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1990年のヤクルトスワローズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1990年のヤクルトスワローズ
成績
セントラル・リーグ5位
58勝72敗 勝率.446[1]
本拠地
都市 東京都新宿区
球場 明治神宮野球場
球団組織
オーナー 松園尚巳
経営母体 ヤクルト本社
監督 野村克也
« 1989
1991 »

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1990年のヤクルトスワローズ(1990ねんのヤクルトスワローズ)では、1990年のヤクルトスワローズの動向をまとめる。

この年のヤクルトスワローズは、野村克也監督の1年目のシーズンである。

概要

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1990年代のヤクルト黄金時代の礎を築いた関根潤三監督の勇退を受けて、「ID野球」を標榜する野村克也が新監督に就任。1978年の初優勝以降Bクラスに低迷するチームの体質改善のため、野村新監督はID野球をスローガンとしてチームの再建に着手。野村監督は関根前監督の「若手中心の野球」を継承しつつドラフト2位で入団の古田敦也を正捕手に起用し、それまで正捕手だった秦真司を外野、控え捕手の飯田哲也を二塁手にそれぞれコンバートしてシーズンに臨んだ。しかし、前年優勝の巨人との開幕戦で開幕投手の内藤尚行篠塚和典に疑惑の本塁打を打たれてチームもサヨナラ負けすると、開幕2戦目はリリーフ投手の木田優夫にサヨナラ本塁打を打たれるなど最悪のスタート。チームも5月にはBクラスに定着し「野村監督でもヤクルトの再建は無理」の声が世間から出始めた。6月以降は立ち直るものの首位独走の巨人の背中は遠く、9月8日には若きエースの川崎憲次郎吉村禎章に優勝決定サヨナラ本塁打を浴び、7勝19敗と大きく負け越すなど終始巨人を苦手にし続けた。最終的には首位の巨人から30ゲーム、2位広島にも8ゲーム離され野村監督の1年目は5位で終わった。シーズン終了後、栗山英樹が29歳の若さで現役を引退した。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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オーダー変遷
開幕:4/7 5/1 6/2 7/1 8/1 9/1
1 笘篠賢治 荒井幸雄 飯田哲也 飯田哲也 飯田哲也 荒井幸雄
2 柳田浩一 柳田浩一 笘篠賢治 笘篠賢治 栗山英樹 飯田哲也
3 広沢克実 広沢克実 荒井幸雄 八重樫幸雄 池山隆寛 池山隆寛
4 マーフィー マーフィー 広沢克実 広沢克実 広沢克実 広沢克実
5 杉浦享 池山隆寛 池山隆寛 池山隆寛 秦真司 秦真司
6 荒井幸雄 杉浦享 角富士夫 小川淳司[注 1] 荒井幸雄[注 2] 角富士夫
7 秦真司 飯田哲也 秦真司 角富士夫 角富士夫 柳田浩一
8 池山隆寛 古田敦也 橋上秀樹 古田敦也 中西親志 古田敦也
9 内藤尚行 尾花高夫 内藤尚行 加藤博人 川村一明 西村龍次

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1990年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 大洋 2.5 大洋 2.5 大洋 5.5 中日 12.0 広島 16.5 広島 22.0
3位 阪神 4.5 広島 8.0 広島 8.0 大洋 12.5 大洋 18.0 大洋 24.0
4位 ヤクルト 5.5 阪神 9.5 中日 9.0 広島 13.5 中日 18.5 中日 26.0
5位 中日 7.0 ヤクルト 9.5 ヤクルト 10.5 ヤクルト 16.0 ヤクルト 24.0 ヤクルト 30.0
6位 広島 7.5 中日 阪神 12.0 阪神 18.0 阪神 31.0 阪神 36.0


1990年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 88 42 0 .677 優勝
2位 広島東洋カープ 66 64 2 .508 22.0
3位 横浜大洋ホエールズ 64 66 3 .492 24.0
4位 中日ドラゴンズ 62 68 1 .477 26.0
5位 ヤクルトスワローズ 58 72 0 .446 30.0
6位 阪神タイガース 52 78 0 .400 36.0

オールスターゲーム1990

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  • 監督推薦
古田敦也
池山隆寛
広沢克実
内藤尚行(出場辞退)
川崎憲次郎(補充選手)

選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
池山隆寛 遊撃手 3年連続3度目
広沢克己 外野手 2年ぶり2度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
古田敦也 捕手 初受賞
柳田浩一 外野手 初受賞

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 岡林洋一 投手 専修大学 入団
2位 小坂勝仁 投手 東北福祉大学 入団
3位 高津臣吾 投手 亜細亜大学 入団
4位 新井潔 内野手 本田技研 入団
5位 原英史 外野手 堀越高 入団
6位 伊林厚志 投手 旭川竜谷高 入団

脚注

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注釈

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  1. ^ 偵察メンバーの宮本賢治と交代。
  2. ^ 偵察メンバーの川崎憲次郎と交代。

出典

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  1. ^ 年度別成績 1990年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月12日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1991』ベースボール・マガジン社、1990年。ISBN 4-583-02882-2 
  3. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7