1989年のヤクルトスワローズ
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1989年のヤクルトスワローズ | |
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成績 | |
セントラル・リーグ4位 | |
55勝72敗3分 勝率.433[1] | |
本拠地 | |
都市 | 東京都新宿区 |
球場 | 明治神宮野球場 |
球団組織 | |
オーナー | 松園尚巳 |
経営母体 | ヤクルト本社 |
監督 | 関根潤三 |
« 1988 1990 » |
1989年のヤクルトスワローズ(1989ねんのヤクルトスワローズ)では、1989年のヤクルトスワローズの動向をまとめる。
この年のヤクルトスワローズは、関根潤三監督の3年目のシーズンである。
概要
[編集]就任3年目に向けて関根監督は「今年こそAクラス入りする」と意気込み、アメリカから現役大リーガーのラリー・パリッシュを獲得。打撃陣では新外国人のパリッシュが開幕から4番に座り、池山隆寛・広澤克実と長距離打者3人がクリーンナップにそろい踏みし、チーム本塁打140本はリーグ2位だった。打線の強化に成功したチームだが、投手陣は前年リリーフで最多勝を獲得した伊東昭光が自宅で転倒するなどの不運でわずか4勝に終わり、また前年までローテを守っていた高野光や荒木大輔がケガで離脱するなど誤算が続出。それでも3年目の内藤尚行が先発・抑え兼任で12勝8セーブをあげ、ベテランの尾花高夫が11勝、この年ローテ入りの加藤博人が6勝9敗ながらも2.83で防御率ベスト10に入り、伊東らの離脱をカバーしチーム防御率3.97と健闘し、4点台未満に抑えた。最終的には優勝の巨人に28.5ゲーム差を付けられ、3位中日には13ゲーム差を付けられて4位に終わった。対戦成績では前年優勝の中日に14勝12敗と勝ち越すも、巨人に7勝19敗、2位の広島に8勝16敗2分と大きく負け越すなど、1987年同様巨人優勝の引き立て役になった。オフには勇退した関根監督に代わって野村克也が新監督に就任し、野村新監督のもとチームはユニフォームも首脳陣も一新して来シーズンに臨むことになる。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]開幕:4/8 | 5/2 | 6/1 | 7/1 | 8/1 | 9/2 | |||||||
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1 | 中 | 栗山英樹 | 中 | 栗山英樹 | 二 | 笘篠賢治 | 二 | 笘篠賢治 | 二 | 笘篠賢治 | 二 | 笘篠賢治 |
2 | 二 | 桜井伸一 | 二 | 渋井敬一 | 中 | 栗山英樹 | 中 | 栗山英樹 | 中 | 荒井幸雄 | 左 | 荒井幸雄 |
3 | 遊 | 池山隆寛 | 遊 | 池山隆寛 | 左 | 荒井幸雄 | 左 | 荒井幸雄 | 左 | 杉浦享 | 遊 | 池山隆寛 |
4 | 一 | パリッシュ | 一 | パリッシュ | 一 | パリッシュ | 一 | パリッシュ | 一 | パリッシュ | 一 | パリッシュ |
5 | 右 | 広沢克実 | 右 | 広沢克実 | 右 | 広沢克実 | 右 | 広沢克実 | 右 | 広沢克実 | 右 | 広沢克実 |
6 | 左 | 杉浦享 | 左 | 小川淳司 | 三 | 角富士夫 | 遊 | 池山隆寛 | 遊 | 池山隆寛 | 三 | 角富士夫 |
7 | 捕 | 秦真司 | 三 | 長嶋一茂 | 遊 | 水谷新太郎 | 三 | 角富士夫 | 三 | 角富士夫 | 捕 | 秦真司 |
8 | 三 | 長嶋一茂 | 捕 | 秦真司 | 捕 | 中西親志 | 捕 | 中西親志 | 捕 | 中西親志 | 中 | 栗山英樹 |
9 | 投 | 尾花高夫 | 投 | 加藤博人 | 投 | 尾花高夫 | 投 | 内藤尚行 | 投 | 伊東昭光 | 投 | 川崎憲次郎 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 広島 | -- | 広島 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- |
2位 | 巨人 | 3.5 | 巨人 | 0.0 | 広島 | 2.5 | 広島 | 7.0 | 広島 | 8.0 | 広島 | 4.5 | 広島 | 9.0 |
3位 | ヤクルト | 8.0 | 阪神 | 10.5 | 阪神 | 15.5 | 中日 | 14.0 | 中日 | 13.0 | 中日 | 13.0 | 中日 | 15.5 |
4位 | 阪神 | 8.0 | ヤクルト | 11.5 | ヤクルト | 15.5 | ヤクルト | 20.0 | ヤクルト | 24.5 | ヤクルト | 23.0 | ヤクルト | 28.5 |
5位 | 中日 | 8.0 | 中日 | 12.0 | 中日 | 阪神 | 22.0 | 阪神 | 29.0 | 阪神 | 28.0 | 阪神 | 30.5 | |
6位 | 大洋 | 8.5 | 大洋 | 14.0 | 大洋 | 17.0 | 大洋 | 24.0 | 大洋 | 30.5 | 大洋 | 33.5 | 大洋 | 36.5 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 84 | 44 | 2 | .656 | 優勝 |
2位 | 広島東洋カープ | 73 | 51 | 6 | .589 | 9.0 |
3位 | 中日ドラゴンズ | 68 | 59 | 3 | .535 | 15.5 |
4位 | ヤクルトスワローズ | 55 | 72 | 3 | .433 | 28.5 |
5位 | 阪神タイガース | 54 | 75 | 1 | .419 | 30.5 |
6位 | 横浜大洋ホエールズ | 47 | 80 | 3 | .370 | 36.5 |
オールスターゲーム1989
[編集]- ファン投票
- 監督推薦
選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
笘篠賢治 | 新人王 | ||
パリッシュ | 本塁打王 | 42本 | 初受賞 |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
パリッシュ | 一塁手 | 初受賞 |
池山隆寛 | 遊撃手 | 2年連続2度目 |
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
栗山英樹 | 外野手 | 初受賞 |
ドラフト
[編集]順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 西村龍次 | 投手 | ヤマハ | 入団 |
2位 | 古田敦也 | 捕手 | トヨタ自動車 | 入団 |
3位 | 黒須陽一郎 | 外野手 | 立教大学 | 拒否 |
4位 | 押尾健一 | 投手 | 成東高 | 入団 |
5位 | 松元繁 | 投手 | 朝霞高 | 入団 |
6位 | 広沢好輝 | 内野手 | 明野高 | 入団 |
出典
[編集]- ^ “年度別成績 1989年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月12日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1990』ベースボール・マガジン社、1989年。ISBN 4-583-02810-5。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | 広島東洋カープ | 優勝 | 近鉄バファローズ | 2位 | オリックス・ブレーブス |
3位 | 中日ドラゴンズ | 4位 | ヤクルトスワローズ | 3位 | 西武ライオンズ | 4位 | 福岡ダイエーホークス |
5位 | 阪神タイガース | 6位 | 横浜大洋ホエールズ | 5位 | 日本ハムファイターズ | 6位 | ロッテオリオンズ |
:日本一 :日本シリーズ出場 | |||||||