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第46回スーパーボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第46回スーパーボウル
Super Bowl XLVI
1 2 3 4

NYG 9 0 6 6

21
NE 0 10 7 0

17
開催日 2012年2月5日
スタジアム ルーカス・オイル・スタジアム
開催地 インディアナ州インディアナポリス
MVP イーライ・マニング
優勝予想 ペイトリオッツ3.5点有利
国歌斉唱 ケリー・クラークソン
コイントス John Parry
審判 John Parry
ハーフタイム マドンナ
シルク・ドゥ・ソレイユ
M.I.A.
ニッキー・ミナージュ
入場者数 68,658
アメリカにおけるテレビ放送
ネットワーク NBC
実況と解説 アル・マイケルズクリス・コリンズワース
 < 第45回 スーパーボウル 第47回 > 

第46回スーパーボウル(Super Bowl XLVI)は2012年2月5日にインディアナ州インディアナポリスルーカス・オイル・スタジアムで開催されたアメリカンフットボールNFL)の試合。2011シーズンのNFLの総決算。ニューイングランド・ペイトリオッツニューヨーク・ジャイアンツの対戦となった。この対戦は第42回スーパーボウルと同じカードになった。試合は第4Qにジャイアンツが逆転21-17で勝利した。

MVPにはイーライ・マニングが選ばれた。

背景

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開催地決定まで

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2008年5月に開催されたNFLオーナー会議で、ヒューストンリライアント・スタジアム)、グレンデールユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム)を破りインディアナポリスでの開催が決定された[1]。インディアナポリスでのスーパーボウル開催は初のことであり[2]、寒冷地での開催もデトロイト第16回第40回)、ミネアポリス(第26回)に続いて4回目となる。

シーズン開幕前の労使交渉

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2011年シーズン開幕前、労使協定問題[3]の交渉が難航し、3月から8月にかけてオーナー側がロックアウトを行ったため、一時開催が危ぶまれた[4][5]

出場チーム

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AFC代表ニューイングランド・ペイトリオッツは、今大会と同じくジャイアンツとの対戦となった第42回大会以来、4年ぶり7度目の出場である。勝利すれば、マクナブウェストブルックといった選手が所属していたイーグルスを破った第39回大会以来、7年ぶり4度目のスーパーボウル制覇となる。

NFC代表ニューヨーク・ジャイアンツは、今大会と同じくペイトリオッツとの対戦となり、「ヘルメットキャッチ」と呼ばれるスーパープレーが誕生した第42回大会以来、4年ぶり5度目の出場である。勝利すれば、4年ぶり4度目のスーパーボウル制覇となる。

両チームがスーパーボウルで対戦するのは2度目である。

ニューイングランド・ペイトリオッツ

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QBブレイディ
WBウェルカー

ペイトリオッツは第8週のピッツバーグ・スティーラーズ戦、第9週のジャイアンツ戦に連敗したが残り試合を全勝し、13勝3敗の成績でAFC東地区優勝、AFC第1シードでプレーオフ出場を果たした。プレーオフでもデンバー・ブロンコスボルチモア・レイブンズを破り4年ぶり7回目のスーパーボウル出場を果たした。ビル・ベリチックがヘッドコーチになってからでは5度目の出場となるがこれはトム・ランドリーと並ぶ史上2位である(1位は6回出場のドン・シュラ)。

チームはNFL3位の513得点をあげた。12年目のQBトム・ブレイディはパス成功率65.6%で自己ベストの5,246ヤード[6]、39TD、12INTでQBレイティング105.6、ランでも109ヤードを走って3TDをあげて7回目のプロボウルに選ばれた。

ブレイディのメインターゲットのWRウェス・ウェルカーはNFLトップの122回のキャッチで1,569ヤード、9TDをあげてプロボウルに選ばれた。TEロブ・グロンコウスキーはいずれもタイトエンドとしてのNFLシーズン記録となる1,327ヤード、17TDをあげて[7]プロボウルに選ばれた。もう1人のアーロン・ヘルナンデスは79回のキャッチで910ヤードを獲得、7TDをあげた[8]。またベテランWRディオン・ブランチが51回のキャッチで702ヤード、5TDをあげた。シンシナティ・ベンガルズから加入したチャド・オチョシンコは限定的な起用にとどまった。

