余震は4分後のM 6.0。同年12月6日にもほぼ同じ海域でM 6.9の地震が発生している。一時津波注意報が北海道太平洋沿岸東部に発令。
- 12月14日 留萌支庁南部地震 - M 6.1、北海道小平町で最大震度 6弱。
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 5月8日 茨城県沖で地震 - M 7.0、茨城県水戸市・栃木県茂木町で最大震度 5弱。午前1時45分に本震発生。同日には午前1時2分頃にM 6.4、その14分後にもM 6.3の地震発生。
- 6月14日 岩手・宮城内陸地震 - M 7.2、岩手県・宮城県で最大震度 6強。山崩れや地滑りが多発。死者・行方不明者23人。一関西で観測された4,022ガルがギネス世界記録に認定[15]。
- 7月24日 岩手県沿岸北部で地震 - M 6.8、岩手県九戸郡野田村などで最大震度6弱。震源の深さ108km。なお、岩手・宮城内陸地震との関連性は薄いとされている。
- 9月11日 十勝沖で地震 - M 7.1。北海道新冠町、新ひだか町、浦幌町、大樹町で最大震度 5弱。
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 3月9日 三陸沖で地震 - M 7.3。宮城県登米市、美里町、栗原市で最大震度 5弱。最大60cmの津波を観測。東北地方太平洋沖地震の前震とみられる。
- 3月11日14時46分頃 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) - Mw 9.0(M 8.4、日本の地震観測史上最大)。宮城県栗原市で最大震度 7。他に東日本の7県で震度6弱以上を観測。死者・行方不明者2万数千人。戦後最悪の震災。北海道から関東地方にかけて太平洋沿岸部への大津波で甚大な被害。福島第一原子力発電所事故を招く。3月11日以降の数日間に震源域から離れた場所で発生した地震も、誘発させた可能性が指摘されている[16]。
- 同日15時8分頃 岩手県沖で地震 - M 7.4。青森県、岩手県で最大震度 5弱。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 同日15時15分頃 茨城県沖で地震 - Mw 7.7(M 7.4)[17]。茨城県鉾田市で最大震度 6強。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 同日15時25分頃 三陸沖で地震 - M 7.5。北海道、東北地方、関東地方の広い範囲で最大震度 4。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 3月12日3時59分頃 長野県北部で地震 - M 6.7。長野県栄村で最大震度 6強。
- 同日4時31分頃 長野県北部で地震 - M 5.9。長野県栄村で最大震度 6弱。
- 同日5時42分頃 長野県北部で地震 - M 5.3。長野県栄村で最大震度 6弱。
- 3月15日 静岡県東部で地震 - M 6.4。静岡県富士宮市で最大震度 6強。
- 4月7日 宮城県沖で地震 - M 7.1。宮城県栗原市、仙台市宮城野区で最大震度 6強。死者4人。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 4月11日 福島県浜通りで地震 - M 7.0(Mw 6.6)。福島県いわき市や茨城県鉾田市などで最大震度 6弱。死者4人。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 4月12日 福島県中通りで地震 - M 6.4。福島県いわき市、茨城県北茨城市で最大震度 6弱。東北地方太平洋沖地震の余震。
- 6月30日 長野県中部で地震 - M 5.4、長野県松本市で最大震度 5強。死者1人。
- 7月10日 三陸沖で地震 - M 7.1、岩手県、宮城県、福島県で最大震度 4。津波注意報発令。
脚注
- ^ 読売新聞2011年4月6日12版19面、松本秀明東北学院大教授
- ^ 読売新聞2011年5月16日13版33面、及び仙台平野、弥生時代にも巨大津波に襲われていた:5月15日、仙台市で開催の東北地理学会で発表。
- ^ 読売新聞2011年4月25日夕刊3版2面 M9級・超巨大地震!2000年前、巨大津波か・2011年5月1日付読売新聞 高知大学・岡村真(地震地質学)が発見した。東京大学・古村孝志はM9クラスの超巨大地震による津波の可能性を指摘している。同池における宝永地震での堆積物は厚さ15cm程度、近傍の寺での津波高さは25mとなっている。また、日本観測史上最大の東北地方太平洋沖地震の堆積物厚さは5〜7cm程度で、津波高さは10m超となっているため、想定外の大きな津波のおそれがある。
- ^ 連動地震かどうかは不明である。東北方面と東海方面は間に関東大震災の震源断層をはさむため、連動はありえないことになっている。また炭素年代の誤差が大きい(鍵テフラをはさんでいないため、年代決定誤差が大きい)。
- ^ 大阪市立大学の原口強・准教授(地質工学)による
- ^ 富士川断層連日監視と東海地震発生の予測 (PDF) 京大学地震研究所 地質移動班
- ^ 羽鳥徳太郎 九州北部近海の歴史地震と仮定津波の伝播図
- ^ 黒松内低地断層帯の長期評価について
- ^ 8月6日 千葉県北西部の地震
- ^ 3-5 1980年9月25日の千葉県中部の地震
- ^ (最大)加速度・(最大)速度・計測震度について 防災科学技術研究所 青井真
- ^ 2006年 伊豆半島東方沖の地震-強震動- 東京大学地震研究所 強震動グループ、2006年4月21日。
- ^ 12月24日付読売新聞「中越沖地震 柏崎原発では『震度7』」について 東京電力、2007年12月24日。
- ^ 3号機タービン建屋1階で2,058ガルを記録した
- ^ 地震時の観測最大加速度のギネス認定
- ^ 静岡の地震、大震災が誘発か 周囲にひずみ蓄積
- ^ 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第28報)
参考文献
- 国立天文台編『理科年表 平成20年』丸善、2007年。ISBN 978-4-621-07902-7。
- 宇佐美龍夫『新編日本被害地震総覧:416-1995』(増補改訂版)東京大学出版会、1996年。ISBN 4-13-060712-X。
- 宇佐美龍夫『日本被害地震総覧:「416」-2001』(最新版)東京大学出版会、2003年。ISBN 4-13-060742-1。
- 藤井敏嗣、纐纈一起編『地震・津波と火山の事典』丸善、2008年。ISBN 978-4-621-07923-2。
- 鎌倉期から江戸初期における地震災害情報--畿内で書かれた日記にみる地震の記録 (PDF) 歴史地震研究会
関連項目
外部リンク
- 過去の地震・津波被害(気象庁)(明治以降に日本で100人以上の死者・行方不明者を出した地震・津波)
- 日本付近で発生した主な被害地震(気象庁)(1996年以降に日本付近で発生した人的被害を伴う地震の一覧)
- 震度6または震度6弱以上を観測した地震の表(1926年~2009年)(気象庁)
- 日本付近のおもな被害地震年代表(日本地震学会)(有史以来の日本付近の主な被害地震の年表)
- 世界の被害地震の表(古代~現代)(宇津徳治によるデータベース)
- 地震活動解析システム(東京大学地震研究所)(地震活動解析と可視化をするシステム)
- 日本の群発地震(群発地震研究会)(1885年~1995年の日本の群発地震の一覧)
- Earthquake Lists & Maps (USGS)(世界の地震の規模別・被害別のリストや統計)