1994年のヤクルトスワローズ
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1994年のヤクルトスワローズ | |
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成績 | |
セントラル・リーグ4位 | |
62勝68敗 勝率.477[1] | |
本拠地 | |
都市 | 東京都新宿区 |
球場 | 明治神宮野球場 |
球団組織 | |
オーナー | 桑原潤 |
経営母体 | ヤクルト本社 |
監督 | 野村克也 |
« 1993 1995 » |
1994年のヤクルトスワローズ(1994ねんのヤクルトスワローズ)では、1994年のヤクルトスワローズにおける動向をまとめる。
この年のヤクルトスワローズは、野村克也監督の5年目のシーズンである。
概要
[編集]前年退団したレックス・ハドラーに代わってジェラルド・クラークが加入したこの年、チームは新マスコットとしてつば九郎を採用。帽子マークも斜体の「Ys」に変更するなど、イメージチェンジを図ったチームは3連覇が期待された。しかし、開幕後にクラークが広島戦で佐々岡真司から死球を受けた事により激昂し殴りかかったとして退場処分になり、さらに翌日の試合で正捕手の古田敦也がファウルチップを右手に受けて負傷する非常事態。それに加えて5月11日の巨人戦では西村龍次がダン・グラッデンにブラッシュボールを投じ、これがもとで大乱闘に発展。グラッデンを止めようとした捕手の中西親志がグラッデンと殴り合いをした挙げ句エース・西村と共々に退場するなど波に乗れず、一進一退の試合が続いた。さらにこの年入団のクラークや池山隆寛、前年新人王の伊藤智仁など投打に故障者が続出したこともあり、チームは8月以降借金返済の広島に抜かれて最下位に転落。最終的には横浜との最下位争いに勝ったものの、阪神と同率の4位で終わり野村監督の悲願である3連覇はならなかった。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]開幕:4/9 | 5/1 | 6/1 | 7/1 | 8/2 | 9/2 | |||||||
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1 | 中 | 飯田哲也 | 中 | 飯田哲也 | 中 | 飯田哲也 | 中 | 飯田哲也 | 中 | 飯田哲也 | 二 | 土橋勝征 |
2 | 左 | 荒井幸雄 | 左 | 荒井幸雄 | 左 | 城友博 | 左 | 荒井幸雄 | 二 | 土橋勝征 | 左 | 荒井幸雄 |
3 | 捕 | 古田敦也 | 右 | クラーク | 右 | クラーク | 遊 | 池山隆寛 | 右 | 秦真司 | 中 | クラーク |
4 | 一 | 広沢克己 | 一 | 広沢克己 | 一 | 広沢克己 | 一 | 広沢克己 | 一 | 広沢克己 | 一 | 広沢克己 |
5 | 三 | ハウエル | 三 | ハウエル | 三 | ハウエル | 三 | ハウエル | 三 | ハウエル | 三 | ハウエル |
6 | 遊 | 池山隆寛 | 遊 | 池山隆寛 | 遊 | 池山隆寛 | 右 | 秦真司 | 左 | クラーク | 右 | 秦真司 |
7 | 右 | クラーク | 二 | 桜井伸一 | 二 | 新井潔 | 二 | 土橋勝征 | 捕 | 古田敦也 | 捕 | 古田敦也 |
8 | 二 | 桜井伸一 | 捕 | 中西親志 | 捕 | 野口寿浩 | 捕 | 古田敦也 | 遊 | 新井潔 | 遊 | 幸田正広 |
9 | 投 | 川崎憲次郎 | 投 | 荒木大輔 | 投 | 川崎憲次郎 | 投 | 伊東昭光 | 投 | 伊東昭光 | 投 | 山田勉 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- |
2位 | 中日 | 1.5 | 中日 | 3.5 | 中日 | 9.5 | 中日 | 8.0 | 広島 | 4.0 | 中日 | 中日 | 1.0 | |
3位 | ヤクルト | 3.5 | 横浜 | 4.5 | ヤクルト | 阪神 | 9.0 | 中日 | 6.5 | 広島 | 2.5 | 広島 | 4.0 | |
4位 | 横浜 | 4.0 | ヤクルト | 5.5 | 横浜 | 11.5 | ヤクルト | 10.0 | 阪神 | 8.0 | 横浜 | 5.5 | 阪神 | 8.0 |
5位 | 広島 | 5.5 | 阪神 | 7.0 | 阪神 | 14.0 | 広島 | 11.0 | ヤクルト | 9.0 | 阪神 | 6.0 | ヤクルト | |
6位 | 阪神 | 6.5 | 広島 | 9.5 | 広島 | 15.5 | 横浜 | 13.0 | 横浜 | 11.5 | ヤクルト | 7.0 | 横浜 | 9.0 |
期間 成績 |
9勝9敗 勝率.500 |
12勝13敗 勝率.480 |
11勝9敗 勝率.550 |
8勝12敗 勝率.400 |
11勝13敗 勝率.458 |
7勝9敗 勝率.438 |
4勝3敗 勝率.571 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 70 | 60 | 0 | .538 | 優勝 |
2位 | 中日ドラゴンズ | 69 | 61 | 0 | .531 | 1.0 |
3位 | 広島東洋カープ | 66 | 64 | 0 | .508 | 4.0 |
4位 | ヤクルトスワローズ | 62 | 68 | 0 | .477 | 8.0 |
4位 | 阪神タイガース | 62 | 68 | 0 | .477 | 8.0 |
6位 | 横浜ベイスターズ | 61 | 69 | 0 | .469 | 9.0 |
オールスターゲーム1994
[編集]→詳細は「1994年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 選出選手及びスタッフ
ポジション | 名前 | 選出回数 |
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監督 | 野村克也 | |
投手 | 岡林洋一 | 3 |
高津臣吾 | 初 | |
捕手 | 古田敦也 | 5 |
遊撃手 | 池山隆寛 | 7 |
内野手 | 広沢克己▲ | 8 |
- 太字はファン投票による選出、▲は出場辞退選手発生に伴う補充。
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
高津臣吾 | 最優秀救援投手 | 27SP | 初受賞 |
ベストナイン | ||
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選出なし | ||
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
飯田哲也 | 外野手 | 4年連続4度目 |
ドラフト
[編集]→詳細は「1994年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
- 網掛けの選手は逆指名による入団
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 北川哲也 | 投手 | 日産自動車 | 入団 |
2位 | 宮本慎也 | 内野手 | プリンスホテル | 入団 |
3位 | 稲葉篤紀 | 内野手 | 法政大学 | 入団 |
4位 | 吉元伸二 | 外野手 | 三菱重工長崎 | 入団 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “年度別成績 1994年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月20日閲覧。
- ^ a b 『1995 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、1994年。ISBN 4-583-03171-8。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | 中日ドラゴンズ | 優勝 | 西武ライオンズ | 2位 | オリックス・ブルーウェーブ |
3位 | 広島東洋カープ | 4位 | ヤクルトスワローズ | 2位 | 近鉄バファローズ | 4位 | 福岡ダイエーホークス |
4位 | 阪神タイガース | 6位 | 横浜ベイスターズ | 5位 | 千葉ロッテマリーンズ | 6位 | 日本ハムファイターズ |
:日本一 :日本シリーズ出場 | |||||||