ランではベンジャーヴィス・グリーン=エリスが667ヤード、11TD、ステヴァン・リドリーが447ヤード(平均5.1ヤード)を走り、ダニー・ウッドヘッドがランで351ヤード(平均4.6ヤード)、キックオフで437ヤードをリターンした。

オフェンスラインではローガン・マンキンスブライアン・ウォーターズの2人がプロボウルに選ばれた。

ディフェンスではヴィンス・ウィルフォークが3.5サック、2インターセプト、1ファンブルフォースをあげてプロボウルに選ばれた。またアンドレ・カーターマーク・アンダーソンがそれぞれ10サック、2ファンブルフォースをあげた。彼らの後ろではLBロブ・ニンコヴィッチが74タックル、6.5サック、2インターセプトをあげた。ディフェンスバックでは入団から3シーズンでわずか1回のインターセプトであったカイル・アリントンがNFLトップの7インターセプト、チームトップの88タックルをあげたが人材不足によりWRのジュリアン・エデルマンマシュー・スレイターも起用された。

シーズン開幕前にロバート・クラフトオーナーの妻、マイラ英語版が亡くなったため、このシーズン選手たちは彼女のイニシャルであるMHKというワッペンをつけてプレーした[9]

ニューヨーク・ジャイアンツ

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QBマニング
REピエール=ポール

ジャイアンツは6勝2敗と好スタートを切ったがその後4連敗するなど苦戦[10]、最終節、8勝7敗で並んだ同地区のダラス・カウボーイズとの直接対決を31-14で勝利し、9勝7敗でNFC東地区優勝を果たし、2008年以来となるプレーオフに第4シードで出場を果たした。プレーオフではアトランタ・ファルコンズを24-2、シーズン15勝1敗の成績をあげたグリーンベイ・パッカーズを37-20、13勝3敗のサンフランシスコ・フォーティナイナーズをオーバータイムにローレンス・タインズの決勝FGにより20-17で破り、5度目のスーパーボウル出場を果たした。1978年にシーズン16試合制が導入された後、9勝7敗でスーパーボウルに出場したのは第14回スーパーボウルでのロサンゼルス・ラムズ第43回スーパーボウルでのアリゾナ・カージナルスの2チームのみでいずれも敗れている。

QBイーライ・マニングはこの年ほとんどのカテゴリで自己ベストの成績をあげ、チーム記録となる4,933ヤードを投げて、29TD、16INT、QBレイティング92.9でプロボウルにも選ばれた。WRビクター・クルーズは82回のキャッチでチーム記録となる1,536ヤード(この年NFL3位)を獲得、9TDをあげた。他にもハキーム・ニックスが76回のキャッチで1,192ヤード、7TD、マリオ・カニンガムが39回のキャッチで523ヤード、4TD[11]、TEジェイク・バラードは38回のキャッチで604ヤードを獲得した。

RBアーマド・ブラッドショーは足の骨にひびが入り4試合に欠場したが[12]、ランでチームトップの659ヤード、9TD、をあげるとともに、レシーブでも34回267ヤード、2TDをあげた。またブランドン・ジェイコブスは571ヤード、7TDをあげた。

ディフェンスでは、ジェイソン・ピエール=ポールオシ・ユメンヨラらディフェンスラインが活躍を見せた。ジェイソン・ピエール=ポールは86タックルに加えてNFL4位の16.5サック、23ロスタックルなどをあげて[13]プロボウルに選ばれた。またユメニオーラは9サック、2ファンブルフォースをあげた。またディフェンスバックではコリー・ウェブスターが自己ベストの6インターセプト、ケニー・フィリップスアーロン・ロスがそれぞれ4インターセプト、Sアントレル・ロールは2インターセプト、チームトップの96タックルをあげた。

