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遠州灘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠州灘
遠州灘に注ぐ天竜川
遠州灘の位置(日本内)
遠州灘
遠州灘
遠州灘の位置(北太平洋内)
遠州灘
遠州灘
遠州灘(およその位置)
座標 北緯34度25分 東経137度40分 / 北緯34.417度 東経137.667度 / 34.417; 137.667座標: 北緯34度25分 東経137度40分 / 北緯34.417度 東経137.667度 / 34.417; 137.667
上位水域 フィリピン海
海洋 太平洋
日本の旗 日本
主な沿岸自治体 浜松磐田御前崎豊橋田原など
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遠州灘(えんしゅうなだ)は、太平洋フィリピン海、北西太平洋)にある海域の名称。狭義には静岡県遠州御前崎から愛知県東三河伊良湖岬までの約110km、広義には静岡県伊豆石廊崎から三重県南勢大王崎までの約180kmの海域を意味する。遠江灘(とおとうみなだ)、天竜灘(てんりゅうなだ)とも呼ばれる。

概要

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海上保安庁が発行する日本の水路図誌海図)にも「遠州灘」として掲載されている[1]。なお、遠州灘東部では海岸線から12海里(約22.2km)まで日本の領海だが、西部では浜名湖の今切と志摩半島大王崎の間に基線が設定されており[2]、これより北西側は海洋法上日本の内水内海)とみなされるため、領海の範囲が通常より広くとられている。

主に遠州、すなわち旧遠江国に面することからこの名がつけられた。

遠州灘の海底地形には、天竜川河口部を除いて、水深約100mまでは海岸線とほぼ平行な等深線となっている[3]。それ以遠の御前崎から伊良湖岬の沖合には海底谷が8ヶ所あり、さらに沖の天竜海谷に続いている[3]

遠州灘海岸のうち天竜川以東には、御前崎台地、牧ノ原台地、南山丘陵、小笠原山丘陵及び磐田原台地が分布する[3]。また、天竜川以西のうち芳川上流域には三方原台地がある[3]

御前崎から伊良湖岬までは砂丘が広がり、海亀が産卵に訪れる浜辺として有名である。このうち、浜名湖以西の砂浜の海岸を片浜十三里という。冬には強い西風が吹き、浜松凧横須賀凧などの凧揚げ風力発電に利用される一方、波荒く、避難港が少ないため海の難所となる。御前崎周辺は、ウィンドサーフィンボディボードなど、マリンスポーツのメッカとして世界に知られている。尚、遠州灘一帯は波が荒い為、全域で遊泳禁止である。

灯台・施設

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沿岸の市町村

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遠州灘沿岸の市町村を、東から順に列挙する。

静岡県
御前崎市掛川市袋井市磐田市浜松市中央区)、湖西市
愛知県
豊橋市田原市

過去の出来事

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マッコウクジラの骨格標本国立科学博物館蔵)

津波の発生予測

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遠州灘が登場する作品

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脚注

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  1. ^ 海の相談室 FAQ 灘ってなに?」、海上保安庁 海洋情報部、2017年9月10日閲覧
  2. ^ 「管轄海域情報~日本の領海~ 直線基線 四区域 本州南岸:浜名湖~那智勝浦」、海上保安庁 海洋情報部、2017年9月10日閲覧
  3. ^ a b c d 芝野照夫, 土屋義人, 富谷雄, 山本武司「天竜川扇状地と遠州灘海岸の形成」『京都大学防災研究所年報. B』第31巻B-2、京都大学防災研究所、1988年4月、775-791頁、CRID 1050282677039133440hdl:2433/72089ISSN 0386-412X2023年3月30日閲覧 
  4. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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