チームはレギュラーシーズン、394得点、400失点であったがスーパーボウル出場チームが得失点差でマイナスとなるのは初のことである。

プレーオフ

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AFC第1シードのペイトリオッツは1回戦を免除され、ディビジョナルプレーオフではティム・ティーボウに率いられたデンバー・ブロンコスとの対戦で、トータルオフェンスで509ヤードを獲得、45得点、35点差というチームのプレーオフ新記録をあげて45-10と圧勝した・ブレイディはパス25回中18回成功、246ヤードを投げ、前半だけで5TDをあげた。またディフェンスはティーボウにパス26回中9回しか成功させず、5回サックを見舞った。

AFCチャンピオンシップゲームはペイトリオッツとAFC第2シードのボルチモア・レイブンズと対戦した。ブレイディの1ヤード。TDランで23-20となった後、レイブンズ最後の攻撃は敵陣14ヤードまで攻め込んだ後、スターリング・ムーアが2連続でパスブロック、そのうちの1回は残り22秒からリー・エバンズを狙ったパスをエンドゾーンでカットした[14]ビリー・カンディフが同点狙った32ヤードのFGが大きく左に外れてペイトリオッツがスーパーボウルに進出した[15]

NFCでは第4シードのジャイアンツが第5シードのファルコンズをメットライフ・スタジアムで24-2と破った。この試合でイーライ・マニングは3TD、インターセプトなし、ディフェンスは相手オフェンスを無得点に抑え、マニングのインテンショナルグランディングセイフティによる2得点しか与えなかった。

ディビジョナルプレーオフでは前年スーパーボウルチャンピオンでNFC第1シードで15勝1敗でシーズンを終えたグリーンベイ・パッカーズと対戦、前半終了間際にマニングからハキーム・ニックスへのヘイルメアリーパスが決まり20-10でジャイアンツがリードして折り返した。ジャイアンツはアーロン・ロジャースを4サックするなど封じ、37-20で勝利した。

NFCチャンピオンシップゲームではNFC第2シードのサンフランシスコ・フォーティナイナーズと対戦した。オーバータイムまで持ち込まれた試合はパントリターナーのカイル・ウィリアムズジャキアン・ウィリアムズによりボールを失い、ジャイアンツが敵陣24ヤードでボールを奪った。最後はローレンス・タインズが31ヤードのFGを決めてジャイアンツが20-17で勝利した[16]

スーパーボウル前の話題

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第42回スーパーボウルと同じ組み合わせとなったこの試合はペイトリオッツがパーフェクトシーズンを阻止された4年前の雪辱を果たせるかどうか、ブレイディとマニングの2人が注目された[17]。スーパーボウルウィークの1月31日には、インディ500で知られるインディアナポリス・モーター・スピードウェイメディア・パーティーが行われ、NFL全32チームや第46回スーパーボウルのカラーに塗られたレースカーが人気を集めた[18]。またスーパーボウル2週間前のAFCチャンピオンシップゲームで左足首を負傷した、ロブ・グロンカウスキーの回復具合にも注目が集まった[19]。他にも2勝14敗に終わった地元チームインディアナポリス・コルツのスーパースターで、イーライ・マニングの兄でもあるペイトン・マニングの去就についても大きく報道された[20]。また引退後に健康障害を訴える選手たちをサポートするための団体、NFLアルムナイ・アソシエーション(エグゼクティブ・ディレクタージョージ・マーティン)による結成の記者会見も行われた[21]

試合経過

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ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT ジャイアンツ ペイトリオッツ
1 15:00 自陣23 ジャイアンツ 10 35 6:00 パント
1 9:00 自陣6 ペイトリオッツ 1 -6 0:08 セイフティ エンドゾーン内で反則 2 0
1 8:52 自陣22 ジャイアンツ 10 78 5:28 タッチダウン(パス) 2 マニングCruz キック成功 9 0
1→2 3:24 自陣29 ペイトリオッツ 9 60 4:36 フィールドゴール成功 29 ゴストコウスキー 9 3
2 13:48 自陣20 ジャイアンツ 8 39 3:48 パント
2 10:00 自陣20 ペイトリオッツ 3 9 1:36 パント
2 8:24 自陣23 ジャイアンツ 7 22 4:21 パント
2 4:03 自陣4 ペイトリオッツ 14 96 3:55 タッチダウン(パス) 4 ブレイディWoodhead キック成功 9 10
2 0:08 自陣26 ジャイアンツ 1 -1 0:08 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣21 ペイトリオッツ 8 79 3:40 タッチダウン(パス) 12 Hernandez キック成功 9 17
3 11:20 自陣35 ジャイアンツ 10 45 4:37 フィールドゴール成功 38 Tynes 12 17
3 6:43 自陣17 ペイトリオッツ 3 -2 1:07 パント
3 5:36 敵陣48 ジャイアンツ 9 33 5:01 フィールドゴール成功 33 Tynes 15 17
3-4 0:35 自陣20 ペイトリオッツ 5 23 1:18 インターセプト
4 14:17 自陣8 ジャイアンツ 10 49 4:53 パント
4 6:43 自陣8 ペイトリオッツ 11 48 5:38 パント
4 3:46 自陣12 ジャイアンツ 9 88 2:49 タッチダウン(ラン) 6 Bradshaw ラン失敗 21 17
4 0:57 自陣20 ペイトリオッツ 8 29 0:57 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 21 17

ペイトリオッツがコイントスに勝ちキックを選んだ。それまでNFCのチームがコイントスで続けていた連勝が14でストップした。

ジャイアンツは、最初の攻撃で敵陣33ヤードまで攻め込んだが、そこでペイトリオッツが踏ん張り、マーク・アンダーソンのサックなどでFG圏内からジャイアンツを押し出した。ここで登場したジャイアンツのパンター、スティーブ・ウェザーフォードは絶妙のパントを見せてペイトリオッツは自陣6ヤードからの攻撃となった。

続くペイトリオッツの攻撃でジャイアンツのジャスティン・タックが強烈なパスラッシュを見せて、ブレイディはエンドゾーン内でインテンショナルグラウンディングの反則を犯し、セイフティとなり、ジャイアンツが2-0と先制した[22]。ジャイアンツはアーマド・ブラッドショーの24ヤードのランなどで9プレイ78ヤードを前進、最後はビクター・クルーズへの2ヤードのTDパスで9-0とリードを広げた。

続くペイトリオッツのドライブは、ベンジャーバス・グリーン=エリスへの7ヤード、ディオン・ブランチへの15ヤード、ウェズ・ウェルカーへの19ヤードのパスなどで、敵陣11ヤードまで前進、スティーブン・ゴストコウスキーの29ヤードのFGで9-3と6点差に迫った。お互いにパントを蹴り合った後、ジャイアンツのウェザーフォードはまたしても見事なパントを蹴り、ペイトリオッツは自陣4ヤード地点からの攻撃となった。このドライブをペイトリオッツは前半終了間際、ダニー・ウッドヘッドへのTDパスで締めくくり、スーパーボール記録タイの96ヤードのTDドライブ(過去に第20回シカゴ・ベアーズ第44回インディアナポリス・コルツが達成)を完成、9-10と逆転した[23]。このドライブでブレイディは8本連続でパスを成功、71ヤードを前進させている。

第3Q、ペイトリオッツは、チャド・オチョシンコへの21ヤードのパス、グリーン=エリスの2回のランで25ヤードを前進し、アーロン・ヘルナンデスへの12ヤードのTDパスで9-17とリードを広げた。

ジャイアンツもジェレル・ジャーニガンズの34ヤードのリターンで、自陣35ヤード地点からの攻撃を開始、ローレンス・タインズの38ヤードのFGで12-17と追い上げた。そしてペイトリオッツの攻撃を3回で終わらせ、ゾルタン・メスコのパントをウィル・ブラックモンがリターンし、敵陣47ヤード地点からの攻撃権を手に入れた。ジャイアンツはタイトエンドのベアー・オパスコーへのパスでペイトリオッツ9ヤード地点まで前進したが、第3ダウンにアンダーソンとロブ・ニンコビッチがマニングをサック、ジャイアンツは第3Q残り35秒にタインズのFGで15-17とした。

第4Q初め、チェイス・ブラックバーンがロブ・グロンカウスキーと競り合って自陣8ヤード地点でブレイディのパスをインターセプト、ペイトリオッツの追加点を防いだ。ジャイアンツは続くドライブでパント、残り10分を切ったところで、ペイトリオッツは自陣8ヤード地点から攻撃を開始した。残り4分6秒にペイトリオッツは敵陣44ヤードまで攻め込み、第2ダウンにブレイディが、ノーマークのウェズ・ウェルカーにパスを投げた。このパスが成功していれば、ペイトリオッツはファーストダウンを更新、ジャイアンツにタイムアウトが1回しか残っていないことから、勝利に大きく近づくところであったが、ウェルカーはこれを痛恨のキャッチミス、ペイトリオッツはファーストダウンを更新できず、パントに終わった[24]

残り3分46秒を切ったところでイーライ・マニングがサイドライン際のマリオ・マニンガムに38ヤードのパスを成功[25]、このプレーに対してビル・ベリチックペイトリオッツヘッドコーチはチャレンジを要求したが判定は覆らずタイムアウトを1回費やした。さらにマニンガムへの2本のパスで18ヤードを前進、ハキーム・ニックスへの14ヤードのパスで、ペイトリオッツ陣18ヤード地点まで前進したところで2ミニッツウォーニングを迎えた。その後、ゴール前6ヤードまで攻め込まれたペイトリオッツは、反撃する時間を確保するために、アーマド・ブラッドショーのランをわざと止めずにタッチダウンさせ17-21とし[26]、57秒を残して[27]最後のオフェンスに勝負をかけた。

ペイトリオッツの最後の反撃は、自陣20ヤード地点からスタートした。最初の2回のパスは不成功、第3ダウンにジャスティン・タックがブレイディをサックし6ヤードロスさせたところで、ペイトリオッツは最後のタイムアウトを取った。第4ダウン16ヤードで、ブレイディはディオン・ブランチへのパスを成功させ、ブランチはアウト・オブ・バーンズに出て、ペイトリオッツは自陣33ヤード地点まで前進した。さらにアーロン・ヘルナンデスへの11ヤードのパス成功、ジャイアンツは、12人の守備選手をフィールド上に置く反則を犯し、残り9秒でペイトリオッツは自陣49ヤード地点まで前進した。ここでパスを1本失敗した次のプレーで、ブレイディはヘイルメリーパスをエンドゾーンに向けて投げたが、失敗に終わり、ジャイアンツが21-17で勝利、4年ぶり4回目の優勝を果たした。MVPにはパス42回中30回成功、296ヤード、1TDを投げたイーライ・マニングが選ばれた[28]

エンターテイメント

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キックオフ前

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試合開始前のセレモニーではカントリー歌手のブレイク・シェルトンミランダ・ランバートアメリカ・ザ・ビューティフルを歌った[29]

アメリカ国歌斉唱はケリー・クラークソンが行うこととなった[30]

ハーフタイムショー

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ハーフタイムショーに登場したマドンナ

マドンナブリヂストン第46回スーパーボウルハーフタイムショーに出演されることが12月4日発表された[31]ジェイミー・キングシルク・ドゥ・ソレイユによって構成されたショーで、マドンナはM.I.A.ニッキー・ミナージュなどと共演し、「ヴォーグ」、「ミュージック」、「ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン」、「オープン・ユア・ハート」と「エクスプレス・ユアセルフ」、「ライク・ア・プレイヤー」を披露した。なおハーフタイムショーではM.I.A.放送禁止用語を歌ったり、中指をつきたてる卑猥なポーズを行ったことから、NBCは不適切な映像を放送したと謝罪をしている[32]

ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーロジャー・グッデルコミッショナーに届ける役にプロフットボール殿堂入りを果たしているWRレイモンド・ベリーボルチモア・コルツで2度NFLチャンピオンシップゲーム優勝、コーチとしてニューイングランド・ペイトリオッツ第20回スーパーボウルに導いた。)が決まっている[33]

放送とCM

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全米ではNBCが放送を担当[5]サンデーナイトフットボールコンビのアル・マイケルズが実況、クリス・コリンズワース英語版が解説、地元コルツのヘッドコーチとして第41回スーパーボウル優勝を果たしているトニー・ダンジーがスタジオ解説を行った[34]

CMの放送枠は63あるが、2011年のNFLシーズン開幕直前までに5つの放送枠を除いて埋まった。平均放送権料は史上最高額である30秒1回350万ドルになるとみられている[5]

ペプシのCMではFOXの『Xファクター』優勝者メラニー・アマーロ英語版が出演することが決定している[35]

この放送は2013年5月7日に発表された第34回スポーツ・エミー賞において、最優秀中継特別番組賞を受賞した[36]

2011年
2011年のワールドシリーズ
FOX
スポーツ・エミー賞
最優秀中継特別番組賞

2012年
2013年
2013年のワールドシリーズ
FOX

日本におけるテレビ中継

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スターティングラインアップ

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ジャイアンツ ポジション ペイトリオッツ
オフェンス
ビクター・クルーズ
Victor Cruz
WR ウェス・ウェルカー
Wes Welker
デビッド・ディール
David Diehl
LT マット・ライト
Matt Light
ケビン・ブース
Kevin Boothe
LG ローガン・マンキンス
Logan Mankins
デビッド・バース
David Baas
C ダン・コノリー
Dan Connolly
クリス・スニー
Chris Snee
RG ブライアン・ウォーターズ
Brian Waters
カリーム・マッケンジー
Kareem McKenzie
RT セバスティアン・ヴォルマー
Sebastian Vollmer
ジェイク・バラード
Jake Ballard
TE ロブ・グロンカウスキー
Rob Gronkowski
ハキーム・ニックス
Hakeem Nicks
WR ディオン・ブランチ
Deion Branch
イーライ・マニング
Eli Manning
QB トム・ブレイディ
Tom Brady
ヘンリー・ヒノスキー
Henry Hynoski
FB ベンジャーヴィス・グリーン=エリス
BenJarvus Green-Ellis
アーマド・ブラッドショー
Ahmad Bradshaw
RB ダニー・ウッドヘッド
Danny Woodhead
ディフェンス
ジャスティン・タック
Justin Tuck
LE LB トレイシー・ホワイト
Tracy White
リンヴァル・ジョセフ
Linval Joseph
LDT DT ビンス・ウィルフォーク
Vince Wilfork
クリス・キャンティ
Chris Canty
RDT DT カイル・ラブ
Kyle Love
ジェイソン・ピエール=ポール
Jason Pierre-Paul
RE DL ブランドン・デッデリック
Brandon Deaderick
チェイス・ブラックバーン
Chase Blackburn
MLB LB ロブ・ニンコヴィッチ
Rob Ninkovich
マイケル・ボーリー
Michael Boley
WLB LB ジェロッド・メイヨ
Jerod Mayo
コーリー・ウェブスター
Corey Webster
LCB LB ブランドン・スパイクス
Brandon Spikes
アーロン・ロス
Aaron Ross
RCB LCB デビン・マコーティ
Devin McCourty
ケニー・フィリップス
Kenny Phillips
SS RCB カイル・アリントン
Kyle Arrington
アントレル・ロール
Antrel Rolle
FS S ジェームズ・ヘディーボ
James Ihedigbo
デオン・グラント
Deon Grant
S パトリック・チャン
Patrick Chung
スペシャルチーム
ローレンス・タインズ
Lawrence Tynes
K スティーブン・ゴストコウスキー
Stephen Gostkowski
スティーブ・ウェザーフォード
Steve Weatherford
P ゾルタン・メスコ
Zoltan Mesko
ヘッドコーチ
トム・コフリン
Tom Coughlin
HC ビル・ベリチック
Bill Belichick

トーナメント表

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2012年1月8日
メットライフ・スタジアム
  1月15日
ランボー・フィールド
         
 5  ファルコンズ  2
 4  ジャイアンツ  37
 4  ジャイアンツ  24     1月22日
キャンドルスティック・パーク
 1  パッカーズ  20  
NFC
2012年1月7日
メルセデス・ベンツ・スーパードーム
 4  ジャイアンツ  20*
1月14日
キャンドルスティック・パーク
   2  49ers  17  
 6  ライオンズ  28 NFC チャンピオンシップ
 3  セインツ  32
 3  セインツ  45   2月5日
ルーカス・オイル・スタジアム
 2  49ers  36  
ワイルドカード・プレーオフ  
ディビジョナル・プレーオフ
2012年1月7日
リライアント・スタジアム
 N4  ジャイアンツ  21
1月15日
M&Tバンク・スタジアム
   A1  ペイトリオッツ  17
 6  ベンガルズ  10 第46回スーパーボウル
 3  テキサンズ  13
 3  テキサンズ  31     1月22日
ジレット・スタジアム
 2  レイブンズ  20  
AFC
2012年1月8日
スポーツオーソリティ・フィールド
 2  レイブンズ  20
1月14日
ジレット・スタジアム
   1  ペイトリオッツ  23  
 5  スティーラーズ  23 AFC チャンピオンシップ
 4  ブロンコス  10
 4  ブロンコス  29*  
 1  ペイトリオッツ  45  
  • 対戦カード及びスタジアムはシード順で決定され、そのラウンドに登場する最上位チームが最下位チームとホームで対戦、残った2チームが上位チームのホームで対戦する(つまり、ワイルドカードプレーオフの第3シード対第6シードの結果によって、ディヴィジョナルプレーオフの対戦カードが決まる)。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、2011年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。
  • * 延長戦決着
  • 日付はアメリカ東部時間

脚注

[編集]
  1. ^ Indianapolis awarded 2012 Super Bowl”. NFL.com (2008年5月20日). 2008年5月20日閲覧。
  2. ^ 渡辺史敏 (2011年12月16日). “インディアナポリスで初開催のスーパーボウルは仕掛けが満載”. NFL JAPAN. 2011年12月17日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 2012年SB開催地、インディアポリス市長が労使問題に言及”. NFL JAPAN (2011年2月28日). 2011年12月17日閲覧。
  4. ^ 渡辺史敏 (2011年6月17日). “SB広告料に見る、NFLの不況からの脱却”. NFL JAPAN. 2011年12月17日閲覧。
  5. ^ a b c 渡辺史敏 (2011年9月23日). “早くも売り切れ間近、スーパーボウルCM枠争奪戦”. NFL JAPAN. 2011年12月17日閲覧。
  6. ^ 1984年にダン・マリーノが作ったシーズン記録をドリュー・ブリーズとともに破りNFL歴代2位の記録
  7. ^ .TEグロンコウスキー、SB出場は「非現実的で当然ではない」”. NFL JAPAN (2012年1月30日). 2012年2月6日閲覧。
  8. ^ WRクルーズのサルサに対抗、TEヘルナンデスもTD後にダンス?”. NFL JAPAN (2012年2月3日). 2012年2月6日閲覧。
  9. ^ DTウィルフォーク、“MHK”故オーナー夫人との思い出語る”. NFL JAPAN (2012年2月3日). 2012年2月6日閲覧。
  10. ^ ジャイアンツGM、下馬評覆してのSB出場を語る”. NFL JAPAN (2012年2月4日). 2012年2月6日閲覧。
  11. ^ SB制覇貢献のジャイアンツWRがバッカニアーズ移籍か”. NFL JAPAN (2012年2月27日). 2012年2月27日閲覧。
  12. ^ RBブラッドショー、故障抱えながらキャリア全うの覚悟”. NFL JAPAN (2012年1月31日). 2012年2月6日閲覧。
  13. ^ プレイメーカーに進化、DEピエールポール急成長の理由は”. NFL JAPAN (2012年1月30日). 2012年2月6日閲覧。
  14. ^ まぼろしの逆転TD、NFLがレビュー不要の説明”. NFL JAPAN (2012年1月23日). 2012年2月6日閲覧。
  15. ^ まさかのFG失敗、「言い訳は何もない」とKカンディフ”. NFL JAPAN (2012年1月23日). 2012年2月6日閲覧。
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  17. ^ 見どころ満載も、最大の注目はブレイディVSマニング”. NFL JAPAN (2012年2月4日). 2012年2月6日閲覧。
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